【見る力とは】ドローイングや模写やっている時の頭の中と練習(追記6/27)

追記6/27
タイトルを少し変更

あと絵をあまり描いたことのない人のためのお話が最初にあります。
見る力の話は下の目次から大きい章の方の「描いている人の頭の中」へ飛んでください。

始めに

絵が上達したい
作品を描きたい

なら、3ヶ月上達法というやり方はとても有効

その3ヵ月上達法の中でも特に
模写をすることによって気付き・学びを得られて、自身の絵に取り込むことで上手くなっていく
なので模写をするのですが、模写出来ますか?

子どもの頃から絵を描いている人は、見たものをそのまま描き写せる能力を育ててきた。
だから子どもの頃から絵を描いている人は精度の高い模写によって気付き・学びを得られ成長する

なので大人になってから絵を描き始める自分たちはまず見たものをそのまま描き写せる目の力を育ててみよう!

というのが前回の自分のnoteを簡単にまとめたものです。
まだ見ていない方はこちらをどうぞ↓

今回のトレーニングの内容はデッサンも技術も、今まで絵を描いたこともなければ下手だと思っている人も模写が出来るようになります。
というのもこれからやることは
「描く」のではなく「描き写す」「なぞる」という行動だからです。

前提なんですけども
前の記事と同じように「三ヶ月上達法をしようとしている人」「作品を作りたい人」「絵で表現したいと考えている人」、このような人たちが対象です。

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「頭、体、手足を描いて、ポーズを取ったものも描けるようになる」
そうやっていくことで作品を描くのではなく

シルエット・キーポイントなどで作図能力を高め」「参考にする人の模写を行い気付きや学びを得て」作品を描く
作品を描く、というところを目標にする人はこういうアプローチもあるよ、という紹介です

とはいえ実は正直なところ
作図能力を高める(目の力を鍛える)ことで模写を行い、作品を描いたりするのもそうですが
同じように作図能力を高めることで精度の高いデッサンや正確な人体解剖学を頭に覚えさせるのではないのかな、と思うので
絵を描く人は程度の差はあれみんな目を鍛えるといいんじゃないかと考えてはいるのですがそこは今回の記事とはズレるのでちょっと置いておきましょう

ものの見方

では早速

次の画像をダウンロード、あるいは印刷してください。

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そして全く同じものを隣に描き写してください

まずは頭

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同じ列の左から7~9マスに視点を映して

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「上の線」と「左右のマスの真ん中で引いた補助線」に
頭のアウトラインが接してない
ただし耳がその補助線を超えて出ていることが分かる

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なのでこう描けますね。

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目の位置はそれぞれ線に接していたり、貫いていることが分かります。
また目と目を結んだ線の傾きにも注目して、口や鼻、顎の傾きもそれぞれ見ると

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こういうものが描けました。

同じように肩や首をやってみましょう。

線を引く時に見るべき大事なポイントは3つ
①どこから始まっているのか
②どの角度でどこに向かっているのか
③どういう曲線を描いているのか

また、写し取る時に見るべき大事なポイントも2つ
①参考に書かれている絵のマスよりも一回り大きく取ったシルエットを描く
②鎖骨や中心線、へそ、股間、ひざの先端など「ここにあらかじめポイントがあると分かりやすい」という場所にポイントを打つ

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少し大きめにシルエット
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股間や足の付け根、右膝の先端、右足首など、線の引き始めや引き終わり部分にポイント
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これをやってみてほしいです。
恐らくあまり目を使ったことのない人ほどズレると思います。
それでもどこを間違えたのか、とかが非常に分かりやすく見直しがしやすいと思います

時間がかかるかもしれませんし、アドバイスとしては今のところこれくらいしかありません↓

線を引く時に見るべき大事なポイントは3つ
①どこから始まっているのか
②どの角度でどこに向かっているのか
③どういう曲線を描いているのか


また、写し取る時に見るべき大事なポイントも2つ
①参考に書かれている絵のマスよりも一回り大きく取ったシルエットを描く
②鎖骨や中心線、へそ、股間、ひざの先端など「ここにあらかじめポイントがあると分かりやすい」という場所にポイントを打つ

そしてある程度きっちり写し取ることが出来た人
このような方眼図であれば、描き写せることが分かったと思います。

であれば

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このような画像は自分で補助線を引いてしまえば描けます。

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こちらの画像を模写しようとしても

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こうしてしまえば描き写せます
あと後ろの方に方眼紙を付けたものをいくつか貼り付けますので練習してみましょう

効果あるの???

もっともだと思います。
描いているんじゃなくて、描き写しているだけだけじゃないか。
自分はペン一つを走らせて描いていきたいんだ!

