『破産者みんなでつくる党』 破産管財人への質問と回答 vol.2
はじめに
『破産者みんなでつくる党』(破産者代表者:大津綾香)の破産管財人である森弁護士とのやり取りの記録です。これまでは、新たなやり取りがあるたびに過去の記事に追記して更新していましたが、前回の記事が長くなりすぎたため、第2回債権者集会を区切りとして新たに記事を作成しました。注意事項等に変更はありませんが、本記事を初めてご覧になる方のために改めて記載させていただきます。
※ 前回記事はこちら
注意事項
私が管財人さんからご回答をいただいているのは、私自身が債権者であるためです。当事者以外の方が管財人さんの事務所にご連絡をされますと、業務の妨げとなる可能性がございますので、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
2024年12月19日のやり取り
おおつあやか後援会2000万円訴訟について
私「おおつあやか後援会2000万円訴訟の件について、12月12日に訴訟が行われたと思うのですが、今回は2回目の公判だったということでしょうか」
管財人「いえ、1回目です」
私「あ、1回目なんですね。では、1300万円の仮差押えをしたのはいつになるのでしょうか」
管財人「仮差押えというのは全く別の手続きなんですね。それは9月ぐらいだったかな?8月か9月ぐらいだったと思います。それとは全く事件も違いますので、それが1回目ということではないです」
※ 福永弁護士は裁判所から「2回目」と伝えられていたとのことでしたが、管財人さんによると「1回目」とのことでした。
大津氏個人への5000万円の振込について
私「裁判記録を閲覧した方からのご報告がありまして、昨年の12月1日に党から5000万円が大津さん個人に振り込まれているという内容だったのですが、こちらはどういうお金なのでしょうか」
管財人「一時的に大津さん個人の口座に送って、そこから一部使ったのはあるんですけど、年末ぐらいに武蔵野銀行の口座に振り込まれています」
私「まず、8000万円が豊田弁護士の預り金口座にあったんですよね」
管財人「そうです」
私「そのうち5000万円を引き出して、また5000万円を武蔵野銀行に振り込んだということでしょうか」
管財人「いえ、引き出したのは5000万円ですけど、そこから大津さん個人の口座に入った時点で少し使っておりますので、残りの3500万円ぐらいだったと思うんですけど、それが武蔵野銀行に振り込まれているということです」
私「預り金口座に残っている3000万円というのはどうなったのでしょうか」
管財人「それは豊田弁護士の預り金口座からいろんなものに支払われているということです。使われたものについては、この間ご説明した資料の中に全部盛り込んでありますので。正確に言うと、豊田弁護士の預り金の時代に支払われたものだとか、大津綾香さん個人の口座から支払われたものだとか、武蔵野銀行の口座から支払われたものがあるということです」
私「かしこまりました。12月1日というと、アップルハウスからWhite listに1500万円を立て替えた日だったと思うのですが、こちらって認識はあっていますか」
管財人「それはそういう風に聞いています」
私「自身に5000万円を振り込むことは出来るけど、アップルハウスに立て替えてもらったということですよね」
管財人「おっしゃるとおりです(笑)お金の動きと向こうの説明からすると、そういうことになってます」
私「あと、大津宗則さん個人にも多額のお金が振り込んでいた記録があったということなのですが、こちらはどういったお金なのでしょうか」
管財人「それは大津宗則さんが弁護士費用等を立て替えて支払ったということだそうなので、その分の精算ということでの支払いとなっています」
White listからの成果物について
私「政党プロモーション会社の成果物の件なのですが、前回の債権者集会で大津さんは『成果物を求められていないから提出していない』というようなことを言っていたと思うのですが、これは本当に求めていなかったのでしょうか」
管財人「いえ、私は求めてて、一部成果物があるものについてはいただいてはいます。ただ、この間『それ以外にもある』と言っていたので、それは今追加での提出を求めているところです」
私「集会の直後に求めていただいたということですか」
管財人「そうですね」
私「まだ何も出てきていないのですか」
管財人「求めたのが12月頭ぐらいかと思うんですけど、現状はまだ来ていないです」
※ 「求められていない」は誤解 or 齟齬 or ド嘘でした。
第2回債権者集会に関する党声明について
私「党のホームページで11月25日に声明を出しているのですが、こちらは管財人さんの方で確認はされていますか」
