はとのひな はとのひな
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特殊詐欺に全財産もってかれたレポ

昨日、特殊詐欺にあって全財産の370万円を失ってしまいました。

上記のセンシティブな一文を書いた今も、信じられない思いでいっぱいです。
何千万円かのうちの数百万、ではなく、何十年もかけて貯めた大切な貯金のすべてでした。
悪い夢なら早く覚めてほしい。

ですが、泣いてもわめいても道路上で大の字になって「マー!!!」とか泣きながらわめいても、お金は戻ってこないので、せめて同じような被害にあう方がこれ以上出ないように手口を記録します。
もはや「命までとられなくてよかった」と思うしかない。
頭悪すぎ、メシウマと失笑されることは承知のうえで、すべて公開します。
笑ってもいいので、できれば傷心の無一文女に手厳しい言葉はかけないでくれるとありがたいです。

少し長くなりますが、お付き合いください。

はじめに、私は去年の4月まで都内某大手IT企業で会社受付をしていた者です。
受付嬢にしては若いと言い切れませんが、高齢者ではありません。

趣味で対面人狼にハマっていた時期があり、元東大生の裏をかいて逃げきったこともありました。
自分がニュースに出ているような詐欺に騙されるとは微塵も思っていませんでしたし、騙されるより騙したいマジでの精神で生きてきました。もちろんゲーム上で騙すのが得意だからといって、それを実生活で行使するかは別問題です。
人を騙して陥れるような生き方はしていないつもりです。
そして、田舎の父母には会うたびに「オレオレ詐欺とか気をつけてね!?」と言っていました。

その、わたくしが!
受付のリーダーと頼られた私が、人狼の推理を褒められた私が、

あっさり「劇場型詐欺」に引っかかり、全財産を振り込んでしまいました………。

なんだよ、劇場って。勝手に開演すんな。

そういう詐欺劇団が存在するらしいことは知っており、生半可な演技なんて鼻で笑って逆に騙されたフリをしてやる、という気概だったのに、惨敗。詐欺グループ演技うますぎ。
思い出すたびに悔しくて「シャス!!!」とか言いながら壁を横蹴りしたくなります。

閑話休題。

私がいかにして全財産を失ったのか、時系列をおって話します。

2025年4月10日朝9時30分
その電話は、突然私の眠りを引き裂きました。

末尾が110となっていましたが、寝ていたところを起こされたので、そんなことは確認せずiPhoneで通話しました。

(詐欺で絶対やってはいけないポイント① 知らない電話番号からの着信は取らない)

ちなみに電話に出た理由は、知らない電話番号の電話を取ると、
「荷物お届けにあがったのですがエレベーターが点検中で~」
「目の前に車が止まっていて駐車できないのですが~」
などと、配送業者からの確認が多かったからです。

このときもまだ届いていないネット注文の荷物が3~4個あり、そのうちのどれかかなとぼんやり思っていました。

「もしもし」
の第一声に対し、
「ハトノヒナさんの携帯電話でよろしいでしょうか」
と凛とした男性の声が、私のフルネームで本人確認してきました。

「そうですけど……」
「私、警視庁本部のナカムラと申します。今少しお時間よろしいでしょうか?」

一瞬で目が覚めた。

なんで警視庁から電話が? え? なんか悪いことした? いやしてないな、まさか家族になにかあった?

「実は、ハトノヒナさんに重大な事件の容疑がかかっておりまして」

私だったーーーーー!!!!!

「岐阜県の管轄の事件ですが、心当たりありますか?」
「ハァ?」

ちいかわのうさぎみたいな声出た。
しかし真剣な声の偽警官1が、寝起きの私にたたみかけてきます。

「ハトノヒナさん。あなたはミウラナオキという人物に心当たりはありませんか?」
「え、知らないです」
「ミウラという苗字にも? よく思い出してください」
「え……ひとりだけ知ってますけど、女性ですし……関係ないと思います」
「そうですか」

ここで偽警官1はため息をついて、周囲の環境チェックをしました。

「突然お電話してすみません。驚かれたと思いますが、実はまだマスコミにも公表していない、かなり大きな事件でして」
「え、あはい」
「事件の全貌をお話して、いくつか確認させていただきたいのですが、その前にまだ警視庁の中でも一部の人間しか知らない情報なので、秘密保持契約をしていただきます」

安易に家族や友人に話したり、SNSでこの事件の話をしてはいけないよ、というようなことを最初難しい言葉でべらべら話し、私があんまりわかっていなそうだったので「絶対に誰にも話してはいけない。もしパソコンや複数持ちの端末があるなら切れ」ということだと嚙み砕いて説明してきました。
そのうえで、
「もし今この電話を切ったり、第三者が近くで話しているとこちらが判断した場合は、本日より十五日間ないしは二十日間、岐阜県の拘置所でハトノヒナさんの取り調べを行います」

