仮想世界に棚引く霧   作:海銅竜尾

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お知らせアンケートがあるんで是非後書きまで読んでください。


第五十八話 虚食

Side =グロリア=

 

鎌と言う形状の武器は刈り取ると言う使い方が最も力の入る正しい使い方だということは感覚的に解っている。

都会暮らしの為こういう風なモノは実物を見ると恐ろしさが良く解ると言う。

両手でそれを握り、こちらに向かってくる彼の姿はさながら死神の様だ。

だが、その程度の輝きでジャック様と同じ『死』を象徴しようとは馬鹿らしい。

先程の奴らの所為でより昂ぶっている気持ちをぶつけるのも良い。

此処で一つ冷静になる。

忘れてはいけない。こいつがオーカスを超える情報屋であると言うことに。

ずっと裏で鳴りを潜めていたこいつからすれば広告塔として動き回っていた私の情報は戦闘データかなにかとして纏め上げられていたって何ら不思議ではない。

それに、隣で見て居て解ったが、ジャック様は彼に一目置いている様な気がしていたんだ。

もしかするとそれを証明するためにあえて私を対戦させたのかもしれない。

こちらからは帽子のつばとゴーグルによって目線がどこに向いているのかを理解することは出来そうにない。

ロムからの情報によればその武器《クルトゥエス》は威力の代わりに防御力を低下をさせ、圧倒的な重量感を持っている。

一応初撃は向こうの力を見る為に速さで取るか。

紫電閃に見せかけた《フェイント紫電閃》の体勢に入る。

ジャック様の指導もあり、どのように身体の力を使えれば時間を短縮出来るか指導された結果。私は三秒弱と言う本物に限りなく近い速度で対象に接近するまでに至った。

しかも互いに接近していると言うことはそれよりももっと速い速度で……

逆に私も攻撃を当てるのは至難の業かもしれないが、決めて見せる他無い。

敵の懐に一瞬で潜り込み、下からこちらに視線を移そうとする顔を一瞥し右腕を大きく突き上げる振りをして腕を思い切り引っ込めて右足を軸に時計回り。

この動きと叉刃拐へと吸い込まれた視線は私から完全に外れる。

そして三百六十度回転し無防備となった背中に向かって《弓月》を放った。

 

――さて、これをどう対処する?

 

――《暴食(グーラ)

 

挙動は彼の代名詞に反する程静かなモノだった。

身体を捩じりつつ右手を鎌から離し左腕を背中へと回す。

ノールックで鎌の柄頭が叉刃拐の刃の下部を捉え、軌道を逸らすと同時に身体をくの字に曲げて軌道上から完全に消える。

つまり今度は彼が私の懐を取ったと言うことになる。

グーラは振り向きながら私の胴目掛けて鎌の峰を振り被る。

それを見た瞬間私は空いた方の右手の叉刃拐で《弓月》を発動させ鎌のタイミングに合わせて地面に叉刃拐を突き立てた。

刃の部分を鎌が殴打し、多少の震動は伝わってきたがダメージも負っていない。

そしてこの接近した状況では間違いなく私の方が早い。

《裏紫電閃・新月》だ。

素早く地面から叉刃拐を引き抜いて紫の光を纏わせる。

この位置では鎌を振ったところで片膝を付き、右手で鎌を握り左手は柄頭に置いたままの状態の彼に攻撃を私の身体に当てることは出来ない。

両腕が残光と共に凄まじい速さでグーラの身体に伸びる。

すると、彼は私の攻撃の直線上から姿を消した。

 

――その鎌を一つ置いてだ。

 

柄頭に力を込め地面を蹴って全身を浮かせて回避された。

そして反動を利用して地面に残った鎌を空中で手に取ると空振った私の背中に向けて縦に斧を振り被る。

その大きな刃に黄緑色の光が籠った時私は彼に背を向けたまま右腕を上げた。

風を切る大きな音と共に背後に向かってくる冷たい鎌の気配。

私はじっと右腕の叉刃拐だけを見つめ、刃先に光が生まれた瞬間に右足を大きく後ろに下げて身体を思い切り捻って右腕を後ろに向かって振るった。

 

《旋棍》スキル高位剣技、《裏紫電閃・満月》。

 

