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世界に出て得たものは「自信」。世界を巡る「孤児院ダンサー」~IIBC Cafe Globe #20 田中 こうすけさん

6月10日は記念すべき第20回目のIIBC Cafe Globeでした。

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

今回のゲスト

今回のゲストは田中 こうすけさん。

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東京出身の27歳。中学2年生の時にいじめを経験し、その時に保育園でのボランティア活動を始め、子どもたちに生きる希望をもらう。その時期にマイケルジャクソンが亡くなり、彼の音楽を通して、世界で苦しんでいる子どもを知り、『マイケルのように世界で苦しんでいる子どもに夢を届けるエンターテイナーになる』と心に決める。
16歳から本格的に海外でダンス活動をし始め、これまで世界90カ国で3万人の子どもたちと踊り、孤児院ダンサーという肩書きで、世界中の孤児院・難民キャンプ・スラム、学校、幼稚園などでワークショップを届ける。
夢は全世界を渡航し、全世界の子どもたちと踊ること。そして、出会ってきた子どもたちを一つの場所に招待して、世界が繋がるステージを作ること。

こうすけと私

第4回ゲストのみなと一緒で、高校生と大学生の多様な形の留学を応援する、トビタテ!留学JAPANのプロジェクトチームで働いていた時に出会った奨学生のこうすけ。自分も趣味でダンスをやっているので、ダンス留学をしていたこうすけと気が合い、当時インターンとしてトビタテの事務局にきていたこうすけとお仕事を一緒にしつつ、ダンスの話に花を咲かせる日々…今は私は世界にトビタテず日本にいて、こうすけは世界中を飛び回っている…羨ましい限りです。そんなこうすけから刺激をもらいたい!とカフェにお呼びしました。


今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、5月のGWに長崎県の壱岐島でリアルにカフェのお手伝いをさせていただいた時にお店で出していたハーブティーとモリンガ茶。モリンガ茶は現地のおばあさんが1つ1つ作られている物とのことでした!鹿児島のお茶ではないけれど、自分の思い出の品なので、選んじゃいました。

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一方こうすけは、海外を転々しているので、おすすめのお茶を近くの郵便局で発送…などが難しい、ということで、よく飲んでいる飲み物として「麦茶」を教えてもらったので、自分が最近気に入っている宮崎のここくさんの「むかし麦茶」を自分で淹れて飲むことにしました。出がらしをそのままご飯に混ぜて食べている、とてもやさしい味の麦茶です。笑

カフェ当日は、リンゴジュースを飲んで参加くださいました笑ヘルシー!笑(普段飲んでいるのはスプライトなのだとか笑)

今回のカフェ。

さて、今回のカフェです。

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今回のカフェ、なんとこうすけはジョージアから、繋げてくれました!2020年11月から世界を旅している真っ最中で、旅をして2年、ということになります。当日はスマホで参加してくれました。PCは持ち歩かず、スマホだけで旅をしているそうです。それでクラファンとかもやったのかすごいな…

さて。東京の八王子出身のこうすけは、今や世界を駆け巡るダンサーなわけですが、もともと中学生まではテニスなどをやっていたそう。高校生くらいまではダンスをしようと思わなかったとのこと。中学3年生の時にマイケルジャクソンが亡くなり、英語の先生がマイケルジャクソンを題材にした授業をしてくださったことから「We are the World」という楽曲を知り、その時に歌声に感動。そこから、最初は歌の練習を始めたのだそうです。しかし、カラオケの採点機能で56点というすごい点数をたたき出し、挫折。ムーンウォークだったらできるかも?!と思うようになり、ちょっとダンスやってみよう、と練習し始めたのが高校1年生の頃だったそうです。当時はダンス部に入ることも考えてみたけれど、女子しかいなくて断念。1人で練習をしていくようになります。

そして、合わせて、マイケルジャクソンの影響で英語を勉強するようになり、親に相談して短期の語学留学という形で、16歳の春、高校2年生になる前の春休みにイギリスに留学に行きます。マイケルジャクソンがいたアメリカではなくイギリスにした理由は、留学をするにあたり必要だった英語のテストの点数等の縛りがイギリスにはなかったから。「じゃあイギリスに行こう」みたいな形で行ったそうです。全然話せない状態でイギリスで2週間程度生活してみますが、「マイケルジャクソンはみんな知っている」と思い、現地で踊ってみたらすごい友達と仲良くなり、自信になったそう。初めて人前で披露して、その時の歓声や笑顔、そしてつながったという感覚がすごくうれしくて、「世界中でマイケルジャクソンのダンスをしよう」と決めます。

