日本のテレビ業界が劣化した根本的な原因
このように長年、マスメディアの雄として君臨してきた日本のテレビ業界の劣化現象は急速に進んでいる。中でも崩壊状態にあるのはこういった「コンプライアンス」、「ガバナンス」への自浄作用と自らへの危機感だ。某報道部の歪な人材派遣システムも業界では長い間、黒い噂にはなっていたが局内部や労働組合から正式に批判の声が上がることはいっさいなかった。さらに、ここから派遣された常勤スタッフが外部スタッフにパワハラ行為を行っていた事実もある。
不可思議な中国との共同制作も是正するチャンスはあったが、自浄作用はまったく機能しなかった。担当プロデューサーのX氏は中国との共同制作を数年続けた後、突然、テレビ局を退職し,しばらく共同制作は中断した。
後任のプロデューサーの話によると、どうやらX氏は中国側の「G」社から何らかの金銭を受けていたらしい、というのだ。中国共産党の工作過程によくある手口だ。ハニートラップ、接待漬け、裏金による支配。中国側の担当者も同時期に退職したという。
しかし、これらが発覚した段階で自浄作用や危機管理能力が働けば、X氏の退職を機に怪しい中国との関係は幕を引けたはずだ。しかし、後任の担当者は、再度北京へ飛び中国との契約を延長している。まさに自浄作用が機能していなかったフジテレビの元タレント中居氏事件と共通するものがあるのは明白だろう。