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まるっと楽しむ「あんぱん」

2025.04.18 08:50

県立幡多けんみん病院で過酷勤務 高知大派遣の麻酔科医が心身不調に 第三者委が改善要求

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 高知県立幡多けんみん病院(宿毛市)で2024年度、高知大学医学部(南国市)が派遣した麻酔科医3人のうち2人が心身の不調を訴え、県が設けた第三者委員会が「過酷な勤務」があったと認めていたことが…

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2025.04.18 08:56

高知の自然がいきいき!朝ドラ「あんぱん」県内ロケシーン登場 今田美桜さん感謝「素晴らしい」

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香美市役所の職員らがつくった畑のそばを走る今田美桜さん(同市内)

香美市役所の職員らがつくった畑のそばを走る今田美桜さん(同市内)

 やなせたかしさん夫妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」で、昨年9月に行われた県内ロケのシーンが登場。高知の豊かな自然の中で、俳優陣が生き生きと演じている。

 〝韋駄天(いだてん)おのぶ〟ことヒロイン、朝田のぶが畑のそばを駆けるシーンは、…

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2025.04.15 10:45

【ゴール裏応援体験記・前編】勝っても負けても…高知ユナイテッド愛を叫ぶ! サポーターはなぜ立ち続けるのか

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 高知ユナイテッドのJ参入を機にサッカー報道に「ひがち」になりだした高知新聞PLUS編集チームの面々。まだまだ知らないことが多いが、ゴール裏の応援風景もその一つ。なぜあそこまで一生懸命になれるのか? もっとにぎわう可能性はあるのか? 好奇心一つで4月13日、ホームの春野陸上競技場で行われた栃木シティ戦のゴール裏に突入してみた。0-5とまさかの大敗を喫したものの、そこには高知Uへの「愛」があふれていた。
ゴール裏で声援を送る高知ユナイテッドのサポーター(春野陸上競技場)

ゴール裏で声援を送る高知ユナイテッドのサポーター(春野陸上競技場)





観客席もいろいろ
 春野陸上競技場の観客席はメーンスタンド中央部にS指定席がある。それを挟む形でA指定席がある。A指定席の端からバックスタンドに向かって大部分がホーム自由席であり、残りがアウェーチーム向けの自由席だ(詳しくは関連記事【座席の写真多数】見た目はこれ!高知ユナイテッド本拠地・春野陸上競技場へようこそをご覧ください)。

バックスタンドからメーンスタンド(左奥)やホームのゴール裏(右奥)を望む=春野陸上競技場

バックスタンドからメーンスタンド(左奥)やホームのゴール裏(右奥)を望む=春野陸上競技場


ひたすら応援し続ける
 「ゴール裏」は文字通り両チームのゴール裏だ。体を揺らす、拳を突き上げる、チャント(応援歌)を歌うなど特に熱く応援するサポーターたちが集う。プロ野球で言えば熱烈なファンが、外野スタンドでラッパを吹いたり旗をなびかせたり、応援歌を歌ったりするようなものだ。野球と大きく違うのは攻守交代に決まった時間帯がない。前後半45分ずつ、ひたすら歌ったりかけ声を発したりし続ける。

応援する気持ちさえあれば
 え? そんなに熱心には応援できないよ。そう思うだろう。筆者もそうだった。二十年以上前、上司に言われた。「おまえ、大きな声出したことあるか?」。まあそういうキャラでやってきた。人前に出ることを好まない。ただ誰かを応援する気持ちで記事は書いてきた。結論から言えば、そういう人でも高知Uのゴール裏は歓迎された。

鹿児島戦では悔しい思い
 筆者がミーハー心全開で春野で初観戦したのは、この3月の鹿児島ユナイテッド戦。試合終了直前に同点ゴールを喫して引き分けたため非常に悔しい思いで帰宅した(詳しくは【観戦体験記】春野で高知ユナイテッド体感! 雨天の鹿児島ユナイテッド戦はまさかの幕切れを参照)。

【高知-鹿児島】後半、追加タイムに声援を送るサポーター(春野陸上競技場)

【高知-鹿児島】後半、追加タイムに声援を送るサポーター(春野陸上競技場)


応援したい人はいるんじゃない?
 「また来ますか?」と同行した同僚Rに問われたものの、ドラマチックな同点劇に動揺したこともあり即答できず。ただこみ上げる悔しさと宇佐美貴史&大群のサポーター見たさのミーハー心全開で直後のルヴァンカップ・ガンバ大阪戦を抜け駆け同然で見に行った。モクモク入道雲のように盛り上がるガンバサポと対照的にこぢんまりとした高知Uのゴール裏応援団。その差にぼうぜんとしつつ、ホーム自由席で拍手や鳴子で音を出す人の多さがうれしくもあった。これ、ゴール裏に集えばそれなりに盛り上がれるんじゃないの?
鳴子は応援グッズにもなっている

鳴子は応援グッズにもなっている




SNSから取っかかり
 百聞は一見にしかずという。ゴール裏に行けばそこに集う人たちや、逆に人が来られそうで来られていない理由も見えるかも。まずはゴール裏を盛り上げようとSNSで呼びかけている「八百正」さんとコンタクトを取ることにした。やはり何かしら取っかかりがないとゴール裏には行きにくい。

