仮想世界に棚引く霧   作:海銅竜尾

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第七十一話 黄金の原石

Side =白=

 

霧を纏った殺人鬼が去った後に紅を羽織る彼が姿を見せた。

「ひさしぶりだね。クライン」

わたしの言葉で我に返り肩を震わせた彼は視線を逸らして頬を掻く。

それを見たかったんじゃない。

「ジャック、玲から聞いたよね」

それだけで顔色を一瞬で変えた。

そうそう、それだよ。

「でもその反応を見る限りわたし達の事ではなく自分の事を思い知らされたって感じかな」

ヒールで地面を態と鳴らして歩く。

指を後ろで組み、身体を上下に揺らしながら円を描く様に、斜め下からクラインを見た。

「《普通》ってわたし達が呼ぶそれだけど。自然に発現させたのは実は一人だけなんだ」

クラインが疑問を口にしようとするのを口の前で人差し指を立てて制止する。

「勿論、クラインでもキリトでも無い。向こうの世界で《グーラ》と名乗っていた彼だけだ」

《異常》なまでに愚直に真っ直ぐに。

 

――《欲望》を貪欲に貪る暴食の少年。

 

「つまりだ、クライン。君の《無知》を形にしたのは、玲に気付かれない性質を持つようになったのは誰の所為だと思う?」

腕を広げて彼に向ける。

 

「その名前を、懐かしみのある声で呼んでよ」

 

「……シンディア」

 

「なぁに?」

首を傾げながら答えてやるとクラインは無機質な双眸をわたしに向けながら言い放った。

「お前、この世界にちゃんと戻ってきてるのか?」

勘が良いね。

痛いところを突いてくるよもう……。

「詳しいことは後日にして、まだわたしはあちら側かな。現実世界でナーヴギアを外さない限りはそう決定することは出来ないよ」

「質問を変える」

 

「何を探して俺にそんな事を教えてくれるんだ?」

 

「そこのところだけど。わたしはその答えが見つからないからこんなことをしてるんだよね」

動揺。焦燥。不快。

人間が他人との関わりの中で最も忌避すべきは本質を見破られる事。

クラインの場合はそれに気付かなかったから例えそれを指摘されたとて何も感じることは無い。

だが、わたしは違う。

理解し過ぎているからこそだ。

思わず目の前のこの男を危険対象だと認識してしまいそうだ。

「ヒントも無い中じゃ手探りで進むしかないんだ。《普通》も《異常》も織り交ぜないと……」

久しく行っていなかった実家が恋しくなってきた。

目の前のこの男にわたしは間違いなく期待を掛けていたんだ。

白黒の空間から引っ張り出してくれた彼に、《普通》の本質を開花させた彼に。

もう変わることの無くなったわたしが変われるように。

「行こう、玲を追いかけるよ」

沈黙の中をかき乱すヒールの音。

すれ違おうとしたところで伸ばされた手に握られたくなんて無かった。

するりと彼を躱すと真っ直ぐに出口へを向かう。

刹那。

 

「シンディア!!」

 

偽りの名を叫ばれたのに、わたしの足は脳が動くなと言う命令に従っていたんだ。

 

「シンディア!!」

 

解ってるよ、わたしのことでしょ?

振り返る。

両の拳を強く握りながら発された言葉。

《無知》な彼が出すべき最善の模範解答。

だから、わたしにも何故二度わたしの名を呼んだのかなんてわかる訳がないし、解りたくもない。

「だって、わたしは玲と一緒で知ってるんだよ」

声に出てしまっていた。

何時も見たく誰にも聞こえない様に声を溶け込ませることもしていない。

いや、仮に今それをしていたところでクラインには気付かれていたに違いない。

なぜなら、何かを溶け込ませるためには周りと同化する事、同じか一貫性を貫くしかない。

今、わたしの声は波紋を生んでいる。

コツ、と一つ音を鳴らして顔半分だけ彼の方を向けた。

 

「解ってるんだよ。馬鹿……」

 

その声は透き通る声では決してなく、わたしらしくも無い濁りを含んでいた。

「相変わらず、システムの壁は厄介だ。わたしには超えられないよ」

クラインに背を向けて今度こそ歩き出す。

ヒントも解き方も知り得ない命題が一つ。

あと少しで、その答えにわたしは辿り着く。

 

Side =玲=

 

開けたままの扉へと足を踏み入れる。

叫ぶ声がオレの快感指数を着々と上昇させ、斬撃音と共に質量のある骸がそこに転がるのを無表情のまま見ていた。

 

「そいつ、こっちにくれ」

 

口にした時、白とクラインの反応がこの世界から消えた。

《姫》様を救った《勇者》は《王》様の髪の毛を掴むと目一杯振り被って金切り音を上げるそれを投げ飛ばした。

両眼でオレを捉え、くしゃくしゃになった顔が歪む。

テメェにはどう映ってんだろうなァ?

