仮想世界に棚引く霧   作:海銅竜尾

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はい、どーも竜尾です。
今回は僕の趣味全開で始めました説明回。
各話サブタイの説明、名シーン、解説を載せております。
めっちゃ長いので二パートでお送りします。



作者の選ぶ名シーンカムバック&制作秘話 壱

==========

 

『霧の誕生』

 

三年振りと言うことでちょっと気合が入りました。

ジャックが《濃霧》を手に入れたきっかけとなるストーリーです。

まさかの被害者視点で送っています。

 

《殺戮をヒトの形に固めたモノが、そこにはあった。》

 

ジャックの狂気の片鱗が見え始めた第二層の物語り。

言わば、全てはここから始まったのです。

この時点で既にジャックが《濃霧》を取得していたのかは謎です。

どちらにせよ大衆戦じゃプレイヤーにとって《濃霧》は能力的に邪魔にしかなりませんからね。

 

 

『驚嘆する勇者』

 

ついに始まりました一発目。

第一巻を片手にどう書くかとものすごく悩みました。

 

《「すまねぇが、俺も一緒に連れてってくれねぇか」》

 

ジャック初登場シーン。

ここだけ一人称が「オレ」ではないことに気付きました?

ジャック=ガンドーラと名前を明かしてから「オレ」と変えています。

タイトルで、原作を読むと須郷がキリトのことを「英雄」と言っていたしオベイロンの時にキリトは「鍍金の勇者」と言っていて、迷った挙句「勇者」にしました。

 

 

『勇者は殺意を知る』

 

ジャックのスペックが次々と明かされる回。

そして原作八巻の「はじまりの日」コペル回です。

ソードスキルをゲームの攻略サイトやまとめサイトから引っ張ったりして結局短剣は自分で決めたり投稿までが長かった。

 

《一点の曇りもない殺意が身体に刺さる、何故彼は今になってそんな一面を見せるのか、俺には解らなかった。》

 

後々の伏線的なモノです。

何れキリト君もこの意味を知るのです。

 

 

『紙一重の存在』

 

サブタイは僕の「英雄」と「殺人鬼」に対する価値観です。

ジャックの狂気の片鱗も見えていますが、彼はまだ《殺人鬼》ではありませんので温和な一面が見えています。

 

《「現にコペルは死んだんだ、生きていたならまだしも死んだヤツに何も言う事はねぇよ」》

 

割り切った性格が出ていますね。

で、アガサのとこですが、何となく入れました。

実際にはジャックを無理矢理介入した結果書かざるを得なくなった感もありますが。

 

 

『目的』

 

テラ駄作回。

第一層攻略会議ですが気が付いたらキバオウさんのセリフ書き過ぎたしジャックも寝てるのでオリジナルの意味ガガガ…。

アルゴさん初登場。

後半では殆ど登場なくてすいません。

ジー君とか言っちょ前に渾名を考えた苦労が…。

 

《「向こうの世界でやり残したことがある」》

 

重要なシーンです。

これから明かされるジャックの目的。

あまり目立たない感じで書きました。

 

 

『消息不明』

 

前回の失敗を踏まえて戦闘シーンを大幅カット、出来るだけ解りやすくするために努めました。

 

《――もう、遅ぇよ。》

 

この声の主はもちろん…。

 

《――ここからは俺の独壇場だ。》

 

ここですよ。

中二病全開にキリト君にカッコつけさせました。

 

 

『迷走する真実』

 

ジャックの本質に迫る回。

いよいよ僕の描くオリジナルストーリーへと入りました。

アルゴさんの口調が判らず四苦八苦しました。

 

《「テメェらは攻略組という枠組みが善の心に満ち溢れた《英雄》の集団だと勘違いしてんのか」》

 

ジャックによるこの言葉。

誰だって自分が大事なんです、それが善の心と言えるのか?

 

《「お前に教えてもらった剣だが、オレにはどうも使いこなせないらしい」》

 

そんな彼が見せた恩義の心。

 

《その姿は《英雄》か《殺人鬼》か。》

 

まさに、そう言ったところでしょう。

 

 

『死を恐れない者』

 

オリジナルフロアボス戦です。

《タート・テセラス》って何をモチーフにしたか解った人っていますかね?

昔やったゲームを思い出しながら戦闘シーンを書きました。

 

《――眼の位置にある穴だった。》

 

徐々に、ジャックさんの本当の力が明かされていきます。

主人公最強タグは伊達じゃない!

実はこの回に一つだけ伏線が張ってあります。

 

 

『本当の偽英雄』

 

この回のところってちょこっとUA数が伸びていて人気があるのでしょうか?

