「医療的ケア児」通えるこども園がオープン 上峰町
人工呼吸器やたんの吸引などを日常的に必要とする「医療的ケア児」を受け入れる体制を備えたこども園が上峰町でオープンし、5日、入園式が開かれました。
上峰町にオープンしたのは、0歳から4歳の園児が通う「ひよ子こども園カゼマチ」です。
入園式には、園児や保護者など90人余りが参加し、川原俊史 園長は、「子どもたちがのびのびと過ごせるよう職員一同努力して参ります」とあいさつしていました。
こども園は、医療的ケア児や障害のある子どもたちを受け入れる体制を備え、こうした子どもたちが過ごすことができる「医療的ケアルーム」が設けられています。
こども園によりますと、こうした専用の部屋を設けたこども園は県内では初めてだということです。
また、小児科での勤務経験がある看護師が常駐するほか、近隣の病院とも連携し、緊急時には対応してもらうことにしています。
こども園によりますと現在、入園児の中に医療的ケアを必要とする子どもはいないということですが、あらゆる子どもたちを受け入れる体制をとっていくことにしています。
3歳児の母親は、「病気や障害にかかわらず、誰とでも分け隔てなく仲良くなれる子どもに育ってほしいです」と話していました。
川原園長は、「医療的ケアが身近にあることを子どものころから感じてもらうことは非常に大切で、個性を伸ばす園にしていきたい」と話していました。