ウエルカムボードが目印
 SNSでのやりとりを経て13日の栃木シティ戦直前、お店にうかがった。高知市のひろめ市場横にある八百屋さん。高知Uに関する情報が記されたウエルカムボードが目印だ。元々は春野で使われていたが「使うよね?」と応援団から託され主戦場がおまちになった。
ウエルカムボードと「八百正」さん(高知市帯屋町2丁目)

ウエルカムボードと「八百正」さん(高知市帯屋町2丁目)


春野に現るスーパーサイヤ人
 八百正さんは春野でドラゴンボールのスーパーサイヤ人風ウイッグを装着している。ただでさえゴール裏行きの心理的ハードルがあるのにコスプレかぁとさらにハードルが上がったがさすがに店では黒髪だった。サイヤ人ではなく野菜人の状態だったので話ができた。
スーパーサイヤ人になった八百正さん(春野陸上競技場前)

スーパーサイヤ人になった八百正さん(春野陸上競技場前)


あえて目立たせてます
 「目立ちたがりだと思うでしょ? これ、目立たせてるんです」。ゴール裏のスタンドではなく芝生席で遊ぶ子どもたちが気になっていた。自由に過ごすのはいいけれどゆくゆくは一緒に応援したいな。そう考え、親しく接することができるようにかぶり物をするようになった。

きっかけは天皇杯・川崎戦
 そもそも熱が入り出したのは高知UのJFL時代。2023年天皇杯で川崎フロンターレ相手に善戦(結果は0-1)したのを見て心が動かされた。だがJ3・JFL入れ替え戦でお借りしたPikaraスタジアムでの開催やルヴァンカップを含め実にホーム戦は12試合続けて勝てていない。それなのになぜ応援し続けられるのか?
天皇杯で高知ユナイテッドは川崎フロンターレ相手に善戦した(2023年8月、春野陸上競技場)

天皇杯で高知ユナイテッドは川崎フロンターレ相手に善戦した(2023年8月、春野陸上競技場)


勝たしちゃらないかん
 鹿児島戦で「悔しいな」となった。ヴァンラーレ八戸戦では後半に3点奪われ2-3の大逆転負けとなり「初めてあれだけの高知UサポーターがXで荒れた」。オレたちが声を出して勝たしちゃらないかんとなったんです、と八百正さんが過程を解説してくれた。

応援するなら声に出そうよ
 ガンバ戦もきっかけの一つととらえている。青と黒の軍団の統率が取れた応援、声量、はためく旗。「憧れですね」。一方でガンバサポに言われたという。「小林心が点を取った時に高知の応援席沸いたよね? それってガンバを見に来たんじゃなくて高知を応援しに来たってことよね? じゃあ声に出そうよ」。そう、高知にも応援したい人はいっぱいいるのよ!
ガンバの大応援団がいる中で戦う高知ユナイテッドの選手ら(春野陸上競技場)

ガンバの大応援団がいる中で戦う高知ユナイテッドの選手ら(春野陸上競技場)




私設応援団の代表に出会う
 13日は春野も大荒れの天気。陸上競技場外ののぼり旗もバタバタ倒れ、スタジアムグルメのテントも飛ばされそうな勢いだった。そんな中で高知ユナイテッドの私設応援団「Ultras Bonito(ウルトラス ボニート)」代表、西森太介さん(41)に出会った。
「Ultras Bonito(ウルトラス ボニート)」代表、西森太介さん=中央。険しい顔に見えるが話してみるとニコニコ(春野陸上競技場前)

「Ultras Bonito(ウルトラス ボニート)」代表、西森太介さん=中央。険しい顔に見えるが話してみるとニコニコ(春野陸上競技場前)


きっかけは徳島の応援
 サッカーを熱く見だしたきっかけは2014年、徳島ヴォルティスの観戦なのだが最初は一般席で見ていた。それが応援の楽しさに目覚めて応援団に混ざったり、降格のドラマを間近で見たりして、やがて応援の対象が高知のチームになったという。

精神的障壁がある
 ゴール裏で第一声を発するまでにハードルを感じちゃうのですが…。「分かります、分かります」。全体の人数が少なかったら、応援しない姿が目立ってしまい一緒に応援せざるを得ない。一緒にやっていいですかという声かけも勇気が要る。「精神的障壁がある」と西森さんもそこは分かっている。
筆者はタオルマフラーを使うのさえ最初は照れがあった

筆者はタオルマフラーを使うのさえ最初は照れがあった


そんなことはありません!
 「僕らもそれは分かっているんですけれど、初めて来る側が遠慮するみたいな。勝手にやったら怒られるがやないろうか?とか。そんなことはないと強調して書いておいてほしい」

声は「出ちゃう」
 では、ゴール裏に来たい人はどうすれば? 「来てくれさえすればいい。団体のみんなはそういう気持ち」「あそこにいたら勝手に足とか声が出るんですよ。出ちゃう。それを止めることはできない。その雰囲気はオレらが作るから、できたらみんなでやりませんか」。西森さんはそう呼びかけた。県民がこぞって観戦に行ったり、勝った負けたで一喜一憂したり。それがサッカー文化の定着であり、ゴール裏の盛り上がりにつながるのだ、と。
【後編に続く】

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