その軌道は一つの円を描きながら斬撃は早く、鋭く、重い一撃となる。

攻撃範囲が背中に限定されるのが珠に瑕だがこの破壊力があるからこそリーチの長く刃の差の大きな《クルトゥエス》と殺し合えるのだ。

想定通り痛み分けと言う形でグーラは着地して再び鎌を握る。

にしてもやっぱり情報を握られるとちょっと辛いかな。

裏を返せば全てを知っている《JtR》の皆と戦ってる感覚で戦えていることだけど、こっちは向こうのことを何も知らないんだよね。

それに痛み分けと入ってもやはり向こう側の攻撃の方が強いのが現実だ。

現にHPも僅かながらに差が出来てしまっている。

唾を呑みこんで叉刃拐を一回転させる。

かかってこいよ 大喰らい。

 

――お前が相手にしてるのは大嘘吐きなんだからな。

 

Side =グーラ=

 

空中での《ヴィメル》を見たことのない技で弾き返されすぐに先程の技の攻撃範囲を計算する。

使っている叉刃拐と言う旋棍の特徴である二枚刃による攻撃範囲の拡大は思った以上に面倒なモノだ。

躱し切ったと思っていたあの技だったが、スカーフの一部と頬の部分を切られていた。

これほどでは耐久値は全損しないがあまり口元は見られたくないな。

いつでも出せるように《牙》を発動してるから、もしかするとその隙間から拡がった大量の歯を見られる危険性がある。

勿論それで向こうの動きが止まってくれるのなら幸いだがな。

さて、正直小技の数が極端に少ない《鎌》スキルでは戦闘は受け身になるしかないが、グロリアの持つ速さを考えればこちらからも攻めた方が良いだろう。

しかし、そうした先程の場合は《紫電閃》に見せかけられた何かに遅れを取ったことが気にかかる。

あの時は咄嗟の判断で攻撃を躱すことに成功したがやはり集めていた情報が足りない。

自分が知っている奴のスキルはせいぜい五つ。

そしてそれを知っていることを向こう側も知っている。

あの《弓月》は恐らくそれを見極めるための攻撃を見て間違いない。

これでその技はもう使われなく為ることは必至、こっからは自分も知り得ない初の持ち札を把握していない戦いだ。

鎌を握り直してグロリアの手足に意識を集中させる。

《紫電閃》の射程距離が如何程かは掴めないが感覚的にまだ自分がその中にいることは解る。

だが、まだ彼女から自分を殺したいと言う《殺意》が感じられないのは何故だろう。

互いに戦っていた時には確かな殺気に肝を冷やしたはずだが……

そう思っていた刹那、彼女が動き出した。

それに合わせて自分も動き出す。

と言っても重量のあるクルトゥエスを持ち運ぶ訳ではなく、膝を曲げ、両足に力を込めて解き放つ。

接近してくる彼女は必然的に自分の方を見る訳だ。

 

――その時には、既に自分の頭上に刃が迫っているとも知らずに。

 

跳躍して瞬間的に距離を詰め、位置を調整しながら体重を乗せつつ一気に鎌を振り下ろせる重斬撃技。

その行動もシステムアシストによって行われるので自動で二メートルほどの跳躍を可能にしてくれる。

そうすれば必然的に自分の方に視線が映りその時点ですでに振り被った鎌が相手を襲う訳だ。

 

《鎌》スキル《デュダス》。

 

