ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
目次
ページ先頭
  • 1 警告
  • 2 概要
  • 3 炎上拡大の要因
  • 3.1 弥助起用について
  • 3.1.1 海外での盛られた弥助像の元凶
  • 3.2 不自然であったり、奇妙な点が多いトレーラーや開発中のプレイ動画
  • 3.2.1 開発中のプレイ動画への批判
  • 3.3 アサシンクリードシリーズ宣伝と時代考証
  • 3.3.1 本作における「史実に忠実ではない」部分
  • 3.4 アジア人蔑視疑惑
  • 3.4.1 東アジア人男性差別問題
  • 3.4.2 日本向け映像に中国字幕
  • 3.4.3 日本の販売ページに韓国語
  • 3.4.4 以前から指摘されていたUBIのアジア軽視
  • 3.5 それ以前の顧客蔑視
  • 3.6 ゲームを巡る文化戦争
  • 3.7 シャドウズやUBIの言動についての誤情報や悪意ある曲解の拡散
  • 3.7.1 サチ・シュミット・堀と弥助・奈緒江LGBT説について
  • 3.8 擁護側の問題点
  • 3.8.1 IGNが「アジア人の侍は十分」という記事を掲載
  • 3.8.2 元大手ゲームプロデューサーの失言
  • 3.8.3 積み重ねの軽視
  • 3.9 コンセプトアートにおける著作権侵害
  • 3.10 ゲームイベントでの展示に対する物議
  • 3.10.1 JAPAN EXPO(2024年7月12日〜14日 フランス・パリ、ノールヴィルパント展示会場)
  • 3.10.2 GAMESCOM(2024年8月21 - 26日、ドイツ・ケルン ケルンメッセ)
  • 3.10.3 東京ゲームショウ(2024年9月28 - 29日 日本・千葉 幕張メッセ)
  • 3.11 他作品への飛び火
  • 3.11.1 『仁王』
  • 3.12 炎上に対するUBIからのコメント
  • 4 先行プレイへの反応
  • 4.1 実在する神社について
  • 4.1.1 神社本庁の動きについて
  • 5 発売延期
  • 6 発売後の問題点
  • 6.1 案件Vtuberの誤BAN事件
  • 7 権利者の対応
  • 7.1 関ケ原鉄砲隊
  • 7.2 織田家家紋(織田木瓜紋)
  • 7.3 東大寺
  • 7.4 射楯兵主神社
  • 7.5 兵庫県神社庁
  • 8 国会議員の動向
  • 8.1 浜田参議院議員の参戦
  • 8.2 神社破壊問題
  • 9 現状
  • 10 補足
  • 10.1 アサシンクリードにおける日本
  • 10.2 シリーズの史実性についての誤解
  • 10.3 日本におけるアサシンクリードシリーズの人気
  • 10.4 Abemaでの討論動画
  • 10.5 PureArts社製ディフォルメフィギュアへの非難
  • 11 余談
  • 12 擁護派と批判派の対立
  • 13 時系列
  • 14 関連タグ
  • 警告

    • 所謂炎上に関する記事です
    • 加筆修正の際は、他所のそれらと同様に然るべき慎重さ・冷静さ・中立性をお忘れなく
    • 本記事は項目の肥大化とその内容に伴い『アサシンクリードシャドウズ』本記事から隔離したものです。騒動に関して、該当記事への追記はおやめ下さい。
    • 『アサシンクリードシャドウズ』を楽しみにしている方や、騒動や本記事に共感出来ないという方はブラウザバックを推奨します
    • 現在、編集合戦や荒らし行為が多発しております。記事内容の正確性については十分注意して下さい

    概要

    まず『アサシンクリード』とは、UBISoft(以下「UBI」)によるアサシン(暗殺者)を主役とした潜入アクションゲームシリーズである。

    シリーズを重ねるごとに様々な時代や地域が題材に選ばれ、2024年11月15日発売予定『アサシンクリードシャドウズ』では戦国時代の日本が舞台となることが発表された。

    日本のアサシン的存在といえば何といっても「忍者」であり、それを主人公とした作品はファンからは長らく熱望されて来たが、本作の主人公は藤林長門守の娘という設定の「くノ一」である「奈緒江」と、実在はしたが不明点が多い人物「弥助」であったことをキッカケに、海外でポリコレによる黒人のゴリ押しと思われ炎上した。

    炎上当初の日本人の多くは「でも弥助は実在した人物であるし…」と見ており、「ゲームとして面白ければ良い」と楽観視する者も多くいた他、表現の自由を尊重する者から「将来の萎縮を招きかねない批判は避けるべき」という主張があった。

    しかし、過去作と比較して歴史に疎い人でも分かる様な余りに雑過ぎる日本描写やそれに対し自信満々の制作陣インタビューなど徐々に怪しい箇所が浮上したため、日本でも炎上。

    そんなタイミングで公開されていたコンセプトアートの中に現代の団体の画像が無断使用されていることが発覚した。

    その後もポリコレやアサシンクリードシャドウズの中身だけでなく様々な問題が発売後になっても次々と延焼を続けている。

    本記事も情報の継ぎ足しが続いているが、問題を大まかにまとめると

    • アサクリとの関係を問わない「ポリコレ」活動を含めた問題
      • 例:弥助を含めた欧米の黒人ゴリ押しコンテンツの在り方。
      • 本件について表立って取り沙汰されており、海外で特に槍玉に挙がってるのはココ。
    • UBIという会社の企業としての振舞や体質に関する問題
      • 例:権利関係の対応の粗雑さ、ゲームの中身に伴わない史実性アピールなどの制作関係者の言動と実態の不一致、株主とも対立する強引な対応など。
      • 法的要素も絡んでるため法人の在り方として追求すべき問題で、明確に被害者が居る。日本ではここが特に問題視され、表現の自由で済まない問題として延焼したきっかけ。
    • トーマス・ロックリーなどによる、偽日本史拡散への懸念
      • アサクリは認知度が高まったきっかけであり氷山の一角にすぎない。
      • 放置するとオーバーツーリズムや誤った歴史の既成事実化を起こした、ヘタをすると政治・外交にまで絡みかねない。国会答弁で懸念事項として言及されたのもココ。
    • 史実どうこう以前の『アサシンクリード シャドウズ』というゲームそのもののクオリティへの不信
      • 例:PV上でバグが見える、結局弥助達は何を目指すゲームなのかが不透明のまま、発売後に暇空氏がゲームバランスの欠如を持ってクソゲーと評する、ストーリー上での弥助が典型的なメアリー・スーであるなど。
      • 日本が舞台なのに中国や朝鮮半島由来の描写も見られる。
      • ゲームのクオリティ自体は歴史問題とは別だが、公式が考証性やリサーチにかけた時間と人手を豪語してる割に演出上の都合とも言えないツッコミ所が多過ぎてここも叩かれやすい要素に。
    • 発売前後問わず、記事やゲームレビュー等で弥助絡みのみ取り上げてそれ以外は言及を避けて問題の矮小化・もみ消しに動くメディアの動向
      • 最終的なゲームの中身だけで「上記も出来事が虚構だった」と過程を無視した飛躍した論調や、そもそも統計等から実態と合わないものが散見され火消しの疑いが強い。
      • ゲームの中身の中身のレビューと炎上問題は基本的に切り分けるべきだが、ゲームの中身だけで著作権件周りのトラブルを含めた炎上騒動自体が虚構や過剰反応とみなす記事が出たのでこれも問題として指摘されている。

    などが主な問題となっている。

    これらの要素が積み重なった結果、炎上が大加速。遂にはUBI公式が謝罪声明を発表する事態となった。

    この炎上でUBI株価が一時的に約15%下落し、7月には20ユーロ割れを起こすなど、かなり大事となっていることが分かる。

    極め付けとして8月30日に発売されたUBIの自信作である『STAR WARS OUTLAWS』が高かった前評判とは打って変わって、発売時のバグの多さや単調なシステムから評価が伸び悩み、売り上げも失敗に終わった結果、UBIは『アサクリシャドウズ』の発売を延期せざるを得なくなった。

    9月15日頃には株価が11ユーロ台まで下落しており、スロベニアの投資ファンドからは株価非公開化や経営陣交代すべきとの声も上がっており、一部メディアからは「買収されてもおかしくない状況」「スター・ウォーズの不振を受け、赤字を回避するにはシャドウズを1350万本売らなければいけない」とかなり追込まれた事態にまで発展している。

    また、発売中止を求める署名運動も行われ、発売中止こそ達成できなかったものの10万を超える署名が集まった。

    そして炎上に伴いウィキペディアで編集合戦が勃発、「弥助」の記事が保護される(参考)事態も発生している。

    この様な惨状に至った主な理由として以下のことが挙げられているが、あちこちで炎上の種が発生しているため、全てを記事に載せ切ることが出来ない程である(この記事も炎上関連の情報が余りにも多過ぎるため、分割された様なものである)。

    炎上拡大の要因

    今回の炎上がここまで拡大した背景には以下の様な様々な要因が考えられる。

    弥助起用について

    現在こそ様々な理由で炎上しているが、先ず弥助という存在を誇張して主人公としていることが、炎上の発端である。

    コレを発端に後述の問題まで波及したため炎上が深刻化したのだが、発売前後問わずこの部分だけ取り上げるニュース記事やブログが少なからず見られるため問題の発端でありながら本質が認識されにくくなっている要因ともなっている。

    詳しくは弥助の記事を参照してもらいたいが、簡潔に説明すると彼は戦国時代の日本に実在したとされる黒人(アフリカ人)であり、イエズス会の奴隷として日本に来た彼は織田信長に気に入られて家臣として召し抱えられ、鞘巻と私宅を与えられた。

    その後は時々信長の道具持ちを担ったり、信長に連れられて武田征伐に同行するなどしていた。

    本能寺の変では信長が討たれた後、信忠の下で戦っていたが、光秀の家臣より降伏を勧告され、武器を明け渡して投降。

    その後、明智光秀の命によって南蛮寺に送られることとなったが、その後どうなったのかの記録はない。資料の限りであると1年3ヶ月の間は日本にいたと思われる。

    彼が信長にとってどのような立場にあったのかはよく分かっていない。

    信長の道具持ちをしていたほか、(戦で活躍したという記録こそ無いが)わざわざ信長に戦場まで連れて行かれたりするなど、信長の身近に置かれていたことは記録として残っているため、おそらく身辺警護か世話係と考えられるが、正確には不明である。

    信長の小姓であったという説もあるが、戦国史を専門とする谷口克広氏が研究した小姓のリストには弥助の名が載っていないため、正式な小姓だった可能性はかなり低い。

    ただ、戦国時代の日本に来て天下人・信長に仕えたアフリカ人という稀なケースにロマンを見出すクリエイターが多く、創作世界のキャラとして『弥助』が登場することがあった(『信長の野望』や『戦国無双』では信長の部下として登場しており、後述する『仁王』シリーズではボスや味方キャラとして登場し、2023年に公開された北野武監督『首』では重要なキーパーソンとして登場していた)。

    あるいは本作においても、「祖国から拉致されて奴隷に貶められたアフリカの青年が、言葉も文化も異なる国で自分を側近くに置いて遇してくれた主君の無念を晴らすため、アサシンとして歴史の闇に暗躍する」等のプロットで、記録から姿を消した後の弥助について『アサシンクリード』の世界観で語る、といった描き方であれば、(これまで架空の人物が主人公であったことや、日本人・アジア人男性を主人公から排除したという問題点は残るものの、現実よりは)無理なく受け入れられた可能性は考えられただろう。

    しかし今回の場合、まず後述する「文化戦争」によって海外から「黒人のゴリ押しでは?」あるいは「黒人を利用したアジア人男性への差別では?」という抗議が殺到した。

    元来、アサシンクリードシリーズは一部の作品を除いて架空の人物が主人公を務めるのが慣例であり、歴史上の人物である弥助の採用についてはシリーズとしては異例のことであった。

    また、過去作の「植民地時代のアメリカ」や「ヴィクトリア朝時代のイギリス」と違い、ほとんど日本人しかいない戦国時代の日本において超絶イレギュラーともいえる弥助を起用したことに「日本の戦国時代が舞台なのだから、日本人の侍が主人公ではないのか」という疑問と困惑を呼ぶことになった。

    つまりアサクリ過去作のユーザーは歴史上の偉人を操作するゲームではなく現地の人間になって没入するゲーム言う認識が強く「アサクリというIPを使った作品でシリーズファンが求めてた体験とは合わないのになんでアサクリでやるんだ?」という観点から事が始まった。

    日本国内においては当初は「弥助は他の作品でも似たような描かれ方をしている」などの擁護する声も少なくなかった。確かに前述の通り弥助がモブ扱いではない作品が見られるのは珍しく無い作品はある。

    しかし本作における弥助は「歴史に語り継がれている屈強なアフリカ人の侍」と、意図的な改変ではなく弥助は史実でこのような人物だった、という論調でかなり誇張された紹介をされており、以降も宣伝やインタビューでこれが史実の弥助であるかのように扱われていたため、「流石にそれは言い過ぎ」「『本作はフィクション』と訂正しろ」と日本からも批判が起きた。

    また、ファミ通インタビューでUBI開発陣は弥助を「私達の侍」と称し「日本人ではない私達の目となれる人物を探していた」とインタビューで答えていた。

    「戦国時代の日本に初めて足を踏み入れた外国人の目線を描きたかったのであろう」と考えれなくもないが、だったら本来の史実ベース通りの名前だけが知られてるモブキャラ的なポジションからスタートした方が適切だろう。

    しかし作中の弥助は完全に侍として振舞っているために『日本に初めて足を踏み入れた外国人』とは言い辛く、外国人目線での「私達の侍」と呼ぶには疑問が多かったため、「日本人の侍は主人公に相応しくない」とUBIが言ってるように受け取られて批判された。

    現在はファミ通によって該当部分のみ削除されてしまっており、これがさらに批判を呼んだ(恐らくファミ通が炎上を面倒臭がったためと思われる)。

    また、彼が「」か否かについては本作炎上がキッカケでネット上や歴史家の間で議論が分かれることとなっている。

    しかしそもそも「侍」という言葉自体が時代によって意味が変わっており、特に戦国時代においては歴史家の間でも明確に定義するのは困難である

    また、人に仕えるものを語源とした「侍」と明確な基準と位を持つ「武士」、更には「武将」を混同しているケースが多く、特に海外では弥助を位の高い人物と間違って認識しているものも多くいた。ゲームや創作に染まっていると混同しがちだが、歴史的観点では「刀を使う戦士=侍」ではないのである。

