見立真一“疑惑のカンボジア潜伏写真” 怪情報はなぜ裏社会に拡散したのか【検証レポート:フラワー襲撃事件逃亡13年】
取材・文=編集部
「流したのは誰だ!」
森の中に集まった東南アジア系の人々の顔はにこやかで、賑やかな雰囲気が伝わってくる。親しい家族連れがどこぞのリゾートに遊びに来ているようでもある。
この一見なんの変哲もない写真が日本の裏社会に拡散されたのは、1月中旬のこと。そこには「週刊現代」1月25日号の『ルポ カンボジアの裏社会』と題された記事もセットになっていた。記事によれば、この写真はカンボジア女性が2020年に撮影したもので、そのなかにフラワー襲撃事件の主犯格とされ、現在も逃亡中の見立真一容疑者らしき人物が写っているという。さらに〈写真には、関東連合との関係が深い人物の姿も確認できる(中略)別の関東連合の元メンバーも写っていた〉という興味深い内容が続いている。この記事について、週刊誌関係者はこう語る。
「記者が(掲載した)写真を見ていたのは文面から間違いないでしょう。ネタ元は東南アジアの取材で知られるジャーナリストと聞いています。もし写真の人物が見立だという裏がとれていれば掲載したはず。要するに、写っている人物の確証がなかったので掲載しなかったということかと」
「週刊現代」によれば、写真中央の柄シャツを着た男性が「関東連合関係者」と名指しされた人物
その左のグレーのパーカーを着た男性が「関東連合元メンバー」と名指しされた人物
一方、写真を入手した関東連合関係者は、憤りを隠さない。
「週刊誌が書いた“ふたりの関東連合関係者”と直接話したが、『この写真は何なんだ。誰が流してるんだ。わかったらすぐ消してほしい』と言っていた。そもそもこの “ふたり”はフラワー事件後、一切見立と接触していない人物。こちらの情報と照らすと見立といわれる男も100%違うと断言できる。写真を流した人物をこちらサイドも探している」
外に反っている耳の特徴は違っているが……
つまり、疑惑の潜伏写真はガセだというのである。
見立容疑者についてはこれまで「帰国説」「死亡説」「フィリピン逮捕説」など無数の怪情報が浮上していたが、ここ数年は噂が広まることがなかった。なぜ事件から節目の時期でもないこの妙なタイミングで写真は拡散されたのだろうか。予言めいたことを話すのは捜査関係者だ。
「写真が出たのは見立逮捕が近づいているということじゃないか。捜査員からのリークの可能性もある」
事件から13年。ついに動くか。


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