おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です。
5月の配信シナリオに関する告知です!
◆昔話を、させてください。
今から15年前、私は今よりも15歳ほど若く、ネコときのこと昆虫とかえるが好きでした☆
今も好きですが、それらをベースにした作品を創りたいという、強いモチベーションを抱えていました。
それから15年の間に、私はきのこの森を描いた「くさびらの森」と、かえる人が住む「かえる沼を抜けて」を書き、ネコを飼うようになりました。
しかし、昆虫が登場する「昆虫都市」だけは、書けないまま年月が過ぎていきました。
◆「昆虫都市」を書けなかった理由。
今では幻の作品と言われる「昆虫都市」が書けずに来た理由は、いくつかあります。
ひとつは気合を入れすぎて、プロットが複雑になりすぎてしまったからです。
別のひとつとしては、作品を出せずにいるうちに、周囲の期待値が上がりすぎてしまったことが挙げられます。
そして、最後のひとつとして、「昆虫」というものが苦手な人が、世の中にたくさんいることにハタと気づいてしまったこと、があります。
◆「どうして、昆虫を書こうと思ったの?」
「昆虫都市」はイラストレーターに、ドラゴンファンタジー(グレイルクエスト)のイラストレーターとして有名なHUGO HALLさん(私はハルさんと呼ばせていただいています)を起用することが内定していることで、刊行前から有名になった作品です。
「昆虫が苦手な人が多いと気づいてしまった」という悩みを、プロのゲームブック作家でもあるハルさんに相談したところ、こんなことを訊かれました。
「どうして、昆虫を書こうと思ったの?」
私は即答しました。
「昆虫がカッコいいと思ったからです。有機的でありながら、冷たいフォルム。哺乳動物とは異なる記号的な精神性。寿命が短いゆえの、進化サイクルの速さ。そんなところが好きなんですよね」
めっちゃ早口だったと思いますが、そんな風に答えたわけです。
「なら、『超カッコいい昆虫』を書けばいいじゃん」
私の悩みはそこで終わり、「昆虫都市」のプロットが再び進むようになりました。
去年のできごとです。
◆試行錯誤☆
「30分で遊ぶ1人用TRPG ローグライクハーフ」の話に進みます。
今年に入って、私はこのTRPGの最新シナリオを、「からくり都市チャマイ」という街を舞台にして書くことに集中してきました。
これを続けながら、ずっと頭のなかに「昆虫都市」のことを考えていました。
なぜか……それは「昆虫都市」の舞台になるのが、何を隠そうこのチャマイという街だからです☆
私は「昆虫都市」とは関係ないシナリオを半分ほど書いたところで、それをボツにすることに決めました。
高いテンションで、人にお見せできるレベルのシナリオが書けていないと感じたからです。
気分転換に、私はあることをはじめました。
それは、「昆虫都市」のローグライクハーフ版を作ることです。
何週間か検討と思案を重ねた末に、私はこれに挫折しました。
「昆虫都市」はさまざまな事柄が並行して起こることが魅力の作品です。
「ローグライクハーフ」向きだとは、言えませんでした。
しかし、このトライはムダではありませんでした。
◆プロットの分化。
そこまでのトライアンドエラーを通じて、私はあることに気づきました。
実は、「昆虫都市」のシナリオは、大きくふたつのパートに分けることができるのです。
「昆虫都市」はチャマイの街に侵攻する勢力との戦いを描いた作品です。
この勢力はふたつあり、そして、それぞれが別個に襲撃を仕掛けてきます。
◆「昆虫都市forローグライクハーフ」!
「昆虫都市」に関するふたつのパートを仮にAとBとします。
「昆虫都市B」は複雑で、チャマイの街が襲撃される根本的な理由を描いた部分です。
これはおそらく、ゲームブックか小説でしか表現できません。
これに対して「昆虫都市A」は、チャマイにあるエルダーベリー魔法学校と、襲撃を仕掛けたもうひとつの勢力を描いた部分です。
比較的シンプルなプロットを有しているため、この部分をどのように扱うかが「昆虫都市」のもうひとつの難儀な点でした。
「帯に短したすきに長し」ということわざがありますが、まさにそのようなパートです。
そして、つい先日、ついに妙案がスパークしました。
「昆虫都市」のAパートを「ローグライクハーフ」のシナリオとして配信する、というものです。
それぞれの冒険を別々のものとして、お互いに影響し合わないように書くことができるのか……ここ数日、私はそこを検討していました。
その答えは「イエス」です。
2025年5月4日(日)に配信予定です。
楽しみにしていただけましたら、さいわいです。
それではまた!
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