爆弾予告の男2人は面識なし、SNSで連絡取り合う 「恒心教を広めたかった」

東京音楽大学に爆弾を仕掛けたというファクスを送信して業務を妨害したとして、20代の男2人が警視庁に逮捕されました。この事件について、2人とも互いに会ったことがなく、本名も知らない関係であったことが捜査関係者の取材で明らかとなりました。

容疑者として逮捕されたのは、無職の大熊翔(26)と東京農工大大学院生の佐藤直(22)です。警視庁は23日に威力業務妨害容疑で逮捕したと発表しています。逮捕の日付は、大熊容疑者が8月2日、佐藤容疑者が8月3日です。

2人はTwitter(現X)の相互フォローを機に知り合いになったとのことで、SNSを使用してコミュニケーションを取り合っていました。2人が互いの自宅へ物品を郵送していた形跡も確認されています。

警視庁の見解として、2人がコンピュータに関する知識を有しており、SNSを介してこの事件を企画・実行したと推測しています。調べの中で2人は容疑を認めており、「恒心教を広めたかった」と供述しているとのことです。

ただし、「恒心教」は特定の掲示板を利用する人たちの行動について使われる言葉で、宗教的な意味合いはないと指摘されています。ネット上では、「親目線だと、子どもを大学院まで行かせてこんなことしてたら泣く」「悪ふざけで済むレベルじゃない」「社会的に価値がなくて迷惑をかけるより、ゴミ拾いでもした方が健全」などの意見があがっています。

実際には爆弾は仕掛けられていなかった

2人の容疑者は東京音楽大学に対し、爆弾の脅迫として「高機能爆弾を334個仕掛けたナリ」と書かれたファクスを1月23日に送信しました。このファクスには、「30万円払わないと仕掛けた爆弾が起爆」という脅迫文が含まれていました。

しかし、調査の結果、実際には爆弾は仕掛けられていませんでした。また、ファクスの送信者名として、事件とは関係のない実在の人物の名前が使用されていたとのことです。

佐藤容疑者が脅迫のための番号リストを作成し、大熊容疑者がそれを使用してファクスを送信したと警視庁は推定しています。佐藤容疑者は邸宅侵入や有印私文書偽造の疑いなどで、6月以降に逮捕・起訴されています。

今回の事件に対し、大熊容疑者は「ファクスを使った嫌がらせを自分が考えたからアピールしたかった」と発言。佐藤容疑者も「おおごとになり、面白いと思った」と供述しており、捜査1課は2人が社会に影響を及ぼして自己顕示欲を満たす狙いがあったとの見方を示しています。

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