東大で入学式 藤井学長「マイノリティー・リテラシーを身につけて」

入学式で式辞を述べる東京大の藤井輝夫学長=東京都千代田区の日本武道館で2025年4月11日午前10時42分、平川義之撮影 拡大
入学式で式辞を述べる東京大の藤井輝夫学長=東京都千代田区の日本武道館で2025年4月11日午前10時42分、平川義之撮影

 東京大の入学式が11日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。2025年度の新入学生3122人が東大生としてのスタートを切った。新入学生のうち女性は666人(21・3%)で、24年度の646人(20・6%)をわずかに上回った。

 藤井輝夫学長は式辞で「大学生活を通じて学びはもちろん、困難に立ち向かう力や誰かを支える心を育んで」と呼び掛け、これからの大学生活に必要なリテラシーとしてマイノリティー・リテラシーとAI(人工知能)との向き合い方を挙げた。

 藤井学長は、日本国籍者でも義務教育の未修了者が一定数いることや、日本で暮らす多くの外国人が日本語習得に困難を抱えていることを紹介し「グローバル化と多様性の時代においては、誰もがマイノリティーになりうるという現実に向き合う必要がある」とした。その上で「マイノリティーの経験や文化を承認し受け止める姿勢を身につけてほしい」と促した。

 今後の生活に欠かせないものになるAIについては、その情報が正確かどうか「自らの視点や専門知識から検討する力を身につける必要がある」と言及。生成AIを巡るテクノロジーはまだ発展途上だとして「これまでとは違う視点から基準や構造を作り上げていく力も求められる」と話した。

 来賓として出席した国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表の土井香苗さんは祝辞で、東大在学中にエリトリアに行った経験が人生の転機になったとして「海外に飛び出す機会をできるだけつかんでほしい。社会の『現場』に身を置いて体験してみて」と呼び掛けた。

 東大は4月から学部入学者の授業料を20年ぶりに引き上げ、これまでの53万5800円から64万2960円となった。【木原真希】

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