旭川いじめ自殺「隠蔽しているのは、私ではなく市教委だ」元校長が異例のうったえ…黒塗り報告書が「歪み大きくした」の声も
●報告書の黒塗り「問題を大きくした原因」
広瀬さんのいじめ問題に関する記事を掲載してきた月刊誌『北方ジャーナル』編集長の工藤年泰さんは、市教委の第三者委員会がまとめた報告書の黒塗りがない状態の文書を読む機会があったことを明かしたうえで、こう話した。 「正直驚きました。自分の知っている旭川いじめ凍死事件と全然違うじゃないかと。これだけ事実関係が違っていれば、当然あの事件に対する評価も違う。この問題の構造全体をもう一回冷静に調べ直す必要があるんじゃないかと思った」 市教委の第三者委員会の報告書は、現在も旭川市のホームページにアップされており、実際に目を通すとたしかに黒塗りは多く、ページ番号以外のすべてが塗りつぶされている部分もある。 工藤さんによると、報告書の黒塗り部分には、広瀬さんの死が全国的に注目されるきっかけを作ったメディアの報道内容に誤りがあったことなどが書かれており、今回の問題に対する社会の認識を大きく変えうる記載が含まれているという。 「そこが隠されてしまったことが、それ以降の問題を、歪みを大きくした原因だったんじゃないかなと思っています」 工藤さんはそう指摘し、問題の重要性を説明した。 「大手週刊誌の報道を中心にものすごいメディアバッシング、ネットリンチが起きて、学校の先生や加害生徒とされた人たちが顔を晒され、ひどいことを言われ続けている。 これは重大な人権侵害だと思います。この問題は現在進行形で、苦しんでいる人たちがいることを理解してほしい」