LGBTQの権利を要求するモンスターペアレント
学校教育現場では、ゆとり世代から、保護者のモンスターペアレント問題が深刻になっていました。
教師と保護者は同等、同格、あるいは保護者の主張は生徒の人権を盾にして強引に飲ませる風潮が一時期、ありました。
とくに給食費の未払い問題は、いまだに深刻で低所得者の保護者ではなく、富裕層の保護者が未払いを主張し続けて未払いを居座るケースがいまだに後を絶ちません。
最近はLGBTQ(性的少数者)の差別問題が出てきています。
LGBTQとは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれた時の性別と自認する性別が一致しない人)、クエスチョニング(自分自身のセクシュアリティを決められない、分からない、または決めない人)など、性的マイノリティの方を表す総称のひとつです。
LGBTQ問題については、当事者やそれを支援する人々の主張と保守派では考え方やとらえ方に違いがあり、各国や国の行政、司法判断にも違いがあります。
LGBTQの権利を主張することには限度があり、LGBTQ問題とモンスターペアレント問題がクロスオーバーすると、行き過ぎた主張になる例を紹介したいと思います。
以下、ある地域での学校の「LGBTへの対応」です。
――LGBTへの対応――
新入生の女子生徒は自らを男子と名乗っている。要はカミングアウトだが、公然と至るところで「男子」と名乗る姿は明るく、かつてのような気まずさや切迫感はない。
所属する部活動で合宿を控え、その生徒の宿泊する部屋をどうするか、部活顧問は悩んだ。「男子」と名乗っている以上、女子の部屋には入れない。といって男子の部屋という訳にもいかない。結局、別に個室を一部屋設ける提案をした。
すると、「どうしてうちの子を特別扱いするのか」と保護者からクレームが来た。皆と一緒に夜を過ごしたいから別室はイヤだと言う。本人は女子の部屋を希望している。「本人の希望をなぜ無視するのか」と非難する親に、部屋の女子やその親が「男子」との同宿を渋るだろうと応じると、彼女たちに「同意書を取れ」と迫る。
一体何を「基準」に、こうした新事態に対処すればよいのか。
皆様はどうお考えですか。
LGBTQの権利主張が、ここまで行き過ぎると、教育現場でも座視できない深刻な問題になります。
モンスターペアレント問題を含め、今後、LGBTQの行き過ぎた権利主張には、もっと毅然とした対応が求められます。