UNRWA運営の学校にイスラエルが閉鎖命令 活動の制限強める

パレスチナ難民を支援するUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、運営する複数の学校にイスラエル当局が閉鎖命令を出したことを明らかにしました。

イスラエルはことし1月、UNRWAの活動を禁止する法律を施行して以降、制限を強めています。

UNRWAのラザリーニ事務局長は8日、パレスチナ人が多く暮らしイスラエルの占領下にある東エルサレムでUNRWAが運営する6つの学校に対して、イスラエル当局が30日以内に閉鎖するよう命令を出したと明らかにしました。

ラザリーニ事務局長は声明でイスラエルによる閉鎖命令は受け入れられないとしたうえで「UNRWAはパレスチナ難民に教育や基本的サービスを提供し続ける」と述べています。

イスラエルは、2023年10月のイスラム組織ハマスによる襲撃にUNRWAの一部の職員が関与したなどと非難し、ことし1月に、UNRWAの国内での活動を禁止する法律を施行していました。

法律が施行されてからエルサレム市内にある事務所が閉鎖されたほか、UNRWAとイスラエル側との調整ができなくなったことで、ガザ地区での支援にも影響が出ていて、イスラエル側はUNRWAの活動への制限を強めています。

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