帰国後、すぐダンスの道を選ぶのではなく、こうすけは立命館アジア太平洋大学に進学します。その理由も、マイケルジャクソンがきっかけでした。「We are the World」の曲を通して、世界中の飢餓の問題や戦争について知り、「こんなに苦しんでいる子たちがいるんだ」と知って自分でも調べてみようと行動してみたところ、ベトナム戦争が出てきて、そしてたまたま社会の歴史の授業でベトナム戦争が出てきて、「ベトナムだったら日本からも近いしベトナム語を勉強してみようかな」と、高校でベトナム語が学べる関東国際高校に進学していたこうすけ(知らなかった!)。なんと、1000人生徒がいる中でベトナム語を勉強しているのはこうすけのみだったそう!ずっと先生とマンツーマンだったという…すごい…そしてその流れで、高校2年生になってからは、ベトナムにも短期留学を経験。そこで、すごいいいところだったことから「大学でもベトナム語の勉強を続けたい」と思い、「英語とベトナム語とダンスと世界中の人たちと繋がれる場所」を探し、たどり着いたのが立命館アジア太平洋大学。ベトナムに留学もできるし、大学には当時200人ベトナム人の学生が在籍していたそうで、そんなところがあるんだ、めっちゃいいな!と選んだそうです。

そして、大学に進学するこうすけですが、ここで世界の広さに気づきます。大学に行くと、ベトナム以外にも世界80カ国以上から学生が集まっていて、色々な国に興味を持ちます。「ここで友達を作れば、そこの国の人たちのところに行ける!」と思い、とにかく友達を作ります。ダンスのイベントに出たりダンスサークルに入ったりして、とにかくマイケルジャクソンのダンスを踊り、「この人と言えばマイケルジャクソンになろう」と行動し続けると、留学生もみんな好きだったり知っている人が多く、話しかけてくれる人が増え、友達になり、在学中に彼らの出身の国に遊びに行くということが実現でき、徐々に「旅」を18歳からし始めていくことになります。最初大学1年生の時に行ったのはイギリス・ベトナム・アメリカ・フィリピン。フィリピンでは貧困地域の子どもたちに出会ったそうです。

しかし、18歳になると「さすがにそこまで(海外旅行費)は出せないよ」とお母様。「全世界に行きたい」という新しい夢ができたこうすけは、どうしてもかなえたいと思い、ダンスのイベントで「自分はこういうダンスができる、マイケルジャクソンのダンスができる、パフォーマンスをさせてもらえるイベントを知りませんか」と聞くようになり、色々と大人の方の主宰するイベントに足を運ぶようになり、そこで出会った方たちからいただいたきっかけで講演会に登壇し、自身の旅の話をするようになります。例えば大学1年の時にいった、フィリピンで出会った貧困地域の子どもたちの事など。そうして19歳になったころから、様々な企業でパフォーマンス+講演(場合によっては講演会のみ)をし、お金をいただくようになり、そのお金でまた旅をして、そこでの経験をまた帰国後に日本の別の企業で講演をして…というサイクルを作り上げていきます。色々な国に行けるようになってくると、また経験値が増え、いろんな話を聞きたいという人たちから呼んでもらい…となっていったそう。