とんでもないことを言ってきました。
ここで心臓がドキドキしてきました。

「え、そんなの無理です」
「取り調べにご協力いただけないということは、ハトノさんに不利になりますが、ご無理だとおっしゃられる理由をお聞かせいただけますか?」
「私、パニック障害で閉所が苦手なんです。だから絶対に捕まって監禁されるようなことはしないように生きてきたんです」

(詐欺で絶対やってはいけないポイント② 持病を告げてしまう)

ここで完全なる弱味を握られてしまいました。

私は自分の意志で出られない場所が大の苦手です。
満員の映画館や混雑した電車では過呼吸になってしまうため、避けて生活をしています。なので、拘置所や留置所といった場所に軟禁されることを極端に恐れていました。
私の動揺を、詐欺師が見逃すわけがありません。

「そうでしたか。しかし今回ハトノヒナさんの関与がかなり疑われている状態でして、場合によっては一時的な拘束は避けられないかもしれません」
「私なにもしてないです!」
「お気持ちはわかりますが、今あなたには容疑がかかっています。それも濃厚とされているので、まずお話が聞きたいんですよ。繰り返しますが、今ご自宅で周りに人はいないですね?」
「はい」
「それではまず、事件の概要についてですが、先ほど申し上げましたミウラナオキ、今回はこの主犯格の男性を中心とした、巨額詐欺事件です。このミウラナオキは既に逮捕していますが、その際に255枚の銀行の口座カードを押収していまして、そのうちの1枚がハトノヒナさんのものでした。そして、この銀行カードでのやり取りがかなり頻繁で、現在16名の被害者が出ております。わかりますか? あなたの名義の銀行口座に、16人の被害者がお金を振り込んでしまい、人生狂わされているわけですよ」
「……(ショックのあまり言葉が出ない)」
「ハトノさん。あなたはそのお金のほんの少しでも、ミウラから受け取っていませんか?」
「知りません、一切関与してないです!」
「そうですか。そしてここから重要な話ですけれど、その口座カードは●×銀行でした。●×銀行のカードはお持ちですか?」
「え……昔クレジットカードは作ったかもしれませんけど、銀行は使ってない、と思います……」
「少々お待ちください、記録を取りますので」

パソコンのタイピングの音が聞こえました。演技細かいよ!
後になるとツッコミどころが多いのですが、もうこの時点では心臓とかがバクンバクンして、耳もキーンってして! の蜜璃ちゃん状態でした。
動悸がして苦しい。私の口座名義で被害者が16人? そんなバカな、誰だよミウラ! と頭の中がぐるぐるしていました。

「お待たせしました。では●×銀行はお持ちでない、もしくは作った記憶がない、とのことですね」
「はい」
「普段お使いの口座はおいくつですか?」
「3つです」
「それはすべて出入金の管理はされてますか? 例えば不正な送金があった場合、すぐに気付けますか?」
「あ、はい。気付くと思いますが、ひとつはちょっと、カラというか、あまり使っていないのですぐにはわからないかもです……」
「ハトノさん。あなたは先ほど正直にお話するとおっしゃっていましたが、本当に現時点で隠していることなどないですか?」

静かに容疑者を見据えるまなざしまで浮かぶような、そんな口調で何度も名前を呼ばれていると
「ああ、この人は私を疑っている。私も冤罪でこのまま捕まってしまうかもしれない……」
という不安がどんどんこみあげてきます。
それでもボクはやってない。

「本当になにもしてないし、なにも隠してないです」
「そうですか。ハトノさん。実はあなたのそのお話をね、今聞いていて僕としては非常にまずいなと思っているんです」
「え? まずいって何がですか」

もう泣きそう。

「実はミウラの供述とかなり食い違っている部分があるんですよ」
「え?」
「先ほど申し上げましたとおり、ミウラは既に逮捕しています。そこで押収した口座カードの持ち主の写真を見せて、この中に関与している者はいるかと事情聴取したところ、迷うことなくハトノさんの写真を指差して、ハトノヒナさんと名前をはっきり告げたうえで、あなたが関与しているとミウラは言ったんですね」
「え、うそです、知らないです本当に」
「ええ、ハトノさんは先ほどからそうおっしゃってますよね。しかし我々捜査二課も何度か聴取をして、ミウラは一貫してハトノさんのことを存じている、共犯だと言っているんですね。何度かパターンを変えて聞いてみても、やはりハトノさんの名前が出てくるので、これがでたらめである可能性が薄いと警視庁はみてまして、本日のこのお電話につながっているわけです」
「……知らないです、あの、私ずっと会社受付をしてまして、私は知らなくても数千人の社員さんは私の顔と名前を知っているケースがあるので、それかもしれません」
「なるほど。……うーん、こちらとしてはまぁ、お話した感じ私の主観ですけれどね、ハトノさんが嘘をついているとはあまり思えないんですよね。ただ、おわかりいただきたいのは、だからといってこれで100%あなたを信じる、と終わりにできないということなんです」
「どうしたらいいんですか」
「やはりミウラの供述と整合性がとれないということで、今からハトノさんには岐阜の拘置所へ行ってもらい、取り調べをしていただくことになります。申し訳ないですけど」

