訪日観光客が“爆買い”控え? トランプ関税の影響じわり インバウンド3年ぶり減少
テレ朝news4/15(火)10:21
大手百貨店の決算は過去最高益が相次いだ一方で、トランプ関税の影響もあり、訪日外国人の消費には陰りが見え始めています。買い物客を取材しました。
■インバウンド3年ぶり減少
2月までの1年間の決算
大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリングと高島屋が14日に発表した、今年2月までの1年間の決算。
J.フロントリテイリング 小野圭一社長
「過去最高益となりました」
「過去最高益となりました」
高島屋 村田善郎社長
「当期純利益は3年連続で過去最高益を更新」
「当期純利益は3年連続で過去最高益を更新」
2月までの1年間の最終利益
J.フロントリテイリングの最終的な利益は414億円で38.5%増加。高島屋は395億円で25%増加し、いずれも過去最高益となりました。
来年2月までの1年間の最終利益見通し
一方で、来年2月までの1年間の最終利益の見通しは、J.フロントリテイリングが27.6%の減益を見込んでいるほか、高島屋は1.2%の増益にとどまるという予想になっています。
先月の既存店売上高(前年同月比)
実際、大手百貨店3社の先月の売り上げを見ると、去年の同じ月と比べて大丸松坂屋が1.2%、高島屋が0.8%、三越伊勢丹が0.5%減少と変調をきたしています。
インバウンドの免税売り上げ
特に、インバウンドの免税売り上げは、前の年の同じ月と比べて過去3年近くプラスで推移していましたが、先月突然マイナスに転じています。
小野社長
「インバウンドのお客様が為替の円高にふれているものを敬遠して、買い控えをしているという状況が出てきています」
「インバウンドのお客様が為替の円高にふれているものを敬遠して、買い控えをしているという状況が出てきています」
単価の安い化粧品は伸びている一方で、高級志向のブランドや宝飾品が伸び悩んでいます。
アメリカ トランプ大統領
その裏には、トランプ大統領の影響もありました。
村田社長
「若干、円高にふれるという2月ぐらいからの傾向。加えて、ここにトランプ関税等の影響がありましたので、中国の団体顧客のみなさんが去年からもほとんど来ていない」
「若干、円高にふれるという2月ぐらいからの傾向。加えて、ここにトランプ関税等の影響がありましたので、中国の団体顧客のみなさんが去年からもほとんど来ていない」
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