Vol.533「戦後80年談話なら『戦争論』だ!」
(2025.4.1)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…今年は「戦後80年」にあたる。石破茂首相は「戦後80年談話」を出そうとして意欲を見せていたが、自民党「最高顧問」の麻生太郎が「絶対出さない方がいい」と助言し、中止させたという。終戦記念日の首相談話は戦後50年の平成7年(1995)、自民・社会・さきがけ連立政権で社会党の村山富市首相が出した「村山談話」が最初だ。そして「村山談話」は以後の政権に対する「踏み絵」となり、保守層は「村山談話の見直し」を悲願としたのだった。しかし、自称保守派のアイドルであった安倍晋三ですら、自虐史観を抜け出せず、村山談話と大差ないものを出している。石破は「首相談話」の代わりに個人として「メッセージ」を出す意向だというが、まったく期待できないだろう。なぜなら、今や日本人のほとんどが「戦後民主主義」に洗脳されきった状態なのだから!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…吉野の山をけぶらせていた長雨が、ようやく一息ついた。近江朝廷を討つべく挙兵した大海人皇子は、6月24日明け方、いよいよ吉野宮を発つことにした。さららと草壁皇子を含む総勢30名には、武器はおろか、馬も輿もない。だが、すでに作戦は始まっている。まごついている猶予はなかった。一行は、東の伊勢を目指して慌ただしく出立した。鬱蒼とした太古の森をかき分け、冷たい川の浅瀬に足を踏み入れて渡り、枯れ木を杖にしながら、険しい泥道を這い登っては降りる。途中、大海人に忠誠を誓う者たちが続々と合流し、一行の空気はもはや理性を超えた戦争の熱気へと振り切れていた!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…「インターネット女衒(SNS女衒)」の存在、さらに美容整形業界との関連を知っている?『おぼっちゃまくん』等のよしりん先生の作品がノベライズ化がされるのはアリ?ナシ?議会で居眠りする議員をどう思う?酒の席で女が男に酌をするというのは「男女の心の機微を楽しむ娯楽」では?のん(旧能年玲奈)が11年ぶりに地上波のドラマに出演することをどう思う?三重県の吉田あやか県議(共産党)の「トイレットペーパーみたいに、生理用ナプキンをどこでも置いてほしい」という主張をどう見ている?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第562回「戦後80年談話なら『戦争論』だ!」
今年は「戦後80年」にあたる。
石破茂首相は「戦後80年談話」を出そうとして意欲を見せていたが、自民党「最高顧問」の麻生太郎が「絶対出さない方がいい」と助言し、中止させたという。
麻生もたまにはいいことをすると思った。
ご存じだろうが、終戦記念日の首相談話は戦後50年の平成7年(1995)、自民・社会・さきがけ連立政権で社会党の村山富市首相が出した「村山談話」が最初だ。
自民党は結党以来初の下野を経験した後、なりふり構わず社会党と組み、村山を首相に担ぐという禁じ手を使って、その前年に政権に復帰していた。
一方の社会党は権力の座に目がくらんだのか長年の党是だった「自衛隊は憲法違反」「非武装中立」をあっさり蹴ったくって、「日米安保堅持」「自衛隊合憲」に方針転換、従来の支持者からの猛批判を受けていた。
村山談話には、そんな内輪の批判を少しでもなだめようという意図もあったのだった。
当初、村山は談話と同様の内容を「国会決議」で採択させようとしたが、自民党の反対があり、国会内の賛否は拮抗していた。
そんな中で「本日は採択しない」との通知があり、多くの議員が退席した衆院本会議場で、土井たか子衆院議長が突如議会再開のベルを鳴らした。この「だまし討ち」のような手口で、502人の衆院議員のうち出席251人、うち賛成230人ということで決議は採択された。決議に要した時間はわずか6分間だった。
そんなことがあったため、同決議は参議院では議案の提出すら反対され、決議はされなかった。
こうして衆参両院による終戦50年の国会決議が不可能になったため、村山は閣議決定だけで出せる「首相談話」に切り替えたのだった。
その内容は常に批判されてきたように「自虐史観の極み」とも言えるもので、「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」とした上で、「痛切な反省の意」と「心からのお詫びの気持ち」を表明したものだ。
それにしても、「遠くない過去の一時期」っていつのことか? 「国策を誤り」って、どの国策か? 「アジア諸国の人々」って誰のことか?