どっちつかずのジャックと狂気を持つユースティティアを対比させたサブタイです。

 

《死にたくないからパーティーを組んで。

死にたくないから不安要素を排除して。

死にたくないから友すらを見捨てて。》

 

こういうシーンって小説を読んでてすごい好きになるんですよね。

なのでやってしまいました。

 

《「僕はどうしてもあなたを認める訳にはいきません。誰もあなたに制裁を加えないと言うなら、僕が、あなたに今までの犠牲者の恨みを晴らさせてもらいます」》

 

正義感のあるセリフで吐き気がします。

こんな主人公って実際いるんですかね?

だからこそ、偽物の英雄と言われたユースティティアでした。

 

 

『死相とは』

 

初めて人の死を体感したキリトが見たユースティティアの最後の姿とは、と言うことです。

何故か三人称視点を取り入れました。

練習がてらの意味もあったのですが、それ以降出ていませんね。

結構人と人との勝負の描写が難しく、三人称視点をあっさり切り替えました。

 

《「人間相手に、負ける気はしねぇな」》

 

決してフラグではなかったこのセリフ。

痺れますね。

 

《「――死ね」》

 

今作で初めて書いた『死』に関する細かい描写。

軽々しく「死ね」とは言わせないという感じを出したかったです。

 

 

『正体不明の殺人鬼』

 

ジャックの代名詞である二つ名の付けられた回です。

 

《「オレのこの姿は現実とは別の物だ。つまり、現実世界に戻ってからオレに復讐するのは無駄ってことだ」》

 

感想でもご指摘のあったこのシーン。

もちろんジャックは嘘を言っていません。

ただ、この方法で彼の姿が変わった訳でもありません。

なら、何故こんなことを彼は口にしたのか…。

そして声帯模写など正体不明の外堀を埋めていきます。

 

《「―――。キリト」》

 

このときジャックが何と口にしたのか。

それも解らないまま始まった第二十五層フロアボス攻略戦。

全身フラグ人間スコータムさんの登場です。

 

 

『希望と絶望の盾』

 

《軍》《壁》《精鋭》と三拍子そろった彼は希望となるのか絶望となるのかと言うことです。

当初タナトスは二本腕の予定でした。

ですが、二つ目の顔をどうしようかと考えてただ横に並べるだけじゃつまらないと思った僕は前と後ろに付けることにしました。

そして二本の腕を追加。

 

《「よぉ、随分と見下ろしてくれたじゃねぇかぁ!!」》

 

五連撃《クイン・トプリカタム》のお披露目シーンです。

名前がすごくカッコいいんですよねこの技。

その後も結構多用したのはこれが理由です。

 

《俺達の視線の先で、《タナトス》は不敵に笑っているようだった。》

 

《鎖》が明らかになるシーン。

後にジャックが同じように笑みを浮かべるんですよこれ。

んで、フラグ回収。

さらば、スコータム。

 

 

『黄金を纏う者』

 

やっと来たと思いましたね、シンディア初登場回。

 

《「えーと、ご紹介に預かりました《シンディア》と言います。今までソロでやってきたのでレイドを組むのは初めてですが足を引っ張らないように頑張るのでよろしくお願いします!」》

 

制作の時点でジャックに対する憎悪と容姿は決まっていたのですが、このころは性格が決まっていませんでした。

シンディアさんの挙動には本当に気を付けましたね、色々と…。

 

《――《ルクスリア・ゴールド・ルナシリーズ》。》

 

はい、みなさんこの名前で何をモチーフにしたかお気づきでしょう。

因みに作者は3しか持っていないのでその男版なら顔も隠れるな、として書いていました。

この辺からキリト君の寒気シーンが出る訳ですが、一体だれの殺気でしょうか?

彼女の登場もあり、物語は一度原作へと戻ります。

 

 

『勇者の誓い』

 

「赤鼻のトナカイ」編です。

キリト君の最大の過ち、カットの意識も高かったのですが結局長々と書いてしまいました。

 

《「ならその綺麗事が攻略組で通用すんのか見せてみろよ。オレに対して「待て」なんて言えるヤツが、どーんなことしてのし上がって来んのかをなぁ……」》

 

この一言が慢心をさらに加速させました。

背を向けていた彼は一体どんな表情をしていたのでしょうかね。

 

《「彼には、誰よりも守りたいものがあるんだよ」》

 

ジャックと関わることで心身ともに原作とはちょっと成長したキリト君。

原作とはセリフを少しずつ変えて書きました。

 

 

『現れた死神』

 

聖夜、挫折した者の前に表れたのは『死』神でした。

 

《ただ、憎いヤツを絶対に殺すという殺意の浮かんだ表情。

 

――『死』を持って『死』を運ぶ。

 

そんな曇りのない心が、視界一面に映っていた。》

 

ジャック以外の人間から殺意を知るキリト君。

 

《――俺の代名詞となる《黒の剣士》の誕生だ。》

 

