フィギュアスケートの元世界女王で、2010年バンクーバー五輪銀メダルのプロスケーター・浅田真央さんが16日、ブランドアンバサダーを務める都内の寝具メーカー「エアウィーヴ」で、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪・パラリンピックの選手村で使用される寝具を体験した。
同社が選手村に寝具を提供するのは21年東京、24年パリに続き3大会目。冬季は初めての提供となる。今回は既存の施設を選手村として使うケースもあることから、ベッドマットレスの上に重ねて使用できるマットレスパッド「Futon」のほか、ベッドマットレスと合わせ4000床分が提供されるという。
寝具に横になるなどの体験をした浅田さんは「もちろん五輪もそうなんですが、各試合には必ずエアウィーヴとともに戦っていて、上質な睡眠を受けることができて、メダルも獲得することができました。今回の選手村に入るということで、世界中の選手の皆さんに快適な、上質な睡眠をとっていただいて、エアウィーヴで寝てもらえれば、必ず自分の力を発揮できると思うので、エールを送りたいと思います」と笑顔で語った。
この日は大会組織委員会の最高経営責任者(CEO)で、来日中のアンドレア・バルニエ氏も「エアウィーヴ」を訪問。日本では初披露となった選手村提供寝具を体験したバルニエCEOは「今回、このような形で素晴らしい寝具を提供していただけることは大変うれしい。特に睡眠の質へのこだわりを非常に深く持っていらっしゃることが重要だと思っています。選手村はアスリートたちが暮らし、彼らの夢のために準備をしていく場所だと思っています。そこでの経験は全てが素晴らしいものである必要がありますが、その中でも睡眠というのは基本。睡眠に対してこだわりを持って下さることを大変うれしく思っています」と感想を語った。
選手村は6か所あるといい、「いろいろなタイプの選手村がある中で、製品もいろいろなタイプのものをご提供いただけることは素晴らしいと思います。マットレスタイプのものと、既存のベッドがあるところには布団タイプの製品を持ってきてくださるということも素晴らしい取り組みだと思っております」と述べた。
エアウィーヴの高岡本州・代表取締役会長兼社長は「この会社を作った時に、眠りにこだわりたいと思いました。最もこだわる人はどこにいるんだろうというと、4年に1回、全ての自分の時間を使ってチャレンジする五輪の選手。そうした人たちの美しさを小さい頃から見てきて、憧れを持ち、事業をやる人間としても、そういう人たちから学んできました。これまで培ったノウハウはわれわれの強み。ミラノ・コルティナ大会の日本で唯一のスポンサーとしてこうして(CEOと)お会いできるのはとてもうれしく思っています」などと語った。