トランプ大統領の移民追放キャンペーンのさなか、全米の大学で、政治的思想を理由に学生ビザを取り消され、国外追放される留学生が増えている。留学生たちは標的にされることを恐れ、不安な毎日を送っている。ニューヨークタイムズが7日、伝えた。
留学生は通常、無許可就労や著しい成績の低下、また公共の危険とみなされた場合などにビザを失う可能性があるが、デモ参加やSNS投稿などの政治的表現により国外追放されることはこれまでまれだった。ビザは当局の裁量で許可されるため、合法的な活動であっても否定的な注目を集めれば、厳しい調査を受ける可能性がある。学生の多くは、有罪判決を受けなくても、逮捕や学校からの懲戒処分が移民ステータスを危険にさらす可能性があることを認識していない。
学生ビザ(F-1)を保持する留学生は、米国民と同様に、言論の自由(合衆国憲法修正第1条)を含む憲法上の保護を受ける。一方で政府にはテロリストと関連があるとみなした人物の法的地位を取り消す権限があり、たとえ合法的な永住権保持者や市民権取得者であっても、移民局がテロ組織との関連を認定すれば、外国生まれの学生は在留資格を失う危険性がある。連邦移民局は最近、証拠を提示することなく、学生に対しこのような“摘発”を行っている。
編集部のつぶやき
まさに「言論弾圧」ですね。治安維持法の名の下に多くの知識人や学生を投獄・拷問(小林多喜二のように虐殺された人も)した戦前・戦中の日本を想像してしまいます。(A.K.)
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