中学校再編中間報告まとまる
中学校再編中間報告まとまる
気仙沼市小中学校再編検討委員会(委員長・本図愛実宮城教育大学教職大学院教授)が10日、市役所魚市場前庁舎で開かれ、小中学校の再編整備に関する中間報告をまとめた。この内容を基に、今月24日から保護者、地域住民を対象にした説明会を開いて答申に向けた意見を聞く。
3月の前回会議で示した中間報告案に対し、出された意見を踏まえ修正したものを提示。再編の基本的な考え方は、これまで通り小学校は現在の学校を維持、中学校は教育環境の整備が急務だとする理由などから、現在の9校を4校に再編することを提案し、鹿折、気仙沼、松岩、津谷の4校に集約する配置案を示した。
市を一つのキャンパスに見立てて全市的な教育力向上を目指す再編であることもうたい、委員会が最重視している学校の魅力化に向けた取り組みも明記した。
再編の目標時期については前回と同様、鹿折と唐桑、津谷と大谷が2027年度、気仙沼と新月、松岩と面瀬、階上が28年度とすることに変わりはないが、委員から27年度としている鹿折、津谷の再編については「時間的に難しいのではないか」との意見があったことを加えた。
今回の再編後の考え方についても触れ、学校を維持する小学校については少子化に伴う再編の必要性に言及、中学校はさらなる学級数の減少が見込まれることから「1~2校への再編を視野に入れなければならない」とした。
委員からは「再編の必要性をもう少し強調すべき」などの意見はあったが、大筋で異論はなく中間報告案を承認。本図委員長から小山淳教育長に中間報告を提出した。
説明会は9中学区ごとに今月24日から6月3日にかけて保護者、住民に分けて開催。6月5日には全市民を対象にした説明会を中央公民館で開く。