TS変態魔法詠唱者がオラリオに行くのは間違っているだろうか


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作:シーバくん
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第1話


最近オバロとダンまちの虹書く機会が多いので練習です。


 

「……うあ?」

 

気が付くと、私は赤子に転生していた。

成長してから気付いたが、今は私の生きていた100年以上後の時代らしい。

 

今や環境汚染が一言では片付けられない程深刻化しており、国家は巨大複合企業によって支配されている。

富裕層は完全環境都市のアーコロジーで優雅な暮らしをしているらしいが、私達貧困層はその日暮らしも儘ならない程に切羽詰まっている。

かつて青かった空は見る影もなく黒いスモッグに覆われ、降る雨は酸の臭い。海はゴミと下水から流れ出た化学物質でドロドロ。

第一次産業も崩壊してしまっており食事はカロリーバーがマシに思える程不味い。というかまず防毒マスクが無いと外を出歩けない。

 

そして私達貧困層はと言えば、本当に奴隷と大差ない扱い。過酷なノルマに有り得ない業務量、そしてサービス残業。

それでも職に就いてるだけまだマシだ。晩飯代がない人だってそこらじゅうに居るし。

 

前世の私は顔は普通だったけれどかなり運動神経が良く、パルクールしたり格闘技や武術に手を出しまくってる痛い厨二病だったけど……

結局社会に出るとそれらの特技は何も活かせずただの社畜になり、顔のいい女になれば人生楽勝なんだろうなとか本気で思っていた。

というか、その時はまだ残業代出てたし今より全然マシだった。……ちなみにその時から私はバイセクシャルだった。

 

まあ、こうして女に生まれ変わった訳だけど、人生そんなに甘くないわ。

まず顔は上の下、一度富裕層の妾にならないかという誘いがあったけど、皆清潔感皆無の小汚いおっさんだったからお断りした。

ちなみに断った翌日に私は会社に解雇された。

 

そんな波乱万丈な人生の中、私はあるゲームに出会った。

DMMO-RPG【ユグドラシル<Yggdrasil>】

 

仮想ダイブ型のVRゲームという事で、かなり食指が動いたのだけど、それよりもっと重大な事実に気付いた。

ここ、オーバーロードの世界じゃね?……と。

今まではすんなり受け入れていたけど、明らかに何処かで見たような設定がそのままリアルになってるんだから間違いない。

 

となればやる事は決まりだ。

 

私の理想であるミステリアス系女魔術師になって、異世界でヒャッハーするのだ。……私はおねショタやおねロリが大好物である。

特に、無垢な少年や少女が自分が何故興奮しているのかも分からず戸惑っている姿は堪らない。

何より、このクソみたいな現実から逃れる為には何だってやってやる!私はそう心に決めた。

 

となればやる事は決まっている。

 

私は即座にユグドラシルを購入した。手段を選ばず、攻略サイトを見まくって自身の理想とするビルドを組み上げた。

幸いにして、私がユグドラシルの存在に気付いたのは発売されて3年ほど経ってからだったので、

ある程度の情報は既に有志達によって攻略サイトに記載されていた。

 

そして……私は仕事以外の全ての時間をユグドラシルに捧げた。まず徹底的に美形のキャラを作る為、有志達のキャラビルドを研究しまくった。

その後は自分の理想に近づけるべく、細かな調整を行った。胸のサイズはEカップ。……になった筈、多分。

見た目はプラチナブロンドのセミロングに、オッドアイ。片目は碧眼、もう片方には眼帯を着けており……その中は、秘密♡

それはもう見えない所にまで拘りまくった甲斐あってか、私のキャラクリを真似するプレイヤーも現れた。

それに、プレイヤースキルの方も鍛えに鍛えた。年に一度行われる公式が主催するPVP大会では準優勝までいった。

ちなみに私の戦闘スタイルだが、まあ言ってしまえばかなり変則的な戦い方なので私はネット掲示板等では変態魔術師と呼ばれていた。

 

