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発達障害など“動物”で表現した新刊「あり得ない」「コンプラアウト」と物議 イラストレーターが謝罪、ラフイラスト添え編集側の指示と説明

2025年4月17日 16時07分

三笠書房のホームページより


 三笠書房から22日に発売される予定の新刊「職場の『困った人』をうまく動かす心理術」がネットで波紋を広げている。「困った人」という呼び方と、表紙のイラストが主に非難の的となっている。
 心理カウンセラーとして働く神田裕子さんが著者。書籍の中では、ASDやADHDなどを「困った人」と呼び、サルやウサギ、ナマケモノなど動物で表現されている。
 ネット上では、「ナチュラルに倫理的なコンプラアウトで、ちょっとすごすぎる」「さすがにこんなものが世に出るのはあり得ない」「差別を助長する」などと批判の声が多くあがり、炎上している。
 そんな中、装画を担当したイラストレーターの芦野公平さんが16日、メディアプラットフォーム「NOTE」にて声明を発表。出版社に制作経緯の発信に許可を得ていると前置きし、「差別的な印象を受けたというご意見があることを、真摯に受け止めております。ご不快な思いをされた方がいらっしゃること、それ自体が大きな問題」と謝罪した。
 当初、自身が出したラフイラストも公開した。そこに動物はおらず、男女さまざまな立場や服装の人が街の中でバランス良く描かれていた。だが後に、編集側から修正が入ったとし「人物を愛らしく描きたいとの意図のもとで、キャラクターを動物に置き換えるというディレクションがあり、それに従って描き直した」と説明した。
 また「ポジティブな印象とは別に、表象レベルで批判され得る可能性を孕んでいるという自覚も一方にありました。しかし、テーマや変更意図がポジティブなのだからと指示に従いました」と省みるなどし、制作時の心情を率直につづった。

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