Side =玲=
「久しぶり、父さん」
乾ききった口でそう発音で来たのかは解らない。
父さんは両手で眼鏡の端を掴むと器用に顔から外して膝の上にそれを置く。
その間に筋肉の調子を確認していたが、筋肉のほぼ全てが衰えはしたものの歩くことに異常は無い程に硬直が少なかった。
すると、目元を覆う様にしながら伸びきった髪の毛の上にあるナーヴギアの上から父さんはボクの頭を撫でた。
「……お帰り」
ナーヴギアを持ち上げ、眼鏡をまた両手で顔にかけると父さんは病室を去って行った。
それから次々と聞こえてくる驚愕と歓喜の声。
その全てが気にならない程にボクは解ってしまった。
その一言だけで良かったんだ。
身体の調子を確認し、視界も整ったところでベッドの隣に置かれた花瓶の前にあるレンズに埃の被った眼鏡を拭いて顔にかける。
上半身を起こすとバキバキと世界に自分の存在を調律するかのように骨と肉が絡み合う。
点滴を引っ張り足の裏にある冷たい感触に酔いしれながら一歩一歩踏み出した。
そこで同調を終えたボクは白を探した。
父さんの事だからきっとこの病院のどこか近くの病室に入れられてるはずだ。
案の定、数歩歩いたところで【暁 白】と名前の刻まれたプレートを見付け、一度手を握りなおしてから扉を引いた。
此処で、ボクは先に気付いておくべきだったのかもしれない。
いや、もしかするとボクの様に白哉さん達と談笑しているのかもしれないと思ってしまったんだ。
――《異常》はまだ、この世界には居ない。
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片手で鉄棒に掴まり、懸垂をしながら無言でもう片手にある教材に目を通す。
「玲おにーちゃん遊ぼうよー」
後ろから声を掛けられ、疲労具合を考えて手を離す。
着地の衝撃でズレた眼鏡を片手で直しつつ、タオルを差し出してくれたその子にお礼を告げながら並んで歩きだした。
空白の二年間がボクに与えた衝撃は嫌な部分だけ予想通りだった。
特に子供たちにとって二年と言う時間は実にあっという間だ。
聞けば、ボクと白の穴を元々子供たちの相手をしていた看護師さんが総出で埋めてくれたらしい。
その効果もあってかなりの子供が新しい親を見付けて旅立っていったと聞く。
これではボクもお役御免かと思っていたら全然そうでもなかった。
看護師の皆さんも、子供たちも、帰ってきたボクを温かく受け入れて売れた。
ボクが居ない間に来た子供達を和ませようとして特大のマジックを披露したのはここだけの話だ。
と、言う訳で残る勉強とリハビリの穴を埋めるためにこうしている訳だ。
十八歳以下を対象とした専用の学校も特設されたみたいだが、まだやることがあるためそこには通っていない。
特別編入が決まるのがまだとのことで、四月には本来高校には通うこと無いオレもそれまではそこに通うことになっている。
あれから二十日の時が経ったんだ。
身体の機能は全快し、ボクも新たに与えられた仕事を全うしていた。
けど、やっぱりそうだ。
――ボクの世界を塗り潰す白がそこには足りていなかった。
一人で十数人の子供たちの相手をした後で当番制となっている子を連れて白の病室へと向かう。
白の近くに居ても未だ反応は見られない。
身の回りの掃除だけをすると早々に部屋から立ち去った。
付き添い子に不安を勘付かれない様に歩を進め、無事送り届けた所でボクは別室へ。
白が起きないことには必ず何らかの原因がある。
だが、世界を隔ててしまった事でボクはどうにも結論を出せずにいた。
だから、この仕事がボクの元に舞い込むできたときには思わず笑ってしまった。
部屋の前に立ち、軽くノックをすると若い男性の返事が聞こえ扉を開ける。
「やあ、霧崎君。今日もよろしく頼むよ」
《菊岡》と名乗るその男が現れたのはちょうど十日前に遡る。