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そこから「孤児院ダンサーこうすけ」に変わっていった理由も聞いていきます。
大学2年生くらいまでは、タイとかカンボジアとかケニアの貧困地域にボランティアに行っていたこうすけ。特にカンボジアは、すごい劣悪な環境で暮らす子供たちをたくさん見て「うわぁ、辛いな。」と思ったそうですが、特に行動に移したりなどはしていなかったそう。そして、世界一周を20歳の時に挑戦した時にフィリピンの孤児院から「ダンスを教えてほしい」と初めて現地で講師の依頼をいただき、2ヵ月滞在し、子どもたちとダンスプロジェクトを作り、それを有料販売して収益分をすべて孤児院に寄付するというプロジェクトを実施。その時、2ヵ月の孤児院での共同生活を経て「幸せってこういうことを言うんだな」と気付かされたそうです。子どもたちから「この草は食べられるんだよ」と紹介をしてもらったり、ストリートチルドレンの経験を聞いたり、とにかく無邪気にケータイを触らずに走り回る姿、ダンスを踊る姿。そして、「僕もダンサーになって世界中を旅したいな。」という言葉。そこから「すごい幸せ」を感じたこうすけは、「世界中の孤児院を周ってみたい」と思うようになります。そして、本格的に世界中の孤児院にアプローチ。「ダンスを踊らせてください。子供たちのことも知りたいですし、その子供たちと繋がっていきたいので是非お願いします!」と伝手でお願いをして回っていくようになります。ダンスプロジェクトを一緒にやったフィリピンの孤児院のオーナーさん繋がりで最初は拡げていきます。ヨーロッパやアフリカとなると現地の方しか知らないところもあるので、そこは「カウチサーフィン」という世界中の人と繋がるサイトを使って(年会費が発生、でも1400円くらい)世界中の人と家族になったり友達になったりして、「僕こういう活動をしてるんだけど何か繋がりないかな?」と聞き、彼らが片っ端から電話して繋げてくれたり。そうして、「繋がり」で孤児院巡りをしていくようになります。

さらに、こうすけの素敵なところだなと思っているのが、「発信もする」というところ。実際、YouTubeやInstagramで動画を載せていてそれを見て「うちでもこういう活動してほしい」と依頼が来るそう。「そういうので残すのって大事だと思っていて、すぐ見せられるようにしています。ホームページは持っていなくて、Instagramがホームページみたいな感じにして使っています。」とのこと。最近はTikTokからの問い合わせが多くTikTokにも力を入れているそう。というのも、TikTokのアルゴリズム的に、ジョージアにいて、ジョージアでの映像を投稿すると、ジョージア人にまず届く仕組みになっているそうで、「旅をしていて、こういうダンスをしています」と投稿すると、ダンスをしている人たちや自分が今いる国の人たちがまず見てくれる。そして、「なんか日本人が来たらしい」とバズる。そして、「うちで講演会しないか?」とか「ダンスイベントしないか?」と連絡が来て、いろんな学校や保育園に行きつくようです。影響力はまだまだと言っているけれど、ファンミーティングも開催したことがあるそうで、その時の集客は100人!「そんな集まるんだ」と自分自身でびっくりしたそうですが、そこで集まって交流してというのを経験したのを振り返ると、「日本人の需要」があると感じるよう。特に、アニメの影響。アニメの印象。マイナーな国とかだと物珍しさに人が集まるようです。「【日本人=アニメのキャラクターの誰かの性格と同じなんじゃないか】みたいなイメージがあるみたいで。【まじめで優しくてかっこよくて】みたいな印象がすごい強いので、日本人に会ったことがない人たちみんな来るんですよ。」そう話しながら、Instagramをいくつか見せてくれました。そこには、こうすけが鬼滅の刃や、NARUTOのコスプレをした写真が。(実はこうすけはちゃんと読んでいないから知らないらしいが笑)また、米津玄師の「パプリカ」でタイで子どもたちと一緒に踊っている映像なども、「パプリカってすごく踊りやすいというか簡単な振り付けでしかも日本の曲なのでやっぱ知ってる子はヨーロッパでいたんですけどいろんな学校で踊りますね。すごいシンプルで楽しく踊れる。」

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さて、どんどん、参加者からの質問に答えていきます。
「今まで行った国とかですごい印象に残っていることは?」という問いに対しては、「毎回更新されていく」とこうすけ。「過去振り返ると人と景色と食べ物とハプニングっていうので全然印象が違って」・・・と言いながら紹介してくれたのは、子供たちがたくさん踊って最高だったなぁと思うのがタイとかフィリピン、景色ですごいなって思ったのが南米のボリビア、ハプニングっていう面ではやっぱアフリカが絶対最強(病気・犯罪・目の前で人が亡くなるのも見たそう…!)、ヨーロッパではスリ未遂を経験したそうですが、やはりどの国も「日本とは全然違うっていうのもあって印象が強い」そう。

