藤沢市のみなさまこんにちは。地域クリエイターのころんころです。最近、「夢中で挑戦する大人たち」に心動かされた筆者。その人たちがこちら。

今年2月下旬に行われた、「ベストエキスパート2025」（Yahoo!ニュースで発信する専門家＆クリエイターの頂点を称える場）の授賞式後、懇親パーティーの始まりに披露された「ソフトバンクよさこい部」の演舞。

「今日の主役は受賞者じゃないの？！」と思うほど、「ソフトバンクよさこい部」の迫力あるパフォーマンスは、どよめきと歓声、拍手喝采を浴びていたのです。

その場面でふと沸いた疑問、「藤沢市にも、日本の伝統芸能に挑戦し楽しむ踊り手はいないのか？」。帰宅後、夜遅くまで調べた結果、いましたよ、藤沢市にも...！

湘南藤沢地区に初めて誕生した阿波おどり連『湘南なぎさ連』。

「当連は、13年前に他市で踊っていたメンバーが発起人となり発足したことから始まりました。現在では、総勢60名に達する大所帯に成長しました」と話すのは、『湘南なぎさ連』で締太鼓を担当する渡邉 崇代さん。

続けて、「私たちは、神奈川県藤沢市を拠点に、本場徳島の“正調阿波おどり”を目指しています。また、”湘南なぎさ連”らしさを表現できるよう、日々練習に励んでいます」と言います。

そもそも「阿波おどり（あわおどり）」とは、徳島県で400年以上の歴史を誇る、日本のお祭りの伝統的な踊り。「踊る阿呆（あほう）に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々（そんそん）」という有名な掛け声とともに、みんなで楽しく踊るのが特徴ですよね。

踊りには、大きく分けて「男踊り」と「女踊り」があり、「男踊り」は体を低くして力強く、「女踊り」はつま先立ちで上品にしなやかに、グループ（連：れん）を作って踊ります。

また、連のメンバーはそれぞれ役割が分担されており、「踊り手（おどりて）」だけでなく、太鼓、鉦（かね）、三味線、笛などの「鳴り物（なりもの）」を担当する人々もいます。渡邉さんは、「阿波踊りにおいて、鳴り物は参加者全員の気持ちを一体化させる重要な役割を果たしています」と、その魅力を語ります。

『湘南なぎさ連』のメンバーは、踊り手が高校生から35歳までの男女を中心に構成。鳴り物の担当者は、高校生以上であれば年齢制限はなく、70代半ばの方も活動しています。なお、子ども向けの募集は行っていませんが、メンバーの子どもたちは「ピヨ（ちびっこ踊り）」として参加することができるそうですよ。見学や連員募集については、公式ホームページ（外部リンク）をご確認ください。

連やメンバーの雰囲気について、「練習中はみんな本気モードですが、練習が終わると年代を問わず和気あいあいとした雰囲気になります。このメリハリが、連の良い空気を生み出しています」と渡邉さん。練習場所は、主に「湘南台公民館（湘南台文化センター）」または「六会公民館（六会市民センター）」で行っていると言います。

藤沢市内での活動実績としては、遊行寺の「湘南遊行阿波おどり」の主催をはじめ、「湘南台ファンタジア」「湘南台まつり」「辻堂かいひん盆踊り『辻の盆』」「江の島ハーバーフェスティバル2024」などが挙げられます。

また、都内や埼玉で開催される「東京高円寺阿波おどり」「南越谷阿波踊り」などの大会にも出場。2016年、2019年、2023年には徳島市や貞光町の「阿波おどり」にも積極的に参加。さらに、ケアセンターの慰問やチャリティ活動にも取り組んでいます（本年度の活動予定は公式ホームページ（外部リンク）をご確認ください）。

取材の最後に、「現時点では、湘南地区で活動する阿波おどりの連は『湘南なぎさ連』のみですが、今後も阿波おどりの魅力をこの地に広め、発信し続けてまいります」と語った渡邉さん。その口調は、これからの活動に対する情熱を感じさせるものでした。

湘南・藤沢市から「日本三大阿波踊り」の舞台へ、“夢中で挑戦する大人たち”『湘南なぎさ連』。現在、新規メンバーを募集しています。初心者の方でも応募可能ですので、興味がある方はぜひご参加ください。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々！！

※最新情報は、公式 Instagram（外部リンク）で発信しています。ご確認のうえお問い合わせください。