SAO対策課と言う新設された組織の一員らしく、巻き込まれたプレイヤーたちの情報を探ってる時にボクの情報を見付けたらしい。
残ってるデータも中層辺りで生活していた当たり障りのないプレイヤーとなっていることと子供たちの面倒を見ていた事。
この二つの結果から彼がボクに頼んできた仕事。
――SAO生還者、彼らとカウンセリングをすることだ。
対象の年齢層は殆どがボクの年齢以下の者達だ。
やはり同じ境遇に居た人間の方が話し易いこともあるのだろう。
勿論強制はされなかったがボクはその申し出を快く受け入れ、今までに十人程のプレイヤーと話をしている。
交換条件に何か聞きたい情報はあるかと聞かれたが、遠慮しておいた。
余りSAOの事には深く関わりたくないと言うことを示しておきたかったんだ。
さらに、その言葉から察するに情報を誰かに譲渡したことがあると言うこと。
間違いなくキリトだ。
あいつならSAO内部、彼らの調べきれなかった情報。
特にオレの情報を誰よりも持っている。
その見返りにアスナ達の情報でも聞きだしたのだろう。
と、言うことはキリトのヤツはこの世界に戻ってきていると言う事だが……。
もしかすると、向こうも何人かは戻ってきてないのかもしれないな。
そんな訳で今日も仕事が終わり、時刻は午後七時を回っていた。
そして、ボクにはまだ課せられた仕事が残っている。
まあ、このボクが脅されてるとは言いたくもないし、ボク自身その場所へ向かうことに抵抗は感じていないから良いんだけど。
その気になれば心くらいぶっ殺せるしね。
「あっ、こんばんわです。霧崎さん」
カーテンを全開にして窓から星空を見るその人間。
ボクの見舞いに気付いていたようで部屋に入った瞬間に真っ直ぐ僕の方を見てそう挨拶をされた。
右側の伸びた髪の毛が微かに揺れる。
見せられた顔写真に空と同じ色の髪の毛をした時はようやくと言う感じだった。
碧眼がボクをこうしてまじまじと捉えて離さずに動きに合わせて顔を動かし、ベッドの隣にある椅子に座ると満面の笑みを打変えるその仕草もそうだ。
思わず髪の毛を掻く。
「それで、今日は何を話しますか――」
「《
「《グロリア》って呼んでくれても構わないんですよ?」
「此処は現実です」
ボクがそう言うと彼女は少しはにかんだ。
「今日も、こうして居てくれるだけで良いです」
そうしてベッドに寄り掛かると、グロリアと名乗った少女は再び星空に目を向けた。
==========
彼女と出会ったのはこの仕事を初めて実に五日目の出来事だった。
それまでに打ちたてたボクの功績から向こう側がGOを出したのだろう。
菊岡にその情報を開示され、驚く演技もほどほどに躊躇うそぶりを出さずに請け負った。
ボクの情報も向こうには知られているみたいで、中層にいたプレイヤーがもし彼らの様な有名人クラスのプレイヤーと対等な立場で出会うことになればどのようになるのかも見ておきたかったのだろう。。
故に、今までカウンセリングをした四日間はPK経験者と出会うことも無かったのだ。
菊岡が扉を開け、軽く目配せをしてボクだけが病室に入った。
ベッドの隣にあるカーテンで姿は見えないが、起きていると言うことは解る。
SAOの時にグーラ捜索の為、カラースプレーで誤魔化していた髪の毛を全て元に戻した姿を見たことがある。
無言のまま菊岡が扉を閉めた所で歩きだした。
ただ、一番最初に出会ったのが彼女だと言うのは誤算だった。
音を立てない様に足を動かして白衣のポケットに手を突っ込むと顎を引いて彼女のベッドの正面に立った。
「こんにちわ」
その声色が何を求めていたのかはすぐに解った。
口元を釣り上げ顔を上げると、頬笑みを浮かべた彼女がベッドに座っていた。
「《天野 雀》さんですね。もう知っていると思いますがボクは《霧崎 玲》です」