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そんなトラブルや危険が続く中でもこうすけが旅をし続けられる、子どもたちにダンスを教えたり繋がりを作り続けようと思えるのはなぜなのか気になったので聞いてみると、「楽しいから」。新しい国の人と出会うと新しい価値観をもらう。国とか孤児院とか場所によって全然子供たちの価値観って違う。そういう人たちとダンスを通して繋がるっていうことの奇跡が自分にとって「幸せ」だと思っているそう。そして、「この人こういう風に考えてるんだ」とか新しい学びを得ることにすごく「面白いな、楽しいな」と成長を感じるので、世界中色々な国に行って人の話を聞きたいと思っているそうです。まさに、前回のゲストと同じ、「ワクワク」するから!そのワクワクは、新しい価値観の気づきや成長の機会だけでなく、世界中の景色を見て「すごいきれいだな」と思うこと、日本人が絶対口に合わない食べ物を食べて「なんでこの国の人はこれが好きなんだろ?」「これ食べれるのかすごいな!」と思うことなども含めて、「面白い」と思ってワクワクするそうです。

ついでなので最近びっくりしたカルチャーショックを聞いてみました。
こうすけは旅先でAirbnbという宿泊のマッチングサービスを使うこともあるそうですが、日本だったら当たり前のようにチェックインの前に清掃がされているはずが、キルギスタン行った時にめちゃくちゃダニまみれのソファで1週間寝たそうです!!!「寝る場所さえあればいいでしょ」という感覚なのか、掃除もされていなく全然寝れず1週間かゆい地獄…謝罪の言葉はもちろんないし返金もない。からのバトル。そうした日本ではありえないことが最近の衝撃だったそうです。

その流れで、「やっぱここは日本のいいところ」「自分は日本人だわ」と思うことを聞いてみると、レストランでのサービスが印象に残っているそう。「やっぱり日本のサービスってすごい」と。パッと目線を動かしただけでも気づいてテーブルに来てくれると。国によっては(中央アジアやヨーロッパで経験したそうですが)「すみません(Excuse Me)」というのも礼儀が良くない、マナーが悪いとも言われるそうで、手を挙げて向こうが気づくのを待って、2,30分もざらにあるとのこと…「『察する力』が本当に日本人は長けてて…」

海外は国によっては言葉でダイレクトに伝える人が多く、「察する」=「はっきりこういうものを求めている」「こういう風に感じているんだろうな」ということに気づく・察する能力はあまりないなと感じたそう。「言い方難しいですけど感じなかったので、そういう面で日本人って本当に想像力とか、相手の気持ちをまず考えるとか『こうしたら嫌がるだろうな』ってことをすぐ察することができる、それが日本人の良さなのかなって思いましたね。」

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ここで、英語の勉強方法についても聞きます。
基本的には「対話」!簡単な英語でも話しまくることを大切にしていたそうです。完璧に勉強してからやろうというスタンスで最初取り組んでいたけれど、言語は話さないと上達しない!使わないと身に付かない!と思い、大学内にいる留学生に沢山話しかけることを大事にしていたそう。東京に戻ったときも、国際交流イベントに参加したり、前述のカウチサーフィンで日本に来ている方に会って案内をしたり。英語を話さなきゃ言えないという機会を自ら作っていたそうです。実際、コロナ禍で一瞬日本に帰国した時、英語を使わなかったので、また海外に出たときに英語が出てこなくて「衰えていくんだ、使わないと」と思ったそうです。

こうすけの「軸」についてきいてみます。「やりたいことをやり続ける」。「お金を稼ぐこともそうですし、関わる人もそうですけど、自分が関わりたいと思う人と関わるとか、自分がやりたいと思うことをやるという軸があるんですよね。」自分自身でやりたいと選んだ挑戦は、自分がやりたいからやることなので、自ら色々なアクションをとることができる。ダンスをし続けたいから講演会で自分の旅の話をしたりダンスパフォーマンスをする。そしてそこで得た資金で次の孤児院に行く。移動手段を得る。逆に、「お金を稼ぐためにやりたくないことをやる」ということはこうすけは絶対できないと話します。夢をずっと持ち続け、自分の好きなことで夢を達成し続けられるように動いている人の話は、なんだか初めてな気がして、ワクワクする私です。

