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『男なら、ハーレムを目指せ。ベルよ。』
いつもその言葉を僕に言い聞かせてた唯一の家族だったおじいちゃん。幼いころから僕にとある英雄譚を読み聞かせてもらった。その本の名は
その中で度々出てくる場所があった。その名も「迷宮都市オラリオ」である。僕も英雄になりたい。ならば、そこに行けば、何かしらの出会いや出来事があるのではないか、人々から称えられるような英雄になれるんじゃないかと思うようになっていった。
「…じゃあ、行ってくるね。おじいちゃん。」
僕は旅たつ。かつておじいちゃんと一緒に暮らしたこの小屋から。英雄になりたいがために今日僕は、オラリオに行くことにしたのだ。
「帰ったら、オラリオで起こった出来事を話すから…だから見守っててね。」
そう言ったらサムズアップしているおじいちゃんが「いいか、ベルよ。男ならハーレムを志すんじゃぞ!」といいなが笑ってる姿が容易に想像できた。
「よし、行くか!!」
僕は小屋のドアを開けた。心なしか後ろから押された気がした。「行ってこい」とおじいちゃんが言っている気がしたーー。
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「英雄…か。」
そしてここにも一人、改めて英雄について考える者が一騎…いや、一人いた。その者の名は藤丸立香。かつてとある異世界、とある時代にて数多の英雄を率いて世界を救った者である。
「俺も、英雄に選ばれて、座に登録されたけど…英雄って何なんだろうか…」
答えを探しても答えは出ない。当然だ。俺はただの人間で、英雄と呼ばれた人たちから力を借りて人理を取り戻しただけだ。英雄に何てなるはずないと思っていたが…なったならば探すしかない。丁度その時、召喚される気配を立香は感じ取っていた。
--召喚されれば、俺も答えを見いだせるのか。それはまだ、誰にも分からないーー。
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「ふう、今日はここらで野宿しようかな。」
一方そのころベルは、オラリオに向けて旅たち始めてから一週間が経っていた。お金はあるけどオラリオにつくまでに持つだろうかと少し不安になりながら休むことにした街道の横にあった草原で野宿の準備をしていた時ーー
「え???うわぁっ!?」
何やらまぶしい光が後ろからしたかと思えば風が巻き起こり、僕はその場に尻もちをついてしまった。
「いたた…一体何なんだ??」
何が起こるのかわからぬままに僕は目をまぶしい光がなくなったと思い目を開けると…そこには、一人の少年が立っていた。
「サーヴァント、セイヴァー。真名を藤丸立香。…問おう。君が俺の、マスターかな??」
--それが僕とリツカの出会いだった。