「よく私に会うことが出来ましたね。情報は向こうから渡されなかったんですか?」
「《イナニス=グロリア》。あの《殺人鬼》直属のギルド《Jesus to Rippers》の戦闘員の一人」
「その正体は齢十六の少女ってね」
ボクの口調や今までの聴取から彼女も《殺人鬼》を取り撒くこの状況をよく理解していた。
連中はSAO生還者から情報を募り、社会に悪影響を起こしかねない人物の捜索に一番力を入れているはずだ。
と、なれば上がるのは《JtR》、《笑う棺桶》の面々に加えて上がるべき最大最悪のプレイヤー。
《殺人鬼》を血眼になって探しているはずだ。
情報を調べれば調べる程、性別も歳も容姿も解らなくなるのにな。
唯一それを知る白も、ここにはいない。
まあ、こうしてボクの正体を看破して見せたプレイヤーが此処に居るのだから、それに連中が気付けばボクも詰みでしかないがそれはまず不可能だ。
それから話を続けていたのだが、ボクは他人の目が無い事を利用して彼女と簡単な暗号を説明して暗号筆談で情報を聞きだした。
話によれば《JtR》全員の情報は彼らの居る病院の場所などを知ること度条件に全て公開したらしい。
ボクの事については向こう側から話題を出させない様にしている様だ。
《殺人鬼》の名前が出た瞬間、「居場所がどこだ」としつこく問いただしていたところ、向こうから諦めたというのだ。
彼女が此処まで《殺人鬼》に執着することも向こうは知っている訳で、既に納得されていることもある。
《JtR》メンバー内ではグロリアこと雀がボクの事を最も知っているためこちらに関しては危惧することは無いが……。
『グーラはどうしたんだ』
ボクがそう聞くと彼女は途端に顔の下半分を布団で隠して目を逸らした。
『場所は聞いた……のか?』
多少からかいの意を込めると雀は顔全体を覆い隠した。
そう、奴ならまだボクに気付く余地がある。
もしかするとボクに気にかけることより雀の事を気にかけそうだが、彼の所在は連中も掴んでるハズだ。
ボクの事をどれほど聞かれたかに限るな……
逸早くボクと白の正体に近づいた者。
後悔している訳ではないが、白が居ない今、やはり同類がいないと言うのは慣れないモノだった。
――世界のバランスが崩れている様な気がしてならないのだ。
と、言う訳でボクは監視が無い時だけ雀の下に訪れるように頼まれ、仕事が全部終わるとこうして軽い会話につきあったり、今日は共に居るだけだが、それなりのコミュニケーションを取っていた。
因みに、事件から二十日経っても未だに入院生活なのも、彼女がまだリハビリの途中だと聞いている。
それももうすぐ終わると言うのだが、さて……。
仕事初めて十日。
出会ったのはグロリアだけ。そろそろ次と出会ってもおかしくないはずだ。
だって、バランスが取れなければ修正するように努めるのは誰だってすることじゃないか。
==========
予想通り、彼と出会った。
その場所は、白の病室。
いつものように子供と病室の掃除でもしようかと思い、扉を開くと花束を持った男がそこに立っていたんだ。
彼の姿にボクはその存在に気付けなかった事に納得し、彼の姿を疑問に思う子供の頭を撫でた。
「あの、暁さんのお知り合いの方……でしょうか」
扉が開いたのにも気付いていなかったのだろう。
彼は肩が上がる程他の存在に驚き、花束が音をたてて揺れた。
「あ、あのっ!その……すいません」
しどろもどろになりながら愛想笑いを浮かべた彼にボクはお辞儀をする。
「えっと、暁さんのメディカルチェックをしている霧崎と申します」
「あ、ああ。お……僕は《壺井 遼太郎》です」
「その花束。ボクが飾りましょうか?」
「はい。お願いします」
視線を下げながら腕を出して大切に花束を受け取ると、いつものように二人で身の回りの掃除をする。
