キリト視点で送るSAO編はこれで最後です。
長かったなぁ…。
感傷に浸りながら添削していました。
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全てが凍りついたような静寂が周囲に満ちた。
「団長……本当……なんですか……?」
『茅場晶彦』と呼ばれた男は小さく首を傾げると俺に向かって言葉を発した。
「何故気付いたのか参考までに教えてもらえるかな?」
それはアスナの言葉に対する肯定の言葉だった。
「俺とのデュエルの時、最後の一瞬だけあんた余りにも早過ぎたよ。ジャックが挑まなかったのも納得しちまうくらいにな」
「……予定では、九十五層に達するまで明かさないつもりだったのだがな」
奴は笑みの色合いを超然としたモノに変え、堂々と宣言した。
「確かに私は茅場晶彦だ。付け加えれば、最上階で君達を待つはずだったこのゲームの最終ボスでもある」
「趣味が良いとは言えないな、最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか」
「なかなか良いシナリオだろう?まさかこの地点で看破されてしまうとはな。ジャック君は私に気付いていたみたいだが明かす様子はなく、シンディア君も確信したような感じはしたが何も言うことは無い。君がこの世界で最大の不確定因子だとは思っていたが、ここまでとは」
その言葉に視線は二分される。
「ジャックと、シンディアが?」
「そうだろう?二人とも」
俺の質問にヒースクリフは両手をそれぞれジャックとシンディアに向けた。
クライン達が見守る中シンディアは立ち上がり、口を開く。
「わたしもあの戦いで気付いたよ、どれだけの攻撃をこの目で見て来たと思ってるのかな。ただ、わたしじゃどうすることも出来なさそうだしタイミングを計っていたところだけどね」
ヒースクリフもなるほどと言った顔でシンディアを見ると次に視線が向いたのは言わずもがなジャックだ。
「私の憶測にすぎないが、君は初めから私に対して何らかの感情を抱いていたみたいだが……」
「御名答だヒースクリフ。テメェの名前を聞いた瞬間に茅場晶彦だとオレは確信してたぜ」
ヒースクリフの眉が判っていた答えでもピクリと動くのを俺は見逃さなかった。
ジャックはこの世界の神だろうと嘲笑う。
「何故気付いたのかオレから説明してやるよ。キリトも知ってるようにオレはただのビギナーだ。この世界に来て《はじまりの街》を只管に探索して、最後にたどり着いたのは《生命の碑》がある《黒鉄宮の牢獄》エリア」
短剣を腕に滑らせながらジャックは饒舌に語り続けた。
「そこには数人のプレイヤーが死んだプレイヤーを待ってたわけだ、もう還って来ることもねぇのにな。そこで、ログアウトの出来なくなったこの世界が何かおかしい事に気付いた。ゲームの説明書を読んでたオレはあることに気が付き、一つの行動を取った」
ジャックは肘のあたりまで滑らせた短剣を打ち上げると《死刀》を発動させ、その全てを掴み取る。
「さて問題だ茅場。ここでオレが取った行動は一体何でしょう?」
俺達にはとても見当もつかない。
世界の神である彼も数秒考える仕草を取ったが沈黙したままだった。
「オレは転送されるまでの間に九千九百九十九人のプレイヤーネームを全部記憶した」
再び俺達に驚愕と戦慄が。
「このゲームはプレイヤーネームを途中で変更することは出来ない。転送の合図の鐘が鳴った時に《生命の碑》に書かれていた名前は九千九百九十九個。中には名前の選択中にナーブギアを外されたんだろうな、途中で途切れた奴まであったぜ。ただ、その中に《ヒースクリフ》なんて名前は見たことがねぇよ」