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「マイケルジャクソンみたいに世界中の子供たちに夢を届けるエンターテイナーになりたいって思ったのが15歳なんですけど、その中でどうやったらそうなるかってことを常に考えて生きてきたんですよ。」とこうすけ。少し前までは、「よくわからない日本人が来てダンスを踊った」だったけど、最近はTikTokで少しずつ影響力をつけているそうで、そこから、ファンミーティングをして、少しでも自分のことを好きで見てくれる人達に何かできることはないかとダンスイベントをしてまたTikTokで有名になれば、孤児院に行った時に「TikTok見たよ」「あのTikTokの人が来てくれた」という夢を届けられるのでは、と考えているそう。「今、試行錯誤してTikTokを頑張って少しでも影響力を持って生き様を伝えられるようなエンターテイナーになりたいと思って頑張ってますね。」ああ、かっこいいなあ。

ふと、日本国内に向けてもワークショップをやっているのか聞いてみると、日本でも子供たちと踊っていて、最近はキルギスの子どもたち30人と、日本の子どもたち1学年150人を、オンラインでつなげるイベントを日本の友人の力を借りて開催(ちなみにこの方はクラウドファンディングで「子供と一緒に踊ろう」というリターンを選ばれたので今回実現に至ったのだとか!)。キルギスの子どもたちは日本語を勉強していて日本に興味があって、日本の子どもたちは全くキルギスのことを知らないという状態だったそう(笑)1時間の間に一緒に同じダンスを踊りコミュニケーションを取り少しずつお互いのことを知っていくという時間を作ることができ、「すごく幸せ」と感じたそう。「僕の中では日本の子供と海外の子供って分けているつもりなくて、みんな僕の中では『世界中の子供たち』ってものなので、僕が海外で活躍することによって日本の子供たちはその姿を見たら夢を届けられると思いますし、僕がこうやって繋げることができたらそれでお互いの異文化交流ができたりとかする。それが僕はどっちかっていうと日本の子供たちに夢届けられるかと思うのでその生き様をやっている、という感じです。」「今僕の思い描いてる夢はまず自分が全世界に行って全世界の子供と踊るっていうのもそうなんですけど、どっかの国に日本の子供も含めて大きなステージを借りて世界中の子供たちと踊る空間を作ったりとか、子供たちが出会うきっかけとか夢を一緒に叶えるっていうきっかけを作りたいなって思ってて、それのために今自分が夢を届けないとな、って、頑張ってます。」ワクワクする夢だな!!!

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ちなみに、前述のクラウドファンディングについてもちょっと聞いてみました。というのも、どうやらこうすけ初めてのクラファンだったそうで、自身が旅をするために必要な資金を集めるために実施。集まらなかったら日本に帰って講演会をやってまた旅の資金を集めようと思っていたそうですが、応援してくださる方がたくさんいて旅を継続することができたそう。そして、今もこうして子どもたちに夢を届けられているという。私も支援したので、リターンでもらった子どもたちの写真をみながらカフェを進めていきます。この2ヵ月で7-800人の子どもたちと踊ったそうです。「自分もこれが幸せだなって思ったし、子どもたち自身がどんどん笑顔になって輝いていくというのを見るとすごく幸せだなって思う」と。

この流れで、日本人としてこうすけが海外に持っていっている日本の物を聞いてみると、なんとこうすけは基本小さいバッグ1つで旅をしているそうで、あまりものを持っていくことはないそうですが、1回持っていたことがあるのが大量の5円玉。「海外って真ん中に穴が開いてるコインってないんですよね。なので5円玉を配るじゃないですけど『これ日本のお金だよ』っていうとみんな『すごーい!』ってなるんです。軽いし『ご縁』って出会いの意味もあって、5円渡すっていう感じです。もうなくなっちゃったんですけど。」

からの、食事の話になりました。「日本に一番帰りたい理由が食ですね。」とこうすけ。今いるジョージアはどうやら食が合わない、美味しいと思えないそう。日本食とかも旅先で見つけはするものの、やっぱり味は全然違う。そういう時は、本当は気を付けなければいけないけれど、気を付けていなくて(笑)バナナを大量に食べているそうです。ひたすら1日10本とか!あとはサラダなど安く栄養を取れるものも意識しているそうです。カウチサーフィンやホームステイをした先では、現地の方に料理をふるまってもらい、伝統的な料理を食べたりすることもあるそうです。

