[コラム]Jリーグ新スタジアム問題はどうやったら解決するのか
みなさんこんにちは。ictkです。
2025年のJリーグが開幕して3週間が経とうとしています。
以前順位予想させていただいのですが、当たりそうな気配がありませんね笑Jリーグは世界のどのリーグよりも順位予想が難しいリーグだなと改めて感じています。
さて、今回は初執筆となるコラムです。これから不定期でコラムはやっていこうと考えています。
内容はJリーグスタジアム問題。歴史的な円安や物価高騰もあり各家庭が圧迫、さらに自民党の止まらない増税もあり、税金の使い道を気にするという市民は以前より増えているなと感じています。その中で、採算性が乏しく、公共性が高いと言えず、赤字運営が続くのがサッカー専用スタジアムでしょう。一部メディアからは「税リーグ」と揶揄されており、一時期盛り上がった各地での新スタジアム構想が慎重になっています。
この問題を全市民が納得する形で実現するにはどうすればよいのか、筆者の考えも強いですが、今回はこの内容について追求していく記事になります。
そもそもなぜ税リーグと呼ばれるようになったのか
これは日本経済新聞の記事で使用されたものがネット上で広がったとされる説が有力と言われている。
前チェアマンである村井満氏が、Jリーグクラブがある自治体を訪問した際に、なじられた言葉とされている。そのため、語源は自治体の職員となる。
この日本経済新聞の記事が出たのは2023年の5月だったため、約2年も立たずとして、Jリーグに懐疑的な見方をする市民が増えたと言えるだろう。
税リーグが多くの人に知れ渡った事象は次の2つだろう。
税リーグが知れ渡った事象
1,ファイターズエスコンフィールド移転
プロ野球北海道日本ハムファイターズが2023年に札幌ドームからエスコンフィールドに移転したという事象。
札幌ドームは野球場とサッカー場をボヴァリング(屋外で育成した芝を必要なときに空気圧で浮かせて屋内に移動させる)を世界で初めて採用したスタジアムであり、2002年の日韓W杯だけでなく、2004年に北海道移転したファイターズの本拠地として、そして札幌をホームタウンとするコンサドーレ札幌の本拠地として利用されてきた。
ファイターズがエスコンフィールドに移転し、札幌ドームが事実上コンサドーレ札幌のサッカースタジアムになった年に、黒字運営が続いていたのが一転、大幅な赤字を叩き出し、Jリーグのチームでは採算が取れないということが広く知られてしまった。
その後の調査を進めていくと、Jリーグの本拠地となるサッカースタジアムは黒字運営できているところはほとんどなく、赤字を自治体の税金を億単位で補っていることもわかった。
2024年にコンサドーレ札幌はJ2に降格してしまい、2025年のJ2でも開幕3連敗を喫するなど、観客動員にも影響の出るであろう成績が続く中、札幌ドーム解体論も出るなど、ファイターズの移転により、Jリーグは窮地に立たされていることが知れ渡ってしまった。
2,花園ラグビー場問題
2024年にJリーグ60番目のチームとしてJ3に参入したFC大阪。このFC大阪の本拠地は花園ラグビー場となっているが、ご存知の人も多い通り、花園ラグビー場は、高校ラグビーの聖地、野球で言ったら甲子園のような存在だ。そんなラグビーの聖地である花園ラグビー場の芝が、FC大阪の公式戦によって状態が悪くなってしまっているという現状がある。
2020年4月、FC大阪の事業団体が花園ラグビー場の指定管理者となった。指定管理者制度を簡単に説明すると、自治体が保有している公共施設を、芝の保養であったり、スタジアムの維持管理料を支払うのは、その公共施設を使う民間団体が支払うという制度だ。FC大阪が指定管理者になる以前、ラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズが指定管理者となり、本拠地として使っていたが、諸事情で手放すこととなった。その中で、新しい指定管理者に、日本ラグビー協会が複数団体で作ったワンチーム花園という団体と、FC大阪の2つの団体が指定管理者で名乗りを上げた。花園ラグビー場のある東大阪市は、2つの団体の提案内容を協議した結果、FC大阪を指定管理者として選ぶこととなった。
