新たな一歩 埼玉大学と県立大学で入学式

 埼玉大学や埼玉県立大学で2日入学式が開かれました。

 埼玉大学には今年度、大学院を合わせておよそ2300人が入学しました。

 さいたまスーパーアリーナで行われた入学式では、坂井貴文学長が「大学での学びの大前提として疑い、自らの頭で考える批判的精神を持って物事を見るようにしてください」などと式辞を述べました。

 その後、新入生の代表として工学部の押田泰河さんが宣誓しました。

 また、式典後には、大野知事が変化をどう捉えるか、今をしっかり把握することが大切などとした特別講演を行いました。

 一方、越谷市の埼玉県立大学では看護学科など5つの学科がある保健医療福祉学部と、大学院で450人あまりの新入生が新たな生活をスタートさせました。

 式では、林裕栄学長が「学んだことを行動に移すことが重要です。これからの大学生活で、人とのつながりを大切にしながら、さまざまなことに挑戦してください」とエールを送りました。

 このあと、新入生を代表して保健医療福祉学部看護学科の村田琴音さんがあいさつしました。

 新入生は、保健医療や福祉の現場で活躍を目指し、勉学に励みます。

2人組の男 現金と金庫奪う 川口市の住宅で強盗

 1日、川口市の住宅に2人組の男が押し入り、この家に住む73歳の男性を脅して、現金や金庫を奪い逃走しました。

 警察は強盗事件として逃げた2人組の行方を捜査しています。

 1日午後2時から午後4時までの間、川口市川口の住宅の1階に2人組の男が押し入りました。

 そして、この家に住む73歳の男性に対し「けがしたくなかったらおとなしくしろ、金はどこにある」などと脅し、現金およそ8万6000円と書類などが入った金庫2台を奪って逃走したということです。

 男性にけがはありませんでした。

 警察によりますと、逃げた2人組の男はいずれも年齢が10代から20代くらいです。

 このうち1人は身長が170センチくらいの中肉で、黒色の短髪で白いマスクを着用していたということです。

 警察は強盗事件として逃げた2人組の男の行方を捜査しています。

居住の82歳男性か 吉川市 住宅全焼で1人死亡

 2日未明、吉川市で住宅が全焼する火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。

 火事のあと、この家に住む82歳の男性と連絡が取れないということで、警察は身元の確認を進めるとともに火事の原因を調べています。

 2日午前4時半ごろ、吉川市会野谷で通行人の男性から「住宅が燃えている」と119番通報がありました。

 火は消防によって、およそ4時間後に消し止められましたが、この火事で木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。

 警察によりますと、この家には石塚直樹さん82歳と妻が2人で暮らしていて、火事のあと石塚さんと連絡が取れていないということです。

 また、妻は出火当時、外出していたということです。

 警察は見つかった遺体が石塚さんの可能性が高いとみて、身元の確認を進めるとともに火事の原因を調べています。

アイル・コーポレーション 「企業版ふるさと納税」で入間市に寄付

 入間市が取り組む茶畑の景観活用事業を支援しようと、ビルの管理、運営などを行う企業「アイル・コーポレーション」は「企業版ふるさと納税制度」を活用して、市に寄付しました。

 入間市の事業「茶畑テラス『茶の輪』」は、広大な茶畑の景観の中で狭山茶を楽しむことで、狭山茶のブランドや市の観光事業の振興を目指すもので、2年前から始めました。

 アイル・コーポレーションは自治体が進める地方創生の取り組みに企業が寄付した場合、最大で寄付額のおよそ9割の税額控除を受けられる「企業版ふるさと納税制度」を活用し、市に100万円を寄付しました。

 アイル・コーポレーションの町田哲雄社長は「入間市の特産である狭山茶が世界に羽ばたくものであってほしいという願いを込めて寄付をさせてもらいました」とあいさつしました。

 これを受けて杉島理一郎市長は「毎年300人くらいが『茶の輪』に来て、狭山茶の認知拡大や購買につながっている中での寄付は大変心強い」と感謝を述べました。

 市によりますと、寄付金は『茶の輪』の維持管理などに充てられるほか、企業名の入った西川材のプレートが『茶の輪』に設置されるということです。

県内の2月有効求人倍率1.07倍

 ことし2月の県内の有効求人倍率は1.07倍で、8か月ぶりに減少しました。

 埼玉労働局によりますと、ことし2月の有効求職者数は8万7706人で、前の月より0.7パーセント減りました。

 また、有効求人数は9万4164人で、前の月より1.3パーセント減りました。

 この結果、仕事を求める人1人に対して何人の求人があるかを示す有効求人倍率は1.07倍で、前の月を0.01ポイント下回り、8か月ぶりに減少しました。

 現在の雇用情勢について埼玉労働局は「求人が求職を上回って推移しており、緩やかな持ち直しの動きが感じられる」とした上で「物価上昇などが、雇用に与える影響に注意する必要がある」と指摘しています。