グロリアはそれに気付くとすぐに姿勢を低くし、両腕を頭の上で交差させる。

叉刃拐にクルトゥエスの歯が掛り腕の隙間に鎌の部分が通過し上手く躱した様だ。

旋棍の二枚目の刃に食い込んだクルトゥエスは曲線に沿って二対の旋棍の間に移され着地した瞬間に鎌の本領である刈り取る動作でグロリアのを身体ごとこちらに引っ張った。

すると彼女はすぐに腕を開放して自分に向かって突っ込んで来た。

引き寄せられた力を利用するつもりだろうがそうはいかない。

鎌が彼女の近くにある以上両手で鎌をグロリアの顔に向かって突き出した。

「その素顔を見せてもらおうか?」

何て挑発めいた言葉を口にしているがグロリアがそれを躱すことくらいは予測できる。

ならばと右肩を狙うと見事直撃しその部分が赤に染まる。

しかし、彼女の狙いはそこではなかった。

そこで接近してくる身体を押し出そうとしたのだが、鎌はすぐに彼女の身体を抜け、俺はバックステップをすると同時に鎌を手元に戻した。

グロリアは右肩への攻撃を利用して左半身を俺に近づけたかったのだ。

そのバックステップが吉と出たのか凶と出たのかは解らない。

ただその時間で自分は鎌を手元に戻すことが出来た。

反して彼女に右足で震脚を決める程の隙を与えてしまった。

それによって放たれた左腕には光が宿っていた。

その体勢から《弓月》ではないことは明白。

ならばと安直に自分の右側にクルトゥエスを構えた。

そこに攻撃が来てくれれば良いのだがそうもいかないことはもう解っている。

言葉通り叉刃拐はクルトゥエスを器用に避けて更に加速した。

狙われたのは俺の右側の腹部。

 

――こりゃ、痛そうだな。

 

鎌に光が宿る。

自分を護る訳ではない。

右側に構えられた鎌は急速にその場で弧を描き右腕を上、左腕を下に交差させクルトゥエスは急速に加速する。

これで右側の防御から一転、左側からの攻撃へと移る。

しかも彼女は攻撃の最中で姿勢を低くしているため攻撃されるまで鎌がどのような位置に移動したのかを完全に理解できていない。

よってグロリアが出来た最低限の防御が右腕を刃に合わせることのみ。

 

「それだけで防げんなら楽しねえよ」

 

《鎌》スキル《ムクスーザ》。

攻撃が先に決まったのはグロリアの方だ。

旋棍のカテゴリに位置する武器はどれも破壊力の高い武器だと聞いていたが身体を逸らして直撃までとはいかなくてもその衝撃は十分に伝わってきたしHPもごっそり持ってかれた。

お返しに喰らわせてやった鎌はその形故やはり叉刃拐に引っ掛かってしまうのだが問題ない。

それだけでこの技の衝撃を避けられる訳ないのだがら。

右腕を吹き飛ばして背中に刃を当てると思い切り手元へと鎌を引いて切り裂いた。

攻撃の反動で互いに吹っ飛ばされ叉刃拐が身体から抜けたことにより発生した違和感に顔を顰めながらHPに目を向ける。

一応自分の方が勝っているとは言えているがイエローゾーンとレッドゾーンの瀬戸際ならば優劣をつけても無駄だ。

ほら、それを解っているからこそ彼女はすぐに体勢を立て直してこっちに向かって来やがった。

 

――そろそろ頃合いか。

 

それが見られて居たのかいないのかは知るべきところではない。

要は、当たれば勝ちだ。

俺も彼女に向かって走り出した。

クルトゥエスは片手に、攻撃をミスリードさせてやる。

グロリアは接近の最中に更に加速して緩急をつけた動きで俺の攻撃タイミングをずらそうとしたが、こいつにタイミング何て言う概念はほとんど必要ない。

そりゃ確かに攻撃範囲の拡大で多少は攻撃しやすくなっているが捕まえてしまえば不要だ。

狙いを手足の動きに見せかけて叉刃拐を狙う。

例えロム製の武具でも《牙》の能力を使えば一撃だ。

グロリアはもう一段階加速して振り被った。

俺はそれに臆することなくギリギリまで狙いを悟られない様に距離を詰め続けた。

そして、もう後戻りが出来ない範囲まで来たところで叉刃拐に向けて顔の位置を下げた。

驚愕を顔に染めるグロリア。

スカーフは範囲拡大で自動的に消えるから最後まで外す必要はない。

さて、どんな顔をしてくれるのかね。

 

――その仮面の下でよ。

 

大きく口を開いて叉刃拐が跳び込んでくるタイミングも完璧だ。

口を閉じると同時に先ずはスカーフの耐久値が消滅し破砕した瞬間にグロリアは目にするのだ。

 

――とても『普通』の人間とは思えない程の歯を持った人間の姿を。

 

ゆっくり、ゆっくりと金属片が口の中へと差し掛かる。

後十数センチまで来た時、俺はずっとグロリアの顔を見ていたが、彼女は俺が顔の位置を移動させた時には何かを呟いていたが……

まさか、この状況をひっくり返す術g――

 

「……除」

 