    一応歴史学者の間では「史料が少なく侍と言い切るのは困難」とする声が多数派であるものの、海外のメディアでは侍だと断言してしまった1人の専門家の意見ばかりが報じられてしまっている(しかも同氏が弥助を侍と断言した根拠には、歴史教科書で習う範囲でも分かるようなミスが含まれており、他の研究者やネット住民から多数の批判が寄せられている)。

    別の開発者インタビューでは「当初は2人の主人公が登場する予定ではなかった」と語っており(参考)、

    • 開発陣は舞台を安土桃山時代の日本に決めた際に弥助の存在を知り、何らかの形で登場させようと考えていた。
    • その後ゲームプレイについて考える際に、ステルスシーンにも戦闘シーンにも力を入れたかったため、侍と忍のダブル主人公とすることとした。

    との事で、シリーズ初期のステルスメインのアプローチとして奈緒江を、最近の『オリジンズ』から『ヴァルハラ』で好評であったアクションRPG形式の戦闘において弥助を採用したようである。

    また、同インタビューでは「実際に起こったあらゆる重要な出来事に弥助が立会っていたことに気付き、それは私達にとって驚きでした」と語っている。信長に召し抱えられたため、信長が関わった出来事に弥助も関与していると解釈しているのかもしれないが、仮に弥助が信長のボディーガードの様な信長の近くに置かれる立場であると仮定しても、それだけで「あらゆる重要な出来事に弥助が立ち会っていた」と考えるのは些か無理がある様に思われる。

    弥助を起用した理由について「『SEKIRO』や『ゴースト・オブ・ツシマ』、白人の侍が主人公の『仁王』などとの差別化を図るためではないか」と考えもあるが、海外には根拠がない情報を真に受けて弥助のことを誇張して広めている者達がおり、先述のインタビュー記事からしても、開発陣は何らかの形で登場させようと考えていたぐらい弥助の存在を気に入っていた。

    加えてUBIが公式サイトで多様性をアピールしていたこともあり(参照)、「ポリコレのために弥助を主人公として起用したのではないか?」と疑う者もいた。

    海外での盛られた弥助像の元凶

    炎上騒動の最中、アサクリシャドウズの炎上と並行し、弥助の歴史的な立場について日本人と外国人の中でも後に「擁護派」と言われる人々の中で論争が活発となった。

    最も、弥助の歴史的立場は人により様々であるが、海外の歴史学者を含めた人々が思う弥助というのは、「伝説の侍、英雄」といったもので、相当に誇張されていた内容であった。

    日本側の史料にはそうしたことは一切書かれていない旨を語っていたのだが、外国人、特に欧米人の弥助観は異様かつ頑なであった。

    例えば「広い意味で捉えれば侍だったかもしれないが、史料も少ないし歴史に残る伝説的な活躍をしたとは考えにくい」と言った穏当な意見でさえ、「差別主義者」「白人のなりすまし」などと激しく罵倒されたり、また英語版Wikipediaでは、日本史の人物にもかかわらず日本語の文献よりも英語文献を優先させようとするノートの動きさえ存在した。

    そんな中で、英語版ウィキペディアの「弥助」の項目が誇張されていた内容であったことが日本人に漏れ、編集履歴を精査する中で、弥助に関する書籍を複数刊行していただけでなく、ウィキペディアでは「鳥取トム」であった疑惑も浮上したことで日大准教授「トーマス・ロックリー」に批判が殺到した。

    彼は著書やインタビューで弥助の研究結果として語っている内容は史料との整合性が見られないロックリーの想像で過剰に盛って語ってる箇所が多く(具体的には「弥助は戦場で先陣を切って敵陣に突入していた」「信長は弥助の黒い肌を見て大黒天の化身であると信じた」など)、彼のせいでおかしな弥助像が国内外に広まることとなってしまった。しかもWikipediaに自分の論文を引用元として扱う循環論法(Wikipediaで禁止されている)を使用しており、実は無法地帯と化していた。

    これに関してはシャドウズ騒動は氷山の一角に過ぎないのだが、シャドウズをきっかけに問題点が発覚して「これが既成事実化されたらゲームの中身どうこうでは済まない危険な要素だ」と考えられ相乗効果で延焼した。(その詳細は彼の記事を参照)。

    また、トーマス・ロックリーの背後には、更に別の複数の学者が関わっていることも判明している。例えば弥助大黒天ネタや、日本で黒人奴隷流行などの荒唐無稽な流言飛語は、釈迦黒人説という、日本語が読めない欧米の学者間による誤った伝言ゲームによって生まれた珍説を更に曲解したものと指摘されている。こうした伝言ゲームに加わったのは、「John G. Russell」や「Gary P. Leupp」と言った人々であるが、Russellの論文には「明智光秀が法隆寺で織田信長を討った」などという、日本人であれば小学生でも気付けるような単純な誤りがあり、むしろこのようなレベルがまかり通る欧米の日本史学会のレベルの低さが露呈したとも言えるだろう。

    なお、現時点ではこのロックリー氏とUBI及びシャドウズとの繋がりは、Appleポッドキャストで弥助の解説として呼ばれたのみであり、開発に直接関与したかは不明である。

    UBIによる、弥助の誇張された設定や起用も、いわゆるロックリーに基づいていると考えられている。

    不自然であったり、奇妙な点が多いトレーラーや開発中のプレイ動画

    公開されたトレーラーが突っ込みどころ満載であった。

    2024年5月15日に公開されたシネマティックトレーラーでは、

    1. 青田が同時に登場し、四季の統一感が皆無。
    2. 安土城天守が正方形(江戸時代に薩摩藩から琉球王国に伝えられて、現地で独自に発展した「琉球畳」と呼ばれる畳)。天井障子も妙にクソデカい。
    3. 信長は板張りに座らせる。森蘭丸も信長と同じ壇上にいる。上座もへったくれもない。
    4. 神社境内線香を焚く。神社は神道の施設であるのに対し、線香を焚く事は香りを通して故人と心を通わすという仏教儀式であり、両者は明確に別宗教である。ただし、当時の日本では神仏習合が進んでいたため、双方の形式が混合しててもおかしくはない。奈緒江の家が当時の日本では高級品のお香を使えるか否かという問題は残るが。
    5. 甲冑姿のまま町中を歩く弥助と、それを尊敬の眼差しで見る人々(畏怖している…とも取れるが)。
    6. コレクターエディション特典フィギュアの旗に豊臣家家紋が描かれている(作中の時代設定では秀吉はまだ羽柴姓。「豊臣」の姓を与えられたのは関白を賜ってから)。
    7. 海外イベント宣伝で作中で弥助が着用する甲冑のレプリカを作るも、胴体部分に付いている織田家の家紋が上下逆。ちなみに上下逆の家紋は一般には呪詛を疑われる上、家紋は商標に該当する。

    など、日本人が見たら不自然に思える描写がされていたため、後述するインタビューでのビッグマウスや誇大宣伝も相まって、「文化盗用」や「歴史修正主義」と批判されている。

    もっとも甲冑姿で町中を歩くことに限っては「ゲーム的表現として仕方ないのでは?」という意見もあり、歴代のアサクリ主人公もかなり周囲から浮いた服装をしていた描写はあった。暗殺者としてどうなんだというツッコミは毎回あったが

    それを抜きにしても衣装が真っ当な着用方法ではない上に商標を勝手に使った疑惑があり、更には上下逆という初歩的ミスを見落とすなど、日本支社を備える企業が年単位の調査をしたならまずあり得ないミスはフィクション故の誇張表現というには首を傾げるものであり、PVは宣伝どころか「言っていることとやっていることが異なる」「ゲーム的表現以前に開発チームに何か問題があるのでは?」と、作品への疑惑の目が高まるキッカケとなった。

    当のUBIは自身に向けられた多くの批判に困惑したらしく、6月11日の4gamerの記事では「ネガティブな意見が多かったですが,肯定的な意見も少なくなかったとは思います」といっており、弥助を侍ということとした件については「あくまでゲームは歴史事実を絡めたフィクションですから」「弥助については知られていないことが多く,そこに肉付けして行くことも主人公として魅力を感じます」と発言している。

    しかし「じゃあ今までの弥助どうこう抜きに素人ですらツッコミを入れるレベルの考証のおかしさ含めて、その知られていない事のソースは基は何か」という部分の説明には触れないため、批判する側からすれば誤魔化しもなっていない。

    なお、擁護派はこれを持って、あるいは以降の「フィクション」言動を取り上げては「フィクション」を強調しているが、当のUBIに裏切られ続けている。

    それというのも、UBIは日本人向けにはフィクションを強調しつつ、一方で欧米のメディアでは8月においても「歴史的正確性へのこだわり」「できるだけ本物に近づけた」など、史実に忠実アピールを続けていることが判明しており、「不誠実」「二枚舌」であるとして余計に日本人の火に油を注いでいる(2025年にアートブックが流出した際にも、同様の文言が含まれていることが判明している)

    開発中のプレイ動画への批判

    6月11日に開発中のゲームプレイ動画が公開されたが、

    1. 相変わらず四季の統一感ゼロ。
    2. 桜が咲いているところに田植えをし、それに対し弥助が「豊作であるな」と答えている。道端の箱や籠にはが沢山入っている。
    3. 足軽を斬首する弥助。しかも町中でも平気でやる(これはシリーズ全体を通していえることではあるが、後述の記事のディレクターは「日本特有」と発言している)。
    4. 弥助にお辞儀をする庶民。
    5. 弥助が刀を右から引き抜いている(この時代の武士は利き手問わず左から抜くのが基本)。
    6. 弥助の戦闘BGMが、和楽器こそ使っているがヒップホップ調。
    7. 村入口に鳥居(実際は村ではなく山入口なのでは?との説もある)。
    8. ドレッドヘアーのままを着用。

    など、いくら開発中であることを踏まえても相変わらずツッコミどころが多い。

    さらに海外メディア『Video_games』のインタビュー記事で、本作ディレクターが斬首などに関する質問に対し、「So looking at death was a day-to-day occurrence in that period, and the way most people died in Japan during that time is clean decapitations.(当時、死を目の当たりにすることは日常茶飯事でしたし、当時の日本ではほとんどの人が首を綺麗に切られて亡くなっていました)」などと回答していた。

    戦国時代における斬首は戦での手柄を証明するための行為か処刑ぐらいなものであり、町中での斬首はする意味も必要性もない(なお、前者は殺した後に小太刀で、後者も大変なので滅多にやらない)、ほとんどの人の死因が斬首であるというのはいずれにしても出鱈目である。なお、斬首による死が日常的であったのは18世紀末のフランスである。

    ちなみに、戦国時代当時の主武装は「槍」「弓」「銃」などの間合いが長い武装であり、刀は近距離戦での汎用武器(更に組み合う程の時は馬手差しや小太刀と呼ぶような小型の刀を抜く)という立ち位置である。

    刀で首を切り落とすという描写は文献でも度々確認はできるものの、多くは絶命させた後に小太刀で首を切り落とすと考えられている。

    さらに人間の首はその最重量の臓器とそれを守る頭蓋骨を支えるため強靭な骨と筋肉で支えられており、そう易々とは「出来ない」。

    このため、卓越した技量の持ち主が斬首刑の際には鍔を鉛製に柄を鉄製に変えるなどの専用改造を施した刀を用いる例もある。

    また、高価な甲冑を用意出来ない武士、或いは簡易的な装具を支給されただけの兵はともかく、所謂戦国時代で用いられた当世具足では、急所は袖や兜、胴具などの防具で覆っており「丸出しにはなっていない」。

    上述した畳の形を間違える等の現代の一般人でも利用しているもの以外でも、家紋が逆様(これは一般的に呪詛を疑われる)など真面目に考証していれば間違えるはずがない要素まで盛大に間違えるなど、PVや開発中映像時点で既に目立っており、さらに上記のインタビューも相まって「そもそもまともに時代考証する気があったのか?」と疑わざるを得ず、「過去作ではこうであった」という指摘では納得行かないものとなっている。

    アサシンクリードシリーズ宣伝と時代考証

    さて、ここまでの問題に関しては歴史を題材にしたフィクション、もっと言えばバカゲーの類と捉える余地がある。実際もっとハジけた作品などいくらでもあるし、発売後のレビューなどでもそういうふうに捉えればまぁ…という反応は出ている。

    では今回の問題が何故そこで終わっていないかと言うと、UBI関係者の言動がこれらのツッコミ所満載の表現を「数年かけて日本を研究して再現した」と大真面目に言うスタンスを取っていたからであり、その上で改変したとしても「アサクリシリーズとしての魅力」に沿ったものとは程遠いものだからである。

    シャドウズに限らず、過去作においても宣伝やインタビュー等では「当時の街並みを忠実に再現」「歴史的忠実性を保った」といった文言を使っており、シリーズの時代考証性を前面に押し出している

    本作についてもXboxWireでのインタビュー記事でシャドウズゲームディレクターは「織田信長のような実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いているので、封建時代の日本を舞台にゲームを楽しみながら、この素晴らしい時代について学ぶことが出来ます」「『アサシン クリード』シリーズは、その歴史描写と緻密な世界再現で知られています」と語っていた(参考)。

    なお、このインタビューが元々英語で書かれた文章を翻訳したものであり「原文には「忠実に描いている」という文言はない」として「歴史に忠実」発言を否定する者がいるが、ファミ通の記事で「私達が本作で歴史的忠実性を保った理由は、非常に多くの話題に彩られた豊かな時代であったためであり、変える必要を感じなかったからです」と「歴史的忠実性」を語っており、しかも「著名な専門家の助けを得て、中世日本を再現するために必要な全情報を持っているかどうかを確認出来たことは幸運でした」と専門家がいることをアピールしている。

    後のPVではガードレールが存在する風景や、現代の地元愛好家団体が存在する事になる描写もある有様なのだが、その専門家の監修した結果だというなら誰がどんな史料を持って何を確認したのかの説明が欲しいと言わざるを得ない。

    その一方で、アサシンクリードシリーズでは全作品でゲーム起動時に「このゲームは歴史上の出来事を題材としたフィクションであり~」という前置きが表示され、実際のゲーム内でも史実と異なる点は多いのが実情である。

