農林中央金庫の奥理事長は、20日、記者会見を開き、外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上している責任を明確化するため、来月末で辞任するとした上で、後任には現在、財務を担当している北林太郎常務執行役員が昇格する人事を明らかにしました。
農林中金理事長 3月末での辞任を正式発表 運用失敗で巨額損失
外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上した農林中央金庫は、経営責任を明確化するため、奥和登理事長が来月末で辞任すると正式に発表しました。また、ことし3月期の決算で1兆9000億円の最終赤字となる見通しも明らかにしました。
また、巨額の損失の計上に伴い、ことし3月期の1年間の決算で最終的な損益が1兆9000億円の赤字になる見通しを示しました。
一方で、財務基盤の強化に向けて1兆4000億円の資本増強を行うとともに外国債券の売却などを進めるとしていて、来年3月期の決算では、300億円から700億円の黒字を見込んでいます。
記者会見で奥理事長は、「新年度を迎えるタイミングで赤字の責任を明確化し、後任にたすきを渡したかった」と述べました。
農林中央金庫は、国の有識者会議がまとめた報告書を踏まえて、今後、運用に詳しい外部の専門家を理事会のメンバーに加える考えも示していて、リスク分散など運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。