南伊勢町 町立病院元事務長に賠償を減額 1030万円余請求

南伊勢町の町立病院の元職員が、およそ1億7000万円を着服したとされる事件をめぐり、町は、およそ3000万円の損害賠償を支払うよう命じていた、当時の病院の事務長に対し、賠償額を減額したうえ、1030万円余りを支払うよう改めて命じました。

町立南伊勢病院では、41歳の元職員による多額の現金の着服が発覚し、およそ1億7000万円を着服した罪で起訴され、刑事裁判が行われています。

一方、町は、当時上司だった4人に対し、監督責任を問い、損害賠償を命じ、このうち元病院事務長に対しては、最も多い、およそ3000万円の支払いを求めていました。

これに対して元事務長は、賠償請求を取り消すよう求める民事裁判を起こし、また、町の監査委員は、賠償額を減らすべきだとする報告を提出していました。

そして、町は、遅延損害金とあわせて、およそ1034万円を今月末までに支払うよう、今月11日付けで改めて命じ、17日、公表しました。

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