    過去作の例では、

    • アサシンクリード
      • マスヤーフ城砦のデザイン・規模が本物と大きく異なる
      • ガルニエ・ド・ナプルスやロベール・ド・サブレら実在人物が史実より早く死亡している。
    • アサシンクリード2
      • フィレンツェのシニョリーア広場が再現されているが、当時なかったペルセウス像がゲーム内では既に立っていた。
    • アサシンクリード ブラザーフッド
      • 史実ではバチカン宮殿で生活する教皇一家がゲームではサンタンジェロ城で暮らしている。
      • 史実ではアレクサンデル6世の次にピウス3世が教皇として選出されたが、ゲームではその後任・ユリウス2世がアレクサンデル6世の後任として描かれている。
      • 追撃戦で待ち伏せに遭って戦死したチェーサレ・ボルジアが、ゲーム内では城壁から落下死している。歴史記録上被っているはずのマスクも見当たらない。さらにボルジアの盟友であるはずのニッコロ・マキャヴェッリが終始その敵として描かれている。
    • アサシンクリード リベレーション
      • 1513年ブルサで戦死するはずのアフメト王子が、ゲーム内では1512年イスタンブール郊外で落下死している。
      • 東ローマ帝国残党が、ビザンツ人と自称している。「ビザンツ帝国」という呼称が生まれたのは本作時代より50年後のことである。
    • アサシンクリード3
      • 米国史上初めて国家反逆罪で死刑執行されたトーマス・ヒッキーが、ゲームでは刑場の衛兵として暗殺されている。
    • アサシンクリード IV ブラックフラッグ
      • 黒髭アン・ボニーメアリー・リードなど、1715 - 22年の間カリブ海で暴れまわった有名な海賊達が一堂に会する場面が多々あるが、実際には彼らが活動した時期や地域はかなりズレがある(黒髭は主にキューバ北部からアメリカ東海岸の海域で活動し、バーソロミュー・ロバーツはこの時期は南米で活動していた)。
      • ゲーム内の港湾では、海賊の骸骨の入れられた鉄の檻が数多く吊るされているが、実際白骨化になるまで檻に入れられること、骸骨を入れて見せしめとすることが極めて稀である。
      • 作中、黒髭が討伐される戦闘の冒頭で、乗船の「アン女王の復讐号」が沈められたが、史実の「アン女王の復讐号」は1718年6月に座礁しており、討伐戦が行われた1718年11月時点で、黒髭の乗船は「アドベンチャー号」である。
    • アサシンクリード ユニティ
    • アサシンクリードシンジケート
      • 一部描写にスチームパンクを意識しているものがあり、見方によってはトンデモ描写に見えなくもないものもある。
      • 電話の名称を考えたのが主人公のエヴィー・フライ
      • DLCの『切り裂きジャック』における被害者を含めた人物の多くがアサシンであり、身内の出来事として描かれている。
    • アサシンクリード オリジンズ
      • 史実におけるプトレマイオス朝期ピラミッドは現代とほぼ同じ姿となっているが、ゲーム内では「目玉としたいから」という理由で建造当初の化粧石に覆われた白く輝く姿で登場させている
      • 実在人物のユリウス・カエサルは周りにハゲを弄られており自身もハゲをコンプレックスとしていたことが有名であるが、本作のカエサルはハゲていない。
      • 登場人物のひとりであるクレオパトラをいかにもエジプトの女性というイメージからか褐色肌の女性として描いているが、プトレマイオス朝は家系的にギリシア系であることから、「彼女は白人なのではないか?」と言われており、学会ではこの考えが主流となりつつある(当然確定ではない)。なお、当時は運のいいことに一部で少し言われていた程度で炎上らしい炎上は起きていなかったが、後年Netflixのドラマにおいてクレオパトラ役に黒人女性を起用したところ、エジプトの考古学者らからは反発を受けて大炎上したことがあった。
    • アサシンクリード オデッセイ
    • アサシンクリード ヴァルハラ
    • アサシンクリード ミラージュ
      • 作中時代のバグダッドの建物は現在では一切残っていないため、別の町の建物を参考とした。また、デザインもゲームとして楽しめる様にパルクールを意識したものとなっている。

    等、史実と異なっていたり、ゲーム上の都合や見栄えのために意図して改変されることは多い。

    さらに、シリーズ主軸は超古代文明の遺物を巡るアサシン教団テンプル騎士団との戦いであり、各作品では「エデンの果実」を始めとして超常的な力を有するアイテムが登場し、『アサシンクリード オデッセイ』ではミノタウロスなどの神話上の存在も登場するなど、ファンタジー要素も強いのが特徴である。

    しかし、本作の場合は「弥助が武将の如き鎧を着ている」「日本の基本的な情景(四季ごと代名詞的な動植物等)も描けていない」「内乱が多く死が身近なのは良しとして、その死因がほとんど斬首と明言」など、歴史素人の一般人が見ても違和感丸出しの光景だらけな上、この状態で宣伝では時代考証を前面に押し出しているため、これでは「ゲーム作りへの怠慢が過ぎる」か「日本人(というよりアジア人全体)を下に見ている」かのどちらかと受取られても仕方がないだろう。

    更に言えば先述したように、海外の英語メディアなどでは歴史に忠実アピールを撤回しておらず、そうしたニュースが日本人に漏れ出すと、その度に擁護派がダメージを受けている。

    ちなみに、2025年になってからも、流出したアートブックの中に「日本文化を理解するために、2倍3倍努力した」「歴史に忠実」とする文言が含まれていることが判明している。

    本作における「史実に忠実ではない」部分

    本作における史実に忠実ではない部分としては以下のものがある。

    • 1573年に京から追放された足利義昭が百鬼衆の頭領として暗躍する。毛利家の庇護にいることは一切語られていない
    • 最序盤で暗殺する百鬼衆の井戸良弘は1611または1612年に亡くなったという記録が公式文書で残されている。
    • 本来であれば本能寺の変の翌年である1583年に普請が始まった大坂城の普請が行われている。
    • プレイヤーを自由に変えて操作できるようになるのは本能寺の変の後になるが、1582年2月1日に病死したはずの宇喜多直家が存命している。同時に本来であれば羽柴軍の軍師として中国大返しの手筈などを整えているはずの黒田官兵衛が悠々と茶会を開いている。
      • 本来であれば備中高松城で清水宗治と戦っていたはずの秀吉本人は姫路城でダラダラしていたことがほのめかされている。
    • 服部半蔵(正成)の設定が父服部保長と混同している。伊賀出身は父の方で、正成本人は三河出身である。
    • 終盤で奈緒江が奪い返そうとしている物が三種の神器(草薙剣、八咫鏡、八尺瓊勾玉)のうちの八尺瓊勾玉で、朝廷からアサシン教団に託されていたことが判明する。
    • 弥助とお市の方のおせっせの都合で柴田勝家の存在を最初からなかったことにする
    • 明智光秀が弥助に「最強の侍」と呼んでいる。(前述・後述も参照)

    アジア人蔑視疑惑

    東アジア人男性差別問題

    2024年5月に弥助起用が発表された時点での炎上参加者は、当然ながら新作を待ち望んでいたアサクリファンであったが、弥助の起用に際して、単なるポリコレへの反発のみならず、弥助起用には東アジア人男性への差別心が含まれているという指摘がなされた。

    つまり、弥助起用の問題は単なる黒人のゴリ押しだけでなく、UBIがアジア人(とりわけ東アジア人)男性を主人公から不自然に外し続けているのではないか?とする疑惑がアサクリファンの間で持ち上がったのである。この問題を理解するためには、アサシンクリードシリーズの歴史を理解する必要がある。

    これまでのアサシンクリードシリーズにおける主人公は全て架空の人物であり、なおかつ現地ないしはテーマや地方出身の人であった。

    また、既にエジプトが舞台のアサシンクリードオリジンズにおけるバエク(ヌビア人)や、アサシンクリード4のDLCで主人公を務めたアドウェールという黒人男性が主人公となっている。

    つまり今まで黒人主人公が出ていないというわけではなかったのである。

    一方のアジア、とりわけ東アジアに目を向けてみるとアサシンクリードクロニクルにて中国が舞台となっていたが、ここでの主人公は女性アサシン「シャオ・ユン」のみであった。

    更に言えば、以前より欧米社会ではアジア人男性は、魅力的ではない、弱々しくてオタクっぽい、ロマンスを演じるには向いていないというステレオタイプが存在しており、そのために欧米のメディア作品で、アジア人男性が主人公になる機会が極端に少ないという社会的な問題、いわゆるアジア人男性のレプリゼンテーション問題が存在していたことも考慮する必要がある。その上で、侍や忍者などは数少ない活躍の機会でもあったのである。

    redditでも、あるアジア系アメリカ人が親戚から、アサシンクリードシャドウズを見て、「アジア人男性を新しい主役にするのはなぜ駄目なのか」と尋ねられた。

    その上で

     私のいとこは、このゲームのせいで、アジア人男性は自国での設定を得られるほどかっこよくないと思っている。

     前作では中国が舞台だったが主役はアジア人女性だった。他はすべてそれぞれの国の男性だった。

     歴史について強調するこのようなシリーズで、私たちが若者に送りたいメッセージはこれなのだろうか?

     アジアの男性は世界で唯一、自分たちが主役になれるほどかっこよくない人種だということか?

     中国でも日本でも悪いがアジア人男性では売れないって?

     そしてUBIソフトは世界的なブランド名であり、インディースタジオではないぞ。

    と締めている。

    よく批判派の中にも、「弥助起用が問題なんじゃない。それなら日本人も受け入れている」とする人もいるが、上記の問題も含めて考えると、あまりいい主張であるとは言えないであろう。

    日本向け映像に中国字幕

    後日、UBIが公開した日本向けトレーラーに中国語と思しき字幕(台湾香港などで用いられている繁体字)が使用され、動画ラストのタイトルや発売日表記も同様であった。映像自体は非公開となったが既に情報が拡散され、謝罪の声明等を出さず沈黙を貫いた点も含めて非難の的となった。

    公開された映像にも問題点がしっかりとあり、その中の1つとして弥助が筆で「」という字を書くシーンがあるのだが、縦書きの巻物の下端から書く(筆の持ち方もおかしく、筆に付ける墨汁を入れる硯もない)というあり得ない挙動をしている。

    恐らく巻物と掛け軸と混同しているのであろうが、つまりは何らかの政治的メッセージがあったというよりも、そもそも日本語がどんな言語なのかを把握していない可能性が濃厚である。

    紀元前のエジプト・ギリシャを舞台とした作品では、パピルス(巻物と似ている)の描写が非常に正確であると専門家からも賞賛されていたので、なおさら杜撰さが指摘されることとなった。

    また、奈緒江が装備しているシリーズ伝統の暗器アサシンブレードは、中華風の竜の頭の口から短刀が飛び出すという中華風デザインであり、字幕の一件も含めてアジア文化を十把一絡げに軽視しているとして中国や韓国などのアジア圏にも炎上が広がっている。

    短刀には日本刀風の柄巻らしきものが確認出来るが、カラクリの内部に収まっておりグリップの役割を果たしていない。

    その後もPVを出せば出す程日本ではなく中国・韓国文化や風土ベースとした様な描写が多々現れ、そもそも日本と中国の区別すら付いていないか、下手をすると意図的にユーザーに誤認させるつもりなのかと疑う方が自然といわざるを得ない程のものばかりとなっている。

    なお本事件はこれまで擁護派であったYoutuberのキャベツ氏を翻意させ、後に「弥助やないかい」という本作を揶揄するAIソングが流行するきっかけにもなった

    日本の販売ページに韓国語

    2025年3月の発売直前になり、Steamの日本語版発売ページに韓国語のハングル文字が含まれている。

    日本語と中国語の混同であれば、同じ漢字を使っているためまだ言い訳の通じるものであるが、ハングルと日本の文字は全く系統が違うため、素人でも見分けがつくものである。

    韓国で大学教授をしている能出新陸氏は「これは日本人と韓国人の両方を侮辱しています。専門家が二つの文字を区別できないなんてあり得るのでしょうか?興味本位で、ゲームが大好きな韓国人の学生に『アサシンクリード』を買うかどうか聞いてみました。ある学生は「なんでそんな反アジア的なゴミを買わなきゃいけないの?今日は日本、明日は韓国だよ」と言いました。とにかく、ユービーアイソフトが崩壊するのを楽しみにしています。」と評している。

    ハンロンの剃刀を十分考慮したとしても、これらのUBIのアジア軽視は何度も繰り返され執拗であるため、UBIの無能によるものではなく、悪意があるのではないかとする意見も増えている(いわゆる偶然も3度重なれば事件であるというものである)

    以前から指摘されていたUBIのアジア軽視

    実際、UBIがアジアを軽視していると指摘されたのは今回が初めてではなく、『アサシンクリードヴァルハラ』でアジア版だけ流血表現が事前告知なく規制されていたことについて、UBIは中国ユーザー向けに「日本の規制に合わせた」などと語っており、後に日本向けにも「日本で発売するため関係機関(名前は出さず)との話合いの結果規制することとなった」と説明した。

    しかし、派手な流血表現がある『Ghost of Tsushima』が同年夏に発売されたばかりであったので、「たった数ヶ月で規制が厳しくなったのか?」「UBIの嘘ではないか?」「そもそも首がポンポン飛ぶのはOKで流血が駄目なんて規制があるか?」などと疑う声も多かった。

    そして実際にCEROその様な事実はない。そもそも過去作と同程度の流血表現のものが提出され、Z指定(18歳以上対象)で審査を通過していたと発表し、UBIは虚偽の説明をしていたことが判明。

    UBIは慌てて「調査した結果、社内の問題であった」などと訂正し、後に流血表現はアップデートで修正された。

    他にも、無規制PC版(パッケージ版がないためCERO審査が不要)にCERO:Z表示を付けて販売するという意味不明なこともやっている(CEROがこの件をUBIに問合わせると発表したが、どういう落とし所となったかは不明)。

    この一連の出来事の中で、UBIがフォーラムでの漢字使用を禁止したため、規制を批判する中国人ユーザーへの締め出し行為であるとして中国でも炎上しており、東アジアでのUBIへの不信感は既に高まっていたといえる。

    それ以前の顧客蔑視

    本作の国内の批判勢が、海外の批判勢の声に対して、いまいちズレていると感じる場面が多々ある。これは、当事者としてどの位置にいるかの違いである。

    日本国内からの批判は「弥助だから怒っているんじゃない女性主人公のゲームは日本じゃ珍しくもない」と言うが、これがゲームに対して海外から声を上げる人達との怒りの致命的なズレにつながっている。

