【甘口辛口】広末涼子の謝罪文に気になる一文 女優業は一個人の不倫発覚で汚されるほど、やわな仕事でもあるまい

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広末涼子

■6月16日 ダブル不倫騒動の渦中にある女優、広末涼子(42)が当初の否定から一転、マネジャーのインスタに謝罪文を掲載し、人気シェフ、鳥羽周作氏(45)との不倫関係を認めた。所属事務所からは無期限謹慎処分となった。関係者も含め苦渋の決断だったことは容易に想像できるが、その謝罪文に気になる一文がある。

「私の憧れだった女優業を汚(けが)してしまった」というくだりだ。確かに女優業は人の心を揺さぶる神聖な仕事とはいえ、誰も聖人君子たれとは望んでいない。人知れず積み重ねた経験や失敗、感性を役柄に反映してこそ、光り輝く。刑事事件でもない一個人の不倫発覚で汚されるほど、やわな仕事でもあるまい。

広末にしても、映画「鉄道員(ぽっぽや)」「おくりびと」などの代表作で、その役柄にしか見えない多彩な演技力とともに人気を高めてきた。主人公の母親役でいったん出番の終わった放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」には今後も出演シーンがあり、同局では対応に苦慮しているという。

その実績は多くの人が認めており、必要以上に自らを卑下するのはどうか。不倫はほめられた行為ではないとはいえ、背徳の情熱の落としどころをどうするかは、当事者と家族、関係者の問題で、世間一般に対する迷惑行為ではない。それでも、広末の夫は今回の騒動をめぐり、公の場で「しっかりとけじめをつけますので、皆さんお楽しみに」と発言したという。

その真意は果たして離婚を意味するのかどうか、世間の関心は高い。広末が将来も仕事を続けたいなら、早めに会見し自らの肉声で説明するのが事態収拾の一歩となるはず。今のままでは、もったいない。(森岡真一郎)

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