万博の仕切りない子供トイレ 便器5つは「基本一組使用想定」の説明 石垣氏「無理ある」
立憲民主党の石垣のり子参院議員は15日の参院内閣委員会で、大阪・関西万博会場の一部の子供用トイレが男女の別も仕切りもなく大小便器が並んでいることについて「子供のプライバシーの配慮に欠けているのではないか。親子で利用するにしても、見ず知らずの大人に丸見えになってしまう」と指摘し、改善を訴えた。 【別角度でみる】万博の仕切りない子供トイレ 男子も女子も一緒、SNS賛否 ■経産省「プライバシー担保されている」 問題の子供専用トイレは、「迷子/ベビーセンター」に隣接した2カ所に設置され、大小便器3つ、男児用小便器2つが並んでいる。大便器同士の間には低い仕切りが設けられている。 経済産業省の担当者の説明によれば、このトイレは0歳~2歳の乳幼児の利用を前提とし、保護者や見知った大人のみが乳幼児を連れて入れるという。会場スタッフが入口に控えているため、無断で入ることはできず、担当者は「基本的には一組、了解が取れた場合は他の組み合わせがある」と述べ、「利用者のプライバシーは担保されて運用されている」と強調した。 石垣氏は5つの便器が並んでいる設計について「三つ子と双子で年子ということもあり得るが…」と述べた上で、「基本一組での利用を想定し、了解があれば別の人も使ってもらうというのは説明に無理があるのでは。設計のミスがあれば仕切りを作るなど改善すればいいだけの話だ」と改めて疑問視した。(奥原慎平)