当時、村山は記者からそれを質問されたが、何も答えられなかったという。
何が悪かったのかわからないが、「反省」と「お詫び」をしなければならない。とにかく、戦前の日本は何でもかんでも悪かったのだ! …というのが村山談話だ。
これをきっかけに自虐史観は歯止めがかからなくなり、その翌年には全ての中学歴史教科書が「従軍慰安婦」を掲載、それが文部省の検定を通過するという事態となった。
そしてその頃、わしはオウム事件と薬害エイズ運動に一区切りをつけたタイミングで「歴史認識問題」に突入し、『戦争論』の執筆へとつながって行ったのである。
一方の村山談話は、こんなに政治的でいい加減なものだったにもかかわらずどんどん独り歩きしてしまい、以後の政権に対する「踏み絵」となった。
左翼マスコミは政治家に対して村山談話を踏襲するか否かをしつこく追及し、これに対して保守層は「村山談話の見直し」を悲願としたのだった。
そして戦後60年の平成17年(2005)、小泉純一郎首相による「小泉談話」が閣議決定、発表された。
その内容は村山談話を踏襲、というよりほとんどコピペで「我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」とした上で「改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明する」としていた。
しかもさらに「中国や韓国」という具体的な国名を挙げた上で「過去を直視して、歴史を正しく認識し、」と述べている箇所もあり、村山談話よりさらに踏み込んで中韓に土下座する内容となっていた。
またこの談話が出たことで、10年ごとに首相が謝罪談話を出さなければならないかのような流れができてしまった。
それからまた10年後、戦後70年の平成27年(2015)は安倍晋三首相の「安倍談話」が出た。
安倍は第1次政権時代に「村山談話を踏襲する」と明言しており、最初から期待のしようもなかった。
発表された談話は村山・小泉談話の3倍近い長文で、明らかに岩盤支持層の自称保守派の評価を意識したものだった。
特に目を引くのは、前半で延々と明治から先の大戦に至るまでの歴史の話をしているところだが、日露戦争は「植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」としながらも、満州事変、国際連盟脱退以降の日本は「進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました」として、日本だけが悪かったことになっている。要するに「司馬史観」であり、根っこはやっぱり自虐史観だ。
「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実」といった言葉も随所にあり、これなら村山・小泉談話と大差ない。
それでも自称保守派は「謝罪談話に区切りをつけた」と大喜びしていた。連中は安倍のやることなら何でも大絶賛だった。



購入者のコメント
61広末涼子容疑者が、看護師に暴行して逮捕されました。
その前に免許不携帯で、高速道路で事故してたんですって。
ゴーマニズム宣言・第562回「戦後80年談話なら『戦争論』だ!」拝読しました。
権力に目が眩んで信念を捻じ曲げた、村山氏と石破氏はとてもよく似ていますね。
支持率上げたいがための自虐メッセージなんて要りません。
給付金ってまあ予想出来そうですが公明党創価学会の発案でしょうどうせ。
愚かな有権者には金ばら撒けば今夏の都議選や参議院選挙には少なくともボロ負けしないし学会員からすれば五万円は生活の出しになったでしょというF票に対する言い訳にも使えそうですよね。
竹内久美子がなんか本を出したらしいですが、あれって誰に向けて出す本なんですかね。
講演会とかで頒布するために出すんでしょうねきっと。
あれ読んで先細りしかない皇室をどう解決するのって答える気もないのだから、単なるコップの中でのマウンティングを取るためだけのものでしょう。