検挙率向上へ 県警 刑事部に「捜査支援課」発足

 県警は検挙率の向上を目指し、新たな初動捜査体制となる「捜査支援課」を1日、刑事部に発足させました。

 「捜査支援課」は、「機動捜査隊」と刑事総務課の「捜査支援・通訳センター」を統合した組織で、112人を配置しました。

 事件の発生段階から防犯カメラの映像の「収集・解析」や、「被疑者の追跡・確保」に積極的に関わり早期の検挙につなげていきます。

 県警の野井祐一本部長は、「捜査支援課が、初動捜査の要であると自覚し必ず被疑者を検挙する熱意と使命感を持った仕事をしていただきたい」と訓示しました。

 これを受け、捜査支援課の中沢宏之課長は「事件に対する初動捜査、事件分析などを担う所属として、使命感と誇りをもって業務にまい進し、県民の期待と信頼に応えることを誓います」と決意を述べました。

 去年の県内の刑法犯認知件数は、5万1667件で、2022年から増加傾向にあり人口1000人あたりの犯罪率は7.1件で全国ワースト6位です。

 県警は捜査支援課の発足で、事件の早期解決を目指し、凶悪犯罪の抑止につなげていくとしています。

吉川警察署 誤って別の遺体を引き渡す

 3月、吉川署で葬儀関係者に男性の遺体を渡す際、誤って女性の遺体を引き渡したと、1日県警が明らかにしました。

 県警によりますと、誤って遺体を引き渡したのは3月24日の午前で、3月31日、刑事課の職員が霊安室に保管されている遺体の識別表を確認したところ、引き渡したはずの男性の遺体があることが発覚しました。

 間違って引き渡した女性の遺体は、既に火葬されてしまったということです。

 遺体の引き渡しの際には、識別札や、目視などで確認しますが、今回は2人の署員が確認を怠ったということです。

 警察は、男性の親族に経緯を説明し、謝罪をしています。

 今回の事態を受けて、吉川署の小浦健一副署長は、「ご遺族には更なるご心痛を与えてしまい、誠に申し訳ございません。職員に対する指導を徹底して、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

新年度スタート 社会人が新たな一歩

 4月1日から新年度が始まりました。

 県内でも官公庁や多くの企業で入庁式や入社式が行われ、社会人が新たな一歩を踏み出しました。

 県庁の入庁式には、新たに採用された職員など450人が出席し、大野知事から代表者に辞令が交付されました。

 大野知事は「1日から皆さんは、私たちと共に埼玉県の未来を築き上げていく仲間の1人です。失敗を恐れずにチャレンジしてください」と激励しました。

 これを受け、エネルギー環境課に配属される大熊涼介さんは「県民の皆様が暮らしやすさを実感し、誇りと愛着を抱くことができる埼玉県を実現することが私たちに課せられた使命です。私たちは、この日を忘れることなく埼玉県職員としての誇りを胸に、誠心誠意全力で職務に取り組んでいくことをここに誓います」と誓いの言葉を述べました。

りそなグループ合同入社式

 埼玉りそな銀行など、りそなグループの入社式は関東と関西の会場をオンラインでつないで行われ、新入社員962人が臨みました。

 りそなホールディングスの南昌宏社長は「まず全力を尽くして正面から仕事に向き合うこと、そして仕事を楽しくすると約束してほしい。皆さんが持っている最大の財産は可能性。どうか思い切って飛び込んで来てほしい」とあいさつしました。

 このあと、埼玉りそな銀行の山崎健司さんが「金融の枠にとらわれない新たな発想で、お客様のより良い未来を作れるよう精一杯努力を続けていきます」と抱負を述べました。

 これを受けて、埼玉りそな銀行の福岡聡社長は「徳を磨き、多くの仲間、お客様、そして社会全体と未来にプラスを作り出してほしい」と新入社員の活躍に期待を寄せました。

武蔵野銀行 新入行員に辞令交付

 武蔵野銀行の入行式には116人の新入行員が出席し、長堀和正頭取から代表者に辞令が交付されました。

 長堀頭取は「自身が目指すキャリアプランを明確にし、今の自分がすべきことは何か、できることは何かを考えながら、日々の業務に向き合ってほしい」と祝辞を述べました。

 そして、川越支店に配属される阿部大祐さんが「当行が目指すリアルとデジタルを融合し、地域・お客様と共に歩む存在となり、諸先輩方が築き上げてこられた伝統を守りながら、仲間と共に次世代の武蔵野銀行を作っていきたいと思います」と決意を述べました。

 武蔵野銀行は、埼玉県の魅力を体感するため、地場産業の体験を研修の一環に取り入れていて、新入行員は藍染めやせんべい作りの体験を通じて仲間同士の絆を深めたあと、各部署に配属されます。

西武グループ 「ベルーナドーム」で入社式

 西武グループは初めて埼玉西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」で入社式を開き、21社839人の新入社員が参加しました。

 ベルーナドームでの入社式は「ライオンズ」というチーム名が誕生してことしで75周年の節目となることから、グループ一丸となって成長しようと企画されました。

 新入社員は、貸し切りした西武鉄道の特急ラビュー「新入社員号」でドームに到着すると、社員や埼玉西武ライオンズの球団マスコットらに声かけやハイタッチをされながら温かく迎えられました。

 式典では、西武ホールディングスの西山隆一郎社長が「誠実である、共に歩む、挑戦するというグループビジョンを胸に刻んで活躍してほしい」と呼びかけました。

 このあと、ライオンズの西口文也監督と、去年のプロ野球ドラフト会議で1位と2位指名で入団した選手からの応援メッセージが紹介されました。

 そして、新入社員を代表して西武不動産の網野雄大さんと西武ホールディングスの西山社長が始球式を行いました。

 さらに、球団マスコットとブルーレジェンズがパフォーマンスを披露し歓迎すると、新入社員はフラッグを振って盛り上がったり、ユニフォーム姿で写真撮影したりしていました。

4月の値上げ 1年半ぶりの高水準

 新年度がスタートした4月も家計のやりくりに悩まされそうです。

 4月、値上げされる食品は1年半ぶりに4000品目を超えることが帝国データバンクの調査でわかりました。

 主な食品メーカー195社を対象に調査を行った結果、4月、値上げされる食品は4225品目に上りおととし10月以来、1年半ぶりに4000品目を超えました。

 品目別では、みそなどの「調味料」が2034品目で最も多く、次いで、缶ビールや缶チューハイなどの「酒類・飲料」が1222品目、ハム・ソーセージなどの「加工食品」が659品目などとなっています。

 原材料コストの増加に加え、人件費や物流費などの上昇を理由にあげているメーカーが多いということです。

 帝国データバンクは「少なくとも夏にかけて断続的な値上げラッシュが見込まれる」としていて家計のやりくりは厳しい状況が続きそうです。 

浦和実業野球部 センバツベスト4を報告

 春のセンバツ高校野球大会で、初出場ながらベスト4まで勝ち上がった浦和実業野球部の報告会が4月1日、開かれました。

 報告会には、生徒や保護者などおよそ140人が参加しました。

 辻川正彦監督は「保護者、教職員、在校生、卒業生が一体となった応援は、本当にすばらしかったです。夏の大会は挑戦者として一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」と挨拶しました。

 キャプテンの小野蓮選手は、「ベスト4という結果は、自分たちの実力だけではなく応援してくださった方の力でもあります。負けた悔しさを忘れずに、夏もう一度あの場所に戻って、リベンジを達成したいと思います」と誓いました。