渾名のきっかけとか解らなかったのでこの辺で良いかなと作りました。

ちょこっと明かされるシンディアさんの強さ。

でもってクリスマス当日。

最後の最後でジャック登場とか熱いっすよね。

 

 

『一点の曇りのない殺意』

 

それが、強さの証です。

かなり書きたかった回です。

皆様も期待していたのではないでしょうか。

 

《「あいつらを殺したのはやっぱり《殺人鬼》のオレって訳だなぁ!」》

 

この一言が今までキリトをここまで導いたモノの全てを蹴散らしました。

 

《「ジャああアアああアあぁァぁぁァぁああアアぁァぁぁああアアああアああアック!!!!!!!!」》

 

この激昂っぷり、オリジナルだからこそ書けるんだなとすごく嬉しかったです。

 

《「あげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃげゃ!!!!!!!!!!!」》

 

そして始まった《勇者》と《殺人鬼》の決戦です。

この辺からキリト君の性格ががらりと変わります、言わば《殺意モード》ですかね。

そのお披露目となった訳ですが設定が固まっていなかったので他とは違った形になりました。

 

《弱点を吐くんじゃない長所を超えてこそ勝利が得られるのだ、と。》

 

これ、僕の理論ですがこういう物語りがすごく好きなんです。

成り上がりでも、仲間の力でもない。

たった一人の力で成し遂げる瞬間であるこのシーンはものすごく好きです。

でもってジャックの反撃である九連撃《アスタンティス》。

ホント、この回は僕の趣味が詰め込まれた回なんです。

 

 

『The Golden Night』

 

シンディア爆誕。

なんとかサチの音声クリスタルのシーンを組み込みました。

デュエル中に起る訳ないじゃないかと、思うかもしれませんがタイマーを付けていた特例と言うことで許して下さい。

ジャックさんの不敗神話はまだまだ続く。

 

《「俺は、ちゃんと生きるから。生きて現実に帰るよ」》

 

翌日に加速するキリト君の少年心。

やっぱり少年なんだなぁってところを出しました。

 

《「それじゃあ、攻略会議を始めましょう」》

 

ああああ!シンディアさんキタコレ!!

 

 

『仮想世界の体現者』

 

やってまいりました第五十層フロアボス攻略戦。

ヒースクリフさんも表舞台に登場です。

 

《俺達が振り向くと、振り被った姿勢のまま止まっているジャックの姿。》

 

ヒーローの変身シーンですら邪魔しそうなジャックの先制攻撃、彼はこうでなくては。

 

《――瞬間、肩から新たな四対の腕が飛び出した。》

 

完全オリジナルで作った《The World》。

当初はHPバー消滅とともに顔と手が増えていく阿修羅スタイルだったのを変更しました。

 

《「開いた腕の位置から考えればここに乗っかれば攻撃なんて出来ねぇだろ?」》

 

まだ強さを秘めたジャックのセリフ。

んでもって放ちましたよ《クイン・トプリカタム》を!

 

《「腕増やせばいいもんじゃねぇだろ」》

 

全くもってその通りですね。

 

 

『会恨の一撃』

 

会心の一撃と痛恨の一撃のセットです。

固定砲台は後ろだけを狙って前に出て来たキリト達に隙を作らせようとします。

犠牲者をどこで作らせようかと思い作ったシーンです。

 

《「化け物見上げんのは、オレは納得いかねぇんだよ」》

 

相変わらずかっこいいセリフを吐くジャックさん。

シンディアさんに立っていたフラグがアップを始めました。

 

《「大丈夫?攻撃は逸らせたと思うけど当たってない……かな?」》

 

ここのところを想像するとシンディアさんの魅力が十分に引き出した感が…もう…。

 

《――その腕の全てに赤い光が奔った。》

 

ワールドの出したこの《剣技》ですが、ただ手に握られた武器の《剣技》を連続で発動すると言うモノです。

それがほかの技を繰り出した時に腕を休めることによって硬直時間を失くし、連撃を可能にしていました。

 

《そして、兜の下で小さく微笑んだ……気がした。》

 

これでもまだ、《世界》は崩れない。

 

 

『垣間見た者』

 

まあ、シンディアさんのことです。

実はこの回にもジャックの正体を明かすちょっとした秘密が。

クラインさんの出番来ました、これで勝つる!

ようやく見せ場が来ましたね…長かった。

ここで登場《神聖剣》。

ジャックの所為で出番が無いと思ってひやひやしました。

ワールドの見せ場はシンディアのところまでだったので戦闘は呆気なく終了です。

 

《「見殺しってのは殺人に入ると思うか?」

「オレはそうは思わねぇな。テメェは殺人者じゃねぇと思うぜ」》

 

だからこそ、ジャックは《濃霧》を手にすることが出来たのです。

《殺人鬼》故の価値観ですね。

そして、第五十三層事件へ。

 

 

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