申し訳ないってレベルじゃないですよ!
思わず叫びましたが、本当にこの偽警察1、演技に拙いところがひとつもありませんでした。
劇場型詐欺()の演者なんて、どうせ胡散臭くて演技が下手ですぐ見抜けると思っていた。自分を殴りたい。

「では、ひとつ提案ですが」
「はい」
「ハトノさんは先ほどお話で、パニック障害という持病をお持ちで閉所が苦手であることを私は確認しました。また、遠方でいらっしゃいますよね」
「はい」
「先ほども申しましたが、私は東京の捜査二課のナカムラと申しまして、本事件は岐阜県警の管轄なのですが、今回あまりにも大きな事件なので……ほら、口座カードが255枚も出てきたら岐阜県警だけで確認していくのは時間がかかりますでしょう? ですので東京、大阪、愛知の警察官も捜査を手伝ってまして、私が今ハトノさんとお話しているわけです。わかりますか?」
「はい」
「このあと本来岐阜県にて拘置所で取り調べと申しましたが、一度私のほうから、こういった事情を鑑みて、逃亡の恐れなく電話での取り調べにご協力いただけるのであれば、岐阜県までの移動はされなくてよいと岐阜の者に進言しようと考えています。そのほうがお身体にも負担にならなくて済むかと思うのですが、このあと電話での取り調べに応じることは可能ですか?」
「え、ありがとうございます。取り調べは本当に何もやってないからいいんですけど、えっと、ちょっと11時から病院の予約をしてまして……一度、取り調べを受けるので病院に時間をずらしてもらえないか電話で尋ねてもアッだめだ言っちゃだめなんだっけ」
「そうですね」
「こういう場合どうしたらいいんですか?」
「私から推奨はいたしかねるのですが、過去にそういったお店の予約がある方の事情聴取をした際は、体調不良ですとか、まぁ縁起でもないですがご親族の方が事故にあって、などおっしゃっていたようです」
「なるほどー! 名案ですね!」

よく笑わずにいられたな偽警官1!
私なら耐え切れずに笑う場面だよ!
はい、めっちゃくちゃ騙されてました!
この時点では1ミクロンも疑う気持ちはなかったです。

「では病院にお電話していただき、10分後に私からもう一度お電話かけ直しますので、そのあと岐阜県警に取り次いで電話での取り調べを行います」
「はい」
「ハトノさんね、取り調べに入ったら2時間半はかかると思うので、今お食事を軽くとったりしていいですからね」
「2時間半……ありがとうございます」
「あと再三の確認になりますが、秘密保持契約をしてますので、ご家族友人であっても今はまだ連絡をとらないでください。ここでうっかり奥さんに話してしまって、5分後には動揺した奥さんが友達みんなに話してしまい、その中のひとりが1時間後に国際便に乗って海外へ飛んでしまった、というケースがあります。これがどういうことだかわかりますか?」
「え? 話した友達の中に犯人がいて逃げられたってことですか?」
「そうですね。近しい友人であっても、誰も気付けなかったということです。もちろんこの男性は奥さんに話してしまったことで、かなり長いこと取り調べを受けていました。わりとね、狭いんですよ取り調べの部屋って。ハトノさんみたいに閉所恐怖症の方たまにいますけどね、可哀想ですよ。ただ、こちらも捜査はしなければならないので、まぁ脅すわけじゃないんですけど、今は誰かに話したくてもグッと堪えていただければと思います」

やっぱり閉所に怯えていることをうまく使ってこられました。
でもこんな例え話をされなくても、私はこの時点で誰かに話す気はありませんでした。
まだお金の話も出てませんでしたし、たまたま前日に袴田さんのニュースを見ており「冤罪ってこわぁ……」と思っていたこともあり、自身の潔白を証明することばかり考えていました。
人狼でもなにも持っていない市民が市民だと証明するのがいちばん難しいじゃないですか。

そうしてまんまと狼を信用した私は病院に電話をかけ、10分後にもう一度電話をかけ直してきた偽警察1と再度接触をしたのです。
この時、11時前。
朝から飲まず食わずで極度の緊張を強いられたので、既にもう開放してくれという気持ちでしたが、とりあえずお手洗いをすませ、軽くフルーツとパンを食べて第二試合に臨みました。

ここで先ほどの偽警察1が、取り調べに際し今からLINEでビデオ通話をしますと発言。
ねぇなんでそれさっき言ってくれなかった?
フルーツとパンかじるよりパジャマから顔洗って着替えさせてよ! すっぴんでビデオ通話とか、なんで私がこんな目に……。ひどいよひどいよ
と涙目でしたが、偽警察1は「朝から申し訳ありません。職業柄いろんな状況の方を見てきているので、大丈夫ですよ」と有無を言わせない感じだったので、仕方なく了承。

