スライゴオオサンショウウオ
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| スライゴオオサンショウウオ | |||||||||||||||||||||||||||
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Andrias sligoi (Boulenger, 1924)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
| Megalobatrachus sligoi Boulenger, 1924 | |||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| スライゴオオサンショウウオ ミナミチュウゴクオオサンショウウオ | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| South China giant salamander [1] |
スライゴオオサンショウウオとは、オオサンショウウオの一種である。
形状[編集 | hide all | hide | ソースを編集]
世界最大の両生類であり、最大全長は1.8mに達する。
分布[編集 | hide | ソースを編集]
中国南部に生息し、南嶺山脈以南の珠江流域 (重慶市・貴州省・湖南省) で見られる。
分類[編集 | hide | ソースを編集]
イギリスの動物学者であるエドワード・ジョージ・ブーランジェが1934年に新種記載した。然しながら次第にチュウゴクオオサンショウウオのシノニムとされていった。
2018年にミトコンドリア遺伝子解析からチュウゴクオオサンショウウオは少なくとも5種に分けられることが分かった[2]。
2019年、Turveyらはこの内、従来のA. davidianusはB郡であり、D郡は本種とした[1]。
人間との関係[編集 | hide | ソースを編集]
名称[編集 | hide | ソースを編集]
種小名の‘‘sligoi’’はスライゴ侯爵への献名である。和名も種小名に由来すると思われる。
「スライゴオオサンショウウオ」という名前の初出はNishikawa et al. (2024)[3]のプレイリリースであると思われる[4]。
日本のスライゴオオサンショウウオ[編集 | hide | ソースを編集]
Nishikawaらは日本に持ち込まれたチュウゴクオオサンショウウオの中にスライゴオオサンショウウオ4頭が混入していた事を報告した[3]。
2024年5月28日に、オオサンショウウオ属単位で特定外来生物に指定される事が閣議決定し、7月1日から執行された[5]。
- サンシャイン水族館
- 1999年2月25日に日本のペットショップから購入されたもの。
- 輸入年は90年代~00年代と思われる。
- 2020年3月25日に計測された時点で全長は約1250mmであった。
- 広島市安佐動物公園
- 台湾から日本に不法輸入された20匹のうちの1匹で、1986年6月13日に大阪国際空港で押収された。
- 1986年8月2日 (305mm、113.8g)、1996年4月20日 (890mm、4.6kg)、2008年12月11日 (1220mm、12.4kg)、2001年 (1375mm、23.4kg)の4回、全長と体重が測定された。
- 姫路市立水族館で飼育されていたが、2008年に広島市安佐動物公園に移された。
保全[編集 | hide | ソースを編集]
珍味としての地位と伝統的な漢方薬としての利用から、乱獲が行われていた。
現在、野生の個体群が生存しているかどうかは不明である。
出典[編集 | hide | ソースを編集]
- ↑ 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 1.2 Turvey S. T. , Marr M. M., Barnes I., Brace S., Tapley B., Murphy R. W., Zhao E., Cunningham A. A. (16 September 2019). ‘‘Historical museum collections clarify the evolutionary history of cryptic species radiation in the world's largest amphibians’’. Ecol Evol. 9 (18) : 10070-10084. doi:10.1002/ece3.5257.
- ↑ Yan F., Lü J., Zhang B., Yuan Z., Zhao H., Huang S., Wei G., Mi X., Zou D., Xu W., Chen W., Wang J., Xie F., Wu M., Xiao H., Liangv Z., Jin J., Wu S., Xu C. Tapley B., Turvey S. T., Papenfuss T. J., Cunningham A. A., Murphy R. W. & Zhang Y. (21 May 2018). ‘‘The Chinese giant salamander exemplifies the hidden extinction of cryptic species’’.Current Biology. 28 (10) : 590-592
- ↑ 以下の位置に戻る: 3.0 3.1 Nishikawa K., M. Matsui N., Yoshikawa A., Tominaga K., Eto, I., Fukuyama K., Fukutani K., Matsubara Y., Hattori S., Iwato T., Sato Z., Shimizu H., Onuma H. & Hara S. (31 January 2024). ‘‘Discovery of ex-situ individuals of Andrias sligoi, an extremely endangered species and one of the largest amphibians worldwide’’. Scientific Reports. 14 : 2575. DOI:10.1038/s41598-024-52907-6.
- ↑ 京都大学 (2014年2月8日). ‘‘絶滅したオオサンショウウオが生きていた!―外来種が救う種の絶滅?―’’. www.kyoto-u.ac.jp. 2025年2月11日確認.
- ↑ 環境省 (2024年5月28日) ‘‘特定外来生物の新規指定に関する政令の閣議決定について’’. www.env.go.jp. 2025年2月11日確認.