奥出雲町 小学生が閉校前に最後の落語寄席

児童全員が落語に取り組んでいる奥出雲町の小学校で、3月の閉校を前に、1日、最後の寄席が行われました。

奥出雲町の高尾小学校では、2013年から児童全員が落語に取り組んでいて、地元のほか、2018年の西日本豪雨で被災した広島県などでも寄席を披露してきました。
しかし、少子化が進むなか、3月いっぱいで閉校することになり、1日、およそ200人を招いて、今の全校児童3人による最後の寄席が行われました。
3人のうち、閉校とともに卒業する6年生の岸本大輝さんは、「青葉亭たこやき」の名前で高座に上がり、古典落語の2つの演目を披露しました。
そして、扇子を使ってそばをすすっているように見せたり、声に抑揚をつけて大盗賊、石川五右衛門を演じたりして、笑いを誘っていました。
すべての演目が終わり、最後に全員で「ありがとうございました」とあいさつすると、惜しみない拍手が送られていました。
松江市から訪れた女性は、「児童たちの成長をずっと見てきました。今回が最後でさみしいですが、元気をもらいました」と話していました。
岸本さんは、「上出来です。120点です。最後に3人全員で寄席を披露できてよかった。中学生になっても、落語を続けたい」と話していました。

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