「マスコミが数を持ち出してきたら割合を見る、割合を出してきたら数を見る」の教えは今回も実に有効だなあ。
【割合】
・兵庫県、新卒採用の4割超が辞退! 知事パワハラ疑惑影響か!?
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【数】
・兵庫県事務系職員の過去5年の受験者数はおおむね500人前後、採用倍率も4~5倍のところ、R7年度採用の受験者総数は「1,520人」で例年の約3倍! 採用倍率は10倍!
・民間企業と併願できる採用枠を用意し、応募者が殺到。早期に合格を出したため、辞退率が高く出るのは当然のこと
昨今、「PVさえ獲得できれば、ミスリードなど知ったこっちゃない」と言わんばかりの「釣り見出し」が頻繁に目につきますね。それもオールドメディアが堂々とやらかしてるんだから、報道機関としての矜持はどこに行ったのか?とゲンナリするばかりです。
中でも本件報道は、
・兵庫県職員採用選考において、今年度から新たな「早期SPI枠」が設けられ、
・SPI試験を用いるため公務員試験対策不要、通常採用より2ヶ月早い選考のため、民間企業との併願がしやすく、20人の採用枠に1,000人以上の応募者が殺到し、
・通常採用枠と合わせても、全体として例年の3倍以上の応募者を集め、
・早めに合格を出したため、一定割合が民間企業や他自治体に流れることも織り込み済。
という背景事情を恐らく各メディアとも分かっているはずなのに、各社とも「知事のパワハラが影響!」と斎藤知事の写真をバンバン出して、ネガティブな印象操作をこれでもかとやってるわけですよ。これ普通に名誉毀損で訴えられるんじゃないですかね。清々しいまでの陰湿ぶり。
マスコミはこんな記事を出しながら、一方で「なぜいじめはなくならないのか?」などと尊大に語ってるんだから随分な厚顔無恥。そんなだからあなた方は蔑称で呼ばれるんですよ。
ぜひ記者の皆さん方は、改めて「新聞倫理綱領」の「自由と責任」(重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない)や「正確と公正」(報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない)を読み返し、公共利益に資する、真っ当な報道をお願いしたいところです。