TS変態魔法詠唱者がオラリオに行くのは間違っているだろうか


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作:シーバくん
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第7話


いきなりの方向転換。かなり雑ですがお許しを……


 

「ふんふんふーん。」

 

私は今鼻歌を歌いながら歓楽街を歩いている。今後の身の振り方を考えているのだ。

この世界に来てすぐは、とにかく自由に生きていけばいいかと思っていた。

だけど、せっかくこんな力を手に入れたのにそれを持て余している現状が勿体ないという気持ちもある。

 

この世界には神が実在する。なので原作のアインズ様みたいに神みたいになるなんてのは無理だ。という事で、国を作ろうと思う。

具体的には過去の冒険者なんかを蘇らせて、ある程度の人員を集めてからオラリオの外で傭兵モンスターでも召喚する。

建築家なんかも雇って一から国を作る。かなり甘い見通しだけど、私の力があれば可能だと思う。

あとは、私も神の恩恵(ファルナ)を授かって新しい魔法を覚えるのもいいかもしれない。

 

異世界から勇者と称して学生達を召喚するのも面白そうだ。……まあ現実的に考えてまだ出来ないけど。

 

「まあ、とにかく今は準備しなくちゃ。過去に実在した冒険者で、仲間になってくれそうな人居ないかな。」

 

一応、これから過去に実在したファミリアを調べてみる予定だ。

かつて実在したファミリアならまだ団員が生きている可能性もある。仲間を生き返らせる代価として、私に協力してくれる契約を結べば完璧だ。

とはいえ、現存しているファミリアから蘇生した所で素直に着いてきてはくれないだろう。

 

なので既に壊滅してるファミリアがいい。まあ、蘇らせた後も神の恩恵(ファルナ)をどうするかという問題も出て来るけど……

最悪私が何とかしよう。そんな事の為に指輪は使いたくないけど、不可能では無い。

それに、どうせ作るなら住みやすい国がいい。かつての日本……まだ住みやすかった頃の日本を目指そう。

建築自体は召喚したモンスターかアンデッドにやらせれば問題ないけど、インフラをどうするかが問題だ。

生憎、私にそこまでの知識は無いしやはり魔石で代用する事になるとは思うけど……

建築系のスキル持ってるモンスターとか居たっけな。まあ最悪、私の魔法で城でも作って、永続化するしかないか。

流石に維持するために馬鹿みたいに魔力消費するのは堪んないし。

 

さて、ではかつて有名だったファミリア探しでもしようかな。勿論人格的に問題のある奴らは蘇生しない。……蘇生の事をバラすような奴らもだ。

まずは酒場で情報収集でもしますかねー。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「なんだい?過去の大手派閥?」

 

「ええ。過去に実在した派閥なら別に大手で無くてもいいです。」

 

「そんなの聞いてどうするってんだい。」

 

と、言いながらも少し考えてくれている女将さん。

 

「うーん。ゼウスやヘラの所は流石に知ってるだろう?

ある程度の実力があってそこそこ知名度のあったファミリアねぇ。今はもう無いけど、アストレア様の所かね?」

 

アストレア……聞いたことの無い神様だな。有名どころは知ってる筈なんだけど……

 

「今はもうないって事は、壊滅したんですか?」

 

「ああ……ギルドによると、敵対派閥に罠に嵌められて壊滅したらしい。」

 

「どんな派閥だったんですか?」

 

「アストレア様は正義を司る神様だ。実際、街の治安維持にかなり貢献してた派閥だよ。」

 

ふむ……正義の眷属達か。にしても、正義の派閥が既にないとは……世知辛いね。良い奴ほど早く死ぬって言うもんなー。

私の持つケリュケイオンの杖による蘇生は、条件こそ緩いが、死体がない場合は名前を知らないと蘇生出来ない。

後は……蘇生魔法と一緒で蘇生される側に多少なりとも未練がないと蘇生出来ない。というよりは、蘇生を拒まれると蘇生出来ない。

 

「ふむふむ。アストレア・ファミリアですね。団員の方のお名前はご存知だったりしないですか?」

 

「……何がそんなに気になるんだい?」

 

……流石に蘇生出来ることはペラペラ喋るつもりはない。けど、怪しまれてるな。

 

「私は今、ある情報を集めてまして……私のスキルに死者と会話出来るモノがあるんです。」

 

「ほう……で、何を知りたいんだい?」

 

「ここでは言えませんね。まあ、何かよからぬ事を企んでる訳では無いです。」

 

……先程から、私の近くをエルフのウェイトレスが行ったり来たりしている。可愛いなぁ。

 

「とりあえず、ご馳走様でした!また来ます!」

 

「あいよー!」

 

私が店を出て歩いていると、誰かに尾行されている気配がする。……何か聞かれたらまずいこと喋ったっけ?

 

完全不可知化(パーフェクト・アンノウアブル)

 

路地の裏に入り込んだ私は尾行する不埒者の顔を確認するべく姿を隠す。

 

「……確かにここに?」

 

さっきのエルフちゃんか。ちょっと悪戯してみよ。……私はエルフちゃんの背後に回り込み、こっそり耳元で囁く。

 

「誰を探しているの?」

 

エルフは素早く距離を取って辺りを見回すが、私を見つけられない。私は話を進めるべく姿を表す。

 

「あ、あなたは……」

 

「どうして店員さんが私を尾行しているのかな?」

 

恐らく、私が話していた内容のどれかだと思うのだけど。

 

「……申し訳ありません。話の内容が気になり後をつけてしまいました。」

 

「私が女将さんと話していた事でしょ?何の話?死者と会話出来るって所?」

 

「ええ……私は、元アストレア・ファミリアなのです。仲間を見殺しにして逃げた私の罪を、仲間に裁いて欲しい。」

 

元アストレア・ファミリアだったのか……でも、関係者という事はこれはチャンスでは?

 

「……では、そのお仲間と話してみますか?」

 

「え……?」

 

「私のスキルは対象の名前が分からないとお話できないので、名前を教えて頂けますか?」

 

彼女は、覚悟を決めた様な表情で口を開いた。

 

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