    それというのも、後述するように、日本はもともとUBIの主要市場ではない(株主向けにはシャドウズで日本市場を開拓すると言ってはいたが)。この為、日本人、及び中韓を中心とした一部のアジア人の批判者はこれを日本蔑視・アジア蔑視と捉えて、被差別側、悪意を向けられる側の集団として批判している。

    それに対して、アジア圏以外で大きく批判の声を上げている人たちは、長年のアサシンクリードシリーズのファン、もしくはUBIソフト製ゲームのファン、またAAAタイトルを多く遊び込んでいるヘビーゲーマーが中心となっている。つまり、(あるいは潜在的な)ユーザー層から批判・反発を受けているのである。

    この層にとっては、確かにBlack Lives Matterからの反発は少なからず存在しているものの、根本的には「封建時代の日本を描いた舞台で日本人の忍者(ないしは侍)になりきれるゲームを期待していた」(言い換えれば「日本人男性でプレイしたかった」「初のアジア人男性主人公を期待していた」となる)ら、主人公が黒人な上に考察もムチャクチャな物がお出しされた形で、彼らの側からすれば「実在の人物ではなくこのゲームの主人公である弥助」にヘイトを向けるな…というのは土台無理な話である。

    実際、UBIは2024年にすでにまったく同じ失敗をしている。『STAR WARS OUTLAWS』は、少なくともゲーム導入部分では主人公はジェダイの騎士と接点があるわけではないなど、根本の内容からして『STAR WARS』のフランチャイズ名にふさわしいか疑問がある。そこへポリコレ要素まで押し込んだものだから、国内海外問わずUBIに批判的な層からは「爆死」と言われるほどの初動売上の悪さにつながった。

    『STAR WARS』では確かにジェダイ周り以外にも世界が広がっており、物語は展開できる。だがゲームの場合は話が変わり、主人公はプレイヤーのアバターとして、没入感を呼んでゲームに引き込む必要がある。それが『STAR WARS』では“ジェダイの騎士”という要素になる。

    ……これも実は、特に現代の日本人には少し理解しがたかったりする。つまり、同じスペーススペクタクルでも、日本の『機動戦士ガンダム』シリーズ宇宙世紀シリーズ)の場合、ジオンモビルスーツに乗りたがる人間は少数派ではない。まして黒幕の独裁者、ギレン・ザビになりきるゲームまである。

    それは、ヴィランはあくまでヴィラン(悪役)として悪を成して終わる物語が多い西欧の物語と、悪役に対してもその背後に想像を膨らませてしまう日本人が作った物語との差がある。ガンダムシリーズは海外でも人気はあるが、1stであれば、ごくコアな層以外は基本的にジオンを西欧の物語におけるヴィランとしか思っていない。

    (ただし補足しておくと、ルーカス時代の『STAR WARS』はそんな日本的悪役像の影響を受けている作品ではある)

    話を戻すと、こうなるともう人種差別や特定文化蔑視どころの話ではない。ユーザー層からの批判を無視して突っ走っている形であり、しかもその結果売上予測を下回るという事態に陥っているにもかかわらず、UBIは批判者の意見に耳を貸す姿勢を見せなかった。

    つまり、アジア蔑視・日本蔑視以前にユーザー蔑視顧客蔑視をしているから批判されている。これを改善しようとしないのは、表面的に考えれば営利企業として理解しがたい状態というわけである。

    (これも補足しておくと別に「お客様は神様です」は日本に限った話ではない。特に労働者保護が薄いアメリカだと営業・販売担当が顧客を侮辱したら一発でクビが飛ぶこともある。消費者と労働者の地位は経済状態にも左右され、デフレ不況が長引いたのが日本における「お客様は神様」の最も大きな要因であるとも言える)

    どうしてそうなるのかというと、次の海外におけるゲームを巡る文化戦争が大きく関係している。

    ゲームを巡る文化戦争

    2014年のゲーマーゲート騒動以来、ゲームに多様性を推進するポリコレ推進派とゲームから「ポリコレ的」なものは徹底的に排除しようとする反ポリコレ派の文化戦争が続いており、双方共に気に食わないゲームに対してボイコットから制作者への凸、レビュー爆撃やゲームをプレイしている一般ユーザーへの誹謗中傷嫌がらせなどの悪質行為を繰り返している。ゲームをやらない政治活動家もこの文化戦争に参入して騒ぎを大きくすることも少なくなく、ノンポリや政治的中立なゲーマーからは迷惑がられている。

    本作でも同様にこの文化戦争の舞台と化しており、反ポリコレ派が「UBIがポリコレのために架空の黒人をねじ込んだ」「弥助は信長のペット」と弥助の存在自体を否定または貶めたり、製作者個人に対する殺害予告や脅迫をしてスタッフが個人アカウントを削除・非公開にせざるを得なくなっている。

    一方で本作を擁護するポリコレ推進派は「批判してるのは日本人になりすました白人達」「日本人は弥助が主人公で喜んでいる」と日本人を無視した勝手な代弁をしている様子が確認されている。

    実際に、日本人の批判派が海外の擁護派と論争して論破すると高確率で捨て台詞として偽日本人認定される。

    また、時系列は前後するが2025年の先行プレイ配信での描写に対して海外在住の日本人YouTuberが苦言を呈す動画を投稿した際は、代弁ではなくまさに当事者たる人種からの発信だったにも拘わらずヘイトスピーチ判定を受けて非公開にされた事例も確認されている(現在は解除済み)。

    これらは、本来なら根拠のない荒唐無稽な陰謀論でしか無いわけであるが、反ポリコレ派が批判するために日本人に成りすますという事例も起きてしまったため、上述した「騒いでるのはなりすましの白人」という意見に拍車を掛けてしまった。さらには後述する反対署名にもこれら海外の反ポリコレ派が参入して来たため、ポリコレ推進派に「署名のほとんどは外国人のもの」という言い分を与えることとなってしまった。

    しかし、これは「ポリコレ推進派にとって有用な言い分」であっても、UBIにとってはむしろ最悪への転落の始まりだった

    後に日本人の多くが抗議の声を上げたことや、YoutubeでのアサクリPV動画の低評価率が日本語版では他言語版よりも多い9割以上に達するなど、「白人なりすまし陰謀論」が破綻することになった。

    シャドウズやUBIの言動についての誤情報や悪意ある曲解の拡散

    この手の炎上には付き物であるが、炎上が拡大するに連れてかなり曲解した情報全くのデマも拡散してしまっている。中には「弥助は日本のあらゆる歴史で活躍した伝説の侍」「武士道はモザンビークから来た黒人が日本に伝えた、元々はアフリカ固有の文化」などといってもいないことをでっち上げる者もいた。

    更には、まとめサイトやインフルエンサー、Youtuberがそういった曲解された言説やネット上で生まれたデマ情報を裏取りせずにまとめて発信したことも誤情報の拡散に繋がった。中にはインプレッション目当てに故意にデマ情報を拡散する者もいたほどである。(要はUBIと同レベルかそれ未満)

    他にも、海外でのインタビューで「日本文化について謙虚となることも、このゲームが私達に与えてくれた機会の1つです。日本人ではない我々が、日本の観客に対して彼らの文化についてあれこれいいたくはありません。」といった発言を、Google翻訳などの機械翻訳を通した際に出たと思われる「日本人に日本の文化を教えたくない」という誤訳をそのまま鵜吞みにして、誤った情報を発信してしまう者もいた(参照)。

    また、擁護派に多い言説として、本当の情報を「デマである」として強引に火消しを図る例もある。

    代表的なのは「歴史に忠実」とは言っていないという主張(先述したように日本向けと海外向けでUBIは二枚舌を使っている)や、あるいはそうした発言を誤訳だと主張したり、そのように解釈されても致し方ない表現に対して一言一句正しくなければ認めないといった態度が多く見受けられる。

    サチ・シュミット・堀と弥助・奈緒江LGBT説について

    また、本作の時代考証に日系米国人のサチ・シュミット・堀という歴史批評家が協力しているのだが、彼女が「奈緒江も弥助もLGBT」といったという海外まとめサイトの記事が出て、「本作にポリコレを持ち込んだ元凶」とする批判が殺到する様になった(UBIのポリコレ汚染は以前から存在している)。

    記事の元となったUBIのブログでは「Romantically, they will also attract and be attracted to different types of people.(恋愛面では、2人は様々なタイプの人を惹き付け、また惹かれて行くであろう)」と書かれているのみである。これだけで2人をLGBTと呼ぶのは無理がある。堀氏は「女性が活躍したゲームが少ない」などとフェミニズムに傾倒していると思しき発言をしてはいるため、こうした疑いがかけられることとなった。

    当初こうしたLGBT設定はデマだとされていたが、発売後のゲームの描写から「弥助・奈緒江がLGBTだというのはデマというのはデマ」という状態となっている。無論結果論のそしりは免れ得ないものの、発売後の情報をアップデートしない限りは「周回遅れ」と言われてしまうのも致し方ない所である。

    擁護側の問題点

    本作を擁護する側の問題点として、上述した「日本人は怒っていない」「怒っているのは白人が翻訳機を使ったなりすまし」という勝手な代弁の他に「批判する奴は差別主義者」などの批判側に対するレッテル張りや罵倒などを行う者がいる他、IGNなどの海外ゲームメディアや業界有名人なども本作を擁護するに当たっておかしな発言をする者がいる。

    IGNが「アジア人の侍は十分」という記事を掲載

    大手ゲームメディア『IGN』が「『アサシンクリード シャドウズ』の侍がアジア人じゃないことに怒るのは止めよう」という記事を掲載した(参照)。

    内容をざっくり要約すると、「今作もアジア人の侍であったなら、他の侍ゲームと見分けが付かなくなるだろう」「アジア人を起用するために侍や忍者が登場させるというのは一種のステレオタイプである」「『GhostWireTokyo』や『龍が如く』『ペルソナ』の様なアジア人主人公の作品が増えてくれた方が良い」というものである。

    しかし、日本固有の存在である「侍」を日本人以外が演じること自体がまさに文化盗用と批判されている部分である(というか「侍」を「日本人」とそれ以外ならともかく、「アジア人」という広い括りで語っていること自体がナンセンスである)。

    何より、じゃあ今までのアサクリで主人公に現地人を使い続けたのはそのステレオタイプと何が違うのか、という話にもなりそこに対する指摘はないのか、という事にもなる。(UBIが弥助に惚れ込んで方針を撤回したのだとしても、歴史的考証の謳い文句で振り翳せる人物としては弥助が不適当である事はここまで記述された通りである)

    元大手ゲームプロデューサーの失言

    カプコン岡本吉起氏は、本作及びUBIと全く無関係であったにもかかわらず、炎上に介入して本作を擁護した。

    皮肉な事に、戦うヒロインのパイオニアである春麗を輩出するなどした『ストリートファイターII』のプロデューサーである。

    世界で売れているゲームが日本で売れないのは日本マーケットの恥とまで言い切り、批判・難色を示しているユーザー側が全面的に悪であると主張して物議を醸している。

    ただ本人は「面白ければ内容は関係ない」「これはゲーム(フィクション)なのであるから」といった論調で話を展開しており、一連の背景を全く知らずに表面上の印象だけで動画を出した可能性がある

    それはそれで「何故情報も集めずに介入したのか」と批判されるが、後述のAbema企画参加者のほとんどにも類似点があった事から、「話題になってるから」という軽い気持ちで飛び込んだとも考えられる。

    しかし、最大の問題は「日本のゲームプロデューサー(という職業の人間)が本作を称賛」することは、日本描写の雑さや「日本人は怒っていない」という代弁に一定のお墨付きを与えかねないという点である。

    また「弥助は侍である」という立場は変えてはいないが岡本氏は後日、騒動を謝罪し該当動画を削除している。また、メディアなどが不当に自身の動画を使用していた場合はしっかり対応するとコメントしている。

    積み重ねの軽視

    擁護派最大の問題点として、「積み重ねの軽視」が存在する。

    本炎上騒動は、単独行動で炎上したのではなく、UBIや擁護派の対応のまずさがいくつも積み重なっての出来事である。

    弥助起用によるアジア人男性差別に始まり、日本の歴史を軽視する態度、著作権侵害、あるいは神社仏閣を中心とした文化への侮辱行為、日本人の抗議の声を透明化して黙殺するなど、様々な要因が複雑に絡み合っているのである。

    擁護派は、問題が起きた時に単独で擁護する傾向にあるため、「これは言いがかりだ」「些細なことまでケチを付けるようになった」「これくらいは許容範囲だ」という意見が多く見受けられる。

    しかしそれは、今まで平穏無事に過ごしていたからこそ成り立つ意見である。何度も繰り返し侮辱的な扱いを受ければ、被害者意識が高まり、許容範囲が狭くなるのは人間心理として当然のことであることも忘れてはならない。

    コンセプトアートにおける著作権侵害

    コンセプトアートにも問題があった事が発覚している。

    コンセプトアートには戦国時代に存在しない筈のボランティア団体「関ケ原鉄砲隊」(この団体を知らずとも、関ヶ原の戦いが本能寺の変の18年後の1600年である事は日本史の基本であろう)の画像が写っていた。

    こちらは団体側からUBIに抗議文が送られており、無断使用が確定している。公式がのちに謝罪するものの、そちらについては後述。

    それ以外でも、町の描写には明治時代初期に撮られた町人などの写真をそのままトレスして使用していた。更に、奈緒江が天正伊賀の乱に巻き込まれて絶望するコンセプトアートは、よく見たら燃やされていたのは伊賀武家屋敷ではなく飛騨合掌造りだった

    別のものには奥多摩春日大社灯篭、龍門石窟の盧舎那仏像(中国の仏像)などを描いている。他にも相馬野馬追をそのまま掲載。本作では織田家の旗が黄色で統一されているが、これのせいで一つだけ赤色の旗が立っており、しかも強風に煽られたものがそのまま登場していてまるで調和させる気が無い。更にはガードレール電柱電線軽トラック・工事現場で使うトラロープのようなものも見えるため、現代の素材を使用している可能性がある。

    そうかと思えば平安神宮の応天門(應天門)と金閣寺を合体させたような建物も造ってしまっており、やはりアジア全体を舐めているレベルの杜撰さを披露している。

    あまりの杜撰さにAI生成を疑う声も多い。ただし「AIで生成したにしては、トレスがあまりにも意図的かつ露骨であるから、むしろ人間が切り貼りしている」とする真逆の意見も存在する。