恐らくは、オレの背後に居るオレと瓜二つの人間が片手をオレの首に掛け、もう片方の手で短剣を握る様な形を作り、お前の方に向けている姿だ。

それが首にかかった手を残したまま、オレと一体化する。

「こーんにーちわ」

向こうでは《投短剣》スキルの一つ《剛》と呼ばれるそれの体勢で短剣を須郷の右目に向かって投擲する。

ついでに事前展開しておいた鎖で武器は付けられないモノの《固定》と《伸縮》を上手く使って須郷を引き寄せた。

「あげゃげゃげゃ」

突き刺さった短剣に掌抵を打ちこみながら地面へと叩きつける。

白い炎が傷口の至るところから溢れだし、上半身が完全に燃え尽きるまで《王》様は悲鳴を上げ続けていた。

ジャック・ナイフをしまうと掛けられていた手は地面へと消えて往く。

不安定になればなるほどこういったモノが可視化されて往く訳だ。

溜息を一つ零してキリト達に白たちの帰還を伝え、オレも現実に戻ろうとしていたのだが。

 

『久しいな、キリト君。ジャック君』

 

聞いたことのある声に振り向くと、そこには茅場晶彦の姿があった。

こいつは、今までオレ達の事を見ていたのだろうか。

電子の世界と言うまたしてもオレ達の手の届かないところへ立ち、知り得なかった《異常》を見ていたのだろうか。

奔走してきた二ヶ月だったんだ。

白が居ない事に気付きつつも彼女の目的を考えてオレは一度向こうの世界に体を調整した。

それからグロリア、クラインやキリトと再会し、《普通》への探求を再び試みて、彼らを此処まで連れて来た。

そして白を無事連れ帰ることに成功し、キリトの目的も完遂された。

 

――でも、オレも白も何一つ達成できていない。

 

白が答えを見付けたようには見れなかったし、オレ自身また世界に曖昧な存在を残してしまっていた。

もし、それを茅場が気付いているのだとすれば。

オレに纏っていた殺意の正体を、その系譜を調べて到達したのか。

憶測の海の中から、一つの財宝を見付けだす為の作業。

起こり得る可能性の全てを肯定したとして、こいつはオレ達を見て今、何を思う?

キリトに『神』であった頃の財産を譲渡し、説明を頭に叩きこんだところで奴はオレの方を向いた。

『ジャック君』

若干ノイズを含んだ声が響く。

出来ればキリトのいないところで行ってくれると助かるのだが……。

オレのその想いを汲み取ったのか、茅場は手のかかる子供を目の前にしている様な笑みを浮かべた。

『やはり、君達と会話するには言葉は必要ないんだね』

キリトが疑問を浮かべたままオレを見た。

けど、オレの視界は徐々に歪み始め輪郭と適当な色彩だけで誰かを判断し、茅場の方を向く。

『いや、一言だけ言わせてもらおう……』

 

『ガンドーラ』

 

まさか……お前がその言葉を使うなんてな……。

気がつくと茅場の姿はそこには無かった。

思考を加速させていたようで時間もそれほど経ってないのにと体感時間を元に戻す。

視界も良好、キリトに声を掛けられるまでも無く手を動かし、ログアウトのボタンを押した。

茅場の言葉。オレ達がこういった人物に言葉を借りることはあっていいのか。

否定は、出来ないな。

考えてみればオレ達の生きる理由はどれも彼らに依存する事だ。

それに、何か懐かしいものを感じたのは、全身に刻まれたそれが経験したことを思い返したからなのだろう。

思考が終わった瞬間、体は光に包まれ目を覚ました。

 

「お目覚めかな?」

 

目の前にある灰色を持つ者は、ボクの知る限り一人だ。

「お帰り」

上の階から看護師を避けて点滴を連れながらこの部屋に辿り着いたようで、まだ乾いた声であるにもかかわらずその行動力は健在で安心した。

「で、起きてすぐ悪いんだけど。まだ仕事は残ってるみたいだからさ」

白が指でベッドの柵を弾くと音が辺りに響き、それは病院の外まで広がった。

「そろそろ他の子たちも目覚めると思うし、わたしは一度病室に戻るよ」

そう言うと、白は近くに掛けられていたライダースーツとフルフェイスヘルメットを投げた。

ナーヴギアを段ボールにしまうと白衣を鞄につめ、服の上からライダースーツを着こむとヘルメットを手にした。

ボクの方から病室を出て視覚で周りを確認すると白も部屋の外へ移動し、左手を差しだした。

 

「また、明日」

 