管財人「一応目を通していますけど、向こうの言い分なので、そういう考えなのかなということでは受け止めています」
私「内容というのが、『管財人が立花氏や債権者の意見ばかりを重視している』というというようなことが書いてありまして…」
管財人「そんなようなことも書いてありますね(笑)先方はそのように受け取っているんだと思うんですけども、私はそういうつもりでやっている訳ではないんですね。そこは捉え方はいろいろあるのかなとは思っています」
私「今後の裁判でも同じような主張はしてくると思いますので、ご認識いただければと」
管財人「そうですね」
私「あと、その声明の中で、『あけど亮太後援会への振込を寄附としていたけど、実際は無償行為ではないから、区分に問題があるなら訂正する』というようなことが書かれていたのですが、訂正すれば済むという問題ではないですよね」
管財人「そうですね。私の方には、『どういう根拠で寄附じゃない』という回答が来ていないものですから、再度問い合わせているところです」
私「現在160万円を請求していると思うのですが、その理由次第では請求金額が変わってしまうこともあるのですか」
管財人「それは回答次第ですね。収支報告書には寄附金と書いてあるので、それであれば寄附として取り扱っているということだと思うんですね。そうでないのであれば、そうでない根拠と、場合によっては訂正するということをするのであれば、その対応を見て考えるということになると思います」
私「それだと『請求されたから区分を変えて誤魔化す』みたいな感じになってしまうので、それはどうかと思っているのですが…」
管財人「それはそうですけど(苦笑)私としては『それがどういうお金なの?』と思っています。形から見ると寄附金として報告している訳なので、このままの形だと『それは実質寄附金じゃないんですよ』と言われても、『はい、そうですか』とは私の立場としては言い難いと考えています」
私「ちょっとその辺りも疑ってというか、正確に確認していただきたいと思っています」
管財人「そうですね。私もそのつもりです」
※ 【参考】 みんつく党が提出した収支報告書
破産者代表者の海外旅行について
私「大津さんが債権者集会の直後に韓国旅行に行っていたということはご存知ですか」
管財人「はい」
私「これは管財人さんが許可を出した訳ではないんですかね」
管財人「それは出してません」
私「そうですよね」
管財人「それについては出していないので、その事実の確認をしているのと、海外に行くには裁判所の同意がいるので、今後そういうことがあった時には必ず事前に管財人の同意を得るようにということでの注意というか、そういうことは豊田弁護士の方にはしております」
私「注意というか警告というか出していただいたということですね」
管財人「そうですね。次はちゃんとやってくださいということはお願いしています」
私「今の大津さんの状況を考えると、国外逃亡という可能性もなくはないと考えているので、今後そういった申し出があっても認めないでいただきたいと思っています」
管財人「それはちゃんとどういう事由で行くのかというのを、事前に私の方で聞いたうえで考えたいと思っています」
※ やっぱり無断だった模様。
2025年2月28日のやり取り
利息について
私「利息についてお聞きしたいのですが、債権の届出が出来るのは、破産手続開始日の前日までの利息だということを以前伺ったと思いますが、破産開始日以降の利息というのは、今の大津さんの団体が支払い義務を負っているということになるのでしょうか」
管財人「いえ、それは破産法で言うと『劣後的破産債権』と言って、破産債権ではあるんですけれども、普通の債権を払った後に払うという位置付けになっています」
私「今の大津さんの団体は、利息を支払う義務は今のところはないということですか」
管財人「そうですね。それはないです」
私「では、破産手続きが全て終わった後にまた発生してくるものなのですか」
管財人「それは破産手続きに関係ない話になりますので。破産財団からは支払えないので、残った団体にご請求されるという形になるのではないかと思いますけども」
私「全て終わった時点でまた請求権が発生するという意味合いですか」
管財人「まあ、そうだと思いますけど…。普通は解散してそこで無くなっちゃうものですから、あまり考えたことはないんですが(苦笑)」
私「そうですよね(苦笑)」
管財人「少なくとも破産財団は負担は出来ないと思いますので、残ってるところが利息も負われるということになるかと思います」
私「ありがとうございます。2回目の破産を申し立てるという話もあるので、この利息がどう影響してくるのかというのが気になったもので」
管財人「なるほど。そうなると2回目の破産の方の財団になるのかもしれないですね」
※ 2024年分の利払い停止通知が来なかったことで生まれた疑問でした(そのこと自体は問題なさそう?)