花園ラグビー場の規定上、ラグビー場の設置目的にそぐわないときは利用を許可しないとのことであった。FC大阪は、メイングラウンドを使う方針は、J2昇格までないとした上で、第2グラウンドを利用し、観客席増加と東大阪市への利益の寄付を提案した。
ラグビーの利用が最優先としたもので、メイングラウンドを利用したいであろうラグビー側の運用に支障が出ないやり方を提案したはずだったが、FC大阪の提案はその通りになることはなかった。
第2グラウンド整備は2025年現在もスタートすることなく、ほとんどの公式戦をメイングラウンドで行っている。前述の通り、芝の状態の悪さは、ラグビーの評論家からも苦言が出ているほどだ。
第2グラウンドは、地盤の問題や、老朽化が問題となっていたが、FC大阪はそれを整備することなく、設備によって怪我人が出る事象もあった。
そもそもFC大阪は金銭面的に余裕のあるクラブではなく、計画を大きく超えた資金の整備を地力で行うことを提案していたこともこのときわかり、東大阪市は、やむを得ず第2グラウンドの改修を行うこととなった。
FC大阪は昨季J3で6位と昇格2年目にしてプレーオフ進出を果たしており、今季の昇格候補にも名が上がっている。J2昇格を果たしたら、メイングラウンドの優先利用権が回ってくるため、ラグビーの試合ができなくなる可能性もある。日本ラグビーの聖地が、杜撰な計画と、税金頼りの考えによってサッカー場に変貌しようとしていることがわかる事件であった。
ここ数年開業したスタジアムの現状
1,エディオンピースウイングスタジアム
2024年に開業したサンフレッチェ広島の新スタジアム。28000人を超える収容数を誇り、2024年のリーグ戦ではほとんどの試合が完売になるほどの人気っぷりを見せている。整備費は280億円以上であるが、国や県、市からの補助金が半分に条を締めており、寄付金は約27%の77億円ほどである。目標を上回る寄付が集まったが、結局は税金頼りであると批判の声もあった。
新スタジアムは公園内に作られ、中心街からもほど近いことから、立地が良く、開業1年目は成功を収めたと言えるだろう。これからの収益がどうなるかが、国内の新スタジアム構想に響いてきそうだろう。
また、2020年開業の京都サンガFCのスタジアム、サンガスタジアムbyKYOCERAも似た形のスタジアムであり、J1昇格後は80%以上の収容率を記録している。
2,長崎スタジアムシティ
ピーススタジアムとも呼ばれるJ2 Vファーレン長崎の新スタジアム。2024年の10月に開業し、ここまですべての試合でチケットが完売している。サッカー版エスコンフィールドとも呼ばれる通り、サッカースタジアムのほか、アリーナや商業施設、ホテルなどを隣接し、総事業費は約1000億円にも及ぶ、長崎県とジャパネットが長崎を盛り上げるために本気の事業を行ってきた形だ。
公共性が薄いと言われるサッカースタジアムを補填するように、商業施設や、公共性の高いアリーナの建設で、一体として黒字運営をすることや、民設民営を試みている点が他のスタジアムにはなく、事業は大掛かりだが、新スタジアム構想に影響を与えそうな形のスタジアムだろう。
3,ミクニワールドスタジアム北九州
多くの人からサッカー専用スタジアムの負の遺産と呼ばれているのがこのミクニワールドスタジアム北九州だろう。J3ギラヴァンツ北九州の本拠地であるが、開業した2017年にちょうどJ3に降格し、J1仕様のスタジアムが、J3で運用されていることがなんとももどかしい。
ギラヴァンツ北九州は、2014年にJ2 5位となったが、J1ライセンスがないことを理由にプレーオフに参加できなかった。これを機に、新スタジアムが建設され、建設費約107億円をかけ、J1仕様の15000席以上のスタジアム、そして将来的に20000席まで増設が可能なものを造った。小倉駅から徒歩7分と立地も素晴らしく、多くのサポータで賑わうものだと思われていた。
前述の通り、開業となった2017年をJ3で迎え、J2に復帰した時期もあったが、J3では2度の最下位を経験し、平均入場者数はJ3では再降格後5000人にも満たず、サッカー専用スタジアムの失敗例を示している。