クラインはそれを見ながら再度白の眠り付いた顔を見た。
「生きてますよ。彼女は」
ボクがそう言うと遼太郎ははっとした様な顔でボクを見た。
子供に「先に一人で戻って」と言うと、元気な笑顔を向け、病室から走り去った。
手を振ってそれを見送った後、浮かない顔をしている遼太郎の方を向いた。
「実は、ボクもあの世界に居たんですよ」
「えっ」
「所詮名もなき中層プレイヤー止まりでした。預かり知らぬ誰かに助けられ、暁さんにも、貴方にも助けられているはずなのに。ボクが出来るのはこれで精一杯です」
遼太郎は驚愕の色を浮かべたままこちらを見て黙り込んでいた。
「だから、貴方も頑張ってください」
「……」
「諦めなければ、もしかしたら……きっと……」
甘えでしかないボクの言葉。
それでも、今の彼にはこういう言葉を掛けることが最善だった。
こいつの性質を絶やす危機に警鐘がなっていた。
「有難う御座います」
きっとボクの方が幼いからと、自分を責めている。
それで良い。
――《無知》のままで居ろ。
「シン……暁さんを宜しくお願いします」
遼太郎が去った後でボクは白の方を見た。
灰色の髪の毛が二年の歳月で伸び切り、シンディアとして居た頃と同じくらいになっている。
ボクはそれだけを目に焼き付けると記憶していた足音を追いかけた。
==========
「玲」
冷めたトーンでそう呼ばれたのは朝食での事だ。
父さんがボクの前に出したのは半透明の薄い直方体の箱。
「ナ―ヴギアはまだ残っているのか」
その物体を何故父さんがボクの前に出したのかを聞くことはない。
双眸が、あの時の瞳の色とまったく同じ色をしていたから。
「SAOのサーバが引き継がれたのはレクトと呼ばれる会社だ」
察するに仮想世界でのモーション等の監修をしたことで手に入れた情報なのだろう。
「有難う」
ボクは病院に行く準備を整えながら渡された箱をテーブルの上に置く。
《殺人鬼》の復活。
SAO生還者のブログや人伝に拡散されたVRMMO界最悪の都市伝説。
事件収束から二十日余りが経った今でも正体は謎のまま、憶測だけが電子となって日本中を飛び回った。
偽物の《殺人鬼》まで現れることにもなった。
果ては世界の企業にまでも目を付けられている話もある。
憶測の中には、実は《殺人鬼》は人ではなく人工知能か何かの存在という説もあり、それをみたボクはひとりほくそ笑む。
そしてボクは、その全ての可能性を肯定して現れなければならないのだ。
勿論その為に準備は進めておいた。
だから今までしてきた仕事はこなしてからだ。
リハビリをし、学業に勉めて子供たちと遊んで白の病室へと向かい、生還者と話をし、雀と会ってからボクは院長室の近くにある空き部屋へと向かう。
二年前にナーヴギアの初期設定をした部屋だ。
この世界に帰って来た時に丁度のいい部屋を探していたのだが、この部屋の埃の具合から考えて二年間誰もこの部屋に訪れることは無かったと推測できた。
白衣を脱ぎ、眼鏡を外して横になる。
段ボールの中にしまっておいたナーヴギアを手に取った。
刹那。
純白の部屋が嘘に見える程の暗闇が広がった。
――《殺意》とは、積み上げた屍が生み出すモノだ。
志も果たせず死んでいった者は必ず殺した者を恨む。
それが他の人間には殺意と感じている訳で、実際は殺意など向けるモノではない。
彼らが言うのだ。
『こいつを自分と同じ目に遭わせろ』と。
そのプレッシャーを人は何時しか殺意と呼ぶようになった。
本当は一番殺意を受けているのは自分自身だと言うのに。
ボクは構わずナーヴギアを被った。
寝転がると周りの反応を確認してスイッチを入れる。
視界が暗転し、懐かしきログイン画面が出現した。
最後に茅場から預かったIDとパスワードを打ち込む。
少しのラグの後でログインが完了し、ソフトが起動。