と思うかもしれませんが大事な点を言うと
このトレーニングは
「頭ってこう描くんだ~」ではなく
「方眼図を使えば同じような頭が描けるんだ」って思うのが重要です。

模写を実際にやってみた、っていう自分の別の記事では
頭の中の方眼図を拡大縮小って繰り返しながらラフを作って、それを微調整しつつ最後に清書してました

ちなみに元のnoteでは
シルエット、キーポイント、角度、ラインで作ろうって話だったんですけど
方眼図を簡略化したものがこれらなんですよね。
なので自分の言ってることは変わらないです。

トレーニング用


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あと追加でこの方眼紙も配布。
左右どちらかに参考にする人のイラストを入れて模写をしてみよう!
好きな漫画のキャラでもいいので気楽にやってみよう


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描いている人の頭の中

ここから本題&後半です。

先に結論を言ってしまうと
方眼図というのは
①キーポイントを探るためのもの
②模写が出来なかった時に見直すために使うもの

主にこの2つのために使います

キーポイントを探るための方眼図

方眼図を使って描き写していただいた時にポイントを紹介しました。

線を引く時に見るべき大事なポイントは3つ
①どこから始まっているのか
②どの角度でどこに向かっているのか
③どういう曲線を描いているのか


また、写し取る時に見るべき大事なポイントも2つ
①参考に書かれている絵のマスよりも一回り大きく取ったシルエットを描く
②鎖骨や中心線、へそ、股間、ひざの先端など「ここにあらかじめポイントがあると分かりやすい」という場所にポイントを打つ

どこから、どこに、どういう曲線か
一回り大きいシルエット、ポイントを打つ

ものの見方にあるものとほぼ一緒の内容ですが
もう一度簡単に説明しますね

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腕を含めると7マスですね

「頭の幅が4マスの時には、肩幅は6マス」4:6という比率を得られました。
また「右肩から左肩にかけて右に5マス、下に1マスと半分」5:1.5という比率もまた得られましたね。

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同じように左肩から肘、へそ、股間のそれぞれの比率が出ました

方眼図を使ってこの比率の情報を得る練習。
それが「キーポイントを探る」という行為です

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大人になってから絵が描きたい人のための三ヶ月上達法の前準備 より

「キーポイントを探るための方眼図」というのは
大人になってから絵を描き始める人たちにとって足りない見る力
それを鍛えるトレーニングでキーポイントを探る
そのために方眼図を展開して求める、って話です

方眼図を使うことで得られる重要な情報だけを「抜き取る」

模写の度の方眼図を使うって結構な重労働ですし、あまり現実的ではないんです。

そこで自分は考えたわけです
時間がかかってしまうのなら、時間がかからないようにすればいい。
A.方眼図よりも短時間で、方眼図に成り代わる何かを使う
B.方眼図を使うことで得られる重要な情報だけを抜き取る。

Aの方法を使う人もいるのですが、自分はBの方法が楽そうに思えたのでこちらで描き進めます。

ちなみにBで言う「重要な情報」
これはシルエットとキーポイントですね

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少し説明が難しいんですけど
頭の中でこんな簡略化した方眼図のようなものをなんとなく作ってるんです
そうすることで
オレンジの枠では目の傾きと指の位置、首の角度、顔の角度
青の枠では肩の傾き、胸の傾き、腕の向き、手の位置・向き
紫の棒では頭の顔の比率

が分かるんですね

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これは先ほどの簡略化した方眼紙、枠を見て得られた情報(角度、傾き、比率)を意識して描きました。
そうすることで描けるんです。
何故なら方眼紙で描けたわけじゃないですか。
その方眼紙で得られる重要な情報に絞って、それを拾える枠で探ったキーポイントを置いて描いたんです
方眼紙で描く=これと同じことが出来るんです

そして鎖骨が少し怪しいですね。
それを見直すのにも方眼紙が大事です

模写が出来なかった時に見直すために使うもの

今描いたもので参考元の絵と自分で描いた絵が合わないなって時
見る力が鍛えられている人は
鎖骨の角度と傾きに目を向けてなかったのか、だから大きくズレてるんだな
と大体分かりますが、逆に鍛えられてない人は
描いた絵と元の絵は違う。違うことが分かるけどどこを直せばいいのか
となってしまうんですね

そんな時は手順を一個戻すんです。
つまり方眼紙を使う。

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(元々方眼紙なしで描いてたので肘の高さなどの細かい点は置いておいて)
肩をもう少し下げていたら気付けてかもしれないな、って思えるわけです
方眼紙があったならば何を見ていたらちゃんと描けたのか分かりますね

見直すために使うので
方眼図を使うと模写が出来る=正解が分かるということが言いたかったんです。

描いている人の頭の中

見る力を鍛えるために180秒ドローイングをする

以前のnoteで自分はこんなことを言ってました
具体的には
シルエットを見て、キーポイントを探って、角度を見て、ラインを引いて合わせていく

今回のnoteではここに焦点を当てて、方眼紙というものを使って説明させていただきました。
見る力を鍛える=頭の中にある簡略化させた方眼紙を爆速で展開、拡大、縮小を繰り返してシルエット・キーポイントを探る
180秒ドローイングというのは、頭の中の簡略化させた方眼紙のイメージを固めるためのトレーニングです

そして見る力というのは、描き写す対象の比率・角度・構造を把握することですね

そしてもし上手く描き写せないな、と思ったら一歩手前に戻って、方眼紙を使って「どこを間違えていたのか」ではなくて
どこを見ていたら描けたのか」という疑問とその意識を繰り返してみてください

最後に

なんかあったら追記します。

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