福島大は2027年春、福島市にある同大付属小、中学校を統合し、「福島大教育学部付属義務教育学校」を設置する。少子化を見据え、現在の小学校に当たる前期課程の定員は1学年64人(現定員から41人減)、現在の中学校に相当する後期課程は1学年84人(同56人減)とともに4割程度減らし、少人数学級での教育を実践する。
定員の減少は27年春の入学生から毎年段階的に行い、9年間をかけて移行する。1~6年を前期課程、7~9年を後期課程とし、後期課程の入学者選抜は継続する。1~4年を学級担任制、5~9年を教科担任制とし、「探究」を柱にしたカリキュラムを導入する。
市内の別々の場所にある付属小、中学校の校舎をそのまま活用するか、新たに校舎を設けるなどして1~9年生が同じ校舎で学ぶ環境にするかどうかは検討中だが、27年春の開校時は現在の校舎を使い分離型でスタートする見通し。付属幼稚園の改革についても検討している。
在校生と来年度の入学生については、卒業まで現行の教育課程を適用する。