東京都武蔵野市の学校法人武蔵野東学園(松村謙三理事長)が、運営する学校の新入生の保護者に対し、学園に関する情報を外部に漏らさないよう求める誓約書を提出することを求めていた。関係者への取材で判明した。違反した場合は損害賠償を求めるとしている。保護者側からは「言論封殺だ」との声が上がっている。
学園は小学校、中学校、高等専修学校を運営。2024年2月に松村理事長が就任して以降、教員の離職が相次ぐなどした一方、学園が保護者に説明する機会は限られ、保護者側から反発の声が上がっていた。25年2月には理事長に反発した武蔵野東高等専修学校の生徒が退学処分を受けたことも発覚。後に学園が処分を取り消すなど、混乱が広がっている。
これらが毎日新聞などで報じられたことを受け、学園が保護者や教員からの情報提供をけん制する狙いがあるとみられる。
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学校法人武蔵野東学園の事務局が入る建物=東京都武蔵野市で2025年1月30日午前6時47分、斎藤文太郎撮影