2024年J3ツエーゲン金沢の新スタジアムとなったゴーゴーカレスタジアム金沢も、開業がチームのJ3降格と同じタイミングとなり、今後の成績次第では負の遺産になるかもしれない。
4,今治里山スタジアム
アシックス里山スタジアムとも呼ばれているJ2 FC今治のスタジアム。2023年から運用されており、現在の収容人数は5000人だが、将来的に席数が増える構想もある。
建設費40億円はスポンサーの借入や、企業版ふるさと納税を使っており、民設民営を実現したスタジアムである。平均入場者数は昨季収容人数の75%ほどであったが、J2昇格によって、多くのサポーターがこれから増えるだろうし、席数拡張は近いうちにありそうだ。
民設民営、そして地域企業が何十社も協力して造られたスタジアムであり、地域密着型クラブのお手本のような姿を示している。多くのクラブが新スタジアム構想で叩かれている中、FC今治が叩かれているケースはあまり見ない。うまく理想と現実を調和したあるべき姿だろう。
また、J3ガイナーレ鳥取のオールガイナーレYAJINスタジアムは建設費わずか4億円であり、だいたい新スタジアム構想で見積もられている約300億円に対して75分の1の額で造られた。全額が個人レベルの協賛金で、他スタジアムの座席の再利用といった工夫で建設費をとにかく削減した形だ。こちらは年に数回ガイナーレ鳥取のホームゲームが開催されており、スポットライトが当てられている。
現在のサッカー専用スタジアムの現状
1,ブラウブリッツ秋田
J2ブラウブリッツ秋田のホームスタジアムであるソユースタジアムは、トイレの個数や照明の基準がJ1に満たず、Jリーグから是正勧告を受けているスタジアムの一つだ。新スタジアム建設で、この問題を解決しようとしているが、自治体と建設費で折り合いが合わず、実質白紙状態になっている。
そもそもブラウブリッツ秋田は、平均観客数が4000人ほどとスタジアムの収容人数の4分の1も満たしていない。秋田県は全国でも人口減少が激しい地域で、新規サポーターの確保も難しいことから、自治体は税金投入に反対の姿勢を見せている。
チームは収容人数15000人から5000人に見直すなど計画を変えているが、約100億円になるであろうスタジアムを今の秋田に造る利点が見つからず、この計画は白紙、もしくはソユースタジアムの改修で片付きそうなところだろう。
2,湘南ベルマーレ
J1湘南ベルマーレも新スタジアム構想が上がっているチームの1つだ。現ホームスタジアムのレモンガスタジアム平塚の老朽化を理由に、新スタジアム建設を自治体に求めているが、自治体は反対の姿勢を見せており、チェアマンに直訴したというニュースもあった。
平塚市は、チームからかなり無理な提案を押し付けられたとされており、多くの人からチームやリーグへの批判を大きくしている一因になっている。事業費は約150億円に膨らむとされており、さらに、公園を潰してスタジアムを造るという無謀な計画に頭を抱えている形だ。かなり長年議論されているが、湘南ベルマーレ新スタジアム構想は泥沼化しそうだ。
3,鹿児島ユナイテッドFC
J3鹿児島ユナイテッドFCも新スタジアム構想が上がっている。現在のホームスタジアムである白波スタジアムは陸上競技場であり、さらに老朽化も進んでいる。15000人収容のサッカー専用スタジアムを造って、鹿児島サッカーを盛り上げたいという考えだが、税金投入には反対の姿勢を示されている。
また、鹿児島県は県立の体育館も造ろうとしており、大きな箱物計画が2つ動こうとしているため、より採算性が取れるであろう体育館に市民は賛成しているとのこと。また、鹿児島ユナイテッドFCはJ3であり、チーム成績と比例しないために、批判の声も大きい。
4,川崎フロンターレ
J1川崎フロンターレは、ホームスタジアムのUvanceとどろきスタジアムby Fujitsuの陸上トラック部分を排除して、サッカー専用スタジアムにするという計画がある。現在の収容人数は27000人いかないくらいだが、国内有数の人気クラブとなった川崎フロンターレは、満員となる試合も多く、改装後は35000人収容のスタジアムに生まれ変わる予定だ。