「君は本当にそんなことが出来るのか……」
驚愕が抜けきらないヒースクリフ、『神』が《殺人鬼》に弄ばれている。
「《圏内事件》のとき《カインズ》のタネに気付けた理由はそれだ。納得いかねぇなら今ここで全員の名前を順番に言ってやってもいいぜ?」
記憶の中からあの時の光景が蘇る。
「それに九千九百九十九個の名前を覚えるなんて、異国語の単語を一万個覚えるより簡単な作業だ」
ここまで完全な策略を見たことが無い。
まさしく《殺人鬼》の名に恥じない完璧な封殺。
「テメェに挑まなかったのも隠し玉が何か分からなかったからだな」
《鎖》を出現させるとそれら全てを天井に投げ、ジャックは「あげゃ」と小さく含み笑いをし、今までに見たことのない程凶悪な笑みで言った。
「まあ、楽しかったぜ茅場晶彦」
俺達はジャックの手のひらで踊らされ、その世界を構築する神さえも《殺人鬼》は鎖で縛っていたのだ。
「……《濃霧》を持ちながらも攻略組にいる君を見て、私は大いに感動したのだが……予想など意味の無い程君は凄まじいプレイヤーだな」
それでも神は《殺人鬼》を称賛し、見覚えのある微笑みを浮かべた。
「全十種類存在するユニークスキルのうち、《二刀流》は全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つキリト君。このSAOで最初の複数人の殺害を自らの手で行った者に与えられる《濃霧》。攻略組には私を含めて三人しかユニークスキル使いがいなかったが、もう一つのユニークスキルだけ無事に渡っていることも確認出来た。想定外の展開もネットワークRPGの醍醐味と言うべきかな」
茅場はそう言いながら左手でウィンドウを操作すると、背後で人が倒れる音が聞こえた。
「あ……キリト君……っ」
アスナが地面膝をつく、俺とヒースクリフ以外のプレイヤー全員が《麻痺》にかかったようだった。
不自然な格好でプレイヤーたちが倒れていく中、振り返った俺は視界に信じられない光景を見た。
――《麻痺》を受けても尚、ジャックはその体制を崩していないのだ。
それに、シンディアも黄金の槍を地面に突き立て力の抜けているはずの手足で踏ん張り、何とか立っていた。
「ジャック……シンディア……」
「やはり《LGL》のクエストを全て突破したことだけはあると言うことか。シンディア君もつくづく私の予想を超えてくれる」
「いや、《鎖》で《固定》してても立つのがやっとだな」
右手首の《鎖》の《固定》をし、右腕を振るって短剣を壁に突き立てる。
シンディアは自分の前を通るピンと張られた鎖に掴まると両手で槍を使ってうまく体を安定させた。
「礼は言わないからねガンドーラ」
この状況下でもこの二人には笑みが浮かんでいる。
彼らなら大丈夫だと、俺はヒースクリフと向き合った。
「ここで全員殺すのか」
「まさか、そんな理不尽な真似はしないさ。キリト君、君には私の正体を看破した報酬を与えなくてはな。チャンスをあげよう。今この場で私と一対一で戦うチャンスを。無論不死属性は解除し、君が勝てばゲームはクリア。全プレイヤーがこの世界からログアウト出来る」
茅場の言葉にアスナが自由にならない身体を必死に動かし、首を振った。
俺を制止する声が耳に響く。
だが。
奴はここまで偽りの《英雄》を語り、俺達を騙して《血盟騎士団》を育て上げただと……?