ボクはただ頷き、手を握った。

職員専用玄関から外に出る時、その場に居た人に挨拶をして僅かに雪の降る外へと繰り出した。

因みに、ライダースーツで居ても何も言われなかったのはこの時の為の準備にある。

仕事の傍らでバイクの運転免許を取得していたのだ。

それをお祝いとして受け取ったのがこれで、病院内で着ていても怪しまれることが無くなった。

色も全身真っ黒と眼鏡を外して着ればボクにピッタリの格好らしいけど。

まあ、Win-Winの関係だったって訳だ。

そして、ボクの耳には今も小さな戦いの繰り広げられる音が聞こえている。

ヘルメットを被り、キリトに接触せず且つ対象だけを攻撃する準備を開始する。

 

【動けよ】

 

その声は須郷には届いていなかった。

「お前の罪みたいする罰は当然、『死』だ。『死』以外有り得ない」

いや、届く訳が無い。

ここから見える須郷の目の焦点と筋肉の動きからナイフの振り下ろされる位置を予測し、同時にボクはかき集めた雪の周りに均等に力を込める。

その隙を利用してキリトが立ち上がり、ボクは雪玉を振り被る。

手から放たれた雪玉は投擲位置から左に弧を描き、須郷の顔面に真横から直撃した。

雪が弾け、須郷の頭が揺れる。

こうすれば、どこから雪が投げられたかなんて解る訳もないし、雪玉は溶けて無くなれば証拠隠滅。

威力だって力の加え方次第では雪は氷にもなり得る。

次いで二個目も同じ軌道でやや投射角度を上げて着弾速度を乗せた一弾が眼鏡のフレームに直撃し、側頭部へ衝撃を与えた。

 

「病状は、《脳震盪》って所だ」

 

あとはキリトに任せてボクはその場を去るつもりでいたが、足は自然と物陰から出るように動いていた。

街灯の光がスポットライトの様にボクを照らし、キリトは確信を得た疑問を放つ。

 

「ジャックか……」

 

ボクはその言葉に小さく頷き、首で病院の方を示した。

後ろからキリトの声が聞こえたが、ボクは何も言うこと無くその場を去った。

これで、ボクの、《殺人鬼》が担う役目も終わりだ。

彼もそうだったように、ボクもそうしなければならない。

 

――そして、事件は迷宮入りの一途を辿る。

 

==========

 

「っていうのがこの事件の全貌かな」

「うん、行動は最善だね。お互いに心も存在もガタガタになったけど」

事件から一か月。

世の中がお菓子会社の策略に惑わされていた日々も鳴りを潜め、ボク達は家のリビングでコーヒーを呑みながら向かい合っていた。

須郷が逮捕され、事件が収束したことは大きくメディアに報道された。

それからボクの仕事も退院する人が増えるにつれて少なくなり、後は向こうが請け負うと言われて仕事が終わったのが三日前の事だ。

グロリアこと《天野 雀》も事件後すぐに退院し、今はもう顔も合わせてはいない。

連絡先は聞きだされたが……。

白も遼太郎と連絡先を交換していたらしい。

彼女の入院している十日の間に仕事の合間を縫って二回は見舞いに来ていたっけ。

白も現実を取り戻しつつある。

明日にはボクも白も特設された学校に通うことになる。

とは言っても現時点で十八歳のボク達にとっては一年留年していると言う事で、また二人で別々の道を歩むことになるだろう。

元よりそう言う生活をしていたはずなんだ。

 

――その《異常》性で人の意識を逸らすボクと。

 

――その《異常》性で自分を隠す白。

 

だからと言って、二度と会えないなんて事には絶対になる訳じゃない。

この次元に、この世界に残っている限り、ボク達の視界で映る景色に溶け込めるのはボク達だけ。

五感で感じる全てのモノが違和感を失くした時、それがボク達の同類だと言う証明となる。

それも、もう感じることも無い。

一人だけで十分だ。

他でもない、白が良い。

 

「わたしもこれが良いかな」

 

口を付けたカップをコースターにおいて呟いた。

「味が……だろ?」

「《アウルム》のコーヒーの完全再現だからね。舌が慣れちゃってるから全然飽きないよ」

からかう様な笑みを浮かべながら白は立ち上がる。

「お父さん来るみたい」

ボクもコーヒーを飲み干すと食器を片づけ始める。

白はソファーに座ると荷物を鞄にしまい始めた。

ちょうど片付けが終わったところでインターホンが鳴り、白は帽子を被った。

扉を開けるとスーツ姿の男性が待っていた。

確か、父さんよりも年上だったっけ。

「やあ、玲君。白を迎えに来たよ」

「じゃあ、わたしは先に車に居るね」

ボクの方に軽く手を振ると、白は男性の脇を抜けて黒塗りの少し高級そうな車の助手席のドアを開けた。

白哉さんがボクと話したがってるって言ってたな……。

「改めてお礼を言う、娘を救ってくれて有難う。玲君」

「結果的に助けたのはボクじゃありませんし、やろうと思えばもっと速く白を救えたんですよ?」

「そこまでの偽善を君には求めてはいないさ。君にも白にも危害の無く事件を収束させる」

白哉さんは振り向くとこちらを一瞥した白が再度手を振った。

 