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他にもいろいろと動画を見せてもらいます。前述の「パプリカ」や、マイケルジャクソンの音楽だけでなく、現地の音楽を使っている動画も見せてもらいました。

ここで、こうすけの最近の悩み事から、こうすけ自身がいじめられたときの経験について触れていきます。
海外の子どもたちにダンスを教えているときに、マフィアの娘・息子がボスになっていじめが起きているところを見て日本だけじゃないんだと気づいたことがあったそう。お金がある子と貧しい子、のような格差の問題、辛い現実もやっぱりあるんだなと思うし、孤児院を回れば回るほど壮絶な過去を持つ子どもたちはたくさんいるのだな、自分たちでは考えられないような経験をしている子どもたちがたくさんいるのだな、と気付かされているそう。「僕はその経験をしたことがないですけど、唯一いじめられた経験があるので、少しでも寄り添えるかなと思いながら孤児院の活動をしてるんですけど、そういうところが今僕の中での課題というか、『どうやったらもっと寄り添えるんだろう』とか『どうやったらもっと背中を押せるんだろう』っていうのは結構考えます。」

こうすけは中学3年生の頃、いじめられていた時に、生きる希望や夢を見つけ出せず、軸がなくなってしまい、孤独になったり、「自分は何のために生きているんだろう」と悩む時期があったそう。そんな時に、英語の先生がボランティアで保育園に連れて行ってくれて、子供たちの笑顔や夢を語る姿とかに影響されます。そんな子どもたちに救われた経験から、「僕自身が、次は苦しいと思ってる子供たちの背中を押せる存在であろうと思った」のだそうです。そうやって(大人も含めて沢山いると思うけれど)まずは自分自身が寄り添える人になろう、って思っているのだそう。そして、この中学3年生というのは、こうすけがマイケルジャクソンに、そして「We are the World」に、そして世界の飢餓問題などに出会ったのもこのタイミング。「日本ではたくさん夢を持てるとか楽しく生きてる子たちがいる中で、海外では飢餓で苦しんでる人たちがいるっていう現実があったので、そこに対して自分が何かできることはないかなって、ダンスを届けるっていうか夢を届けようっていう風に思ったんです。」ここで、最初の時の話が繋がり、私感動です。中3のときのこうすけは、大きなライフシフトの時期だったんだろうなあ。

そうしたいじめられた経験から、「日本って生きづらいって思いますか」という質問も。こうすけは「めちゃくちゃ思います」と。「世界を旅してると思いますけど、日本の同調圧力ってすごいと思うんですよ。凄まじいというか。どんだけ軸がある人でも負けてしまうというか。」就職活動も全部落ちて、アルバイトも4回クビになる経験をしてるこうすけは、それに悩まされたし、実際中学3年生の時にいじめられたのもそこがきっかけだったそうです。そして例に挙げてくれたのは、前述のキルギスと日本の子どもたちをオンラインで繋げたとき。皆マスクをつけて踊っていて、「異常」と感じたそう。キルギスの子供たちも「なんでマスクしてるんですか?」って質問してたくらいに、「こっちからすると異常な光景」だったそうです。もちろん規制もありきではあるけれど、コロナに対する考え方は人それぞれで良いはず、でも、「みんながそういう空気だから、公園でも外でも体育の時間でもマスクをする」みたいな「みんながこうだからこう」というのがすごくある、と感じているそう。
個性を出すと、「なんでお前はこうなんだ」と言われる世の中。個性が強かったり、自分の意見を強く持っていたりすると、周りが全然違うから、自分を受け入れてくれる人と出会うのがなかなか難しい。周りの目を気にして、みんなこういう生き方をしてるってな、自分だけ違うってなったらあっているのかなと疑問を持ってしまう。「でも他の国だとみんなが違うっていうのが結構当たり前だったりするのでそういう風に陥らないんですよ。『君は君、私は私』みたいな概念がすごいあるのですごく楽かなって思いますね。」こうすけのなかで、個性というか自分の気持ちに正直だからちょうど海外にいるっていうことがフィットしたのかもなあ、と思う私です。自分らしく居続けるために、旅をするのだろうなあと。「『この国が合わないな』と思ったら違う国に移動できるみたいなこともあるので僕はずっと一つのところに留まれないというか、ずっと旅をし続けてるんですよ。『合わないなぁ~行こう。』とか『ここ合うなぁ~ちょっと居ようかな~』みたいな感覚で。」