「ふざけるな」
真っ直ぐ立つ姿にいつかの殺人者の姿が重なって見えた。
視界の中で世界が丸ごと収束していく。
そこに見えるのは一人の男と一対の剣と盾。
「いいだろう。決着をつけよう」
もはや愛すべき人の声は脳に届く前に途切れていた。
僅かに残された理性で笑顔を作ると涙を流しながら俺を見る彼女に必ず勝つと告げる。
次に顔を向けたのは今まで俺を支えてきてくれた者達。
「エギル。今まで、剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ、お前が儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎ込んでたこと」
目を見開く巨漢にそう言うと、悪趣味なバンダナのカタナ使いに目を向ける。
「クライン。あの時、お前を置いていって、悪かった。ずっと、後悔していた」
たちまちのうちに滂沱の涙を溢れさせながら、クラインは再び起き上がろうと激しくもがき、絶叫する。
「て……てめえ!キリト!謝ってんじゃねえ!今謝るんじゃねえよ!!許さねえぞ!ちゃんと向こうで、メシの一つも奢ってからじゃねえと、絶対許さねえからな!!」
「解った。約束するよ。次は、向こう側でな」
流れる様に俺の真後ろに視線を向けると鮮やかな黄金色の鎧を纏う白銀の長髪を携えた女性プレイヤーの姿。
「シンディア。俺とアスナの結婚を一番お祝いしてくれたよな、案外可愛い所もあるんだなって色々見直したよ。それに、今までクラインを守ってやってくれて有難う」
「……」
彼女は何も言わずにただ、ゆっくりと微笑んだ。
他の誰とも違う彼女の顔には涙の一つも浮かんでいない。
敗北など無い、と告げられているようだった。
そして、最後に視線を向けたのは――。
「ジャック」
「なんだ」
「実はさ、始めてお前の戦いを見て『こいつは必ず大きなギルドを作って、攻略組を引っ張って行くプレイヤーになる』って思ってたんだ」
「そうか」
「結局《殺人鬼》になったお前は俺達は別の意味で引っ張ってたんだけどな」
「そうだな」
「今でも、お前と戦った時を思い出すことがある。あそこでお前に負けてなかったら今の俺は存在してなかったかもしれない」
「ああ」
「だから、その恩を返すよ」
「……頑張れよ」
表情一つ変えずにジャックはそう返した。
彼が今どんな心持ちで俺達を見ているのだろうか。
最後にもう一度アスナの方を見る。
心の奥でアスナだけは死なないようにしてほしい願望が募る。
――いや、敗北した時のことは考えなくてもいい。
――勝利もいらない。
二本の剣を握り、ヒースクリフも武器を構える。
「殺す……っ!!」
――思うままに殺すだけだ。
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互いの剣がぶつかる甲高い金属音を皮切りに殺し合いは始まった。
俺の持つ《二刀流》のスキルを作り出したのがあいつなら、《剣技》は既に読まれているに等しい。
だから俺は超えなければならない、自分の力で、目の前の男よりも速く――。
だが、男は舌を巻く程の正確さで俺の攻撃を次々と叩き落とす。
全く隙が生まれないのだ。
あの時の戦いとは違う男の目には人間らしさの欠片もない。
ジャックが殺した人数も常人ではありえないが、その起因は全て茅場にある。
刹那、先程の感覚が視界から徐々に頭から抜け落ちてゆく。
体感時間にして零コンマ二つ飛んでおよそ数秒。
その奇妙な感覚に気付いてしまった。
茅場の剣を弾き返し、追撃を打ち込む間に俺は変わってしまった。
意識を辿って全神経を集中させる。
ちょうど前に決めたじゃないか『殺す』のだと。
しかし、浮き上がった感情は先程のような冷たい感覚ではない。
手や顔が熱くなる。
――『怒り』だ。
俺は攻撃を切り替え、二刀流最上位剣技《ジ・イクリプス》を放った。
だが、茅場はそれを待っていたのだ。
連続二十七回の攻撃は全てシステム通りに身体を動かすだけ。
表情が歪むのを感じながら俺は剣を振った。
その全てが奴の《神聖剣》には効かないことを知りながら。
二十七撃目の攻撃を行った左手の剣は盾にぶつかり砕け散る。
「さらばだ、キリト君」
長剣が振り下ろされるのを、霞んでいく目で見ていた。
――その瞬間、俺と茅場の長剣の間に、凄まじいスピードで飛びこんだ人影があった。
栗色の長い髪が宙を舞った。
(アスナ――なぜ――!?)
