島の学校に子どもたちの姿が戻ってきました。人口の減少で休校となっていた香川県丸亀市の離島にある小・中学校が再開し、式典が開かれました。

丸亀市沖の瀬戸内海に位置する「広島」です。満開のサクラに合わせるかのように、広島小・中学校では再開校の日を迎えました。この春、島に移住してきた2世帯から、小・中学生あわせて4人が通います。小学校は15年ぶり、中学校は16年ぶりの再開です。

(高井真治校長)
「広島小・中学校に関わる全ての人がみなさんの入学を楽しみに待っていました。1日でも早く学校に慣れて、広島小・中学校を大好きになってください」

ピーク時には500人を超える生徒・児童がいましたが、若者の流出や高齢化など人口減少に歯止めがかからなくなり、2010年までにどちらも休校となりました。

島に訪れた、喜びの春です。子どもたちは、これからの学校生活に期待を膨らませます。

(新入生)
「島のいいところは、自然が豊かで、周りの人もやさしく喋りかけてくれる。式は人がいっぱいいて緊張しました」
「楽しかった」
「楽しい中学校生活を送れたらいいなと思います」

(保護者)
「島の人の温かい人柄に触れて、優しい子に育ってくれたら」
「海の目の前に学校があるというロケーションに感動した。でもなかなか再開というのは難しいと思っていた中で、それが実現していることはうれしい」

待ち望んでいた小・中学校の再開です。長い間、静かだった校舎に子どもたちの声が戻ってきました。