    2025年にアートブックが流出して以降、更に多くのコピペ、トレス、著作権侵害が発見され、中には無断転載禁止を明記した現存する博物館のものも存在する。

    なお、この手の論争における擁護派の常套句として、「歴史的な写真や美術品・建造物については既に著作権が切れているものがほとんどのため、安易な盗用・無断使用レッテルは慎むべき」というものがあった。過去には平等院鳳凰堂のパズルを販売した会社が権利侵害で平等院から訴えられたが裁判所は違法行為を認定せず和解した事案がある

    これに対して批判派は施設管理権や宗教的人格権など、別の権利を根拠として反論を行っていた。

    結局の所、発売前日に加田裕之参議院議員の質問に答弁した経済産業副大臣の言葉の通り、「現存する固有名詞等商用利用する際には、その知的財産を有する個人や団体等に許可を得る必要がある」のである。

    また平等院鳳凰堂のジグソーパズルとは違い、本作は単なる無断使用に留まらず、後述する神社の御神体破壊や相輪の一番上を踏むなど、神社仏閣に対する明らかな侮蔑が多数含まれていることも十分に留意する必要がある。

    なお、一般的にコンセプトアートは社内資料として外部には出さないため、こうしたコピペトレスは他社でも通常行われている。

    しかしそれは内部で済ませる私的利用だからこそ問題がないものであって、アートブックや購入特典としてコンセプトアートを発売しようとしたUBIには当てはまらないことは言うまでもないだろう。

    ゲームイベントでの展示に対する物議

    JAPAN EXPO(2024年7月12日〜14日 フランス・パリ、ノールヴィルパント展示会場)

    7月12日よりパリにて開催された『JAPAN EXPO』にシャドウズも出展。

    しかし、Xのフランス公式アカウントが宣伝ポスト週刊少年ジャンプの漫画『ONEPIECE』のメインキャラクターのひとり「ロロノア・ゾロ」が所有している妖刀『三代鬼徹』に酷似した刀の画像を投稿。(刀自体はおそらくフランスの通販サイトで販売されている三代鬼徹のレプリカと刀掛けのセットとされ、刀掛けの『地水火風空』(仏教の五輪。宮本武蔵の剣術書『五輪書』(出版したのは大坂の陣の後。史実に忠実と語るならこの言葉はコンセプトからは矛盾している)を構成する章のタイトルにもなっている)という文字まで一致している(同サイトでは同じ刀掛けとセットで『鬼滅の刃』に登場する刀も売られている模様))。

    つまり本作と無関係の品物の画像を自社のブースの宣伝に使用しているということになる。

    『ONE PIECE』はフランスでも人気作品のはずだが、アカウント担当は気づかなかったのだろうか?

    また同じポストに載っている日本人形の人形の画像も、amazonで購入可能な中国製(人形自体は日本風だが、持っている笛は中国の様式)の人形である。(やはり日本と中国の区別がついていない様である)他にもテーブルの上に縦に置かれた箸が設置されていた。

    ちなみに刀については「弥助の刀と紹介しているのに、ゲーム内で弥助が持っていた刀と形状が異なる」という指摘があるが、投稿には「Katana et masque de Yasuke(刀弥助のマスク)」と書かれており、正確には弥助の物はマスクのみを指していると思われる。もっともそれでも非常に紛らわしい紹介である。

    なお、上記の小道具について「ブースの展示に使われている」という話もあったり、TikTokで見られる宣伝動画においても刀が展示されている光景が映る一方で、実際に『JAPAN EXPO』に行って来た人の証言では見掛けなかったと言い、会場の取材映像にも刀や人形は映っていないなど情報が錯綜している。

    これらの情報を考慮すると、あくまでSNS上での宣伝として使用していた可能性も十分あり得るのだが、いずれにしても他作品の代物を無断で使用している点は否定出来ず、どのみち問題行動である事には変わりがない

    GAMESCOM(2024年8月21 - 26日、ドイツ・ケルン ケルンメッセ)

    戦国時代にはないはずの日本盛を始め白鶴など日本の酒造メーカーの酒樽を展示。

    さらにはシルエットで戦国時代にはないはずの剣道を表示。

    東京ゲームショウ(2024年9月28 - 29日 日本・千葉 幕張メッセ)

    舞台が日本であるにもかかわらず、出展せず映像のみで対応。開催前の26日で「諸般の事情」によりキャンセルとなった

    他作品への飛び火

    シャドウズの炎上に伴って過去に外国人の侍が登場した作品についても議論の的となっている。

    仁王

    5月21日のIGN Japanの動画で引合いに出され、IGNの1人が「仁王が出た際に主人公がウィリアムであることは全然問題とならなかった」「白人であったらポリコレって呼ばれないんだよね」と発言(まずこの様な炎上騒動を擁護するに当たって全く無関係の作品を引き合いに出すこと自体が褒められたことではないが……)。

    しかし弥助の起用で燃えた理由は「盛られていることを知られているから」「黒人賛美のポリコレに利用されてるから」という主に海外で起きている問題が2つあったことと、UBIが「歴史に忠実」「再現」「正確性」などと史実との繋がりを記事や映像で強調していたことにある。

    対してウィリアムが問題にならなかったのは仁王というゲーム自体が分かりやすいぐらいフィクション(作り話)であった所が大きい。

    ちなみに、ウィリアムのモデルは三浦按針という実在した外国人の武士(旗本の身分が与えられたと歴史資料に明記されている)であり、詳細な身分が不明の弥助とは大きく異なる。

    また『仁王2』ではキャラクリエイトにより人種(妖怪と人間のハーフ)を任意に変更でき、信長の家臣として同じ黒人侍「ヤスケ」が登場する。(何なら無印でもヤスケはボス敵として出ている)

    ただ、これらに関しては魑魅魍魎が跋扈し魔法みたいなことをする錬金術師やアムリタと呼ばれる霊石が出て来るフィクションである事を全面的に出した世界設定/リアリティラインであるからこそ出来たものといえる。

    初代主人公に白人ウィリアムが選ばれた理由についても、Team NINJAの早矢仕氏が電撃オンラインのインタビュー(16年)で「10年前から“金髪碧眼の侍が活躍する”というコンセプト」と答えており、「実在した人物がモデルであったりするので、歴史のifストーリーを楽しめる様なエピソードもふんだんに入っています」とも語っていた。

    インタビューでは「日本人も外国人の方も新しい気持ちで楽しめる様に」とも語っている。さらに「歴史には残っているけれど何をやったのかハッキリ分かっていない。そこにロマンがあると思うんです」「ファンタジー要素が強いと思われますが、史実と重ね合わせて楽しめる部分もあります。歴史ファンの方にも楽しんで貰えるような骨太なゲームとなっています」とも語っており、ゲーム内では諸説ある歴史ネタ含め、歴史に興味を持つ者なら反応しそうな要素が実際に入っている。(猫の目時計や問鉄砲など)

    (ソース:『仁王』はシブサワ・コウ氏の構想をなぞる新たな歴史ゲーム。早矢仕氏が語る外国人主人公のワケは)

    因みに「何故黒人は駄目なの?」と言う者もいるかもしれないが、そもそも「黒人の侍」とハッキリと断定できる人物は歴史上に存在しない(そして日本は少なくとも1,700年分くらいは確度の高い史料が残っている)部分が大きい。

    炎上に対するUBIからのコメント

    炎上の最中、UBIのCEO・はUBI公式のインタビューの中で制作チームやパートナーに対するオンライン個人攻撃を批判した。CEOは明言していないが、IGNなどは、騒動を受けての発言と推測している。

    実際上述した通り、製作者の個人アカウントに批判に交じって脅迫や殺害予告が相次いだためアカウントを閉じざる負えなかった事実はあり、過剰なオンラインの攻撃はやってはならない事ではあるが、国内外のインタビュー等で適当なことを言いまくったり、日本からの抗議の声を無視し続けることによって、炎上に油を注いだ制作チームやパートナーにも非があるといえる。

    また、某有名実業家が「弥助が黒人のゲイとして登場する」というXのポストに一言コメントしたことに対して『シャドウズ』のエグゼティブプロデューサーが反応しており、インタビューではマインドフルネスを実践していた事を明かしていた。

    また、「私にとっては、彼はただヘイトを煽っているようで悲しい。しかし彼のような人物に反論してもチームとしての見解を納得してもらうことはできないだろう。」と語り、「ぜひ彼ら自身に(本作を)プレイしてほしい。それでも私たちがやっていることに納得してもらえなければ、話し合おう」とコメントをしている。

    先行プレイへの反応

    1月24日以降、世界中のインフルエンサーやYouTuberらを対象とした先行プレイが開始され、それに関する動画などが投稿されたのだが、そこでも問題は多く見られた。

    相変わらず季節の描写がバラバラであるだとか、海外インフルエンサーによる不適切投稿が批判の的となり、国内外問わず炎上の火種となった。

    実在する神社について

    特に大きな問題となったのが、兵庫県姫路市にて現存している射楯兵主神社の描写に関する問題である。

    そこには、弥助が神主に矢を射掛け、更には拝殿あるいは本殿と思われる建物内に侵入、御神体らしき鏡(御神鏡)などを破壊するシーンが見られた。

    「日本の宗教施設が破壊可能」と知られるやいなや、「蔑みがひどい」「日本の文化に対する侮辱」などといった批判の声が増大。

    日本国内では当該神社及び神社本庁への問い合わせが殺到した。

    窓口対応ではいずれも、「ゲームに本社が登場していることは把握している」「UBIからの連絡はなかった」「然るべき対応をする」というものであった。

    特に今回は架空の神社ではなく、現存・実在し、現在も崇敬者がいる神社であるということも問題となった。

    その後2月20日に産経新聞記事を出す。射楯兵主神社の関係者は「事前に使用許可はなかった。あったら断っていた」「然るべき対応を進める」とコメントしている。また、「神社本庁が対応に乗り出した」という情報については、「神社本庁の担当者は否定している」と報じた。

    産経新聞の報道から更に5日後の2月25日には自民党所属の兵庫県議会議員である長瀬たけし議員(以下長瀬県議)が抗議の意思を表明し、神社関係者(射楯兵主神社の宮司と神社本庁の下部組織の兵庫県神道政治連盟で本部長を務める弓弦羽神社の宮司)へインタビューする様子が投稿された

    動画内にて射楯兵主神社の宮司は「日本文化の根底にあるような場所、その場所を蔑ろにするような画像が流れてるのは残念に思う」「毎日お参りに見える方もいる中で、そういった方たちがもし仮にこれを見たら心を乱して本当に悲しい思いになられるということを考えてみると、耐えられない」「手を付けてはいけない部分というものに手を付けたり触ったり乗り越えたり、酷いことに土足で踏みにじるというような形というのはやめてもらいたい」と述べている。

    更に弓弦羽神社の宮司は「ヨーロッパというか白人と他の東洋人とか、そういう所を若干心のなかで差別している」「宗教とかそういうものをリスペクトできていないという感じがする」とコメントしている。

    射楯兵主神社、兵庫県神社庁側もこの動画では具体的にどのような対応をするかについて述べなかったものの、2月28日に加田裕之参議院議員との対談動画の中で長瀬県議が「(射楯兵主神社の)宮司にお話を伺ったんですけど、やっぱりここはもう国会議員に動いてもらわないとどうしようもないということで」と証言しているように、長瀬県議を通じて国会議員に助けを求めたものと考えられる(実際に、長瀬県議は2月25日の神社への取材動画を出した翌日に、加田参議院議員の事務所に陳情している)

    その後も、3月3日に兵庫県議会で件の議員がこの問題について議会の一般質問で提議した。(動画公開は3月7日)

    ちなみに、件の神社の破壊シーンを行った大元のプレイ投稿者は「先行プレイは技術的な検証目的も兼ねている。プレイ時間も四時間と限られているので色々試していた。壊れやすいものだったので何かあるのかと思っていた。現実で試そうとは思っていない」とコメントしている。

    この問題については、発売日前日の3月19日に「発売日のパッチにて神社の棚などを破壊不可能にする」という発表がなされた事でこれまで懸念されていた暴虐プレイは不可能になるものと考えられていたのだが……

    実際には、挙動こそ異なるものの破壊が可能なままとなっており、明らかに修正は不十分である。

    神社本庁の動きについて

    2月20日の産経新聞の報道の時点では「神社本庁の担当者は否定している」としているが、あくまでもこれは2月20日、またはそれ以前に産経新聞記者が取材した時点での情報である

    その5日後には、長瀬県議による、神道政治連盟兵庫県本部長にインタビューがなされたこと、更に3日後には加田裕之議員ともども兵庫県の神社庁を含めた神社本庁の下部組織とも連携していく旨を動画で表明しており、状況は刻一刻と変化している。特に兵庫県議会議員が加田裕之議員に陳情したのは2月26日であり、また加田議員は兵庫県議からビデオを見て初めて当該問題を知ったことに注意するべきである。

    加田裕之議員は神道政治連盟国会議員懇談会にも所属している他、本人のXなどのSNSを見ても分かるように、地元兵庫県の神道・神社関連のイベントにも積極的に参加しており、その親密ぶりがうかがえる。更に2月28日の兵庫県議との対談動画でも、兵庫県の神社庁との連携を表明している(先述)。

    3月18日、加田裕之参議院議員が公式チャンネル内においてアサクリ問題を質問する旨を発表する動画を投稿、その動画内で射楯兵主神社及び兵庫県神社庁から抗議声明が出されたと発表(神社を破壊不可能とするパッチも状況証拠となる)、これにより、2月20日の産経記事を根拠に「神社本庁が動いていない」、あるいは2月25日の長瀬県議の動画を根拠に「射楯兵主神社も兵庫県神社庁も対応を明言していない」とするのは、いわゆる周回遅れとなった。

    3月31日には、射楯兵主神社並びに兵庫県神社庁がUBIに向けて送った抗議文が公開されている

    発売延期

    2024年9月26日、UBIは上記『STAR WARS OUTLAWS』の不発を受け、『シャドウズ』のブラッシュアップのためにこのゲームの発売の延期を発表した

    発売日は11月15日から2025年2月14日バレンタインデーとなった。

    しかし延期した先の2月にはカプコンの『モンスターハンターワイルズ』(28日発売予定)や『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(21日発売予定)が控えており、更に日本のゲーム市場において2月は直前にクリスマス〜正月商戦を終え、直後に新年度に伴う進学・就活などで出費が嵩む時期の板挟みとなるため売上は低迷する傾向にある時期であり、この状況下で上記のようなビックタイトルとぶつかるとなると、UBIと『アサクリシャドウズ』は厳しい立場に追いやられる事になる。