茅場は驚愕の表情を浮かべていたが、斬撃は止まらない。
俺の前で、スローモーションで肩口から胸まで切り裂かれる彼女の姿を、俺はただ立ち尽くして見ているしかなかった。
のけ反るようにこちらを見て倒れるアスナのHPバーは、俺と視線があった途端に消滅した。
「うそだろ……アスナ……こんな……こんなの……」
俺を見つめる彼女の瞳から、一粒の涙が落ち、一瞬瞬いて、消えた。
唇が、かすかに、ゆっくりと動く。
ご め ん ね
さ よ な ら
俺の腕の中で、無数の黄金の羽根が散った。
必死に両手を動かし、その光を集めようとした。
空しく絶叫を上げながら、消えゆく光を追いかけた。
崩れるように両膝をついた俺の右手に、最後の羽がかすかに触れ、消えた。
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なにをやっていたんだ、俺は。
また、失ってしまったじゃないか。
男の声ももう聞こえていなかった。
床の上で光る彼女の細剣を漠然と見つめると、開いた左手でそれを掴む。
こんなモノに彼女の心が、笑顔があるハズが無いのに。
のろのろと立ち上がり、右手の剣を振り被り、俺は茅場に打ちかかった。
技とも呼べない、力の無い攻撃に茅場は憐れむような表情を浮かべ、盾で手から剣を弾くと長剣で無造作に俺の胸を貫いた。
徐々に、HPバーが減って行く。
確実に致命傷だ、数秒もしないうちに死の宣告がされる。
――けど、これでいいんだ。
忘れていた感覚が蘇る。
俺が死ぬのはこれで三回目だ。
一年前に一度死んで、さっきで二回目。
俺の目には今何が映っているのだろう。
――「『殺す』」
驚愕を浮かべる茅場の目に、俺の姿は一体何に見えているのだろう。
左手に残っていた細剣は茅場の胸を貫いた。
零距離ではとても避けられる攻撃ではない。
茅場は穏やかな笑みを浮かべてそれを見ていた。
HPが消滅する音が二つ。
――これで、いいかい……?
彼女の返事は聞こえなかったが、仄かな温かさが左手を包むのを感じた。
闇に沈んでいく意識の中で、俺を呼ぶのはクラインとエギルだろうか。
最後に、ジャックに視線を向けようとしたところで、俺の意識は完全に途切れた。
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気付くと、俺は不思議な場所にいた。
まだSAOの中だろうか、それとも本当に死後の世界に来てしまったのか。
自分の姿を見ると、あの世界で死んだときと同じ服装だ。
不意に背後から声がした。
「……キリト君」
全身を衝撃が貫く。
幻でないように必死に祈りながら振り向くと、彼女が立っていた。
長い髪を風がそっと揺らしている。
涙が溢れそうになるのを必死に堪え、どうにか笑みを浮かべた。
「ごめん。……俺も、死んじゃったよ」
「……バカ」
大粒の涙を零す彼女に、俺は両手を広げ、そっと彼女の前を呼ぶと、飛びこんできたアスナを抱き締めた。
もう離さないと強く心に決めながら――。
数分後、俺達の立っている水晶番から離れた空の一点に、それが浮かんでいた。
「アインクラッド……」
ゆっくりと崩れていく鋼鉄の城を見つめながら、俺はどこか満ち足りた気分だった。
「これがボーナスってヤツか?」
「そうだろうね、わたしの家も今落ちちゃった」
「なかなかに絶景だな」
不意に傍らから声がする。
視線を右に向けると、男が一人と白銀のロングヘアーは元の灰色のセミロングに落ち着いた黄金の鎧を外した女性。
それに――
「ジャック?」
「ジャック君?」
「そうだが?」
聞き覚えのある彼の声が聞こえて来たのはかの《黄金》が付けていた黄金の鎧によく似た真っ黒な全身防具だ。
それを地面に体育座りをしながらマントで身体を隠している。
「飛ばされたと思ったら顔つきが変わってやがったんだよ。これもオレに対する仕返しか茅場」
「仕方ないだろう、君の場合はいろいろとイレギュラーだったんだ」
茅場の言葉にジャックは「そうかよ」と言い放つ。
なんとも奇妙な光景に、先程までの雰囲気も無くなっていた。
「《黒ずくめ》、アスナ」
シンディアの声に、俺達の身体が固まる。
死んでしまった俺達は未だ誰も見たことが無い《黄金》の逆鱗に触れたのかもしれないと、びくびくしながら彼女の顔まで視線を上げる。
「ゲームクリア、おめでとう」
「「え?」」
その顔は、何か満足した顔だった。