その言葉が紡がれ、俺の耳に届いた瞬間。

開けていた口が逆らいきれない力で上下から押し付けられ無理矢理閉じられた。

つまり、叉刃拐の先にあるのは俺の閉じ切られた歯である。

顔面に凄まじい衝撃が襲った。

身体が宙を浮き、吹き飛ばされた力で地面を四、五回が転がり、このままでは攻撃の隙を与えてしまうのは不味いと形だけでもと起き上がった。

起き上がれると言うことは首から下が吹き飛ばされた訳ではない。

危なかった。

当たった部分が歯だったと言うことも幸いだった。

《牙》によって自分の歯は武器として独立し、耐久値が存在しないのだ。

それでもあの衝撃で口元は痺れっぱなしでHPも削れている。

にしてもアイツ……《ユニークスキル》か?

いや、そうでなければ何だって言うんだ。

俺の情報網に存在しない力がこれ以上あってたまるかってんだよ。

《解除》。グロリアは確かにそう言っていた。

つまりスキルを強制的に終了できる技だと言うことで間違いない。

だが向こうも俺の持つ《牙》に気付いたはずだ。

だから詰め寄ってくるはずのところを踏み止まった。

強制的に閉じられた口も地面を転がっているうちにまた開く様になったと言うことは時間には制限があるとみて間違いない。

使用回数に考えても同じことだ。そんなモノが連発される訳がない。

総合的に考えて《解除》の仕様は先の一回だけか時間経過による発動権の回復。

 

――求められるのは、短期決着!

 

スカーフがない事に気付かずいつもの癖でそれを押し上げる動作をしてしまう。

そんな事を気に掛けることなく一直線に駆け出した。

向こうも俺に気付いて動き出すはずだ。

 

――剥き出しになった無数の歯が三日月を描く。

 

「最後の晩餐を始めよう」

 

Side =グロリア=

 

「ちょっとマズイかな……」

防御のためとはいえ反射的に《解除》を使ってしまった。

声が聞こえた聞こえないに関係なく概要は全て割られたと見て間違いない。

にしても背中を切り裂かれたあの一撃。

まるで《紫電閃・十六夜》の特徴を解っていたかのようだったが、初めからそのつもりでやったことだったのだろうか。

躊躇いの意味を持つ月の名を冠することの技は射程距離が短い訳でも長い訳でもなく、発動し、敵の身体に狙いを定めると軌道上にある物体をシステムアシストによって自動的に回避し加速する。

それによってほぼ必中の技となる訳で、でも終わった時には痛み分けだった。

そしてあの時見せたグーラの顔の異変。

スカーフが消滅したと言うことはあの歯には攻撃の判定があると推測できるし私の叉刃拐にも迷う様子もなく突っ込んできた。

ということは武器や道具の欠損能力には自身があると言うことだろう。

それに加えて攻撃範囲も口から数センチはある。

向こうが《解除》をどのあたりまで考察したかは知れないけど恐らくは一回きりか時間での発動権の回復のどちらかだ。

だとすれば何もしなくても向こう側突っ込んでくるのは明白だ。

迎え撃つ技の無い私も走り出した。

まだ見せてない技があるとすれば《旋棍》の最高位剣技のみ。

その間合いに入った瞬間だけが狙い目か……

いや、奴の動きを見るんだ。

グーラは射程距離ギリギリで跳躍して左腕だけでクルトゥエスを掴んで右半身を私に向けている。

あの技は無理だと舌打ちをする暇もなく私は片足を軸にして回転しながら真正面から跳んだ。

回転の中で右腕を真上に掲げてグーラが鎌を振り下ろした瞬間に私も腕を振るった。

 

「《アズリエール・バルト》!!」

 

「《裏紫電閃・満月》!!」

 

その発光具合を見るに互いに高位剣技のぶつかり合いだ。

だが私の場合はそれだけではない。

何の為に回転したのか……。

回転する力を利用して腕に違和感が発生するのも気にかけず身体を無理矢理捻って左腕をグーラに向けて打ち出した。

つまり《満月》と《半月》の合わせ技だ。

しかしこの時私は既に気付いていた。

右腕がこんなにも動かないのは奴の握る鎌に固定されていたからだ。

鎌を軸としてグーラはこちらに向けて蹴りを放つ。

これなら私の方が押し切れる!