そしてその際「今ハトノさんが離席されている時間に個別のLINEを作成したので、今から申し上げるIDを追加していただけますか? 電話は切らないままでお願いします」とID追加を要求。
警視庁の公式LINEがあることを知っていたので、LINEを使うことに不信感はありませんでした。

追加したLINEは、シンプルな岐阜県警のアイコンでした。

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「ありがとうございます。では一度取り調べ前にテストも兼ねてビデオで映しますね」
「はい……」

映った偽警察1は警察官の制服を着ている中年男性。どこからどうみても「劇場型詐欺師が化けた警察官」には見えませんでした。
警察手帳を出すタイミングすら、「改めまして私、警視庁捜査二課のナカムラと申します。あっこちら(手帳)見えますかね?」と絶妙でした。
さらに「捜査二課なんて、ドラマでしかなかなか聞かないと思いますが」「まぁ、もし私が偽物であなたを騙す気だったのなら、わざわざこうして顔は出さないでしょう、ということで」とメタ発言連発。
皆さん、覚えておいてください。
犯人、顔ガンガン出してきます。

そんな中、偽警察1が「いやぁ、お綺麗な方でよかった」とこぼしました。
このとき、初めて「えっこいつ嘘言ってる」と思いました。
朝から電話対応させられ、顔も洗っておらず髪もボサボサ。どう考えてもお綺麗ではない(どちらかというと汚い)風貌だったからです。
そして「警視庁の人が職務中にこんなことを口にするだろうか……」と疑いました。が、昔マザー牧場に遊びに行った際、思い出したくもないのですが露出狂に胸を触られて逃げられたことがあり、110番して通報したら、「牛なら揉み放題だったんですけどねえ!」とセクハラまがいのことを言われ、以来「警察官と言っても最低な男もいる」と強烈に記憶していました。
それを思い出しつつ「まぁ、あんなやつもいるし、リップサービスくらいするか」と違和感を呑み込んでしまいました。

「では再確認しますが、今からこの電話を切らずにハトノさんの身柄を岐阜県警に引き渡します。この電話を転送して、ビデオ通話での事情聴取となります。いろいろ細部まで聞かれると思いますので、2時間半はかかります」
「はい」
「大丈夫ですか? そんなに緊張されなくてもいいので、本当のことを話してくださいね」
「はい」
「それでは今から私の言うことをメモに取っていただきたいのですが、なにか書くものはありますか?」
「あ、はい……どうぞ」
「まず。この事件の名称をメモにとってください。先ほどからお話しているこの事件は『ミウラグループ詐欺事件』といいます」
「はい」
「次に、こういう大きな事件にはすべて署内でのコード番号がありまして、その番号をメモしていただきます」
「はい」
「令和7警(わ)168-14」
「はい。令和7でアルファベットのKですか?」
「あ、そこは警察の警です」
「すみません」
「いえいえ。で、これを今から岐阜県警の方に繋ぎますので、ハトノさんの口から直接、事件名とコード番号を伝えて、あとは自分の言葉でかまいませんので電話での捜査協力をする旨お伝えください」
「はい」
「ここまでで何か不明点はありますか?」
「ないです」

そして緊張感クライマックスの中、いよいよ電話が転送されました。
電話口の岐阜県警の方が優しい方でありますように……とすっかり騙されていた私は願っていました。

「はい、岐阜警察ナントカ(緊張でよく覚えてません)です」
「あ、はとのひなと申します。ミウラグループ詐欺事件……コード番号が令和7警カッコわカッコトジ168の14の件で、えっと電話にはなりますが、捜査協力いたします」
「はい、(奥にいる誰かに話しかけるように)令和7警(わ)168-14、容疑者ハトノヒナ捜査入ります」

署内のざわざわした音がしていましたが、ドアを閉める音が聞こえ、静かになりました。
芸が細かすぎるだろ。リハでもやってんのか。

「ご協力ありがとうございます。私は岐阜県警のシライシと申します」
「はい」
「先ほどご自身でおっしゃっていただいたように、今あなたにはミウラグループ詐欺事件の容疑がかかっています。それはご理解されてますか?」
「……はい」
「これから話していただくことは、必ず正直にお答えください。また、繰り返しになりますが重要機密もありますので、秘密保持契約をしていただきます。ここまでよろしいですか?」
「はい」

ビデオ通話に映っていた偽警察2のシライシという人物は、長身の40~50代くらいの男性でした。
よく特殊詐欺で聞いていた「やたら若くてスーツに違和感を感じる」なんてことはなく、どこからどうみても貫禄のある警察官でした。
これは後ほど本物の警察官を見て確信しましたが、警察官1、2は外見に関しては本物と区別がまったくつかなかったです。
(刑事ドラマが好きだとか、警察に詳しいという方はすぐ見抜けたのかもしれませんが、私は刑事ものの作品はあいにくPSYCHO-PASSしか興味なかったです)