魔法職なのは勿論だが、私の場合、火力の高い魔法をブッパしまくって相手の体力を削った後、完全なネタ魔法である完璧なる戦士(パーフェクト・ウォリアー)を使用し、

本来私の使えない神器級(ゴッズ)武器であるレーヴァテインを使用して近接戦闘を仕掛け、残りの体力を削り切るスタイルだ。

 

勿論戦士職のスキル等は使えないので、最初からレーヴァテインを振り回してるだけじゃすぐ負ける。

それと……最初に相手の体力を削る際、ある程度MPを残しておいて近接戦闘が始まってからちょくちょく転移をする事で相手を翻弄する事が出来る。

まあこれはガチ勢には通じないけど。

 

そして……転移後の為に必要なアイテム、必要になるかもしれないアイテムを集めまくった。勿論アイテムボックスは課金限度額分まで拡張してある。

それと世界級(ワールド)アイテムだけど、一つだけ入手する事に成功した。

 

私としては、原作に出てきた無銘なる呪文書(ネームレス・スペルブック)とやらが欲しかったのだが、入手出来なかった。

私の所有している世界級(ワールド)アイテムだけど、ケリュケイオンの杖というアイテムだ。

一応杖だが、装備ではなくアイテム扱いで効果は一切のペナルティ無く死者を蘇生する事が出来るというものだ。

まあフレーバーテキストに則ると生きている者を死に誘う効果もあるとの事だが、これは死霊系の魔法の方が余程強力なので割愛する。

 

世界級(ワールド)アイテムにしては控えめな性能だけど、一応現時点だと役に立たないフレーバーテキストがあって……

実在した人物であれば死体の欠片すらなくとも蘇生が可能という効果だ。私の転移する異世界では、破格の性能といえるだろう。

 

ちなみに私もギルドに入っている。残念ながら人間種なのでアインズ・ウール・ゴウンではないけれども。

どちらかと言えば生産系のギルドで、私は素材を集めて、彼等に加工してもらったりしていた。

レーヴァテインも彼等に作ってもらった私専用の武器である。

 

レーヴァテインの見た目は、まあパッと見ただの短杖(ワンド)だが、私が装備した場合のみ炎の刀身が現れるようになっている。

見た目通り炎属性の武器なので、相性の悪い相手にはサブウェポンで相手をしている。

 

ちなみにサブウェポンは槍だ。此方も神器(ゴッズ)級の武器になっている。

こちらは穂先の部分が結晶になっていて物理属性の武器なので、相性関係なく使用可能だ。

 

まあメインとサブ逆だろというツッコミはもうギルメンに何度もされたので勘弁してください。

ちなみに、原作のペロロンチーノ君とは性癖を語り合う仲である。

 

最初は私の事をネカマだと思っていた様で、喋り掛けると明らかに挙動不審になっていたが彼は話が面白いオタクだったので仲良くなれた。

彼は恐らく私の事をワンチャンあると思っていただろう。……残念ながら、その日は来ないけど。

 

そして……来るユグドラシルサービス終了の日。

 

私は残業を上司に無断でほっぽり出してユグドラシルにログインしている。

もう、明日の仕事の事を考える必要はない。だって明日は異世界に居るはずだから!

 

私は念の為、原作でアインズ様が転移したヘルヘイムのワールドにまで来ている。

他のワールドに居て転移出来ませんでした……と仮になった場合、私は迷いなく自殺するだろう。

私は今日この日のために生きてきたと言っても過言ではない。

 

さて、運営からのアナウンスが流れ、ゲーム内時間でカウントダウンが始まる。

 

10.9.8.7……

 

ああ。待っていてくれ、私の異世界ライフ!

 

6.5.4……

 

ああ、私を見た時アインズ様はどの様な反応をするんだろう!

 

3……

 

2……

 

1……

 

目を瞑り、サービス終了を迎えたユグドラシル。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

全身で風を感じる!自然の匂いがする!期待に胸を躍らせ、私はゆっくりと目を開く。

 

 

「あれぇ〜?」

 

……ここ、何処?

 




やっぱりオバロは設定がハッキリしていて書きやすい。
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