事故の医療ヘリ、機長「後方から異音がした」 機体不具合の可能性

田中久稔 岡田将平
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 長崎県壱岐島沖で医療搬送用ヘリコプターが転覆して見つかり、3人が死亡した事故で、男性機長(66)が海上保安庁の任意の聞き取りに対し「後方から異音がした」と説明していることが捜査関係者への取材で分かった。同庁は機体に何らかの不具合が起きていた可能性もあるとみて、当時の状況を調べている。

 また、ヘリを運航していたエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)の担当者による聞き取りに対し、機長は異音について「聞いたことのない音だった」と説明。「高度が下がり、不時着水を決心した」などと話したことも新たにわかった。

 唐津海上保安部は11日、死亡した本石ミツ子さん(86)、付き添っていた息子の和吉さん(68)、医師の荒川渓さん(34)の死因について、司法解剖の結果、いずれも水死とみられると発表した。3人には擦り傷や打撲の跡もあったという。

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この記事を書いた人
田中久稔
西部報道センター|警察・遠賀・京築・水俣病担当
専門・関心分野
水俣病、公害、自然災害、貧困、差別、軍事
岡田将平
佐賀総局
専門・関心分野
平和、戦争体験の記録・継承、地方