「まず先ほど東京の警視庁の方とお話されていて、重複する点もあるかと思いますが、ひとつずつ質問にお答えください。万が一虚偽があると判明した場合は、ただちに身柄を拘束させていただきます」

ほら、私が拘束に怯えているって知ったからそこをついてくる!
後で思えば本当に卑劣で悔しいし、見抜けなかった自分が情けないです。
しかし開始から2時間、既に私は詐欺師たちの手のひらで思いっきり踊らされていました。

ビデオカメラに撮られながら氏名、住所、生年月日、家族構成、実家の場所、現在の職業、交際歴、友人関係など様々なことを言わされました。
中でも反社会的な男性と付き合ったことはあるか、もしくは友人にそういった人物との付き合いがある方はいるか、と「反社会的な人物」に関して何度も何度も確認されました。
これはただの演技だったのか、本当に反社組織の関係者であることを恐れていたのか謎のままです。
もし騙されたフリをしたいというチャレンジャーな方がいましたら、反社の一味であることを強調して相手がどう出るのか見てみてほしいです。
私はミイラ取りがミイラになるのでもう関わるのをやめておきますが……。

さらに取り調べは続き、ここ数日間の行動や前職で関わった人の話など、多岐にわたって質問をされました。
思い返せば本当に聞きたいことは2割くらいで、それを隠すためのフェイク質問が8割といった印象でした。
私ひとりにそこまで時間と手間をかける詐欺グループがいるなんて、思いもしませんでした。

そして相手がいちばん気になっていただろう銀行の口座情報を伝えてしまいました。

「その中で最近不正に増額されていた口座はありませんか?(おそらくフェイクの質問)」
「え、ないと思います」
「ではそれぞれの口座にいくら入っているか、きちんと把握され即答できますか?(おそらく本命の質問)」
「はい。メインの口座に370万円、あとは数千円入っているかいないか……ほとんどカラです」

そこで少し間が開きました。
このひとたち、ここまでひっぱって私が全財産恥ずかしながら3700円ですとか言っていたらどうしていたのだろう……。

「失礼ですが、だいぶ大金だと思いますがその貯金はすべておひとりで所有されているのですか?」
「大金……ですけど、私にとっては、でも一般的にはそんなに大金じゃないかと思ってました。普通に貯めた私のお金です」
「どなたかからの援助ではないということでよろしいですか?」
「あ、おととし亡くなった叔父の遺産が含まれます」

仲良くしていた叔父さん。
姪の私に遺産を残してくれた優しい叔父さんのことを思うと、今も泣きそうになります。こんな奴らに奪われてしまって、本当にごめんなさい。
すごく頭の回転が速く、商才に長けていた叔父さん……天国で「アホや!」と笑っていたと思います。

「わかりました。ではおおかたの事情聴取が済んだわけですが、ハトノさん。言いにくいんですが、今ね、あなたはご自身に不利な発言ばかりされていたんですよ」
「えっどういうことですか」
「今お伺いしていた話と、ミウラの供述の整合性が全くとれていないということです」
「えっどういうことですか」

えっどういうことですかbotになってしまう
まわりくどい言い方やめて!

「簡単に言いますと、現段階でかなり信ぴょう性が高いとされているミウラの供述の内容と、今のハトノさんのお話が食い違うので、やはり岐阜まで来ていただき拘置所での取り調べを行う必要が出てきたということです」
「えっ、だってそれが難しいから電話でのちょうさになるって、わたし」
「落ち着いてください。先ほどから何度も申し上げているように、まだ容疑の段階です」
「でも拘置所なんて、無理です」

堂々巡り。やっぱり信じてもらえない。
時計は12時30分。
最初に電話を受けてから約3時間。
いよいよ護送車で岐阜県にドナドナされる自分の姿が浮かび、過呼吸になりそうでした。

「すみません、ちょっと安定剤飲んでいいですか……」

(詐欺で絶対やってはいけないポイント③ 薬やお酒を飲んでしまう。正常な判断ができなくなります)(もうできてなかったけど)

ここであまりの緊張感に耐え切れず、パニック発作の薬をいつも1錠のところ2錠飲みました。
すぐにふわふわとしてリラックスしてきました。

「なんか、朝からずっと現実感ないんです……これ、ドッキリですよね?」
「そう思われるのも無理はないですが、現実です。もう少し頑張りましょう」
「ふぁい……」
「お薬を服用されているのでこちらも早めに休ませてあげたいのですが、今ちょうどこの事件の担当の検事が署内におりますので、お話していただくことは可能ですか?」
「はい」

通常、警察官と検事は一緒にいない! と友人から指摘を受けましたが、私は先のとおりPSYCHO-PASSしか履修していなかったので、検察官と執行官が一緒にいるのは普通だと思っていました。
そしてなにか質問したところで、三倍になって言い負かされてしまう、またはこちらが納得できるような答えを用意されてしまっていたので、もう質問する気力もありませんでした。