「実に、君ららしいやり方だ」

 

「まあ、それでも白だけが帰ってきていないときは俺も酷く動揺したよ。何時も繋がりを持つはずの二人が同時に帰って来なかったんだからね」

「だからって仕事の時間を切り詰めてまで白のところに来なくても……」

 

「帰ってくる保証が百パーセントあれば、俺もそうしただろう」

 

「けどそれは君達の理論には反する筈だ」

ボクは頷く。

 

 

「人間は、叶わないからこそ夢を見るものさ」

 

 

白哉さんはそれだけを言うと踵を返して運転席のドアを開けた。

最後にもう一度振り返り、口を開く。

「また、君を信用できてよかったよ」

バタンと心なしか大きな音を立てて扉が閉まり、ボクは談笑する二人の姿を見ながら車がある程度距離を離したところで家の中に入った。

 

「全く、あれで《普通》じゃ無いんだからな……白哉さんは」

 

毎度毎度の事威圧される彼の言葉に溜息を吐いた。

 

==========

 

《暁 白哉》。

お菓子会社の一代で築き上げた奇才。

アイデアで成功し、それを民間に定着させる陰には苦労があるとはよくいうが、白哉さんと初めて出会った時それが意図も容易く理解出来た。

最初から子供であるボクにそれを隠そうとすらしなかった。

白は仕事が成功してから奥さんである《暁 百花(ももか)》さんとの間に出来た子供だった。

その彼女が《異常》である事に気付いたのもボクが白と出会い、互いを認識した頃だ。

父さんとは違う理解者の一人と言ってもいいのだろう。

今になって考えると幼少期に幾つも考えだした理論を肯定していたのは白哉さん自らの成長を促進するためだったのだと思う。

しかし、そんな人がボクの視界に入らなかった事に気付いた時には驚いた。

近い思考を持っていても、《異常》である白の実の父親であっても、彼は『普通』だった。

自分で調べてみたのだが、白哉さんの祖父の実家が鹿児島県と言うことくらいしか取り立てて目だったモノは無く、白自身開花の経験談から生まれつきなんかではなく天文学的確率論から生み出された文字通りの《異常》である事を決定づけた。

その時、ボク達は初めて極限を求め、絶対を認めない様になった。

そんな白哉さんだが、本当に娘を溺愛している訳で、小学校のころから仲良くしているボクが白と付き合う気がないと知った事で二年経った今でも目の敵にされているのは何とかならないモノだろうか。

まあ、その被害を被るのはボクではなくなるのだけは確かだけど……

流石に《異常》の親をやっているだけあって白哉さんは非常に頭が切れるんだ。

来る者を拒み、出る者を逃がす様な人と言う表現が何よりもしっくりくる。

だから今もボクに対して圧力をかける事を止めようとはしていない。

戻ってきた生活に白と関わることが前よりも多くなると思うし、どうも元通りとはいかないらしい。

 

「玲、どうした?」

 

結局、そのまま思考に耽っていたボクは玄関に腰をおろして父さんが帰ってくるまでの間頬杖をついていた。

「いや、白哉さんの事だよ」

父さんは小さく頷くと荷物を置く為に自室へと向かった。

ボクも晩御飯の準備をしなくちゃね。

もはや手に持つのは血塗られた短剣ではない。

 

――《殺人鬼》は、居ない。

 

==========




はい、どーも竜尾です。
オリジナルヒロインを作ると良いシーンで泣かせたくなります。
特に泣かない娘であればあるほどそう思います。

茅場のシーンが捜索編ではあまりにアッサリだったのでこんな感じに。
今三巻、四巻が手元にないのでザ・シードを受け取ったくだりしか分かりませんでしたがこんな感じで良いでしょう。

白のお父さん登場です。
こう云った小説では基本的にチートか海外かが多いのでこのように。

後は日常パートを繰り返して究明編も終了ですね。

【次回予告】

――外人の様な金髪に灰色の眼。

――こんなモノがわたし達の日常だ。

「「まだ終わって無い」」

「わたしが保証する」


またお休みを貰います。
学校が忙しくなるので、次回の投稿は7/7(火)の9:00になります。


急なお知らせですいません。
次回をお楽しみに!それでは。
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