ヘリ事故 国交省が運航会社に対し航空法に基づく立ち入り検査
壱岐市の沖合で医療搬送用のヘリコプターが転覆した状態で見つかり3人が死亡した事故で、国土交通省は安全管理体制を調べるためヘリコプターの運航会社に対し航空法に基づく立ち入り検査を始めました。
今月6日、対馬空港から福岡市の病院に向かっていた医療搬送用のヘリコプターが壱岐沖の海上で転覆した状態で見つかった事故では、患者や医師など3人が死亡し、機長や整備士など3人がけがをしました。
この事故で国土交通省大阪航空局はヘリコプターを運航していた佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」の安全管理体制を調べるため、16日から航空法に基づく立ち入り検査を始めました。
立ち入り検査は17日も行っていて、機体の整備状況のほか、緊急時の連絡体制や緊急対応訓練の実施状況を確認するということです。
今回の事故では機長が会社の担当者の聞き取りに対し、「後方から異音がしてその直後、高度が低下していった。機体の方向を制御するラダーが使用できなかったため不時着水を決心した」などと話したことがわかっています。
また、「エス・ジー・シー佐賀航空」では、去年7月に別の機体が福岡県柳川市で墜落して2人が死亡する事故も起きていて、この際も国土交通省が会社に立ち入り検査を実施しています。