「わたしは何もしなかったからね、気付いていてもそれを隠したままだった。わたしの思いを、君が現実にして見せたのかな。死んじゃったのは、悲しかったけどね」
はにかんで笑う彼女の姿に、俺達は何も言葉を口にしなかった。
「彼らには、私の正体を見抜いた報酬を渡してなかったからな。それに、君達と話をしてみたかった」
聖騎士ヒースクリフとしてではなく、何度も見た白衣の姿の茅場晶彦は透き通る瞳で俺達を見ていた。
「みんなは帰ったのか。それに、ジャックたちも現実に帰れるのか」
「もちろんだ、すでに六千百四十五人のログアウトが確認された。彼らのじきに元の世界へ戻すさ」
それを聞いて、俺は胸を撫で下ろした。
――救えたんだ。
それでも、四千の余りの命はもう戻ってこない。
黙った全員が崩れゆくアインクラッドを見ていた。
やがて、本来俺達が目にするはずだった深紅の宮殿は崩れ落ちた。
「なんつーエンディングだよ」
ジャックが小さく呟いた。
「不服かな?」
「……悪くはねぇ」
そう言う漆黒の鎧に目を向けると、兜の穴の中にある目と目が合った様な気がした。
「さてと、そろそろオレらも消えるかな」
ジャックが立ち上がると、これで終わりだと俺とアスナも感じ取る。
「それじゃあさ、『キリト』、アスナ。最後に名前だけ教えてくれないかな?」
「え……?」
シンディアはそう言うと両手で俺とアスナを引っ張り立ち上がらせた。
にっこりと笑うその姿に、俺とアスナは小さく微笑んだ。
「桐ヶ谷……桐ヶ谷和人。多分先月で十六歳」
「年下だったのかー。……私はね、結城……明日奈。十七歳です」
「
「「嘘お!?」」
それを聞いて俺達は思わず大声を上げた。
シンディアの後ろでジャックがワザとらしく吹き出す。
「……まあ、こうなるよね」
「ああ……ごめんね、シンディア」
流石に驚き過ぎてしまったとアスナが謝る。
「いいよ、そんなに気にしてないからさ。うん、名前。ちゃんと覚えたから」
後ろで手首を掴んで可愛げに後ろに下がってジャックたちと並ぶ。
「じゃあ、またね。明日奈、和人」
「じゃあな」
「言い忘れていたな。もうシンディア君が先に言ってしまったが改めて言わせてもらおう。ゲームクリアおめでとう、キリト君、アスナ君」
《黄金》と呼ばれた彼女。
《殺人鬼》と呼ばれた彼。
この世界を作り出した『神』はその姿を消した。
訪れた沈黙に、双眸から熱く溢れるモノがあった。
一番大切な人の肩を抱きよせながら、声にならない声で言う。
「ごめん……。君を……あの世界に……還すって……約束したのに……俺は……」
「いいの……いいんだよ……」
明日奈も泣いていた。
「私、幸せだった。和人君と会えて、一緒に暮らせて、今まで生きてきて一番幸せだったよ。ありがとう……愛しています……」
世界の終焉は間近だった。
あれとアスナは最後の瞬間まで固く抱き合い、その時を待った。
――仮想世界は白い光に包まれて往く。
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白さんめっさ可愛ええな。
いろいろと衝撃を受けたでしょうキリト視点SAO編最終回です。
次回なんですが、SAO編が終わったら《剣技》とかの紹介をするといいましたが、すいません。
嘘です。
先の事を考えてたらALO編もサクサクっと終わってしまう予感がしたのでそっちまで行ってから紹介話を作ります。
ちなみにジャックが茅場の正体に気付いたカラクリですが、勿論僕の完全独自設定です。
ジャックの言うことによれば、皆が集められたときに茅場は別のアカウントかなんかで巨大なフードとして登場→一度現実に戻ってヒースクリフとして再登場と言うことになります。
「いや、チュートリアルのときプレイヤーに対する返答とかしてないからプログラムだろ!」
という方もいるかもしれませんが「独自設定」なのでご了承ください。
それしか思いつかなかったんです…。
そして麻痺をもろともしない二人、主人公最強とはつけましたがシンディアさん主人公じゃねーし、ジャックさんマジ強すぎだろ。
で、でもチートまではいってませんよね?
キリト君の最終決戦ですが解説をちゃんとしますのでお楽しみに。
次回予告と次の投稿なんですが、ちょっと忙しくなるのでしばらく控えます。
それに書き溜めも殆どなくて次回予告もできませんし…。
活動報告では書かないので此処で書いておきます。
次回の投稿は11/9(日)です。
しばしの間休暇に入りますので、それでは。