    延期発表直後ついに株価が9ユーロ代にまで下落。その一日二日後に少し上がって10ユーロ以上になったものの、依然として予断を許さない状況となっている。(下落の仕方が11から9への急落だった為、何らかの要因で急に落ちる可能性がある)

    そして新年が明けた2025年1月10日。

    UBIは「コミュニティから寄せられたフィードバックを実装するため」として発売日を3月20日へ再延期すると発表した

    その後、事前のプレイ動画が出るとともに、射楯兵主神社など新たな問題が噴出したわけであるが、再延期は行われずそのまま発売された。

    発売後の問題点

    案件Vtuberの誤BAN事件

    前述の通り本作は鳴り物入りのAAAとしては有志による実況動画の投稿が乏しい。

    というのも、弥助問題やゲームの中身どうこう以前の問題として、企業案件として投稿を行ったVtuber相手にUBIがやらかしたせいで動画投稿そのものに警戒されるようになってしまった。

    海外VtuberであるOlivia Monroe氏がUBIからの依頼を受けてプロモーション動画を投稿したのだが、この動画をUBIは「指定とは異なる時間に配信をした」と苦情を出してOlivia氏はBANされてしまった。

    しかし実は「UBIスタッフ側が午前と午後を読み間違えていた」という確認ミスであり投稿者側は指定通りに投稿をした、というUBI側の失態である。

    結局アカウントは復活したのだがこれに対してUBIからの公式声明で謝罪するどころかOlivia氏に対して責任追及をしてきた、という状況がOlivia氏のBAN復活後の配信にて明かされた。

    自分達のミスにもかかわらずプロモーションをする外部の動画投稿者にすら不誠実な態度をとった事で、UBIは末端の宣伝手段となる人々すら敵に回してしまったのである。

    怖いもの見たさで買ったプレイヤーすら迂闊に投稿できなくなり、現代の宣伝手法の基本である「動画投稿数を増やして同調意識で反則を促す」事すら制約がかかる事態に陥っているのである。

    権利者の対応

    関ケ原鉄砲隊

    2024年7月8日、遂に先述した「関ケ原鉄砲隊」無断使用に対して謝罪しアートブック以外では使わないと明言した(参考)。

    しかし、この声明を出したのは日本支社である「Ubisoft Japan」のみであり、本家本元フランスのUBI本社や、制作担当たるカナダモントリオールスタジオからは2024年10月現在、特に声明はない。

    これではフランスの企業に抗議したら日本人が代わりに頭を下げてきた、見方によっては白人の尻拭いを日本人スタッフにやらせたという格好であり、かえってアジア人差別説が強まる事にすらなっている。

    7月11日、「関ケ原鉄砲隊」関係者が「アートブックからも絵を削除するよう依頼した」とする発信を行った(参考)。20日に「当初問合わせしていた画像は削除されたが、指摘漏れがあったものも追加で削除して欲しい」と要請。

    29日、関係者によると、UBIは「UBIのデータからは削除したが、アートブックは既に印刷したので削除出来ない。希望に添えず申し訳ありません」と釈明。

    関ケ原鉄砲隊側からすると納得が行く結果ではなかったものの、「今回の出来事で多くの人に知って頂けた」とポジティブに捉えている。

    翌日、同関係者は日本での販売元となるスクウェア・エニックスのサポートに問い合わせを行ったとのことだが、8月2日にスクエニから「我々の販売物はスタンダードエディションとゴールドエディションのみであり、アートブックが付属したコレクターズエディションに関してはUBIの販売物であるため言及が出来ない。しかし、その様な意見に関しては関係各所へと伝達する」とのことで、直接的な解決には至らなかった。

    8月14日、UBIは「鉄砲隊」関係者への返答で「アジア圏のアートブックデザインは変更されたが、他地域製品は回収が出来ず、出来ることを模索し尽力したがこれ以上の対応の術がない」と語った。

    その後も「鉄砲隊」は削除依頼は続けていたが、発売延期を発表した後の10月21日、「関ケ原鉄砲隊」の関係者の元に連絡が入り、「全世界を対象にしたアートブック内の旗のデザインを削除出来るようになった」とのことで、これにより約三ヶ月の時を要した結果本件の著作権問題がひとまず終息することとなった。

    また、問題のアートブックに関しては84ページから76ページと変更され、該当のアートが削除された影響とみられている。

    なお、修正箇所については旗の部分が黒塗りにされているとのこと。

    織田家家紋(織田木瓜紋)

    フランスの企業fulllifeが織田家の家紋である織田木瓜を桜の花の紋様として桜ソックスと言う名で販売しようとしたところ、一般の方から「権利侵害にあたるのではないか」として訴えがあったことにより、商品としては一旦取り下げ、Ubiの法務チームと協議するなど迅速な対応を示した。

    しかし、商品として販売中止にしたわけではなく、「一旦取り下げ」のため、問題無しと判断されれば発売されるだろうとされている。

    なお、これまでに商標登録されていた区分としては酒類や食品が該当しており、それ以外の商品ではこれと言った問題が生じていないため、権利侵害にはあたらない可能性がある。

    東大寺

    2月20日の産経新聞の記事において、射楯兵主神社と共に東大寺の現状が明らかとなった。

    産経新聞の記者によれば、「昨年10月時点で同寺の担当者は「(UBIとの)協議は事実だが、相手があることなので詳細は明かせない」と答えていた。その後もこの方針は変わっていないとしており、現時点で同寺とUBIに何らかの合意がまとまっているかは不明だ。」としている。結局八角燈籠のみならず東大寺そのものもゲーム発売後の本編に登場しているため、UBIは無視を決め込んでいることが確定した。

    射楯兵主神社

    1月31日に公開された神社破壊動画が拡散されるや否や、当該神社に問い合わせが殺到した。

    2月20日に産経新聞の取材に答え、2月25日には長瀬県議の取材を受けた宮司が不快感を顕にすると共に、国会議員に助けを求め、長瀬県議は同郷の加田裕之参議院議員に陳情した。

    その後、3月18日には兵庫県神社庁と共に抗議文を送ったことが判明、しかし3月30日になってもUBIは一切返信していないことが判明している。

    3月31日、射楯兵主神社と兵庫県神社庁は日本人YouTuberに対して抗議文を公開することを許可、当該YouTuberは自身のX(旧twitter)上で抗議文を公開した

    射楯兵主神社はUBIに対し、「当社の実神社名を明記し、境内であろう場所にて、主人公と思われる人物の狼藉、不敬極まりない行動、設定に対して、仮想空間と云えども、断固抗議いたします」と述べた上で、自社の由来を説明、その上で「今回の当社を舞台設定で有ろう動画をご覧になられた方々より、問い合わせが殺到し、当社の日常業務に支障をきたしております。ただちに制作、販売を差し止め戴きたく申します」として、発売中止を要求したことが判明している。

    兵庫県神社庁

    神社本庁の地方組織であり、射楯兵主神社も所属している兵庫県神社庁も、合わせて動いており、3月10日付けで抗議文を送っていたことが判明。

    射楯兵主神社の抗議文と共に、日本人YouTuberに許可を与えたうえで公開している。

    兵庫県神社庁は射楯兵主神社での乱暴狼藉に対して、射楯兵主神社が遺憾の意を示したこと、また兵庫県神社庁にも問い合わせが多数寄せられたことを説明。また、「ゲーム上の仮想空間の中の話であり、実際に神社に危害を加えるといった実被害はないにせよ、場所が「姫路」である上に、現実にも実在する「神社」(射楯兵主神社のほかに十二所神社という表記があるようです。)に与える影響は大なるものがあると思われ、一神社だけの問題ではなく、兵庫県内の神社、全国の神社にも何らかの影響をもたらす懸念が拭えないことから、誠に遺憾であると言わざるを得ません。」とし、「実在する神社が特定できるような名称の使用を避けられるよう要望致します。」としている。

    また兵庫県神社庁は、「当時の日本が戦乱の世の中であったとしても、戦場以外の領域において、通常時に敵対していない勢力の民を虐殺するような行為を取ること自体ありえないことであり、加えて神聖な場所での破壊行為や、参拝者への攻撃などの乱暴狼藉は、世界どの宗教を問わず、決して看過されるものではなく、神道の歴史からみても神社建造物はもとより、御神体の依代に対し破壊行為を行うことは、当時の日本人をはじめ、日本の歴史上例を見ないものであります」としている。

    最後に、「神聖な場所もしくは市井での破壊・殺戮行為と思われる行動ができないようにプログラムの修正を図るなどの対処を施されることを強く要望致します。」としている。

    速やかなる発売中止の要求をした射楯兵主神社に比べ、兵庫県神社庁は「名前を架空のものに変える」「殺し合いの場にしたり、冒涜的な行動が取れないようにプログラムを修正する」と言った代案も提示しており、やや穏当である。ただし兵庫県神社庁が抗議文を出したのは3月10日の発売前であり、この時は射楯兵主神社と十二所神社しか無断利用が判明していなかったことには留意すべきである。

    国会議員の動向

    浜田参議院議員の参戦

    2024年7月11日に、NHKから国民を守る党の浜田聡参院議員が、各省庁に対し、本作について質問をしたが、これに対して文部科学省は「家庭用ゲームが子供に及ぼす悪影響について、一般論として、公序良俗に反する内容が疑われる場合などには、慎重な対応が求められる」と回答。外務省は「ゲームにおける話で、外交とは関係していないことから、対応できかねる」、経済産業省は「個別のゲームにコメントすることは差し控える」とした。

    その後、日本の国会議員は人口あたりの議員数で世界最小クラスであるのもあり、日頃から国政で多忙を極めているため、国会での動向は膠着状態となった。

    神社破壊問題

    次に国会議員が動いたのは、2025年の神社破壊騒動からである。

    まず、上述した射楯兵主神社の宮司と神兵庫県神道政治連盟にインタビューした長瀬県議が、インタビュー動画の翌日(2025年2月26日)に兵庫県選出の加田裕之参議院議員の事務所に陳情する動画を公開、動画内で加田氏は「見てびっくりしました」「日本の文化に対するまさに冒涜だと思います」とコメントした。

    更に2月28日にはやはり加田氏との対談動画を投稿し、その中で加田氏は「同僚とか先輩の議員にも言いましたら、去年ぐらいから問題意識を持って、大使館の方に問い合わせたり色々動いているという人もいた」「神社の問題とか一ゲームの問題じゃなくて、まさに国対国の文化に対する冒涜」「兵庫県の神社庁さんとかもですね、地元から本当にどういう思いでみんな今回のことを思っているのかということについて、ゲームメーカーは商業主義だと思ってるかもしれないけど、出された方の気持ちも考えてほしい」と語った。

    その後も、3月3日に兵庫県議会で件の議員がこの問題について議会の一般質問で提議した他(動画公開は3月7日)、参議院でも加田議員が先行して動いていた「先輩議員」と共に経済産業省に問い合わせをしたりしているとのこと。

    また、2月27日には浜田聡議員も自身のX上で、射楯兵主神社の問題について協力すると表明している

    3月18日、加田議員が明日の答弁に向けて公式チャンネルを更新、射楯兵主神社、兵庫県神社庁が抗議声明を出したことを発表するとともに、主に文化財の無断使用と観光公害についても質問するとした。

    3月19日には参議員院予算委員会で加田議員が本件について質問を行った。本件が国会で取り上げられるのは浜田議員についで2例目であるが、浜田議員とは比較にならないほどの反響を生み出した。

    まず加田議員は射楯兵主神社が実名で登場し、乱暴狼藉の限りを尽くす描写を説明し、また射楯兵主神社の宮司にうかがったところ、「名称の使用許可などの連絡は一切なかった」と言われたとした上で、大串正樹経済産業副大臣に対し、「国内外問わずゲームを楽しむユーザーというのは年々増加しておりますが、ゲーム等における固有施設の映像などをですね、無許可で使用することについて、ご見解をおうかがいしたいと思います」と質問。

    大串経済産業副大臣は、「一般的なゲーム制作におきまして、現存する固有名詞等商用利用する際には、その知的財産を有する個人や団体等に許可を得る必要があるものと認識しております。知的財産を無許諾で利用されてるケースに置きましては、個別の事情によるため当事者間で協議されるものと承知しております。またその上で神社等から相談ございましたら、関係省庁と連携しつつ適切に対応して参りたいという風に思います」と答弁した。

    この答弁によって、「著作権が切れているから問題ない」とする議論が完全に否定されるとともに、無許諾で利用されたケースにおいては、当事者間での協議が原則だが、(例えば今回のUBIのように相手が話し合いに応じないなど)もし経済産業省に相談がなされれば「関係省庁と連携して対応する」ということも確認されたのである。これによって、文化財の権利者は経済産業省の後ろ盾を得ることができることになる。

    更に続けて加田議員は、「ゲームの中で承諾なく使われた場所への攻撃や破壊行為が、現実社会で模倣されるのでは、と懸念している。宮司さんや関係者もそれを心配されていた。もちろん、表現の自由は尊重されなければならないが、その土地の文化を軽んじる行為は慎むべきだ」、更にフランスのノートルダム大聖堂やコーランを引き合いに出し、「礼を失するようなですね映像を使われたらどんな気持ちに現地の人達はなるか、これはもう言わずもがなであります。」と述べた上で、石破茂首相に対し、「まず地元の八頭町の和多理神社を参拝しました石破総理におうかがいしたいんですけども、ゲーム、SNS等によりまして他文化を軽んじる行為や、それに伴う観光公害についてご初見をおうかがいしたいと思います」と質問した。

    これに対して石破茂首相は、「法的にどうするかは経産省、文部科学省、外務省と協議したいと思っておりますが」とした上で、「神社に落書きするなんぞはもってのほか。その国に対する侮辱にほかならない。自衛隊をイラク・サマワに出すとき、イスラム教のしきたりを習得して行くようにお願いした。その国の文化や宗教に尊敬の念を持つのは当然で、その国の文化とか、宗教とか、そういうものに対する尊敬の念を持つということは私は当然のことだと思っておりますし、そうでなければ外交というものもできないと思っております」「我が国としてそういうことを率先垂範していかなければなりませんし、仮にもそういう行為が、オーバーツーリズムもそうですが、そうでない行為があったら泣き寝入りはしない、日本国民としてこういうことは許さないということも発信することは重要だと考えておる所であります」と答弁した。