等々力陸上競技場の補助競技場を1種競技場に改装する工事も含めたら、総事業費は1200億円に達するということで、行政からかなりの資金が投入されることになるだろう。
川崎市と川崎フロンターレは良好な関係を築けており、上述の3チームのように自治体と揉めていることはないが、総事業費が予定の2倍に膨らんでいることや、陸上トラックを潰すという考えが批判の対象になっている。
5,水戸ホーリーホック
ここ数週間新スタジアム問題で賑わせているのはJ2水戸ホーリーホックだろう。ホームスタジアムのケーズデンキスタジアム水戸は収容人数約10000人とJ1の基準を満たしていないため、J1基準を満たす新スタジアムの構想が立っている。
これは2019年秋には立っていた計画で、民設で建設することになる予定であったが、当初の予定の2倍の事業費200億円となったことから、一転公設へ立場を切り替え、税金を投入する側の水戸市は反対の姿勢、チームへの批判の姿勢を見せている。
そもそもあまり金銭的に余裕のあるクラブではないのに、民設で行けると思った構想が甘かっただろうし、自治体の脛をかじる前提の計画は良くないということが示された一例であると思う。
6,ファジアーノ岡山
2025年になって新スタジアム構想が大きくなっているのが今年初のJ1昇格を果たしたファジアーノ岡山だ。シーズンパスは完売、チケットも発売日に完売とかつてない勢いでチームが盛り上がっている中、見たくても見れない人がいるという問題を解消するために、25000人規模の新スタジアム構想が上がっている。
しかし、ファジアーノ岡山も親会社が巨大ではないので、民設には限界があり、公設ベースになっていく姿勢となっており、県や市は賛成の姿勢を見せているが、批判の声もある。また、J1昇格によって街が盛り上がっているが、これが一過性のものになると考える人もおり、スタジアムが負の遺産になるという懸念もある。
昇格後ほとんどの試合でチケットが売り切れ、チケット難民もいるというのは、他の新スタジアム構想を抱えている他のチームとは異なるところだが、公設ベースでは、賛同を得られない、難しい局面に立たされているところだろう。
どうやったら解決するのか、私が思う解決法
1,大前提、両者とも批判のしあいをしない
SNSを中心に、Jリーグサポーターと一般市民の間で新スタジアム問題についての批判の試合がここ数年で多くなってきたと思う。しかし、両者をただ批判するだけではなく、問題の本質を見極める事が大事だろう。
市民は、自分の関係ない企業に自分の払った税金が無駄に投入されること腹立たしいと思うし、同情できるところもあるが、Jリーグそのものを批判したり、Jリーグサポーターを中傷するというものも散見される。果たして、それは円滑で公正な議論になるのか。Jリーグ観戦が生きがいという人もいる中、そういった人らを批判する空気はよろしくないと筆者は思う。
Jリーグサポーターは、他の競技に噛みつくのがよろしくないと思う。サッカーを批判されると、野球場などの他競技の会場を引き合いに出したりするが、自分たちがやられていることと同じことをしていることに気づいているのだろうか。公共性でみたら野球場や体育館のほうが高いのはデータに出ている通りで、見苦しい言い訳をしていても何も起こらないだろう。
大前提として、両者ともに主張したいところはあるだろうが、当事者でもない私たちが批判のしあっていても何も起こらないということを筆者は伝えたい。
2、天然芝は仕方ない、でも保養期間の工夫はできるはず
Jリーグスタジアムの条件に天然芝が必須という条件があり、これが論争の的になっていることもしばしばある。天然芝の保養をしているせいで、一般市民の貸出をすることなく、公共性が低いということだ。確かに、アリーナや野球場は試合がない日は一般市民への貸出を行っており、アマチュアや学生年代の試合も行っている。反対にサッカースタジアムでは、月2稼働が基本で、試合のない期間は芝の保養のために一般市民への貸出をすることがなく、Jリーグチームがほぼ独占状態になっているということだ。