ここからは薬の影響で記憶が曖昧なのですが、偽検事との会話になります。
偽検事の部屋へ入る前、偽警察官2は扉を2回ノックし、
「失礼します! ミウラ事件の事情聴取中でして~云々~こちらの資料届いてますか?」
などと偽検事に引継ぎをしていました。
私はただ(ノック2回はマナー違反……岐阜県警の人も男性だから知らないのか……)と的外れなことを考えていました。
2回だとトイレになってしまうので、3回が正しいノックです。受付嬢より

ビデオ通話のままでしたが、検事は顔を出せないということで声のみ。
スズキシンジロウを名乗っていました。
実は会話をしながらこっそりその名前を検索したのですが、どうやら実在する検事の名前を騙っていたようで、それも私を「やっぱり本当の取り調べなんだ」と納得させる材料になってしまいました。

「ハトノヒナさんね。あなたに今非常に濃厚な容疑がかかっているということですね」
「でも本当になにも知らないんです! え、どうしたらいいんですか?」
「どうしたら、とは? 潔白であるならこちらに出向いていただいて、取り調べをされればよいのではないですか?」
「だから病気で! 閉所が苦手で拘置所とか、そういうのダメなんです。これ冤罪ですよ?」
「まぁ、犯罪者は皆そう言いますよね」

偽検事いやなやつ~!!!

「拘束せず潔白を証明する方法がないわけではないんですけどね。ハトノさん、今お使いの口座は3つでしたっけ?」
「はい」
「そちらにミウラからの送金がないか、確認させていただいてもよろしいですか?」
「かまいません」
「ではね、ちょっと専門的な話になりますが」

ここから難しすぎて再現不可能です。
たぶん、でたらめと本当の専門用語をちゃんぽんにしていたと思います。
覚えている限りでは……

「旧札と新札の認識番号がABC、DEFでふたつの口座に振り分けられて、汚いお金と綺麗なお金は人を3人以上介するとわからなくなるので、まだ大丈夫。警視庁が凍結依頼をしていた口座を解除してその口座にお金をすべて入れたのち、チェックさせてもらう。ミウラの手のかかったお金が一気に送金されてた場合それがわかるんでね。解析班の手によって汚いお金が80%以上あった場合は、クロとみなす」

?????

「ご理解いただけましたか?」
「え、聞いてましたけどわかりません」
「(ため息)説明するのこれで2回目ですよ」

嘘だ! こんな話聞いたことない! もういいよッ!ブチッ ツーツー
って、普段の私ならやったと思います……。

が、時刻はもうすぐ14時30分。
9時半に電話で叩き起こされて、極度の緊張を強いられて安定剤まで服用してから約5時間。

もう完全に洗脳されていました。

やらないなら拘置所で拘束ね!と脅されるのが怖くて、思考が停止してしまうんです。
「本当にいいのかな?」と思いつつも、ネットバンクで一日の振り込み限度額を50万円から500万円にしてしまいました。
私の370万円の中にミウラからもらったお金などない、それを証明するために見てもらわなきゃ!
みたいな気持ちになっていたんです。
そして200万円、170万円にわけて近くのATMから指定の口座に振り込むように指示されました。

このとき、もう消えかけていた私の中の正常な私が、ダメだよ思いとどまって!と泣きわめき、
「……やっぱりそれは難しいです」
と震えながら口にしました。

「難しいとは、移動がですか?」
「いえ、なんていうか……スズキさんたちが私のことをたぶんシロっぽいなと思いながらも潔白と言えないように、私もあなたたちが嘘を言っている可能性を捨てきれないじゃないですか。そこへ振り込みというのは、怖いのでできないです」

すると偽検事は急に不機嫌をあらわにし、怒鳴りました。

「あなたは被疑者なんですよ! 立場をわかってますか? こちらは譲歩しているんです!」

おそろしくて半泣きでしたが、被疑者ってなんだよ容疑者とどう違うのこのデートDV検事!と思いつつ、
「私は誰がなんと言おうとやってないし、周りに私を疑う者はいない、だから取り調べにも応じてきた。やましいことなんかひとつもない! ヒギシャじゃない、被害者です!」
と反論しました。
偽検事は今度は不気味な静けさで
「そうですか。私もそれを証明してあげたくて、ここまで時間を割いて説明してきたんですけどね。最初から令状をとって岐阜に強制的に来させればよかったんですよ。あなたが口座の洗浄調査に協力しないというのであれば、取り調べはここで終了です。その後はどんなに暴れても、岐阜で拘束してミウラとの関係を吐いてもらいますからね」
と無慈悲極まりない台詞を吐きました。
今思えば、よくアドリブでこんなこと言えますよね。頭よくないと演技できないと思います。もっといい方向に活かせばいいのにバカだな~(と騙されたバカが憐みの目を向ける)