成果物と議事録の提出について
私「以前伺った時は、4150万円の成果物をまだ提出されていないとのことでしたが、現在はいかがでしょうか」
管財人「その辺も含めて、それは集会でご説明します。別のところの進捗もご説明しないといけない部分もありますので」
私「かしこまりました。あと、前回の債権者集会の際に、4150万円と2000万円の支出について、大津さんは『明ヶ戸幹事と2人で決めた』と言っていて、議事録も残っているという話をしていたと思うのですが、その議事録というのは提出を求めているのでしょうか」
管財人「それ自体は私は特に求めてはいないですけど。必要があれば請求することはしたいと思いますけど。少なくとも今は請求はしている状況ではないです」
私「責任問題がどこまであるのかというところで、議事録を追っていただきたいという思いがありまして」
管財人「最終的に請求の結果がどうなるかですよね。例えば回収できなかった分についてはどういう風にしていくのかという話になった時に、誰が責任を負うのかということになってきますよね」
私「そうですね。なのでその辺りも出来れば請求していただければと思っております」
※ 成果物については後のお楽しみにされました。
債権者の確定について
私「債権者の確定がどの程度進んでいるかというのを伺いたいのですが、届出金額の16億円のうち、債権が認められない債権者というのは決まっていたりするのでしょうか」
管財人「いえ、まだしていません」
私「まだそこまで進められてないという感じでしょうか」
管財人「そうですね、もう少し時間がかかると思います。その動きは今のところはまだしていないです」
※ まだまだ先は長そうです。
昨年度の収支を明らかにしない理由について
私「大津さんがSNSで『管財人は収支報告書に必要な昨年度の収支を明らかにしないと言っている』と発言しているのですが、まずこちらは事実でしょうか」
管財人「明らかにしないというか、私は破産手続きをしているだけなので、政治活動をしている訳ではないものですから、基本的に政治活動に協力する義務はないと思っていますので、破産手続きに必要な物はお出ししますけれども、そうじゃない物をお出しする立場にはないという話はさせていただいたことはあります」
私「それがないと収支報告書がつけられないとか、そういった物なのでしょうか」
管財人「それをどうされるかは党の問題でしょうから。私は管財人として出来れば協力はしますけど、やる必要ないものはやる必要ないですし、そういう立場にもないので。管財人としてやるべきことはやりますけども、政治活動を私がやっている訳ではないので、それについて私が何か資料を出すという立場ではないと考えています。それを向こうがどう捉えるかは別ですし、それに対してどう動くのかは私も感知出来ないところではありますけれども」
私「私としても収支報告書を確認したい気持ちがあるので、もしそれが原因で収支報告書をつけられないということであれば、その意図をお聞きしたかったという部分がありましたので」
管財人「私は管財人として集会の資料とかもお出ししている訳ですから。その範囲内で財産の状況はお出ししている訳ですね」
私「財産の状況は出しているけど、それ以上の情報を求められているということでしょうか」
管財人「それ以上の情報は、管財人として政治活動用に出す立場ではないと思っておりますので、そういった回答はしています」
※ 大津氏側がどのような資料を求めているのか分からない状態で質問をしていることもあり、いまいち会話が噛み合っていないかもしれません(財産状況以上の資料の作成を求めている?)
大津氏が返金に応じないことによる損害について
私「4150万と2000万円の訴訟の進捗について伺いたいのですが」
管財人「それは集会でご説明します」
私「かしこまりました。あと、この裁判にかかる費用ということで、印紙代や切手代はかかると思うのですが、森先生の弁護士費用というのも必要になるということでしょうか」
管財人「いえ、それも含めて破産管財人の報酬になります。切手代とか印紙代はかかっていて、それは破産財団から出しています」
私「大津さんがお金を返さないことによって、債権者に対して新たな損害が発生していると思うのですが、それは印紙代や切手代ぐらいで済んでいるという感じでしょうか」
管財人「そうですね。ただ私の報酬はさっきも言いましたとおり、他のいろんな仕事を含めた管財人の報酬の中に含まれるという風にお考えいただければと思います」
※ 債権者が新たに被る損害 = 印紙代 + 切手代 + 管財人の追加報酬?
おわりに
文章だと管財人さんが冷たい人のような印象を与えてしまうかもしれませんが、実際にお話をすると、債権者に寄り添おうとしてくれている雰囲気が伝わるということを付け加えさせていただきます。債権者の立場としては納得のいかない回答内容もありますが、それは法律に従って公平中立に進めてくださっている結果だと理解しています。
今後も管財人さんへ質問をする機会がありましたら、こちらの記事に追記をするか、新記事として公開することを考えています。
また、フォロワーの皆様から「○○の件も質問してほしい」というご要望をいただくことがありますが、管財人さんの業務もあるので、どうしても聞きたいことがある時や、質問が溜まった時以外は連絡を取らないようにしています。債権者の立場から見て、「この件は確かに気になる」という内容の質問であれば、連絡を取った際に質問をさせていただくこともあるかもしれません。
以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント
2取材に基づく詳しいレポートに感謝。
以下2点のお願いがあります。
①党が有する巨額債権3.5億円の件はどうなっているのでしょうか
②淡路島のドッグランへの投資(背任)はいくらの請求になるのでしょうか。
管財人の考えが知りたいです。宜しくお願いします。
破産には立花氏のもっている債権や背任の疑いについても追及すべきです。返済額が大きく変わってきます。