多良木学園で閉園式 熊本県内唯一の公立障害児入所施設 4月から民間に移管
熊本県で唯一の公立の障害児入所施設「多良木学園」(多良木町)が3月31日、閉園した。元職員や保護者ら約50人が出席し、57年の歴史に思いをはせた。
4月から、あさぎり町の社会福祉法人「つつじケ丘学園」が運営と入所者15人を引き継ぐ。2012年に建て替えられた木造平屋の建物と敷地は、多良木町から無償譲渡を受けた。
多良木町福祉課によると、同園は地域の保護者の要望を受け、町が1968年4月に開園。知的障害のある小中高校生を受け入れ、生活と学びの場を提供してきた。79年に現在の熊本県立球磨支援学校が同町に開校するまで小中の分校もあった。これまでに331人が巣立った。
支援の専門性が高く、柔軟な対応が難しくなったことなどで町は20年、指定管理者制度を導入し、同法人を選定。町と法人は24年10月、民営化の覚書を締結していた。
閉園式では、57年の歩みを振り返るスライドショーがあり、園生が踊りを披露。つつじケ丘学園の栗﨑英雄理事長は「多良木学園が地域の障害児福祉に寄与してきたことに敬意を表したい。今後も町の活性化に貢献できるよう努めたい」と述べた。(熊川果穂)
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