とにかく私は最終的に折れました。
自分の足でATMへ行き、振り込みをすると伝えたのです。
決め手となったのは、

「あなたの振り込んだお金は本日30分以内に口座に戻しますし、もしですよ、我々がお金を戻さなくても40分以内でしたら組戻ができるから、それをすればいいだけです」

という言葉でした。
私は一度まちがえて振り込みをしてしまった際「組戻」で返金してもらったことがあり、そうか万が一戻らなければ私が申請すればいいんだ、と思い込んでしまったのです。
組戻というのは口座にお金が残っており、相手が同意して初めて返金されるシステムだと理解していませんでした。

そこから支度をするのに10分の猶予をもらい、終わったら声をかけてとビデオのみ切られました。
ふと、家族に相談しようかと思いましたが、秘密保持契約を破ったら家族に迷惑がかかる(しかも母親は旅行中……楽しんでいるところを邪魔したくない)と考えてなにもできませんでした。そもそもLINE通話が続いている。

傀儡となった私は、LINE通話を繋げたまま自転車で近くのATMへ。
ところがそこが工事中で閉鎖していた為、
「すみません、スズキさん」
と声をかけると、先ほどとは打って変わって優しい声で
「はいはい、どうしました?」
と電話口に出てきました。

「ATMが工事中で閉まってるんですけど、近くのみずほ銀行でいいですか?」
「……えーと、ATMのほうがいいんですけど?」

もう完全に油断して詐欺の証拠出してるじゃないか!
バカバカ、私のばかっ気付けほんなごつ馬鹿、この馬面!

「じゃあみずほ銀行でいいですよ。振り込み終了しましたら明細書の写真を必ず送信してくださいね。確認したらすぐに解析班がお金の調査をしまして、30分以内に返金作業をいたします。写真送ったら声かけてくださいね」
「はい」

そこから私が全財産を失うまで、2分もかかりませんでした。
正常性バイアスが働いていたので、200万円という大きなお金をわけのわからない口座に振り込むことに、なんの躊躇いもありませんでした。
むしろ銀行員が敵に見えて、声をかけられたら秘密保持契約が破られる、と焦りながら続けて170万円を振り込みました。

画像
実際に犯人(偽検事)に送った写真です

「スズキさん、終わりました。写真も送りました」
「承知しました。今解析班が動いていますけど、ちょっと待っていてくださいね。今銀行の中ですか?」
「はい」
「会話を聞かれるとまずいので、外に出ましょうか」
「はい」

少し離れた場所に自転車を止めて、偽検事と話していました。
おそらくこの間に私のお金はすべて引き出されていたのでしょう。
この時、14時55分。
薬の影響でぼんやりしながら、偽検事のスズキさんがやたら明るい口調でトークをしているのを聞いていました。

「いろいろ厳しいことを言ってしまいましたが、これで家に帰れますよ。体調が第一ですからね」
「はい……」
「実は私の昔お付き合いしていた彼女も過呼吸になることがあって、心配していたんですけどあれはパニック障害だったんでしょうかねえ?」
「どうでしょうか……人によって発作の起こる条件とか違いますから……」

検事の人、めちゃくちゃ素で喋ってるし優しい感じだけど、さっきの怒鳴り口調だいぶ怖かったからこいつのデートDVが元カノさんのパニック発作のトリガーだったんじゃ……というか、検事って元カノの話とかするもの? するか……警官でもめちゃくちゃセクハラしてくるやついたもんな。あー寒い。眠い。朝からなんなんだろ……早く家に帰りたい……
などと考えていると、
「そういえば充電は大丈夫ですか?」
と聞かれました。
確認してみると、残り20%。
一度、LINE通話を切ることになりました。

そこでようやく解放されたので、ふと「電話番号 末尾 110」で検索をかけてみました。
今日1日の流れとまったく同じ詐欺の手口が、イラスト付きで解説されていました。

その瞬間、冷水を浴びせられたように我に返りました。

洗脳が解けたというか、マヌーサ状態異常が解除されたような感じ。

「あああああ!うぉおおおぉぉたぁぁぁあああ~すみません、詐欺です! 今わたし巨額を振り込んでしまいました! すぐ口座を止めてください!」

ヘレンケラーみたいな声をあげながら近くにいた銀行員の方に駆け寄ると、ぎょっとして数名が集まってきました。
パニックになりながらも手短に犯人の口座と概要を伝えて、本物の警察を呼んでもらいました。
どうしよう、大丈夫、まだ組戻がある、警察早く、口座早く止めて!
と頭の中はショート寸前、今すぐ(本物の警官に)会いたいよ

「ハトノさん。犯人の口座はすぐ凍結しましたが、大変残念ですがもう口座の中には1円も残っていませんでした」
「え、え……私のおかね、もう戻ってこないの……?」
「おそらくは」

本物の警察官から告げられた言葉に、私は足元から崩れ落ちました。
手足が氷のように冷たくなって、薬を飲んでいるのに心臓が早鐘を打ちます。涙が滂沱、勝手に流れていきます。