グーラの右膝に叉刃拐が直撃し、HPが残り数十ドットまで落ちる。

だが、彼は依然として笑っていた。

鎌から両手を話して私の攻撃の力を利用してグーラの顔が急接近した。

 

――そこでようやくこの攻撃の狙いに気付いてしまった。

 

三撃目だ。

それに私も武器ばかりを狙うと決めつけて居てしまったんだ。

本当の狙いは他でもない私自身だ。

私とは比べ物にならない程の夥しい量の歯を見せながら大きく口を開く。

このままでは私の首から上が丸ごと消滅するのは必至。

まあ、それくらいで殺られるほど甘くは無いけどね。

左腕の叉刃拐を蹴りの衝撃で動かしにくくしたのかもしれないけど、当たった刃先をよく見てみなよ。

刺さってるのは二枚目の刃の方だ。

よって叉刃拐は簡単に戻ってくる。

下顎を狙って叉刃拐を振り上げた。

彼はこちらを真っ直ぐ見ている。

今から獲物を喰らうと解っているからの余裕の笑み。

それを今から真っ赤に染め上げるだけだ。

 

――それだけ、だった。

 

その笑みが横にブレた。

「え?」

心の中でその光景に驚愕の色が自分を塗りつぶして往く。

まさか、ここまでを計算してのこの攻撃!?

このままでは叉刃拐はただ通り過ぎるだけ。

私に出来る事……それって……

 

――生へ縋りつくだけだ。

 

その口が完全に閉じ切るまでに全力で顔を横に動かす。

私の視線はずっとその口一点に吸い込まれていた。

 

――そして……

 

ガチンと大きな音を立ててその口が閉じられた。

と同時に響く破砕音。

 

「え?」

 

「なっ!?」

 

互いに声を上げ私はグーラをグーラは私を見た。

視界に映った黄緑色の無数の線。

それが青白い硝子の破片の中から飛び出して来たのだ。

思わず声を上げる私もその異変に気がついた。

右の耳とそこに掛けられていたはずの仮面がどこかに無くなってしまっている。

その時、こちらを向いた少年と目が合った。

グレーの瞳が私を捉える。

同時に私もグーラと呼ばれた少年の素顔を目撃した。

 

――化けの皮の剥がれた者達は、ただただその素顔をじっと見つめたまま固まっていた。

 

==========




はい、どーも竜尾です。
こっちの方を百話に持ってきたかったのは此処だけの話です。
文字調整ミスりました。

さて、ついに二人の戦いですよ。
スキルを思い返す作業が一番面倒ですね。ホント。

あとはそれをうまく言葉で表現することですがなかなか難しいですよね。
だからHPとか現状を載せておけば大丈夫的な感じで書いてました。

でもって書きたかったところですよ。
互いの正体が割れた二人。
良いところで次回に続く的な展開にするの大好きです。

【次回予告】

――あれ、自分が噛み切ったのか?

「やっぱ頭も悪運強いよなー」

「じゃあな、《Laughing Coffin》」

「あ」

「どうして、お前は《殺人鬼》なんだ」

次回をお楽しみに!それでは。



と行きたいところなんですがまたお休みを貰おうと思います。
書き溜めもしておきたいですし。

それに良い機会ですので少し皆さんにご相談が。

そろそろSAO編も大詰めでじきに第七十五層での偵察隊全滅の報告があるじゃないですか。
原作では先行した者たちが死亡して厳密には全滅と言い難い展開なのですが僕が相談したいのはそこの展開です。


そこで「シグマ」を殺すかどうかですね。


当初は殺すつもりなどなかったのですが最近になって悩み始めました。
実際シグマとアシュレイは完全に裏方なのでストーリー自体に影響はありません。
彼女が死んだからと言って《JtR》の何が変わるって全く変わりません。
ただそこの部分を書くか書かないかなんですよね。

どっちでもいい感じもありますがこの作品的に《死》と言うモノは重要なんですよ。

なので此処は皆さんのニーズに応えよう的なノリです。

要望が来なければ僕が勝手に決めますので投稿が遅れることはありません。

要はこの作品の《死》をどう思っているのか、みたいなことを聞いてみたいのです。

では、お待ちしておりますので…。


本題に戻りますが次回の投稿は5/20(水)となりますので。
ではでは。
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