大崎 全国2例目の公立日本語学校で新入生28人が入学式

大崎市が新設した全国で2例目となる公立の日本語学校で入学式が行われ、台湾やベトナムなどからの新入生28人が日本での学校生活をスタートさせました。

大崎市は、地域の活性化につなげようと北海道東川町に次いで、全国で2例目となる公立の日本語学校、「おおさき日本語学校」を設立し、10日初めての入学式が行われました。

式を前に最寄り駅のJR西古川駅では、台湾やベトナム、それにインドネシアから入学する28人が到着すると、地域住民およそ60人が「ようこそ」などと書かれたのぼり旗を出して出迎え、拍手で歓迎していました。

そして、学校のホールで行われた入学式では、鈴木俊光校長が「皆さんには学校の職員だけでなく大崎市や県など心強い応援団がついています。安心して勉強してください」とあいさつしました。

これを受けて、新入生たちは、「日本と母国のかけはしになれるように努力したい」と抱負を述べました。

新入生たちは、1年から2年かけて日本語の学習をはじめ、地域住民との交流や農業などの体験活動を行うということで、市は、学生の卒業後の定住や地元での働き手の確保などにつなげたいとしています。

式のあと、早速授業が行われ、学生たちは、「見てください」や「書いてください」といった簡単な日本語を聞いたり話したりして学んでいました。

台湾の台北市から入学した38歳の女性は、「もっと日本語が上手になりたいと思い、入学しました。寮もあるし安心して勉強できる場所だと思います。地域でつながりながら、夏祭りやアルバイト、いろいろな文化を体験したいです」と話していました。

【地域住民も期待】
日本語学校が開校したことで、地元住民も地域の活性化に期待を寄せています。

けさ西古川駅で学生たちを出迎えた近くに住む87歳の女性は、「地区の人が少なくなる中、外から人が来ることでにぎわうといいと思います。地域には夏祭りもあるし、みんなで盛り上げていきたいです」と話していました。

また、学校がある西古川地区でまちづくりに携わっている地区振興協議会の鬼沢和雄会長は、日本語学校の開校を地域の活性化のチャンスと捉えています。

鬼沢さんは、地域の住民に呼びかけて留学生のサポートを行うことや地域の行事への参加を促すことにしています。

鬼沢会長は「学生たちには、SNSなどで大崎市の生活などを発信してもらい、多くの人が訪れるようになってほしい。外国人という目線でなく、住民の一員として受けいれていきたい」と話していました。

【最寄り駅は20年ぶりに有人駅に】
大崎市は、新たに開校した日本語学校の学生をサポートしようと、最寄り駅のJR陸羽東線の西古川駅に市の職員を配置しています。

西古川駅は、2005年から利用者の減少を理由に無人駅となっていましたが、20年ぶりに有人駅となりました。

学校までは、徒歩10分ほどで、学生たちは、2駅離れた古川駅近くの寮から通います。

当面は、学校の時間に合わせた平日午前9時から午後4時半まで市の職員がシフト制で乗車券や定期券の販売にあたるということです。

市は、JRなどと協力しながら周辺の駅などでも陸羽東線活性化に向けたイベントなどを企画したいとしています。

大崎市陸羽東線利活用推進室の安藤豊室長は「遠い所から学びに来る留学生には不安と期待があると思い、温かみと安心感が必要で有人化した。人口減少の中で変化を地区の活力にして活性化に取り組んでいきたい」と話していました。

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