「やだ、やだ……」

嫌だと泣きながら、もうこのときには気付いていました。
私自身が特殊詐欺に引っかかり、そのお金はもう戻ってこないことに。
そして私を見守る銀行員や警察官たちは、無一文になった女が泣き止むのを待ってさっさと仕事の処理をしたいのだろうということに。

この時、15時30分でした。

そこから家まで自転車で戻り、先回りしていた警察車両(パトカーじゃないんですね、なんのへんてつもない乗用車でした)に乗って警察署へ行き、写真を撮ったり口座のカードを提出したりしました。
私は茫然自失、10歳くらい老け込んでおり、断片的にしか記憶にないです。
とりあえず、やっぱり本物の警察も偽警察も、見た目に大差ないじゃん! むしろ本物のほうが一般人っぽい……と思ったことは覚えています。

今回、大金を失ってしまったことで私が大変ショックを受けており、未成年ではないのですが警察の方の気遣いで実家に電話してもらいました。
高齢の親は、何度かけても出ませんでした。
あれだけ注意してねと言っていた親のほうが、よっぽどちゃんと警戒していてまた泣ける。

しばらくすると父から折り返し電話が。
「●●警察署の××と申します。今ヒナさんが署内におりまして、電話変わります」
これ完全に私がなんか犯罪やらかした感じに思われてない???
もう疑われるのはいやだ!

「お父さん……ごめんなさい」
「何。なによ」
「ごめんなさい~」
「何したの」
「……特殊詐欺にあって、370万とられた」
「は? ええ~、なん……え~、ええ? なんでそんなことになったの」
「朝の9時半に偽の警視庁から電話かかってきてぇ、私の銀行口座勝手に使われてて、なんか容疑がかかってるって」
「今いちばんスタンダードなやつやん!」

そんな、流行りのメニューみたいに言われても……。

「そんで、今までずっと脅されたり指示されたりして、安定剤飲んだらわけわかんなくなったのもあって、ちょっとおかしくなって、気付いたらATMでお金振り込んでた」
「なんで……ショックだな、バ……ッカだねえ……いやショックだわ……」
「ごめんなさい……叔父ちゃんが、せっかく遺してくれたお金も、うう」
「あー……ショックだけど、もうなくなっちゃったものはしょうがないし」
「ひどいよ、私のだいじなお金、うう、ックウワアアアン」

ここで私が泣きすぎて会話不能となってしまい、警察の方が少し話して切ってくれました。
その後はまた同じ警察車両に見えない警察車両で送り届けてもらい、私の史上最低でもっとも長い一日が終わりました。

18時00分 帰宅
(詐欺発生から8時間半)

悔しいけれど、詐欺集団の演技は詐欺師というだけあってプロ顔負けです。
「みんな自分だけは騙されないと言う」
そう警察の方も言っていましたし、私も痛感しました。
そしてこの劇場型詐欺は、今週だけで3件も同じ警察署で被害者が出ており、若い方も多いそうです。
犯人たちはそう短くもない時間、笑顔で会話した相手のお金を騙し取って、よく心が痛まないなぁ。心自体がないのか。でもこんなことしているとろくな死に方しないよ。たぶん身体中の穴という穴にお子様ランチの旗を立てられて変死、みたいなアホな死に方する。

今回、長時間の拘束により、一時的に洗脳状態になってしまうことを理解しました。高い勉強代、なんて思えませんが、父の言うとおり失ってしまったものは仕方ないので、また1から頑張ります。
幸い、PayPayに当面の食費くらいは残っているので、ホットケーキで節約します。

唯一よかったのは、命が無事だったこと。
それを喜んでくれる両親が健在であること。
同情しながらも堪えきれず笑ってくれた友達がいること。
爆笑しながら「ケツ毛までむしり取られたなあ!」と笑ってくれた友達もいること。

370万特殊詐欺にあったりもしたけれど、私は元気です。


▪️2025年4月12日追記▪️

この話を友人のグループLINEでしたところ、なんとそのうちのひとりの弟さんも先日まったく同じ詐欺にあい、数百万円失ってしまったことが判明しました。
そしてビデオ通話の偽警官はAIだと教えてもらいました。そりゃ本物っぽいわけだ…!

腹立つこと山の如しですが、きちんとした社会人男性ですら引っかかったことがわかり、やっぱり私が精神的に弱いからとかアホアホの実の能力者だからこんなことになったんだ、というわけではないことが証明されたような気がして心強かったです。
そして腹いせに公開したこの手口、広まることで詐欺師は手を替え品を替えでやってくるでしょう。
もはや防ぎようもないのですが、
・知らない電話には出ない
・国家権力者であっても自分の情報もらさない
を念頭に、どうか逃げ切ってください。
私も気をつけます。もう盗られるものないけど。

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特殊詐欺に全財産もってかれたレポ|はとのひな
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