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デリー準州議会選挙でインド人民党（BJP）が勝利

（インド）

ニューデリー発

2025年02月25日

インド・デリー準州の州議会選挙（2月5日実施）の結果が2月8日に発表され、中央政府のナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党（BJP）が70議席中48議席を獲得した。BJPがデリー準州で政権を握るのは1998年以来27年ぶり。直近10年間にわたって政権を握ってきた庶民党（AAP）の獲得議席は22議席にとどまり、アルビンド・ケジリワル元州首相、マニッシュ・シソディア前副首相は落選した（添付資料表参照）。

新しい州首相には、元BJPデリー支部書記長の女性政治家レーカ・グプタ氏が2月20日に正式に任命された。これにより、デリー首都圏に位置するデリー準州、ハリヤナ州、ラジャスタン州、ウッタル・プラデシュ州の全4州で、BJPが率いる政権が誕生したことになる。

今回の選挙結果について、国内メディアはさまざまな分析をしている。「インディア・トゥデー」紙（2月8日）は、AAPによる一部の公共サービス無償化の政策は低所得層からの支持獲得に貢献したものの、州人口の3分の2を占める中間層からの支持は広がらなかったとした。インド財務省が2月1日に発表した新年度予算案において、個人所得税の非課税対象上限が引き上げられたことで、中央政府を率いるBJPへの期待が中間層の投票行動に影響したとしている。また、「タイムズ・オブ・インディア」紙（2月8日）は、2015年の州選挙で大勝したAAPのクリーンなイメージが、2024年3月のアルビンド・ケジリワル州首相（当時）自身の汚職疑惑による逮捕によって失墜した、と報じた。2024年のインド下院総選挙では連携関係にあった国民会議派（INC）が、今回は選挙協力を行わず、選挙期間中にINCによるAAPに対する批判が目立った、とも分析している。

各政党の得票率は、BJPが45.6％、AAPが43.6％と伯仲した。多くの選挙区でBJP候補者がAAP候補者に競り勝つ結果となった。INCの得票率は6.3％だったが、議席獲得には至らなかった。

（サンディープ・シン、広木拓）

（インド）

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