このソフト《アルフヘイム・オンライン》では九種類の種族の中から一つを選択し、中央の世界樹で行われているクエストをどの種族が先に突破できるかと言うモノを前提とした剣と魔法の世界。
既に完成されたアバターを見て、オレは《インプ》の種族を選択する。
「オレにはんなことは関係ねぇな」
名も身体も力も既にそこにある。
「行くぜぇ?」
楽しむ余地は無い。
オレが今からすることは《勇者》を呼び寄せることだけだ。
シンディアも、助け出すべきはオレじゃねぇ。
再び視界が光に包まれると少しの浮遊感の後に足には地面についた感覚。
瞬きをするとここが洞窟の中だということはすぐに解った。
回りの岩石に群生している結晶の青白い光が暗闇の筈の洞窟を照らし、視界良好と言ったところだ。
説明書通りならインプ領に出現するはずだが、イレギュラーであるが故だろう。
寧ろこっちの方が好都合だ。
ここは中立エリア。
PKをするなら持って来いの場所だ。
ウィンドウを開いて文字化けしているアイテムはすぐに廃棄する。
こんなんでオレの動きが阻害されるようなことが合ってはならない。
結局残ったのは少しのアイテム位のモノだが、初期設定の武器以外に一つだけ文字化けを逃れた武器があった。
まあこれは良いとして、《剣技》の方を見て見たが、こちらも文字化けしてる故に扱うことは出来ないか……。
未だ放ったことのない《短剣》最高位剣技の名をなぞっていると、一番下の欄にはオレの期待通り《濃霧》の名が刻まれていた。
それだけを確認すると適当なプレイヤーを探して歩き始めた。
しばし歩くと目の前に四つの反応。
「上々だな」
オレは滑らかな曲線を描く禍々しくも美しい短剣を握った。
「初仕事だ《ジャック・ナイフ》」
向こうもオレに気付いたようだ。
「金髪の……インプか?」
「防具は初期のモノらしいな」
遠目からこちらを見てカラフルに揃った連中はぶつぶつと会話をしているが、その中の一人が握られた短剣に気付く。
「あれ、《殺人鬼》じゃないか?」
その声に、四人は呆れたような視線を向ける。
「また偽物か。二十日も経ってるのによくやるよな」
四人は警戒をしながらオレに近づいてくる。
どうやら此処にも偽物は存在し、殆どの連中には一発屋の様な存在だと思われているようだ。
じゃあ、そろそろオレも行くか。
「あげゃ」
「「……?」」
前衛二人が嗤うオレに首を傾げた。
瞬間。
奴らには到底測りきれない速度で肉薄し、《シーティ・ビーティア》と同じ動きで首に向かって深々と短剣を突き立て、内一人はそのまま地面に叩きつけると踵で刃の先端を踏みつけ、無理矢理首を切断した。
「「ヒィッ!?」」
それを見ていた後衛が信じられないと言った様子で硬直する。
「よぉ、死んで帰ったら領主サマにでも言っておくんだなァ……」
「I am Jack=Gundora」
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はい、どーも竜尾です。
白のいない現実世界。華が足りねぇ…。
なので、逸早く登場させましたグロリアさん!
もとい天野 雀さんです!
あ、あと菊岡も登場させましたね。
次いでクラインさん!
この辺で分かるかと思いますが玲には思考では全員名前で呼ぶことにさせます。
殺意って、絶対に放つ人自身が一番殺意を被っている者だと思うんですよね。
じゃなきゃ強すぎますよ。
ジャック・ナイフさん出番来ました!
ここまで暖めておいた甲斐がありました。
こっちも結構サクサク進めていくと思います。
【次回予告】
「これはまた……厄介なことになりそうだね」
――《殺人鬼》は殺せねぇってことをだ。
「オレと白は限りなく同類だ。だから解る」
「お前、後悔したことねぇだろ」
次回をお楽しみに!それでは。