天然芝を人工芝にすれば公共性が高い施設を作れるという意見もあり、理解はできるが、サッカー選手にとって、人工芝は非常にリスキーなものであることを知っている人はあまりいないだろう。筆者はサッカーをやっているので分かるが、人工芝はスパイクが引っかかって怪我をすることもあるし、危険性が高い。モンゴルや北朝鮮でアウェーの試合をすると、人工芝のスタジアムがあり、日本代表の懸念点になっていたということもあった通り、サッカー選手にとって天然芝は環境として必要だ。人工芝スタジアムが基本の国では、気候が厳しいところがほとんどであるが、今更日本サッカーを税金という理由で退化させることはどうなのかと思う。よって、もしサッカーをやっていない人が人工芝だ人工芝だと言っているのなら、サッカー選手を守るためにも、天然芝は必要だという姿勢を筆者は示す。
しかし、保養期間の工夫はできるとも同時に思う。日本の技術があれば、痛みを軽減できる芝を品種改良や遺伝子組換えで作ることは技術的に可能だろうし、そういったスタジアムができてもいいと思う。条件をうまくつければ、一般市民に開放できるだろうし、今以上に公共性のあるものにすることはできるかもしれない。
3,Jリーグのシステムの批判はしないでほしい
一Jリーグサポーターとしての意見だが、新スタジアム構想が上がって、自治体に迷惑をかけていることをJリーグのチーム数や昇降格制度とともに批判する人がいるが、それはしないでほしいなと思う。Jリーグの文化であり、世界中どこでもサッカーは昇降格という弱肉強食の制度で成り立った世界だ。Jリーグの現在のチーム数60は、多くのサッカー少年にとってプロサッカー選手になりたいという夢を広げてあげるものだと思うし、昇降格制度は他の競技にはない魅力だと思う(Bリーグは昇降格制度あるけど)。
ファジアーノ岡山の新スタジアム構想についても、J1昇格したごときで新スタジアムって騒ぐなと言う人もいる。とはいえ逆にJ2降格したらということを考えるのは失礼だし、ギラヴァンツ北九州のような末路をたどる可能性があるクラブはどのクラブも平等にある。たらればの話をずっと続けているようでは、話は進展しない。将来昇格したらというのは希望的観測が強いと思うが、降格したらというのはなんか違うなと筆者は思う。
4,最初から税金投入という考えはないかな
税金によって恩恵を受けないという面では、サッカースタジアムは多くの人が該当してしまう。よって、新スタジアムを造るにあたって、最初から税金投入するという考えはあまりにも他力本願すぎるかなと思う。言い換えると無責任だろう。民設民営が基本のスタンスで、少なくても事業費の8割は税金以外でやるべきだろう。
多くの地方クラブは苦しいことになるが、サポーターが増えれば自然と貯金は溜まっていくだろうし、積み立てていけば、地力で建設可能な財源を得れるだろう。だからこそ、高望みはせずに、身の丈にあった運営、そして財源に余裕ができたときに一気に箱物を造るのがやはり理想だろう。
5,日本のサッカー文化は欧州や南米と同じではない
サッカーサポーターの反論としてよくあるのは欧州や南米といったサッカーが根付いた地域の例だ。しかし、日本はサッカーが1番ではないということを理解しないといけないだろう。
何が1番という問いの答えはないと思うが、欧州や南米といったサッカーが生活の一部で、人生であり、日本はそのような国では少なくてもないだろう。サッカークラブの関係者が、欧州や南米の新スタジアムやチームの例を出してくることもよくあるが、そんなものを例にしたところで、文化がぜんぜん違うため、参考にならない。サッカーサポーターは欧州や南米のような例を引っ張って反論するのは、早計だろう。
最後に
Jリーグの新スタジアム問題をまとめ、どうやったら解決するのかを自分の考えも含めて出してみました。私の地元岡山でもファジアーノ岡山の新スタジアム構想が上がっており、慎重な議論で全体が公平な議論をしてほしいと思っています。
サッカーサポーターと一般市民の批判のしあいということだけはなくしていってほしいなと思います。それが、よりよいスポーツ環境の拡大につながるし、他競技や都市の発展につながると思います。
最後までご拝読ありがとうございました。
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