    この答弁を受け加田議員は「まさに総理のおっしゃるとおりで、有形無形の文化とか風習というものに対してお互いがお互いを敬意を持ってやらなければいけないと私も思っております」「先程の当該ゲームソフト(アサシンクリードシャドウズ)においては、日本の部分の文化というものとか施設というものとか無許可で、しかもそういう形で破壊できるようになっている。じゃあ他国の部分はどうなのかというとそれはできないようになっている。なぜ日本だけなっているのとかですね。これも私やっぱり問題だと思うんですね、この点についても全てが全てというのではなくなぜ日本だけということについても私は疑問を持っている一人でございます」とした上で、「なかなか表現の自由と絡めたお話であるかもしれませんが、誤った意味での表現の自由というのは私は許されないと思いますので、是非ともその点につきましてはまた、経産省ともども、外務省についても、ご協力をお願いしたいと思っております」として次の質問に移った。

    また「なぜ日本だけなっているの?」という部分で議会の議員たちがざわつき、「誤った意味での表現の自由というのは私は許されない」の部分では「そうだ」という声が聞かれた。

    質問時間33分のうち僅か7分強であるが、文化財の無断盗用を著作権切れを理由に正当化できないことを改めて確定させたことや、そもそも未発売のゲームの問題において総理大臣の答弁を引き出しただけでも十分に異例である(また石破総理大臣の答弁も、いわゆる「個別事例については~一般論としては~」といった逃げ口上ではなく、また自らの防衛庁長官・防衛大臣としての実体験を踏まえた内容となっており、こうした答弁を引き出せたのは、与党議員の質問であることを差し引いても成果であると言える)

    3月30日、加田議員が自身の公式チャンネルで「総理への質問とその後について」と題し、更に経過報告を行っている

    長瀬県議と共に出演した加田議員は、国会でアサクリ問題を質問した際に大反響があったことを報告、192万回超えを記録した動画を含め、スタッフが集計しただけでも250万再生がなされたことを報告、また、件の国会質問はNHKで放送されたこともあり、姫路市民の反響も大きかったようである。

    長瀬県議、加田議員共に、射楯兵主神社のみならず様々な寺社仏閣が標的になっていることを把握しており、更に驚くべきことに射楯兵主神社、兵庫県神社庁、東大寺はいずれも抗議文を送ったが、UBIからの返事が一切がないことを明かしている。

    更に破壊できなくするパッチがデマであることも把握している模様である。

    その後、話は皇室への冒涜、仁徳天皇陵問題、三種の神器の冒涜の問題にも触れており、加田議員は仁徳天皇陵や三種の神器への具体的な冒涜内容に触れた上で、「これはもうまさに日本そのものに対する侮辱」、長瀬県議も「許されざる侮辱」として怒りを露わにし、長瀬県議は「次元が変わってきた」と評している。

    また、加田議員は石破総理大臣の答弁に込められた怒りについて、「座ってるこっち側に熱が伝わっているくらいの迫力があった」と評している。

    動画の最後には、「これから二の矢、三の矢の作戦が進行中」としており、動画の内容から推測するに、神社仏閣の問題と、皇室関連の問題について動き出すものと考えられる。また、加田議員はある程度アサクリ問題に精通していることが分かる。

    2025年3月30日の時点で、加田裕之参議院議員、加田議員の先輩議員、浜田聡参議院議員の、少なくとも3名の国会議員が当該問題で動いていることになる。

    現状

    当初、この炎上は海外から始まったものであり、主に弥助の起用がポリコレかどうかが炎上の的であった。その後、製作者の「再現」や「尊重」などと豪語する割には余りにも雑過ぎる歴史描写、日本向けの映像に繁体字を付ける、インタビューでの「当時の日本はこうであった」と信憑性の低い情報を広めるやり方など、「敬意」という言葉を使っている割にはアジア人を蔑視してると思われても仕方がない行為を公式がやらかした上に無断使用などの問題行為の発覚が重なった結果、発売中止の署名活動ができるぐらいアサシンクリードシャドウズに否定的な日本人も多くなった。

    本作の最終的な評価は発売されるまでわからないが、有志が本作への印象を検証したplayerxpのレポートでは、日本以外でも本作への心証は余り良くない結果となり、発売前から本作への印象は地に落ちてしまっている(レポートはUBIが株主に向けた主張が本当かどうかを確かめるための検証で出来た)。

    なお、ゲーム業界に詳しいジャーナリストの調べでは、予約販売は好調な様である(参照)。

    また、発売延期発表後にフランスのゲーム開発労組STJVから10月15日から17日の3日間にかけてストライキが行われ、12月4日には基本プレイ無料の作品XDefiantを来年6月に運用停止することを明らかにし、同時にサンフランシスコと大阪のスタジオを閉鎖するとも報じられるなど、炎上とは関係ない方向でも踏んだり蹴ったりの有様である。そして1月に2度目の再延期してもなおもUBIの二枚舌ぶりは変わっておらず、Steam版の説明では日本語版とその他の地域とで内容が若干異なっており、日本語版では「一騎当千の兵(つわもの)」と明記し、他の言語の場合「伝説の侍」と記載しており、当然ながら両方の表現とも史実とはかけ離れているにもかかわらずUBIが未だに弥助で「最強の侍」であることから全く変えようとしない姿に世界中のゲーマーたちから猛反発を受けた。

    なお議論するにあたっては、冒頭にある通り複数の問題が絡んでいるので個別に論争すべき要素が入り混じって混沌とし易いので、批判するにしても擁護するにしても要点を意識する事を心がける事が必要である。

    補足

    アサシンクリードにおける日本

    『アサシンクリード』の世界において日本というのは何も最近になって始まったものではなく、かなり前の段階から設定は生まれていた。

    2009年発売の『アサシンクリードⅡ』ではyonaguni(恐らくは与那国島の海底地形)の名前が表れていたり、2012年に発売された『アサシンクリードⅢ』のオープニング映像においては日本を匂わせる描写もあった。

    その時に一緒に映し出されていた絵が古代エジプトのホルスの目ギリシア文字のオメガと神社の鳥居だったため、「『アサシンクリード オデッセイ』の次の作品の舞台は日本なのではないか?」とファンの間で考察されたこともあった(実際に発売されたのはヴァイキングの物語である『アサシンクリードヴァルハラ』だったが)。

    アサシンクリードⅣ』では作中の閲覧できる資料には、デズモンドの先祖が室町時代の日本にもいたことが分かっている。

    ちなみに、アサシンクリードの世界では幕末までアサシン教団と江戸幕府の繋がりは続いており、テンプル騎士団の支援を受けた明治政府によって終わりを迎えるというシナリオになっており、それは別作品(小説。現在発売中)によって語られている。

    外伝では、かつてiOS専用ゲームとして配信されるも余りに不人気だったため半年でサ終した『アサシンクリード メモリーズ』がある。世界各地を舞台としたゲームで、それには戦国時代のアサシン「ヤマウチ・タカ」が登場していたり、フランシスコ・ザビエルがテンプル騎士団の一人として日本に上陸したり、望月千代女がテンプル騎士となったり、武田信玄がシリーズを通して登場する秘宝「エデンの剣」を手にしていたり、織田信長がその秘宝を手にしたものの最期はアサシンによって暗殺され、豊臣秀吉もアサシンに敗れ、徳川家康がアサシン教団の支援を受けて関ヶ原の戦いに臨む……などなど日本要素も多い内容であった。

    しかし、その不人気ぶりにUBIからは無かったものとして扱われており、『シャドウズ』と『メモリーズ』に繋がりは無いと公式発表されている。

    その他にも、現代編と呼ばれるパートには日本のアサシンとしてタカクラ・キヨシという大阪(日本支部が大阪にあるため)のヤクザアサシンが登場しており、これまでに未邦訳のコミックや『アサシンクリード オデッセイ』(声だけ)、倉田三ノ路によるコミカライズ作品『アサシンクリード チャイナ』にも登場している。ちなみに日本刀を装備している。現代なのに。

    シリーズの史実性についての誤解

    本作への批判の中に「『ユニティ』に登場したノートルダム大聖堂の3Dモデルは、火災後の再建に使われるくらい精巧だった」という意見があるが、そのような事実は無く、一部のメディアが「大聖堂の再建にアサシンクリードのデータが使われるかもしれない」という憶測記事を出したに過ぎない。参照1参照2

    UBIが実際に行ったのは再建費用を寄付して『ユニティ』を無料配布したことのみである。(これらのニュースに対しUBIはそういった計画は無いと否定している。)

    実際の再建計画ではUBIとは無関係のベルギー人建築史家が作った3Dデータを使用している。また、『ユニティ』のノートルダム大聖堂も実物とはかなり異なるデザインとなっている

    また、本シリーズの時代考証の高さについて、『オリジンズ』から『ヴァルハラ』収録されていたディスカバリーツアーを上げる者もいるが、実際のディスカバリーツアーはゲーム内マップを流用してゲームを開発するにあたって採用した説や史実と異なる部分の補足などゲーム開発の裏話を知るのがメインのコンテンツであり、ゲーム本編とは全く別物である。

    日本におけるアサシンクリードシリーズの人気

    そもそもアサシンクリードシリーズは、世界と比較すると日本においての人気はそこまで高くなく大人しい

    2010年以降に発売された作品のパッケージ売り上げを見ても、

    発売年タイトル売上
    2012年アサシン クリードIII(リマスターも含む)163,691
    2012年アサシン クリードIII レディ リバティ33,481
    2013年アサシン クリード4 ブラック フラッグ85,634
    2014年アサシン クリード ユニティ記録なし
    2014年アサシン クリード ローグ記録なし
    2015年アサシン クリード シンジケート記録なし
    2015年アサシン クリード クロニクル チャイナ記録なし
    2016年アサシン クリード クロニクル インディア記録なし
    2016年アサシン クリード クロニクル ロシア記録なし
    2017年アサシン クリード オリジンズ98,951
    2018年アサシン クリード オデッセイ87,523
    2020年アサシン クリード ヴァルハラ65,572
    2023年アサシン クリード ミラージュ35,131

    とそこまで高い売上を示してはおらず、パッケージ売上ランキングにも上位10位は愚か100位以内に入れたことも片手で数えられる程しかない(参照)。特にXbox版は流通量がどんどん減少していく傾向があったため、Xboxにおいてはローグ、オデッセイ以降は日本のディスク版が見送りとなっている。

    そのため、宣伝等では目にしても実際にプレイしている人数は多くなく、シリーズのより踏み込んだ設定(オーパーツや超越者の様な存在などのSF寄り要素)知っている人もまた少ない。その代わりにUBI Japanがかなり手を込めてUBISOFTで出たほぼすべての作品を和訳・発売しているので今からこれらアサシンクリードの過去作を全編英語なしでプレイすることは不可能ではない。和訳されなかったケースはジャストダンスの一部作品や過去作レイマンの一部プラットフォーム版などが挙げられるがそれほど多くない。

    結果、UBIの日本支部がかなり正確に原語版をキャッチコピーを特に変更せず翻訳し、過去作から続く宣伝文句を真に受けたり、先述したノートルダム大聖堂の誤解等が原因で日本国内でのアサシンクリードシリーズへの認識が、『史実にとても忠実に作られている』という非常に偏ったものになってしまっていたという背景も今回の炎上拡大の要因とされている。

    Abemaでの討論動画

    7月16日、ネット放送・配信サービス「Abema」で『架空の主人公にすべきだった?「アサシンクリード」最新作なぜ炎上?問題点を議論』という番組が放送された(現在もアーカイブが配信中)が、これが「色んな意見があっていいよね」という玉虫色の結論に落ち着いてしまって大炎上した

    関ヶ原鉄砲隊を始めとした無断盗用が発覚したのが6月、UBI Japanから謝罪文が投稿され、本社がダンマリを決め込んだことにより燃えたのが7月9日、更に関ヶ原鉄砲隊のツイートによりその謝罪文の内容すら適当だったことが判明し爆発したのが7月11日である。

    既に「色んな意見があっていい」という段階はとっくに通り越しているわけだが、批判側の代表という体で番組に引きずり込まれたナガサワ氏をはじめとして討論の参加者に事前の情報共有や論点の整理をする時間がほとんど用意されておらず、議論を筋道立てて主導できる人間が一人もいなかった

    その上Abema側が制作した騒動を概説するための映像が、『アサシンクリード シャドウズ』の歴史的整合性にしか言及していない周回遅れのものであった(ちなみにナガサワ氏は収録現場で初めてこの映像を見せられた)。

    全員素っ裸で議論に参加させられた状態でAbemaの周回遅れの映像を見せられれば、議論そのものが周回遅れになるのも当然というものである。

    この結果として番組は炎上、さらに番組の概説が出回ったことにより、表現の自由の観点から『アサシンクリード シャドウズ』に擁護的な言動を取ってしまった茂木健一郎氏を中心に、出演者たちに苛烈な批判が行われることになったが、騒動の概要を知らないのでは擁護に回るのも無理なからぬことであろう。出演者らもAbemaの不適切な番組作りの被害者といえる。

    なおナガサワ氏は取材の申込みがあったのは収録の前日、それも電話取材かと思ってたら当日になって番組出演と判明したという状況であったそうな。

    加えて言うなら氏はアサシンクリードシリーズのファンでもゲーム界隈の識者でもなく、部外者的立場から騒動をX(旧Twitter)上でまとめていたアマチュアゲーム実況者にすぎない

    メディアでの露出経験などない素人を、ほとんど打ち合わせもなくぶっつけ本番でスタジオに放り込んだ辺り、元々批判側を嘲笑する目的で作られた番組だったのかもしれない。

    因みに7月19日に配信されたニッポンジャーナルの【全編無料】「"日本が黒人奴隷を生んだ"というデマが世界に拡散」など内藤陽介&井上和彦が話題のニュースを深掘り解説!でも当番組やその出演者について触れており、郵便学者の内藤陽介は「出演者の人たちが、結構頓珍漢なやり取りをして、問題はその凄いなんかオタクが「歴史的な事実が違う!」とかフィクションに対してですねなんか細かい因縁をつけてるなんかそういうトーンで全く問題をすり替えたような感じで話をしていたのでこれでネットが炎上しまして」と語り、昨日か一昨日からX(旧Twitter)この話題で持ち切りになっている事を話していた。

