時間をかけなければ解けそうにない二桁の掛け算ですが、実はある計算の仕方を知っていると、とても簡単に解くことができます。計算の工夫はさまざまありますが、今回はある法則に注目していきたいと思います。どんな法則だったか確認していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
14×21
筆算なしでこの計算問題が解けると、かなり計算力が高いかもしれません。
解説
この問題の答えは「294」です。
今回、利用していくのは「分配法則」です。
<分配法則>
二つの数の和にある数をかけても、ある数を二つの数それぞれに掛けてから足しても、答えは同じになるという法則。
a×(b+c)=a×b+a×c
この法則を利用するために21を20と1に分けて計算してみましょう。
この分け方が、計算しやすさを左右します。後々に掛け算をすることを踏まえて、キリの良い数や掛け算しやすい数に分けると楽になりますね。
14×21
=14×(20+1)
=14×20+14×1
=280+14
=294
この計算であれば、筆算をせずとも答えを出すことができるのではないでしょうか。
もしも、他の分け方をしてしまうと計算がややこしくなってしまいます。
例えば、
14×21
=14×(10+11)
=14×10+14×11
=140+154
=294
と、「14×11」を計算するのが少し面倒になってしまいました。
まとめ
今回は21を20と1に分けて、分配法則を利用するという方法で解いていきました。
ただし、計算しやすさは人それぞれです。20と1以外で計算しやすい組み合わせがあった場合は、そちらの方法で解いてもまったく問題ありません。ぜひ、自分なりの数の組み合わせを考えてみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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