高知 子どもの減少で統合の小学校で閉校式 卒業生も別れ惜しむ

高知県室戸市で、子どもの減少によりこの春の統合が決まっている小学校の閉校式が行われ、卒業生も参加して学びやとの別れを惜しみました。

室戸市の「元小学校」は、最も多いときにおよそ400人いた児童の数が徐々に減り、この4月からの来年度は近くの小学校と統合することが決まっています。

閉校を前に23日、卒業生や地域の住民たちも集まって閉校式が行われ、最後の1人となった5年生の竹村愛結さんが給食や運動会など学校の思い出を振り返りました。

このあと最後の校歌の斉唱が行われ、市に校旗が返納されました。

卒業生たちは式のあと、思い出が詰まった校舎を見てまわり、文集や写真をながめながら思い出話に花を咲かせていました。

卒業生の79歳の男性は「懐かしい写真や文集にふれて、叱られた記憶ばかり思い出します。戻れることならまた戻りたいです」と話していました。

別の卒業生の83歳の女性は「子どもも通った学校がなくなってしまうのはさみしいですが、跡地をなんとか活用してもらいたいです」と話していました。

最後の在校生となった竹村さんは「5年間、楽しかったです。学校がなくなってしまうのはさみしいけれど、最後までこの小学校で過ごせてよかったです」と話していました。

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