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ここで、Café Globeの看板猫のラテからも質問が。自分で色々学んで成長実感できるから、旅をして子供たちを笑顔にするのが好き、と話すこうすけが、世界に出たことで日本にいたときと変わったところはあるのか、という質問でした。答えは「自信」。日本にいるときは、自分で仕事を作ろうとしなくてもバイトなどでお金を稼ぐこともできるし、周りに合わせれば楽に過ごせる。でも、海外でずっと旅をし続けようと思うと、自分で考え続けなきゃいけないし成長し続けないといけない。英語が通じない環境にいったり、自分の生活費を稼ぐためにゼロからイチを作ることを沢山やってこなければいけなくて、そこを乗り越えた経験が、「自信」につながっているそうです。それこそ、TikTokは旅を始めてから、海外に来てから始めたそうですが、おかげで今はTikTokのコンサルと動画編集のお仕事をもらうようにもなったそうです!今はそれが収入源だけど、少し前は文章を書くのが好きだったからライティングをやったり、オンライン講演会をやったり、自分で色々なことをやってきたこうすけ。「どうやったら自分が役に立てるかな」「貢献できるかな」と考えるようになり、それが仕事になってきた、できるようになると、「これやればこうできるんだ」、とさらに自信につながるそうです。動いていかないと次の国に行けない、という事情もあるだろうけれど確実に動いて前に進めているこうすけ、めちゃくちゃかっこいいなあ。

さて、時間が来てしまったので、ここでみんなで集合写真。今回はこうすけポーズということで、YouTubeとかで子どもたちともやっているポーズをみんなでやりました!

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最後に、こうすけからメッセージを。
「旅をしたい人たち向けには、まず行ってみるってことだと思っていて、言い訳とかたくさんあると思うんですけど、『親がダメとかいう』とか『お金がない』とか『英語ができない』とかあると思うんですけど、人生は1度しかないですしその人生は誰も責任を取ってくれるものではないので、『行きたい!』とか『やってみたい!』って思うものにはまず行ってみる・まずやってみる、ってことかなと思います。」
「僕も常に思ってることは『いつ死ぬかわからない、いつでも自分は最高の人生を歩んでる』って意識をもって生きていきたいってことで。それが一番後悔しない生き方なので、本当に自分がやりたいって思ったことって絶対になんでも小さなことでもあると思うから、そういうのをひとつずつ後悔ないように全力でやっていくことが最高の生き方を実践できるというか幸せで生きていけるって思っているので、皆さんも是非やってみてください!」
目の前で命を無くす人を見たり、自身も身近な家族を亡くした時に一緒に過ごす時間の短さを感じたり、「死」を身近に感じ、いつ訪れるかわからないという考えが根底にあるからかもと話していましたが、そこから導き出した自分自身の「軸」がしっかりしていて、素敵だなと思うのでした。


そんな当日のカフェの様子はこちらから

懇親会タイムは入っていませんが、最初の1時間の様子はこちらからも観れます!ぜひ!

もっとこうすけ

カフェ以降もこうすけの活動をみてみたり、応援したい!と思った方へ。こうすけはInstagramとTiktokに力を入れている!ということだったので、是非フォローください!


次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。7月10日20時からです。トビタテシリーズが続き、次は私と一緒に実際に奨学生の支援をしていた、運営側の仲間で、JICAでモザンビークに行く予定がコロナで…となってしまったきせっちこと木勢くんです。お申込みや詳細はこちらから。

集合写真とかアップしてるのでぜひカフェのFacebookもフォローしてくださいませ~!

来月も楽しみです!


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ky817
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2020年春から渡米のつもりが白紙に。ワクワクを求めて10月から鹿児島に移住しパラレルワーカーに。2023年1月にやっと飛べて、しばらく海や空をふらふら。 「忙しい」という言葉は「心」が「亡くなる」から嫌い。 フローズンヨーグルトが鹿児島に上陸してほしい。
世界に出て得たものは「自信」。世界を巡る「孤児院ダンサー」~IIBC Cafe Globe #20 田中 こうすけさん|ky817
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