    (なお、内藤氏はゲームをほとんどやらないながらもアサシンクリードについて調べており、「架空のオリジナルキャラクターが主人公になってアサシンとして敵を暗殺するゲーム」と認識している)

    PureArts社製ディフォルメフィギュアへの非難

    イベントにも展示された弥助の兜や奈緒江のアサシンブレードを制作したメーカーのPureArtsが、2024年9月20日に弥助と奈緒江のディフォルメフィギュアを発表。

    コレクターズエディションに付属するフィギュアを真似た構図だったが、奈緒江が踏み台にしているのが千切れた注連縄が巻き付いた片足の鳥居であったことが問題視される。

    鳥居は神域への門であり、注連縄は不浄な存在の封印を意味するため、それらを否定した呪物に相当すると指摘されていた。

    さらにこの片足の鳥居が長崎原爆の遺跡として残されている山王神社二の鳥居をモデルにしている!UBIは原爆ヘイト企業だ!」として英語圏のまとめサイトに拾われ拡散されてしまい、深刻な風評被害を引き起こしている。

    その影響かyoutubeに公開されていた宣伝動画は非公開になり、商品ページも削除された。

    この件について公式から告知は一切なく、黒歴史封印作品のように扱われていたが、約1ヶ月後の10月15日にPureArts公式がデザインに問題があったと正式に謝罪、デザインを変更すると告知した。

    https://x.com/PureArtsLimited/status/1846193318742434183

    一応擁護派の意見を紹介すると、「秩序の崩壊」「平和とは無縁の、社会の裏側の存在」といった退廃的な世界観やキャラクターのアイコンとして、破壊された宗教的シンボルを使う事そのものは珍しくない表現であり、この手の表現そのものを一概にバッシングする事はナンセンスではあるというものである。ただし、実在の宗教の取り扱いはデリケートなものであり、表現の仕方に注意を払うべきである事や、UBIやアサシンクリードシャドウズは日本軽視を何度も積み重ねていることを留意すべきであることも、また否定はできない(現にその後、UBIによる実在する神社への更に重大な侮辱行為が発覚している(先述))。

    また、コレクターズエディション付属フィギュアと違ってフィギュア制作会社による独自のファングッズであり、責任の所在をUBIに求めるのは筋違いである(もちろん、フィギュア制作会社を批判することは可能)。

    なお、1月29日には修正されたフィギュアの発表がされた(リンク)

    余談

    パリオリンピックの開会式(聖火の人)

    2024年7月27日に開催されたパリオリンピックの開会式にて、謎の人物がパルクールを披露しながら聖火を運ぶというパフォーマンスを魅せ、日本でも話題となった。

    その見た目が一部でアサシンクリードに登場するアサシンのようとも形容されたのだが、UBI公式も直々に「彼には見覚えがある」「パリへようこそ」などの匂わせ発言をしていた。

    そして閉会式にもちゃっかり登場していたが、真相は謎のままだった。

    なお、開会式では選手入場の際韓国北朝鮮を間違えたり、物議をかもす演出がされたりと、その後もトラブルの類がある度に本件が引き合いに出されており、改めて影響の大きさを知らしめる事となっている(UBIがフランスの企業である為、引き合いに出されやすい)。

    もっとも、編集時点ではオリンピック運営側からの言及は特に無いため、これにまつわる加筆がある場合は本項のみに行い、必要以上の関連付けを行わないよう気を付けていただきたい。

    署名活動:

    現在では有志により、本作の発売中止を求める署名運動が立ち上がった。署名サイトの当該ページは以下よりアクセス可能。(リンク)

    こちらは、弥助に関する日本の歴史捏造発言の撤回をUBIに求める署名運動である。当該ページは以下よりアクセス可能。(リンク)

    外務省の見解:

    なお、外務省は2010年代に弥助に関し「モザンビーク出身」「信長は弥助と名付け武士の身分を与えて家臣にした」「訪日した最初のアフリカ人」などと述べていた過去が確認されている。

    もっとも、それらは全て対モザンビーク外交の場で発せられたものであった点には留意する必要があり、言わばリップサービスの形で最も相手国側が喜びそうな説を引用したに過ぎないと考えるのが妥当なところである。

    とは言え、これがロックリーのような人物に「お墨付き」を与える形になった節もあり、今回の騒動に際して「弥助に関しては諸説あり、在モザンビーク日本大使館として特定の見解を示すものではございません」という見解を追加で述べているものの、既存の文章にいつの間にか書き足したのみであると、その体質には疑問の声も出ている。

    そもそも海外版には注意書きをしていないため、国民の反発を宥めるための言い訳と受け止められる。

    参照1参照2参照3参照4(参照1のアーカイブ)

    ドミノピザ:

    アサシンクリード公式がXにてシャドウズを3月20日に再延期する告知をした1月20日、ある企業が唐突なリプをしたとして話題になっている。それがDomino's Pizza UK。公式である。

    何を思ったのかドミノピザUKはこの告知に対し「call us if you need help delivering on time(時間通りに配達するのに助けが必要な場合はお電話ください)」と返信。

    これを見たユーザーたちは「ドミノピザもUBIを笑う」「ブリティッシュジョーク草」など、あまりにも予想外な動きに腹筋崩壊必至であった。

    なお、ドミノピザはアメリカの企業である。

    日本人YouTuberによる先行プレイ案件:

    とある日本在住のYouTuberがUBIsoftから案件を受け、『アサシンクリードシャドウズ』の先行プレイを実施し、好意的なコメントをしたところ、「日本人がこのゲームをするな」「案件を受けるか否かは本人次第だがこれは受けるべきではなかった」などといった批判を受け、謝罪をするに至った。これにより、このゲームがアンチのみならず多くの日本人にとって心証のよろしくない作品という位置付けがなされた一例となってしまった。

    Yasuke_Simulator:

    神社への描写が問題視され、騒動が再び加熱していた最中の2月18日。

    あるゲームの発表が世界を湧かせた。

    それが、「HistoryAccurateDevelopers(歴史に忠実な開発元)」という開発者が発表したSteam対応ゲーム『Yasuke Simulator』。

    「戦国時代の日本を徹底的にリサーチ」などといった宣伝文句の中には甲冑姿の弥助がビームサーベル顔負けの二本の刀を装備し、機関銃や対物ライフルを使用したり、真っ赤なアメ車のようなオープンカーを乗り回したり、SASUKEを彷彿とさせるフィールドを駆け回るといった様子のPVが映された。

    戦国時代に存在しないはずのその描写にもかかわらず、"忠実な再現"という部分に強い皮肉を感じるとし国内外問わず数多のゲーマーの腹筋を掻っ攫っていった。

    ジョーク的な発表のみと思われたが、実際に発売もされるようでその発売日は3月20日。煽りすぎにも程がある。それにしてもよくも間に合わせたものである。

    どこからどう見てもバカゲーにしか見えない代物だが、「兜の緒をしっかり締めている」「アホみたいに並べた狛犬だが左右の阿吽の配置場所が合っている」「対武田のターニングポイントである高天神城の戦いに触れている(字幕内の織田信長の発言)」など、あえてバカゲーとして作り上げたように感じられるものとなっている。

    発売後も、ギャグが多用されつつもマニアックな部分へのこだわりが見受けられ、制作者は日本人ではないか?とする説が囁かれている。

    公式コラボ商品のタピオカミルクティー:

    アサシンクリード公式が2月24日に発表したコラボ商品が海外を中心に荒れている。

    そのコラボ商品とは、アメリカはセントルイスに拠点を置く海外のコーヒーメーカーMADRINAS

    このメーカーは過去に『サイバーパンク2077』や『Dead by Daylight』といった作品とコラボした商品を手掛けており、今回は『アサシンクリードシャドウズ』とのコラボ企画であったのだが、そこで出されたのがタピオカミルクティーだった。

    「タピオカミルクティーは日本じゃなくて台湾発祥だろ」という声が海外を主として起こり、公式ポストのリプ欄ではそのようなコメントで大荒れとなった。参照

    一応、抹茶と苺フレーバーの味ではあるが……。

    擁護派と批判派の対立

    アサクリ批判の中には反ポリコレだけでなく、外国人そのものに対しての排他的な思想を原動力としている人々が少なからず存在しており、情報の正確さを二の次にしてイチャモンのような批判を繰り返してきた。

    youtubeでは「みんなのおもちゃ」と化したアサクリ批判を「反応集」と称して無責任に話題を拡散する動画投稿者が後を絶たない。

    ほぼ一方的な非難に晒され続けてきた『アサシンクリード シャドウズ』だったが、発売日が近づくにつれて日本国内でも擁護派の活動が目立ち始める。

    彼らは「歴代アサシンクリードをプレイしてきたファン」を自称して批判派を「エアプ」と罵り「そもそもアサクリシリーズはリアルな歴史を描いていない」という持論を武器に、批判派と激しい衝突を繰り返している。

    また、案の定というべきかツイフェミやその他ポリコレ左翼勢力による便乗行為も存在しており、政治的なプロパガンダやいわゆる「表現の自由戦士」への批判材料に利用していることも確認されている。

    時系列

    2024年

    • 5月16日
    • 5月18日(?)
    • 6月10日
    • 6月11日
    • 6月18日
      • コンセプトアートに「関ヶ原鉄砲隊」の画像が無断使用されているとして、団体からUBIに連絡
    • 6月19日
    • 6月下旬
    • 6月23日
    • 6月28日
    • 7月6日
    • 7月9日
    • 7月12日
    • 7月20日
    • 7月23日
      • UBISoftが炎上騒動に対する謝罪を含めたコメントをXに掲載。改めて今作品が歴史上の実在の出来事や人物にインスパイアされたフィクション作品と釈明(参照)。
    • 7月26日
    • 7月29日
    • 7月30日
      • 関ヶ原鉄砲隊からの経過報告UBIソフトへアートブックのシール貼付対応について問合わせ8月9日返信なし
    • 7月31日
      • 関ヶ原鉄砲隊から日本販売元であるスクエニへ問合せ、8月2日関ヶ原鉄砲隊に向け回答
    • 8月11日
    • 8月12日
    • 8月14日
      • 関ヶ原鉄砲隊からの経過報告UBIソフトアートブックのシール貼付対応について返答
    • 8月18日
    • 8月20日
    • 8月21日
      • ドイツのgamescomに出展
    • 8月30日
      • 『STAR WARS OUTLAWS』発売
    • 9月24日
      • オンライン出展予定だったTOKYO GAME SHOW 2024への出展キャンセルを発表
    • 9月26日
      • アサシンクリードシャドウズの発売を2024年11月15日から2025年2月14日へと発売延期することを発表
      • フランスのゲーム開発労組STJVがUbisoftの社員に対しストライキを呼びかける声明を発表
    • 10月5日
      • テンセント・ホールディングスとGuillemot BrothersがUbisoftの買収を検討している報道が流れる
    • 10月10日
      • アサシンクリード・シャドウズの販売権を持つスクウェア・エニックスが発売延期によるDLC無料公開の影響を受けてパッケージ版のゴールドエディションの発売中止を発表
    • 10月20日
      • フランスの企業fulllifeが織田家家紋をあしらった靴下を販売しようとしたところ、著作権問題にあたるという日本からの声により一旦販売を停止し、Ubiの法務チームと協議を行うと報告
    • 10月21日
      • 関ケ原鉄砲隊からの経過報告。全世界を対象としたアートブックから旗のデザインを黒塗り対応するということで問題が決着
    • 11月2日
      • お茶の水女子大学が主体のオンラインディスカッションである第19回国際日本学コンソーシアムにて本件が取り上げられる

    2025年

    • 1月8日
      • アサシンクリードシャドウズ開発に参加しているスタジオのひとつBrandoville Studiosが肉体的・精神的な暴力行為を行っていたことを受けユービーアイソフトが声明を発表(記事はこちら
    • 1月10日
      • 「コミュニティから寄せられたフィードバック」を実装するためとして発売日を3月20日へと再延期すると発表
    • 1月14日
      • Steamでの作品紹介ページが国ごとによって表現が違うとして炎上。日本版では弥助を「一騎当千の兵」とし、海外版では「伝説の侍」と表記
    • 1月21日
      • UBIのゲームをプレイするのに必要なUbisoft Connectのアカウントを持つ日本のプレイヤーに向けて、リアルイベント「アサシン クリード シャドウズ ショウケース in 京都」が2月6日に開催されることが告知される。参加者は応募者の中から抽選で選ばれ、応募資格はアカウントの所持者のみ。
    • 1月24日
    • 1月29日
      • PureArts社がデザインに問題のあったディフォルメフィギュアの修正版を発表
    • 1月31日
      • コンセプトアートを収録したアートブックの画像データが流出。違法アップロードサイトに無断公開されていたが、2月4日に削除。
    • 2月6日
      • 告知通りに「アサシン クリード シャドウズ ショウケース in 京都」が開催され、合わせて様々な情報が解禁された。
      • スペシャルプロモーションムービーが公開。CGではなく実写化として奈緒江役を俳優の伊澤彩織氏が、弥助役をダンテ・カーヴァー氏がそれぞれ演じる。また、ゲームの前日譚となる漫画『アサシンクリード シャドウズ 伊賀の物語』の発売も決定。
    • 2月20日
      • 産経新聞が本騒動における記事を出す(上述)
    • 2月25日
      • パッケージ版がリリース前に流出。公式もリークについては認識しており、「リーク情報については修正前のものも含まれている。最終的な品質が反映されていない」として流出されている情報についての警戒を呼びかけている。
      • 長瀬県議が神社関係者へのインタビューを含めた動画を投稿。
    • 3月18日
      • UBISoft Brazilが80年代の特撮をオマージュしたプロモーション動画を投稿する
    • 3月19日
      • 参議員院予算委員会にて本件が取り上げられる。
      • 発売日のパッチにて神社への破壊描写を不可にする発表がされる。
    • 3月20日
    • 3月26日
      • ビックカメラが本作の販売中止を発表。他の家電量販店も追従するかは不明。
      • だが、これは、海外XユーザーPirat_Nationの投稿を発端としたデマだった模様。26日午後9時現在、ビックカメラ公式サイトでは販売を再開しているため売り切れによる販売停止であったと推測される。
    • 3月28日
      • UBIがアサシンクリード、FarCry、レインボーシックスのIPを4月に設立する子会社に移行することを発表。設立に際してテンセントが1890億円を出資する。

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